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2010.06.09
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テーマ: 闘病日記(4013)
カテゴリ: 闘病記

2010年6月8日(火曜日)

今日はお仕事お休みなので、病院にて2回目のブログの下書き作成と参ります
今日は朝の回診でお腹の張りも収まりチューブからの排出量も極少量と言う事で鼻からのドレーンを外してもらいました。

その後お昼すぎ頃までは比較的穏やかに過ごしていたのですが、1時間程前より苦しくなりモルヒネの早落としを連続して2回落としても効果なく、こういう時にいつも使うキシロカインは既に24時間連続投与しているので、他に処置の仕様がないのか夜寝るときに使う「ドルミカム1A」を使って眠りに落ちて何とか眠りに落ちたけど、いつもは静かに眠ることのできるドルミカムで時折苦しそうに魘されているので、ほんとにこれで大丈夫なのか少し気になるところですが、恐らくできるいっぱいの緩和処方はしてくれていると思われるので、仕方がないのかもしれません

それでは在宅ターミナルの最終日、4日目の日記でございます

2010年5月24日(月曜日)
この日は本来お仕事3時間こなす予定でしたが、普段は定休日の為か予約希望がなかったので急きょお仕事お休みにしました。
ヘルパーさんの方は予定通り来て頂いているので、私も少しゆっくりするつもりでしたが、この日は昨日に引き続きあまり体調が良くはなかったので、結局さほどゆっくりも出来ずでしたが、ヘルパーさんにはお掃除と肉じゃがを作ってもらい、二人で父の面倒を見つつお茶を飲んだりして世間話をしながら過ごしました。

で、この日訪問予定であった在宅医は11時ころにやってきて、断続的な痛みで痛み止めの効果もないという事で初めてモルヒネの内服薬 「オプソ」 5mlを処方してくれ、とりあえず非常時の為とそれを3本置いて更に痛み止めの注射をして帰って行きました。
オプソの使用量については、1回に付き1mlほどから初めて、治まらないようであれば引き続き使っていいそうで、大体効果が表れるまでに30分ほど時間がかかりますと言われました。
その後、13時半にヘルパーさんが帰宅し、15時ころに痛みが我慢できないと言うので初めてモルヒネを内服させました。ドクターに苦くはないかと一応確認して苦いと言われた事はないと言っていましたが、父は余りの苦さに顔をゆがめて 「にっがぁ~~」 と呻いてました
でも、結局1回目の内服で効果は全くなかったので30分ほどして更に1,5mlほど追加して40分ほど待ちましたが全く効果がなかったので、緊急時の連絡先にコールして指示を仰ぐ事にしました。
この時の対応は早く電話を切って1~2分で電話がかかってきて
「ドクターの指示で、オプソの残り2,5mlと夜の分の痛み止めを一気に内服して下さい。それで多分痛みは治まるはずです」 と、言われその指示通りにして、今度こそ父の痛みは治まるのだろうと、呑気に構えていましたが1時間待っても一向にその気配がなく、再び緊急連絡先にコールしました。
で、今度は医師から直接コールが有り

「オプソは痛みにはかなりよく効くお薬です。これと今日1日3回分の痛み止めを内服して痛みが取れないという事は、今夜中にもお父さんの体に命にかかわるような異変が起こる可能性が高いと思いますので、市民病院で一度受診されてください」

と言われ、その言葉に私は耳を疑いましたが

「いや、あの…、自宅で最期を看取るという事で帰ってきたので市民病院にはもう行くつもりはないんですが…」

「でも、今のお父さんの状態はほんとに危険な状態で、多分数時間後には大量下血などの手に負えないような状況になると思われるので行ってもらった方がいいと思います」

父の大量下血や内臓に穴が開いたり破れたりの危険性は初めからわかっている事で、そんな事をすべて承知の上で在宅ターミナルを決心したのであって、帰宅したその日に亡くなる事も想定しての強硬在宅ターミナルな訳で、この事に関してはこの在宅医も市民病院での在宅ターミナルに向けての話し合いの最中に大勢の関係者の前で

「お父様が大量下血などの緊急の事態になられた場合救急車での搬送を望みますか?それとも緊急時に於いても最期の時を在宅で迎えられますか?」

と私に決断を迫り、もちろん私は普段から決めていた事なので躊躇なく

「一旦自宅でターミナルケアを決めたからには、救急車など呼ぶつもりもないし、一度出た市民病院のお世話になるつもりはないです!ただ私も優柔不断なところはあるので実際父が激しく苦しんでいたりしたらこの決断は簡単に翻るかもしれませんが、もしも大量下血となった場合は貧血状態で恐らく比較的楽に死ねるような気がするので慌てる事無く最期を看取ってやれると思います」
と答え

この時私の考えを聞いた在宅医は
「解りました!そういった覚悟がお有りでしたら、私も最後まできっちりご自宅での最期を看取らせて頂きます!!」

と自信たっぷりに言ったはずなのに・・・
ほんと、まさかこれほど自信に満ちた事を仰られた在宅医がいとも簡単に
「市民病院へ行って下さい」 とはしょんぼり

ただこの後私が

「一応二度と市民病院の敷居はまたがないつもりで在宅ターミナルを選択したので、市民病院には行くつもりもないし、このあと数時間後に父との別れの時が来ても、私はあくまで自宅で父を逝かせてやるつもりだったのですが」

と言うと、この言葉に応じて在宅医は

「解りました。娘さんがそう考えていらっしゃるのでしたら、もしもの時には私が最期を看取らせて頂きますので、また容態の方が変わったら連絡下さい」

と言って電話を切ったのですが

なんや怒ってる結局父がいくら薬を飲んでも痛みが治まらないというのに、在宅医の下した判断は
父が死にそうになったら駆け付ける!!という事なのか・・・号泣

で、受話器を置いて父の傍に行くと
「先生来てくれるんか・・・」
と、苦しそうに言ってきました。。。
「いや、先生来てくれへんのよ!どう?まだ苦しい?」
私が聞くと、父は医者が来てくれない事にひどく落胆しながら頷きました。

う~~~~ん
何か改めて在宅ターミナルの医師の指示に疑問を覚えた私は、何とも父がかわいそうで
「どうする?病院行く?」 と聞き、父は
「病院連れて行ってくれるの?」
と、うれしそうに言ったので 
「うん。大丈夫や!病院くらい何ぼでも連れて行ったげるよ」
と、救急車を呼ぶ決意をしました。






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最終更新日  2010.06.09 15:51:02
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