琴音の徒然草
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原作は別マで連載中の漫画だそうですが、原作未読です。映画館でやってた予告編にぐっときたので、見てきました。うん。爽やかで心がほっとするような素敵な映画です!青春映画としてとってもとっても良い映画だと思う。ヒロインの爽子(さわこ)は長い黒髪に緊張すると顔が強ばっちゃったりするクセがあって、人と話すのも苦手だから、「貞子」とあだ名がついて、ちょっと浮いてる存在。だから、対人関係が異常に苦手だし、人との距離の取り方が本当に本当に本当に下手!でも、本人は「一日一善」をモットーに地味だけど素直で優しくて可愛い、ちょっと天然ちゃんなんです。「おまえ、それいじめられてるって気がつけよっ」って突っ込みたいぐらいで、クラスメイトに「貞子は霊を呼べそうだから、きっと肝試しに来たら面白いよ」とか言われて、「どうしよう、私霊なんて呼べない、期待にこたえられないっ」と悩んじゃうような子(笑)。まっすぐで、素直な子なんですよ~。そんな爽子が思いを寄せるのが風早くん。イケメンで爽子曰く「爽やかから出来てそうな人」で、クラスのムードメーカーで人気者。入学式の日に道に迷っているところ爽子に教えてもらってから、彼自身も爽子が気になる存在。正直、風早くんは16歳とは思えないぐらいオトナ発言を繰り広げる。そのお陰で爽子は友達との絆を確認できたりってシーンもあるんだけど、こんないいヤツ、16歳には居ないだろって思ったりもした(笑)。だけど、後半はそればっかじゃない部分も出てきたりして、それが良かったな-。と、まぁ。二人は実は最初かっら思い合ってるのにその思いはお互い「届かない」最初は歩調が合わなかった二人が、ラスト、歩調を合わせて歩く所はなんとも言えずこみ上げてくるものがあったなぁ。前半は爽子がクラスメイトの女の子と友情を築く話がメイン。友達が居なくて、でもそれに慣れちゃって、だからなんとも思わなかった爽子が、「二人の事は諦められない」って言う所が本当に好き。友達に対しても健気で可愛いんだよ、爽子は。徹夜で友達のために試験対策ノートを作って上げて、大変だったでしょう?って驚く相手に向かって「吉田さんのために出来る事があるって思ったら、全然大変じゃなかった!」って笑うトコとか、もぉ、可愛すぎて、可愛すぎて。千鶴とあやねと仲良くなるきっかけは些細だけど、爽子にとっては一生懸命の結果の一つで。ちょっとずつ距離が縮まっていく3人の姿が丁寧。「友達ってなんだろう?」って真剣に考えて真剣に答えを出す姿は本当にすがすがしいです。ここでも、結局思いを「届かせる」ためにはどうしたらいいんだろうって事がポイントですね。爽子のうじうじにイラっときたり、でもそれは彼女の優しさの一面でもあり。だけど、裏を返すとそれは大切にしたい相手にとって「本当の優しさ」ではないんだって、風早くんの一言で気がついたりとか、爽子の成長がよく描かれていると思うなー。後半はやっと二人の恋愛模様。前半は爽子の友情のために色々と動いたり、助言をくれたりした風早くんですが、後半は千鶴とあやねが爽子を支えます。でも、べたべたしてない。ここぞってとこに出てきて、爽子のうじうじを一喝する。「自分に自信が持てないってどういう事?」というのを真剣にぶつかり合う。ここに大人の介在はほとんど無いんだよね。まぁ、担任教師とか爽子の父親とか居るわけだけど、でもみんな答えをくれるわけじゃないんだ。ちょっとだけ自分達だけでは変な方向に行きそうな時にすっと助言をくれるだけ。自分達でちゃんと悩んで考えて行動して、全部真剣だから心に響くんだと思う。ただ、父親か助言をする場面はおそらく爽子の父の愛からの自立を描いてるんだと思うんだけど、なんていうか両親の無償の愛から旅立つ瞬間の複線はずっとあったのに、きちんと両親にそれを言えなかった、「どうしても友達を優先したい」と言うことを言えなかったのはちょっと違うかなと。まぁ、父には言っているんだけど、なんかもう一押し欲しかった。ただ、これは私個人的にこの父親の愛からの自立という部分では共感しすぎるぐらいする思いがあったのは事実です。ちょっとびっくりするぐらい、清々しい。確かに悪い人は出てこないし、理想世界かもしれない。ご都合主義って思える展開もないわけじゃない。でも、思春期のどうしようもない心の動きが丁寧で、真面目に真剣だから、そんなこと気にならなくなっちゃうんだよね。いやー、これはアイドル映画とバカにしてはいけません。素晴らしい青春映画の佳作です。
2010.10.17
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