2004/10/27
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カテゴリ: その他
 パブロ・ネルーダの名前を思い出したのはこれを読んだから。マルケス本人がチリに潜入したわけではなく、チリ帰国を禁止されていた亡命映画監督ミゲル・リティンが変装してチリに潜入、ピノチェト政権下のチリを撮影した時のことを聞き書きしたルポタージュ。ネルーダの旧居を訊ねた折り、壁に書かれた、詩人の崇拝者たちによる無数の落書きが度々起こる地震に揺れて飛び出しそうになっているという描写など、マルケスが見て書いたように思えてくる箇所もある。
 家族にも友人にも気付かれない変装の際にも、笑うとあまりに特徴のある直しようのない笑い方で素性がバレてしまうので、それは証明用にも、逮捕用にも役立つというのが面白かった。
 残念なのは、チリの話だというのに、パタゴニアまで行ってない!
 剣呑な偽装撮影中同行者に「逃亡者としてあまりに常識はずれな」行動をするリティンの話は読んでて楽しいが、それにすら気付かない軍事政権下の兵士警官達の怠慢を非難したくもなった。
 この時撮影したフィルムで作った『チリに関する全記録』で1986年ベネチア国際映画祭で受賞(って何賞かよく分からない)、1989年にピノチェト政権は終わりを告げる。
 でもやっぱりネルーダのことを書いたところが一番好き。





 落書きはいかんが。

岩波新書 1986年





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Last updated  2004/10/28 02:15:27 AM
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Re:戒厳令下チリ潜入記──ある映画監督の冒険──/G.ガルシア・マルケス/後藤政子 訳(10/27)  
哲0701  さん
これは本も読んで、映画も見ました。
映画の題名も岩波新書の本と同じ題名であったと
思います。 (2004/10/28 08:24:50 PM)

Re[1]:戒厳令下チリ潜入記──ある映画監督の冒険──/G.ガルシア・マルケス/後藤政子 訳(10/27)  
コチ3247  さん
最近は本を読むより映画を見る方が疲れるので、ビデオがあっても見るのはしばらく遠そうです。 (2004/10/29 01:45:03 AM)

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