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2008年01月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
いやー東京もついに雪が降りましたよー!
寒くて血流が悪くなっている方が増えているようですが、どうぞ体を冷やさないように、暖かな服装でおしゃれして下さいね。
さてさて、前回の寺田本家ツアーの続きです。
麹米を作る麹室で、寺田本家の杜氏である藤波良貫さんのお話がありました。


驚くのは、なんと杜氏の良貫さんは永平寺に6年、
その後末寺の住職も勤めた元お坊様!!


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今も頭は剃髪で、なんとなく有難いお姿です。
寺田さんとお二人で並ぶ姿は、そこが酒蔵であることを忘れ「お寺だっけ?」というくらい静かで、たおやかな雰囲気。
まさにぴったりの名コンビです!
良貫さんが仏門に入った理由はブッダに憧れ、そして「自分自身の探求」をするためだったそうです。
ところが良貫さんが求める仏道はそこには見当たらず、悩んだ末、寺を辞めて、、、


酒造りをもっと深い仏道修行だと考え、蔵人になったそうです。(!)


愛媛で無農薬米で酒を作る蔵で修行をしたのち、昔ながらの生もと作りをしている蔵を捜し求め、寺田本家さんに入られたとのこと。
良貫さんの信条は「自然に素直に真面目に」。
この真面目という言葉の意味について、私達にお話して下さいました。

「真面目というのはしんめんもくと読みます。この言葉の本当の意味は「人や物事の本来の姿」という意味。
自分の心に素直に正直に生きることが、真面目に生きるということです。
世間から見て真面目に見えたとしても、それが本来の意味のしんめんもくかどうかは分からない。
私は自分自身のしんめんもくを保てなくなり、寺を辞めて酒造りの修行に入りました。」



真面目というのは、本来そういう意味だったのか、、、、
寺田さんも良貫さんも世間的に見ると変人かもしれないけど、実は誰よりも真面目かもしれない。
そんなことを言って、良貫さんは笑っていました。
そしてそのあとは酒母室へ!

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酒母室に見学者を入れるなんて、これも通常あり得ないことみたいですね。
麹室で作られた麹米と蒸し米と水を混ぜたものがタンクに入れられています。
ここで「酒母」というお酒のお母さんを作るんですね。
タンクに入れられる前に材料をすり潰すのですが、ここでも寺田本家さんではどこの蔵でもとっくにやめてしまっている江戸時代にやっていた「山卸」という作業をしています。
かぶら櫂という櫂棒で繰り返し根気よく擦りつぶすというつらい作業だそうですが、それを「もとすり歌」という歌を歌いながら楽しくやるそうです。
ここで普通なら合成乳酸などを入れてしまうんですが、寺田さんではこのまま放置して蔵に住みついている乳酸菌が来てくれるのを待つんだそうです!
それは、速醸の倍の時間がかかるそうです。
そして次に、普通なら協会酵母という人工培養酵母を入れるところですが、ここでも蔵に住みついている野生の蔵つき酵母を投入。
野生酵母の働きでアルコールが生まれ、一ヶ月かかってやっと酒母が出来るそう。
そこからまだ、お酒にする過程にはさらに約1ヶ月。

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しかし、ほんとに蔵に住んでいる微生物が大活躍して、お酒になっているんですね。


微生物達は助け合い、調和を保ちながら自分の出番が来ると命がけで働いて、すっと身を引く。
そのハーモニーの中で本物の百薬の長が出来る。
この途中経過のものを少しスプーンで食べさせて頂いたんですが、なんともおいしい!
甘酒のようなヨーグルトのような甘酸っぱいふわふわしたクリーミーデザートです!
寺田さんところのお酒は分類としては辛口のものでも、原料が無農薬米なせいでグリセリンが多く、それが出来上がったお酒に残り、あまり辛く感じないそうです。

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さて、その後は、、、もちろん別室で酒盛りが始まりました(笑)
参加者がみんな1品づつ持ち寄った手料理を肴に、寺田本家のすべてのお酒が登場!
今まで飲んだ事なかったお酒、香取、しぼったまんま、自然のまんま、あわみなど、どれもおいしくてびっくりしました。
うちの夫は特に香取にはまったようです。
普通の日本酒では次の日必ず頭が痛くなってしまうのに、痛くならないんだそう。

酒盛り中、寺田本家の酒の原料である無農薬米を作っている藤崎さんという農家の方がいらして下さり、いろんなお話をして下さいました。
藤崎さんは20年以上、耕さない農法、不耕起栽培で無農薬無肥料でお米を作っている方です。
不耕起栽培では土を耕さず、冬でも田に水を張ります。
耕さないことで稲は野生に戻って強くなり、水の中には藻やミミズ、たにし、どじょうなどが住み、これらの糞が熟成して自然の有機肥料となります。
しかも糞が草の発芽を阻止し、草も生えないから除草剤もいりません。
要するに農薬も肥料もいらず、しかもすばらしいお米が出来るいうすごさ!
たくさんの微生物が生息してくれることで、渡り鳥などもやってきて周辺環境もとても良くなるそうです。


藤崎さんの田んぼに、今年は初めて白鳥が13羽やってきたそうです!!

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その時の白鳥の写真を見せてもらったんですが、藤崎さんは本当に純粋な笑顔で、とても嬉しそうでした。
その後参加者の方々の中にアイルランド音楽の演奏家の方や、楽器が出来る方がいたので、飲みながら演奏会が始まりました。
それがすごくすばらしいのです。
すると、私の隣にいた寺田さんがポツリと「菌に聴かせてあげたいな」
まったくの大真面目です。


「すみませんけどみなさん、蔵で演奏してもらえますか?」


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どんな時にも菌や酒達のことを忘れない寺田さんのすごさを見ました。
それから蔵にみんなで移動し、仕込みの酒タンク達の前で大演奏会がスタートしました。
うちの息子もタンクの前でちょこんと座って真面目な顔して音楽を聴いています。
実に不思議な光景です。
私は寺田さんにどうしても聞きたいことをたずねました。

「寺田さん、私は本を読ませて頂いたのですが、今日寺田さんにお会いして、あのようにかつて添加物を入れて利益優先でやっていた人には、本当にまったく見えません。
ここに来て、それに一番驚きました。
つらいご病気をされたからといって、誰しもが寺田さんのように考えを180度転換して、ここまでのことを出来ないと思います。一体何がそうさせたんですか?」


本を読んでいて、どうしてもそこだけが急な展開すぎて違和感があったんです。
いろいろ書いてあるんですが、それだけではどうしても説明がつかないくらいの転換です。

寺田さんは静かに微笑んで言いました。
「、、、、、サムシンググレートでしょうね。きっと何か見えない大きなものに導かれたのだと思います。そうとしか思えません。」

蔵ではオーガニックバーのマスター 高坂さん のギターの弾き語りが始まっていました。
「上を向いて歩こう」なんですが、歌詞がほとんど変わっていて、、、
というか歌詞の全否定で笑えます。作詞の永六輔が聞いたらきっと怒ります(笑)

前を向いて 歩こう
涙がこぼれても いいじゃないか
微笑んで 歩く
1人ぼっちじゃなかった夜

幸せは 雲の上に ないよ
幸せは 心の中に

前を向いて 歩こう
涙がこぼれても いいじゃないか
微笑んで 歩く
1人ぼっちじゃなかった夜


笑っていたはずが、なぜか涙がこぼれていました。
多分、蔵に住むたくさんの微生物達のせいかもしれません。


まじめじゃなくてもいいから、しんめんもくに生きる!
そしてしあわせは心の中に。





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Last updated  2008年01月28日 18時06分28秒
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