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プレイ期間(2006年頃?~2011年頃?)辞めた理由 社会人になり多忙、レベル差を痛感等 2つ目に紹介するのはMMORPGのRED STONE。大学生時代にかなりやり込み、課金も月3000円ちょいのポータルスフィアのみと、プレイ時間の割りにかなりリーズナブルに遊ばせてもらったと思う。きっかけは自動車学校。競馬好きな教官の方で、趣味が同じということでいろいろな事を話していた。その中でゲームの話になり、私もゲームが好きなので教官がハマっていたRED STONEを紹介してもらったというわけだ。最初から課金を薦められ、定額ならと当時はウェブマネーをコンビニで買い、ゲームに反映させてプレイすることとなった。ポータルスフィアの効果は経験値が2倍なのが大きく、キャラを育てやすいというのが大きなメリットであったように思える。こうしてRED STONEの世界に飛び込んだ私は「火力」と呼ばれる剣士のジョブをメインキャラクターにプレイすることとなった。各ジョブには色々なスキルがあり、それを短縮スロットに入れ込んで使用するのだが、剣士は量産型パラ剣士と言われるスキルの振り方が多く、私もそこを目指してプレイすることとなった。ちなみに教官の方も剣士/戦士であったがこちらはドラツイと呼ばれる魔法系の振り方。後でギルドも紹介するが、ギルドマスターをしていた彼は同じタイプではなく、私を剣士の火力にすることによりバランスをとりたかったのかもしれない。剣士は自分で選んだのではなく、オススメとして紹介された記憶があるので私がゆくゆくはギルドの戦力になった場合、火力として期待してくれたのかもしれない。暇な大学生だし、ハマって育つ可能性は十分にあることですし。始めだし、その教官の支えもあって私は急速にレベルをあげていった。凄く助かったのがその教官がサブ垢でウィザードを持っていたので補助魔法で追加でダメージを乗せることができた。(エンチャという名前だったと思う)自分の物理ダメが2桁なのに補助ダメ3桁で倒す、みたいな。最初はそれで乗り切り、後はコロ狩。コロッセルという硬い高経験値の敵を倒してもらうことで一気にレベルを上げていく。もちろん自分一人ではどうすることもできない敵で基本見ているだけの時間であった。今思えばこういった手厚いサポートがなければここまで急速にレベルを上げることができなかったし、自分一人でプレイするなら最初から課金アイテムであるポタ(ポータルスフィアの略)も買わなかっただろうから、序盤のレベル上げのきつさで音をあげてここまでハマることもなかったかもしれない。序盤の環境の良さはリアルで実際に繋がっている方がいたからこそで、他と比べたら非常に恵まれていたと思っている。最終的にはレベルは600近くまであげただろうか。「秘密」と言われるダンジョンが高レベル帯まで実装されてからは一気にプレイヤーのレベルが上がっていった。途中ミズナ秘密と呼ばれる秘密ダンジョンがまずく、そこのレベル帯はきつかったが、そこをクリアするとまた一気にレベルをあげることができたイメージがある。私は途中でレベル上げも挫折してしまったが、一応ミズナ秘密のレベル帯もクリアし、軌道に乗せようと思えば軌道に乗せれていた。ただ、この頃になると火力と言える火力ではなくなっており、敵を倒せないやわらかい(すぐ死ぬこと)キャラへと変貌してしまっていたのでレベルを上げることにも疑念を持っていたし、それならと補助役としてギルド戦にも出ていたアスヒウィザードのほうに力を入れるほうが良いだろうと方向転換していった。やはり武器や防具、ドラゴンの心臓など必要とされる道具を持っていないといかにレベルが高くても通用しないので特にポイントゲッターとなる火力はそういった道具の質が求められる。私のメインキャラではそれが叶わなかったし、かなりやり込んでいたのは事実だが、廃人というほどではなかったので最後まで質の良い武器をつけることはできなかった。ある程度レベルを上げるのは大切だが、RED STONEにおいてレベルを上げる理由はギルド戦で活躍するためだ。ここではギルド戦の思い出を。基本的な構成はビショップとウィザードがいて、あとは妨害職や火力職がいる、といった感じだったと思う。火力して戦力になれないことを痛感した私は健康振りのアスヒウィザードをサブキャラクターに作り、そのキャラをギルド戦の中心に据えることにした。基本的にはアースヒールと言われる回復魔法で味方を回復していく、自分が攻撃されたらテレポと言われる移動魔法でフィールドを駆け巡るといった戦い方だ。少なくても火力として微妙なメインキャラよりは役に立っている感がしたし、ギルド戦が楽しく思えた。今まで自分が育てたキャラが(少しでも)ギルド戦において活躍すると、今まで培ってきたものが報われたような気がして。あと、ギルド戦はチームプレイなので自分の所属しているギルドが勝つと、自身の活躍の有無にとらわれず、嬉しいものだ。ギルド戦こそがRED STONEの醍醐味であり、オンライン対戦ならではの魅力であろう。色々なギルドに入れてもらって交流、経験することができるのも強み。私も何ギルドか渡り歩いたがそのギルドでまた違った人と交流するのも面白かった。そうしてギルド戦を中心にプレイしていったが、次第にゲームから離れてしまった。一つは就職。ギルド戦は時間が決まっており、その時間帯に必ずしも参加できるとは限らなくなったのである。学生時代は時間が余り余っており、いつでもという感じだったが、就職しそうはいかなくなってしまった。もう一つはアスヒウィズでも太刀打ちできなくなったこと。健康に振っているのでちょっとやそっとじゃ死なないはずが、周りの高レベル帯の火力の質の向上により、自身のウィザードが「紙」レベルまでなってしまったこと。健康ウィザードは自身が死なずいかに補助ができるかだが、次第にそれが叶わぬものとなっていった。その周りのレベルの向上が、時間に加え、どうせ出ても…と思うようになってしまい、ログインする機会が減り、とうとう自身の行動パターンからRED STONEが消えてしまっていた。寂しい話かもしれないが、大学時代の思い出の一つはRED STONEである。一人暮らしのコタツの上にパソコンを置き、遅い時間までやってはそのまま寝、大学に行くといった生活のリズムの一つになっていた。周りの友達もFFなど遅くまでやっていたし、ゲームは違えど同じような生活を送っていた者が周りにはいた。今となっては後悔半分(もっと勉強しておけば)、であるが紹介してくれた教官には感謝している。最後にメインキャラのネイティヴダンサーを紹介したい。競馬好きの教官から半角カタカナで競走馬名を名前にするとかっこいいよ、と謎の進言をいただき、この名にした。ネイティヴ君、ねいちぶ君と呼ばれていたが、この微火力剣士が黄鯖の色々な場所で残した薄っぺらい功績や交流は、今も自身の記憶の中に生き続ける。戦ってくれて、ありがとう、ねいちぶ君!
2020年04月26日
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プレイ期間(~2019年12月)辞めた理由 SNS連携できない今回からプレイしていたゲームを過去のであったり、最新のであったりご紹介していこうと思います。きっかけはダービースタリオンマスターズ(以下ダビマス)とパズルダービーのデータが2019年12月に消えたため。結構プレイしていたゲームだったのでショックでしたが、自分の中で風化する前に何らかの形で残しておこうと思ったからです。第1回はダビマス。国民的ゲームだったダービースタリオンのスマートフォン/タブレットVerである。私はスマートフォンとタブレット両方でプレイしていたのだが、まずスマートフォン版の辞めた理由から。電源が入らなくなったのだが、SNSと連携していた記憶があったので新しいスマホに繋げようと思ったらまた別でIDとパスワードを入力してくださいみたいな画面になり、それを怠っていたのでアウト。どこかで規約みたいなのが変更されてそういった方法に変わっていたのかもしれないが…良くないが、それは自分のせいなのでまだいい。問題はタブレットである。