こっぱんの日記

こっぱんの日記

2012.08.20
XML
カテゴリ: 俳句・エッセイ
今日は、一日中家にいて、午前中は俳句誌「築港」への原稿を書き、その後は、戸恒東人著の「誓子 わがこころの帆」を読んだ。

戸恒東人の著は、最近続けて3冊を読んだ。初めに、東人の最新句集「白星」、次に俳句指導書「間違いやすい俳句表現」、3番目に誓子研究書「誓子 わがこころの帆」である。

東人は昭和20年茨城県生れ、平成2年に有馬朗人の「天衣」に入会。土生重次の「扉」にも所属。平成3年、個人俳句誌「東風句報」(のち「春月」と改題)を創刊し、平成11年、俳句結社「春月」の主宰となり現在に至る。

「白星」は、「福耳」、「春月」、「寒禽」、「桜鯛」、「新版春月」、「過客」に続く氏の第七句集であり、平成19年から22年まで4年間の作品362句を収めている。東人の俳句は、一読してすぐ情景が浮かぶ明快な句が多く、平凡な中にも何か共感を呼ぶような句が多かった。特に気に入った句を次に示す。

  ・もう直視できぬ高さに初日の出 
  ・一山の空押し上げて梅真白 
  ・巌壁にすがる根ぢから蔦紅葉 
  ・菰を巻くこの赤松のねぢれやう 
  ・天敵は美食におぼれ嫁が君  
  ・子役にも屋号が飛んで初芝居 
  ・追ひ越すと見えしが並び秋日傘
  ・わたくしも薔薇科なりけり吾亦紅 
  ・わが家には過ぎたる朝日屠蘇祝ふ
  ・みづうみも山もふくらみ余呉の春
  ・新蕎麦を打つや襷を改めて 
  ・根を刈られ枯蔓宙へ撥ね上がる  
  ・頭脳よく酷使に耐へて卵酒
  ・すべからく親告罪よ猫の恋
  ・茄子苗にはや出藍の棘のあり
  ・掌ではかる今朝の伸びしろ長茄子

「間違いやすい俳句表現」は、俳人がよく間違える文法などをわかりやすく解説したもの。各章の終りに問題があって、それを考えながら読むので、意外に時間がかかった。しかし、俳句のルールのようなものも学ぶことができ、いい本だと思った。

「誓子 わがこころの帆」は、誓子の戦前の句の制作背景とその鑑賞を主に、誓子の業績を研究したものである。あまり佳作はないと言われている晩年の句の中からも秀句を抽出している。いろいろな雑誌に発表したものを流用して繋いでいるので、重複が多いのが気になった。しかし、大変熱心に研究したものだと思う。

図は、各書の表紙と帯。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.08.21 18:04:38
コメント(1) | コメントを書く
[俳句・エッセイ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

こっぱん

こっぱん

Calendar

Favorite Blog

東北の旅で出会った… New! ビッグジョン7777さん

我流達人のHP garyu33さん
自分が好きな曲 関空快速1649さん
DIARY OF A.K   歳… kissakemさん
千波の隠居の日記 中澤 照道さん

Comments

まりぞう@ Re:腰痛のリハビリへ(12/16) 坂戸先生の提案は、私にとってちょうど良…
聖書預言@ Re:桜の通りぬけへ(04/07) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
山ちゃん@ Re:妻の病院行きに付き添う(08/02) 奥様の介護大変ですね。 ブログ見さしても…
小林嘉雄@ Re:午前月曜講座、午後服部緑地へ(11/28) 最後の花は、キダチダリヤといいますが、…

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: