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北 の 狼
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Jan 3, 2004
『エドワードⅡ』:ゲイカルチャー終焉の序章?
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最近観た映画。(41897)
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監督はデレク・ジャーマンですが、彼はロンドン大キングズ・カレッジで美術史を学んだ後、60年代半ばから画家として活躍しています。その後、衣裳デザインに進出し、ケン・ラッセル監督の『肉体の悪魔』の美術監督として映画界で活動を始めるとともに、同時に演出にも興味を抱き、76年に『セバスチャン』をポール・ハンフレスと共同監督して長編デビューを果たしています。以後、ゲイを題材に長編や短編を手掛ける一方、ビデオ編集処理を駆使した独自のヴィジュアル・アートを得意としていました。
代表作は『エドワードⅡ』の他に『テンペスト』、『BLUE』。監督自身ゲイで、生前HIV感染を公言しており、94年にAIDSによる合併症にて死亡しています(享年52才)。
ジャーマンはサブカル系といってよく、難解なものが多いのですが、『エドワードⅡ』は比較的理解しやすいです。
映画ではサブカルに不釣合いな気取ったセリフが多いのですが、シェイクスピアと並び称される英国の劇作家クリストファー・マーロウの戯曲を映画化したものです。マーロウの人生は謎めいており、29歳の時、ロンドン近郊の料亭で食事中、喧嘩がもとで刺され死亡しています。ジャーマンによれば、マーロウもゲイであったということですが・・・・。
ジャーマンは美術に詳しいだけあって映像技術は卓越しており、70年ー80年代イギリスの前衛芸術的な雰囲気ですが、その色彩の毒々しさは退廃的ですね。ですから、映画自体、どうしても暗いものになってしまいます。この辺が、当時のイギリス前衛にほぼ共通してみられる限界ではないでしょうか。
その雰囲気を宮廷や貴族という中世イギリス上流階級に持ち込んでおり、それはそれで面白いのですが、色彩の鮮烈さと相まって下手をすると「成金趣味」的なセンスに堕しかねませんが、ジャーマンがそのような愚を犯すことはありませんでした。
私としては、こういった映像センスは、アレハンドロ・ホドロフスキーの映画(『エル・トポ』、『ホーリー・マウンテン』、『サンタ・サングレ』)などや、ジャーマン自身の『テンペスト』や『カラヴァッジオ』で既に十分堪能したという印象です。つまり、その手のものには、もはや食傷気味なのです(前衛というのは、飽きられやすいんですね)。
『エドワードⅡ』の製作は1991年イギリスですが、以上のようなことを考えると、ちょっと古めかしいという印象をどうしても抱いてしまいます。
ストーリーは、父エドワード一世の死後、王位についたエドワード二世(1284~即位1307~27)の生涯を追ったものです。彼は同性愛者(恋人はガルヴェストンという人物)で有名ですが、統治者としては、父王エドワード一世と比べて数段劣るどころか、むしろ愚王の範疇に入るというのが後世の彼に対する評価です。エドワード二世が批判されるのは、彼が同性愛者だったからでなく、彼のなりふりかまわぬガルヴェストンへの寵愛が度を越したもので、ひいては国政を誤ったからだというのが一般的な見方でしょう。
映画では、エドワード二世の優柔不断ぶりや無能ぶりが強調されるとともに、王の側近として宮内大臣、国務長官、コーンウォル伯爵号、マン島の総督といった高い地位を難なく手にいれたガルヴェストンの品の無さや傍若無人ぶりが殆ど「猿」なみに描写されています。
そして、夫王の性癖のため処女の女王として愛されることを知らぬままに暮らすイザベラ王妃や、ウェールズ辺境伯モーティマーを中心とした貴族が、これに反発し争いを繰り返すというものです。
『エドワードⅡ』は、ゲイバッシングに対する抗議の為につくられた社会的な映画だということですが、本当にそうだとするとちょっと理解に苦しみます(むしろ、ジャーマンは、当時のゲイカルチャーに対する批判をこめていたようにも読めます)。権力をかさにきて、理不尽な行為を繰り返すのは、明らかにゲイの側(エドワード二世、ガルヴェストン)なのですから。だから悲劇なのだというのでしたら、倒錯しすぎでしょう。
エドワード二世は芸術に造詣が深く、この辺はワーグナーや美貌の俳優に入れあげたルートヴィヒ二世を彷彿させるものがありますね。
ちなみに、十字軍で有名な白マントに赤十字の「聖堂(テンプル)騎士団」の影響を受けて、エドワード二世はゲイに走ったとのことです。男ばかりの「聖堂騎士団」が男色の習慣をヨーロッパにもたらしたのは事実のようで、フランス国王フリップ四世の三王子にまで及んでいたようです。もっとも、エドワード二世は、フィリップ四世の要請もあり、「聖堂騎士団」を攻撃するわけなんですが(フィリップ四世は、自分の息子たちがゲイであることを知らなかったとのことですが)。
「退廃美の限界」および「ゲイ・カルチャーの限界」を否応無くさらけ出してしまったのが、この”時代遅れ”の『エドワードⅡ』という映画である、と評したら酷にすぎるでしょうか。
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Last updated Jan 3, 2004 01:10:39 AM
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