いきなりサーバとつながらなくなって、それが3~4日続いたので思い切ってアプリを消して再度ログインしようと思ったらやはりできず。その3~4日間、SNS等で同じ症状の人がいないか探ってみたが皆快適にプレイできているようだった。会社のIPADであったため、何らかのフィルターに引っかかってしまったのか。現在では普通にそのIPADでもプレイできるみたいで何とも悔しいが、また同じ症状がでてきても困るし、1からやる気力もないのできっぱり辞めました。スマホと同時期だったのですが、こちらは腑に落ちませんでした。やはりダビスタをやっていた世代、生産して調教してレースに出て勝つまでの過程が面白い。そして強い馬ができたらBC登録して対人で対戦ができる。そこで勝つとまた面白いのである。ただ、BCで勝つのは本当に厳しい。芝ではおそらく勝てる馬を1頭も生産できていなかった。そこで狙ったのが札幌or函館のダート1000m。脚質を逃げして登録すれば結構粘ってくれる。実際、2アカウント共スピードBの馬で回していてそこそこ5着以内に入ってくれていた。この5着以内というのもキモで、BCには報酬というものがあり、5着以内だと良い報酬が貰えるのだ。それと、北海道の2場はいずれも12頭立て。5/12に入れば良いわけである。BCに登録する馬はスピードAであってもAの中のスピード上位でなければ話にならないため、Bで回せたというのは良い穴場を見つけれたからかな、と思う。普通のオフラインで育てる過程でのレースは、宝塚記念、ジャパンカップが最難度。強敵と言われる強いCPUが挙って出走してくるのだ。それでも両アカウント共に国内G1は全制覇しており、それなりに(本当にガチ勢からしたらそれなりに)強い馬はいたと思う。あと、エリザベス女王杯がすごくメンバーが弱く、スピードCでも全然勝てたり、夏の7・2七夕賞&函館記念、7・4中京記念、8・1小倉記念、8・4新潟記念は勝ちやすかったので相当勝ったはずである。実際の馬とは違ってどんな強い馬でも夏は全休養とかしないので、ここらが出しやすかったりするのもある。強い馬を作るには良い種牡馬をつけないとならないが、その種牡馬というのは金の馬蹄石という無料でもゲットできるもので回せるが基本的には欲しい種牡馬がいる時に課金して出るまでガチャを回すことが多い。星5が最高ランクで、その中でも特化非凡という産駒に強い能力がつくものが出現率が低く、皆が欲しいものである。加え金の馬蹄石は他にも特別調教という非凡な才能とは別のスキルを手に入れる時に必要となることもある。この特別調教は公式BCで上位に進出するには必須で、各公式BCに有利になるような特別調教がガチャで出ることが多い。その金の馬蹄石だが、スマホのほうでなんと20000個持っておりました・・・参考価格は1500個で9800円。大体13万円超の金の馬蹄石と共にアカウントは消失したわけです。貯めるのにも地道にBC出して、デイリーミッションクリアして、採掘してとコツコツ貯めていただけにショックでした。IPADのほうはガチャを結構回していたのでそんなにありませんでした。BCの個人的名馬シャーパリ号の紹介を。自身のBCの中で一番活躍してくれたのはシャーパリです。ダート1000m戦で常に上位争いをしてくれた馬で、最後のほうはダート1000mでも厳しい環境でしたが、それでもかなりの高確率で5着以内に入ってくれました。父ムニルエルハダディ母シモーネザザという血統(笑)。スピードBで、父系はミホノブルボン1992とダビマスの中でも弱い非凡だったのですが、本当に良く活躍してくれました。BCも何100戦もしてくれて支えてくれました。ゲームの中の話だけどありがとう!おわりに結局強い馬を生産しても非凡、特化非凡、特別調教ありきなので地力戦(公式BCの中でも馬の能力だけで走るBC)にでも出ない限り厳しい。上位の方々は配合考えて色んなレシピを考えてやってましたが、そこに一歩足を踏み入れる前に引退となってしまいました。最後のほうは面白いミッションがあればやって、それ以外はログインボーナス目的だったので辞めるにあたっては何もありません。しかし、金の馬蹄石は相当惜しいです・・・。何をするでもなかったと思いますが(笑)
