2004/11/11
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カテゴリ: 自作俳句
11/9
「熊」月輪熊(つきのわぐま) 羆(ひぐま) 熊の子 熊穴に入る 5句

 四国・九州・本州にいるのが月輪熊。北海道に棲息しているのが羆である。いずれも黒熊だが、胸部にV字型の白斑があるので月輪熊はすぐにわかる。羆は狂暴で人畜を襲うこともあり、体重が百五〇キロに達するものもある。普段、深山の森林に棲み、雑食性である。草木の根や新芽・木の実・蟹・蟻などを食べ、食物のない冬になると洞穴に入って冬ごもりし、この間に雌は子を産み、乳を与えて育てる。なお、信州では月の輪のない熊のことを犬熊と呼んでいる。(現代俳句歳時記 冬 角川春樹編)

熊襲う悪夢日常なりし日々
熊の子がおいでおいでと爪を研ぐ
月の輪の熊の胸似の村の夜
暗中模索触れた陰毛熊に似て
晴れるから熊雨降るから熊が出る

 6句の予定が作り忘れて5句止まり。熊まで季語とは恐れ入った(呆れた)。自作のものだけで自分歳時記などその気になれば作れるんだな。読み返すとつらくなりそうだけれど。誰でも詠むような句はやはりつまらない、1、2句。「の」の連続は醜いと言われるが、たまに使う分には大好きな形。想像の範囲を出ない句ばかり増えて来る。

11/10
「狐罠」5句
 昔から狐はずるくて人間の少々の罠だと食い破って逃げるといわれ、狐罠の仕掛けは他の動物の罠にくらべると残酷な仕掛けが多かった。バネ仕掛けで、足を挟むものや、火薬を仕掛けて、狐が餌を食うと爆発するもの、餌に釣り針を仕掛けるものなどがあったという。(同上)

狐罠優しき人が爆死する
下唇三度舐めるも狐罠
人去りて山一つ分の狐罠
火事の跡骨抱き残る狐罠
狐罠庭に見知らぬ女来る

 もう7~8年前になるか、「景山民夫爆死」の大文字がスポーツ新聞の見出しにあってその文字に笑った。死を笑うのではなく文字を。
 3、4句は好き。子供が山で遊ぶ時、こういう罠にかからないものなのだろうか。


11/11
「寒弾(かんびき)」5句
 寒中、朝早くからする三味線の猛稽古である。厳しい寒さのなかでの修行は、芸の上達が著しいと信じられており、とりわけ義太夫・長唄・清元・常磐津などの内弟子は、師匠の家で未明から猛稽古をする。

寒弾に鶏起こされてまた眠る
寒弾や郵便配達朗吟す
寒弾の休みの日には三味も寝る
眠りつつ手は曲鳴らす師寒弾
大地震時計壊れて寒弾止まず

 無理に冬の歳時記めくることもないと思いつつ。夜中に三味線の音が近所から聞こえてきたことが昔あったが、あれはこれのことか。それにしては朝までには止んだ。
 頭で作った句には特に思い入れ出来ず。





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Last updated  2004/11/12 12:38:29 AM
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