琴音の徒然草
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王家に捧ぐ歌再演について、語りたい事がありすぎて、Twitterじゃ収まらなかったので、ブログにしてみました。 というか、レオンくんを見送った後の喪失感から、気持ちがやっと戻ってきたのもある。 やっと、宝塚の他の事にも目を向けられる。 ブログ記事にはあんまりしてないけど、 最終的にはトウコさんと、ほぼ同じ気持ちで見送るまで大好きなスターさんに私の中で成長してて、 彼女はやっぱり最後までキラキラスターだし、 何よりタカラジェンヌとして生まれたところから、 最後まで観られた事に感謝と感動を覚えました。 さて、話を戻しますが、まず作品として、再演されるほど、とっても良かったかと言われると、うーん?って感じなんだよね。 この作品、説教くさい通り越して、宗教じみてるし。なんか、何処とは言わないけも、どっかの新興宗教のお説教かと思う。人が堕落するとことか。 あと、初演当時の社会情勢にだいぶ当てこすってて、宝塚で自分の主義主張展開するのやめてって記憶あり。(9.11後の2003年なんですよ、初演) それでも初演は、有り物のアイーダがもとなのに、まるで当て書きのような主演三人にぴったりで、そのトライアングルが奇跡的だった。 若々しく、猛々しい新トップスターの湖月わたる、 本来男役ゆえの虐げられても貫ぬく力強さと共に、天から恵まれたその美しい歌声の安蘭けい、 娘役にながらハッタリと押し出しは天下一品、トップ、2番手の男役達との丁々発止に全く引けをとらない娘役トップ檀れい。 歌はトウコさん以外壊滅的だったけど(笑)、ってトウコさんも娘役キーはこの頃は楽々では無かったので苦しそうだったけどね、そんな中でも強いエネルギーがあったんだよ。 説教くさいし、ストレートすぎてロマンティックって言葉が見当たらない酷い歌詞やセリフの応酬だったけど、そのエネルギーがとても作品を押し上げてた。 それは、演者だけない。作り手も。 当時、ちょうど四季でエルトンジョンのアイーダをやっていて、生徒だけじゃなくて演出のキムシン、音楽の甲斐先生も意識してた事は間違いないでしょう。 (ってか、確かバラの国の王子の時も、美女と野獣公演中じゃなかったっけ。わざと?) だからこそ、甲斐正人の音楽が冴え渡ったわけで。この作品、宝塚のオリジナル作品の中では奇跡的に名曲、佳作が多いのも特徴だと思う。 世界に求む、アイーダの信念、ファラオの娘だから、などがよく取り上げられるけど、月の満ちる頃、ナイルの流れのように、アムネリスの宣告、三度の銅鑼なんかも、なかなかだったり。 いや、スゴツヨとかも・・・ありますが・・・。 だから、スカイステージで観ると、ひっどいなーと思うけど、劇場だとみんなの熱量で楽しめちゃう作品だったなぁという想い出。 で、今回再演。 なんか、思い出の楽しかった作品をやれるぞーっていう、浸る感じはあるものの、熱量を感じないというか。キムシンにすら。彼の主義主張は聞きたくないけど、 でも、前回はその、説教を「今」垂れてやる!っていう、バックグラウンドがあって、 さらにあえて同じ演目でブロードウェイミュージカルに対抗してやるんだ!っていう 留学帰りの「若手」演出家の気概を感じたけど、 今回はどうだろう。ただ愛だけを描きたいって、あの内容と素敵じゃないセリフの応酬の脚本で言うか?どの口が言ってんだと思った。 12年の月日は残酷にも彼を若手ではなくしてしまい、 中堅からベテランの域に入ろうとしている人の脚本としては、拙さだけが目立つような。 勢いや熱量では、クリアできない時間の流れがそこにはあるなぁって。 だからか、初演の制作発表で、あ、これ絶対面白くなる!って、感じた熱があんまりない。 いえ、私個人の向き合い方のスタンスが変わったのはあるかもしれないから、断言したらいけないんだろうけど。 決して名作とは言い難い、おそらく全員の情熱の大きさが勝ち取ったであろう、賞取り作品の再演。足りない熱量をどうするのか。 観に行こうとは思ってるので、是非私のこの言葉を、撤回します、すみません、と言わせて欲しいです。
2015.05.31
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