2019年12月22日
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平成5年1月30日の東京競馬2Rより。4歳未勝利ダート1600mの一戦。このレース1番人気セントセンチュリーは3戦目の前走が初ダート。番手から抜け出し2着(勝ち馬と0秒2差)に入線した。このメンバーなら一枚抜けた存在、勝ち負けになりそうであった。このセントセンチュリーに肉薄してみせたのがタイトルにも設定したインターアイガーであった。2.9倍のセントセンチュリーに対して6.5倍のインターアイガー。6.5倍のインターアイガーを狙う要素を振り返りたい。インターアイガーは6月に札幌デビュー。新馬戦を2度走り、いずれも3着。その後未勝利戦を1番人気で迎えるも出遅れもあり4着、そこから5ヶ月間を空けて臨んだのが前走。初ダートで5着、勝ち馬からは1秒7差という結果であった。いくら休み明けといえど、1秒7差というのは不満に思いがちであるが、この前走の4着以内馬はなんと全頭このレース以前に勝ちあがっていたのだ。時計は遅かったのだが、メンバーがハイレベルだったということである。この事実が休み明け5着の意味を増幅させてくれる。叩いて上積みプラス、減量騎手起用、1枠1番、先行力もプラス要素だ。まず横山義騎手。過去4戦、デビュー戦から手綱をとり、この馬のことを熟知している上での△2キロ減。この斤量の恩恵を更に増してくれそうなのが婁述した1枠1番と脚質だ。前走は休み明けにも関わらずテンから逃げ馬についていき2番手を追走。今回は追走も更に楽になるはずで、ロスが少ない最内枠。新馬戦で見せていた非凡なスピードが発揮されるのは間違いなく、今まで挙げたプラス要素を全て加算するとセントセンチュリーと並ぶような勝ち負けになる馬になってくるはずだ。実際のレースでは2番手から追走。じっと我慢して直線もよく伸びているが惜敗。但し3着馬には2馬身1/2差をつけている。東京のダート1600mにもきっちり対応してみせた。ダート向きのスピードがあるのは休み明けの前走でその一端おり、叩かれ今回、更にその能力を出すことができた。管理する加賀師も、「走る素質は十分にある」と話しており、新馬で連続3着、しかも先行力を見せてのものであるので未勝利戦のダートでは上位クラスであることを窺わさせていた。何より前走で先着された4頭が全て勝ち上がっているという点が大きなプラス、なかなかこのような事例はない。インターアイガーはノーリュート産駒。ノーリュートといえば産駒にこの年の牝馬クラシックを賑わせてみせたヤマヒサローレルがいる。猿橋騎手で活躍した馬、記憶に残っている。ノーリュートはリュティエの直仔、芝10.5Fのリュパン賞を勝っている。ヤマサヒサローレルも先行力を発揮してスピードで勝負する馬だった。インターアイガーもヤマヒサローレルのような先行力で勝負するタイプ。この時期からクラシックは始まっていく。「ノーリュート」というフランス産種牡馬が認知されていくのもこの時期からではなかろうか。
2017年03月11日
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2016年中島記念より。競走馬のカイザーはキョウワカイザー…ではカイザーに絡めて何を言いたかったと言うと、芸能界のカイザー、バナナマンのカイザー・設楽統氏である。今年はバナナムーンゴールドに本当にお世話になった。私がバナナムーンゴールドを聞く時間は仕事の移動中。大抵、移動前は何とも言い表せないストレスを溜め込まれているので、リセットしたい時間でもあるわけだ。そんな中でのバナナムーンゴールド。今年も本当に良く笑わせていただきました。今年最後も歌地獄で締めくくり、笑い納め。2016年は生活の中一部の中に確実にバナナムーンゴールドが組み込まれた1年でもありました。来年もよろしくお願いいたします。そんなカイザー・設楽さんの2016年テレビ出演本数は621本!凄過ぎます。ただこれだけ出ていらっしゃっても1位ではないんですね…2位だそうです。来年もバナナマンのお二人のご活躍を心よりお祈りいたします。さて本題の中島記念。こちらのカイザーは1着でフィニッシュ。その勝因と、圧倒的1番人気に支持されたマサヤと逆転できた要因を探っていきたい。この2頭、キョウワカイザーとマサヤの直接対決は1度だけあり、マサヤが逃げ切った。この時マサヤは転入初戦。距離は今回と同じ1800mでマサヤが逃げ、キョウワカイザーが2番手からの競馬。マサヤが0秒4差離して勝利、上がり3Fも0秒2キョウワカイザーより上回っていた。その後は両者対戦することなく、マサヤは1800mの雲仙岳賞をまたも逃げ切り2連勝。キョウワカイザーは距離を2F短縮して1400mを2連勝。ここで特筆すべき点はキョウワカイザーの位置取りである。1400m戦の2戦は、共に中団からの競馬であったのである。前に示した韓国岳賞はマサヤの2番手からの競馬で結果、マサヤよりも上がりがかかってしまい完敗。通信社によると、本来は逃げが理想のタイプということだが、現時点ではマサヤと同じ競馬をしては、ましてや、1800mの舞台では勝ち目が薄いのである。この出脚が鈍ってしまい差し競馬になったのはキョウワカイザーがマサヤを捉える術、「脚質転換」というチャンスとなったいたのではないか。対してマサヤの内容は同じような内容で、1800mという距離を先手をとって逃げ切るというものだった。確かに強い内容だったかもしれないが、これが他馬に執拗にマークされることとなり、最後の脚にも影響してしまったのではないかと考える。憶測だが、仮に中島記念でマサヤを楽逃げ3連勝させるとなれば、それはこのレースに参加している騎手が参加していないと同じことになってしまうと思う。実際のレースでは、マサヤのすぐ後ろをダイワアズールが追走し、その後にトランザムスター、これにピッタリつけるようにキョウワカイザーだった。マサヤからキョウワカイザーまでは3馬身。これは離れすぎていない良い位置だったと思う。3角過ぎたあたりからマサヤがスパートをかけ、後続を突き放しにかかるが、これにピッタリと合わせていったのがキョウワカイザーだった。こういった展開になれば、末が溜まっているのはキョウワカイザーのほう。直線での手応えがマサヤのそれとは異なり見事グランプリ制覇のゴール板を1番に駆け抜けてみせた。今回は策がなかったマサヤと策をマサヤに敗れてから見つけたキョウワカイザーとの差がついたのではないかと考える。ここで予想の際にキーとなるのがマサヤが逃げ切って3連勝を飾るかということであった。マサヤが勝つには逃げ切るしかないのだが、それが叶うか否か。そうそう上手くは行くわけにもいかず、キョウワカイザーがきっちり差してみせた。いくらマサヤと一緒に出走していなくても1400m2連勝の勢いも侮ってはいけなかった。特に今回、ストップ・マサヤに期待がかかる1頭のトランザムスターを千切っての勝利であるから、相当な実力を秘めているのは事実。それが同じ轍を二度踏むわけにはいかない。真島騎手、土井調教師のストップ・マサヤは成功し、栄冠を勝ち取った。競走馬のカイザーは見事2016年のグランプリを制覇。私は2017年期待するのは、芸能界のカイザー設楽さんの差し切りである。国分太一氏は2連勝中、どこかマサヤと似てはいないだろうか。さてさてそんな事は1番本人達が気にして「いない」ことだと思います。両カイザーの今後に注目です。
2017年01月08日
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12月3日の阪神競馬姫路特別より。これほど我々の記憶の中にダート色が色濃く刻まれている調教師が現在、いるだろうか。栗東の吉田直弘調教師である。重賞勝利は全てダート。2008年、キクノサリーレでJRA重賞初勝利を挙げるとその後もダート戦線に多くの重賞馬を送り込んできた。そんな吉田先生だからこそ、一口馬主のクラブもダート馬を預けるのだろう。2015年産にはゴールドアリュール×マチカネチコウヨレが控えている。未だ札幌ダート1700mのレコード1分41秒7を保持しているマチカネニホンバレの弟だ。この兄のように、吉田厩舎の先輩馬に続けるよう、育っていってほしいものだ。今回取り上げるティンバレスもそんな吉田厩舎で活躍するダート馬の一頭である。まずこの姫路特別、1番人気に支持されていたのはサンタエヴィータだった。前走出遅れても3着まで食い込んできており、現級での安定感はメンバー中随一だった。しかし、川田騎手の追い出しのタイミングがまずく、直線では窮屈な内に閉じ込められ力を発揮できずに終わってしまった。0.5ハロン長いが、先週の川田騎手はヨヨギマックで逆に内を突いて勝つなどやはりダートの中距離の騎乗は巧い。だが、ヨヨギマックよりサンタエヴィータのほうが1列、若しくは2列も位置取りは後ろなのだ。この馬で内でじっと耐えていてはフルゲートの競馬では失敗してしまうのである。今回は川田騎手が外に出してサンタエヴィータの力を出せる騎乗ができなかったというのが一番の要因だが、前走が目一杯という評価ができなかったか。確かに現級3着であるが、追ってからもじりじりとした感じで上がり最速でもない。こういった馬は何か一つでも歯車が狂うと脆くなってしまう。では、どういった馬を買えばよかったのかだが、絶妙な逃げを打ったティンバレスであっただろう。前走は出遅れて消化不良の8着、馬体重もプラス20キロとかなり太かった。ここを叩いての叩き2走目。元々1000万クラスでは2、1着があるし、阪神ダートでは3戦して(1-2-0-0)。そして何より逃げ馬不在で楽に先手をとれたことが大きかった。元々は逃げてエンプレス杯3着などがある馬。このメンバーで逃がされれば直線で一度は後続を3馬身離したようにしぶといのは明白だった。これだけの好走要因が詰まっていた馬。近走成績ばかりに目がとらわれてしまってティンバレスの良さがみれなかったのは猛省である。花田助手も「1回使って馬に覇気がでてきた」と話しているように、叩き2走目のここが狙い目だった。ペースも絶妙、ティンバレスの逃げに酔いしれたレースだった。ウォーエンブレム産駒の同馬、ウォーエンブレムのダートでの堅実さが最近顕著だ。非常にお世話になっているオールブラッシュもそんな一頭。自分の形に持ち込めたティンバレスと、持ち込めなかったサンタエヴィータ。ティンバレスが今回のような逃げを打てるようなら、1000万勝ちも近いと思う。
2016年12月04日
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昭和58年1月5日の金杯(東)より。この昭和58年というのはNHK朝の連続ドラマ小説でおしんが放送された年だそうだ。おしんは私も大好きで、全話をみたものである。長谷川たかさんが好きで(あの男勝りな性格と、それでいておしんを思いやる優しさが上手くマッチしていた)、おしんが髪結い修行している時が一番好きだったかも。それから出髪で生計を立て、結婚し、子供服専門店として成功していこうかという矢先、関東大震災が起こってしまう。そこから戦争、コンピュータへの時代の流れと、ある女性の一代記の中で昭和の激動が全て描かれている素晴らしい作品。日本はこの根性を忘れてはならないと思う。そんなこの年の競馬の幕開けは中山競馬の金杯(東)。ハンデ戦らしく、荒れる金杯は昔も今も一緒。だが、55年に中山に金杯が移ってからは固い決着となっていたが、どうもこの年は様子が違う。オープン馬が一頭しかいないのだ。16頭立てで行われたレースだが、他15頭は全部1300~1800万の条件馬。それでいてハンデ戦とあらば、混戦必至。唯一のオープン馬も2000m向きではないだけに、いかに条件馬の中に光るモノがあるかを見つけるかというのがこのレースの焦点であった。ここでは13番人気で3着に入るヤマトデンゲキの好走要因を探っていきたいと思う。結果も出しつつの回顧となるが、前走条件戦以外で好走している、特別戦勝ち馬は全て負けることとなる。敗戦理由を明確にしながら、何故条件戦出走組を買わないといけなかったのかを考えてみる。まず唯一のオープン馬ピュアーシンボリは明らかな距離不足。2000mで距離不足というと現代の競馬では事例も少ない(アムールブリエぐらいか)が、昔は多くあった。ピュアーシンボリはステイヤーズSを勝つことになるが、その前は新しく出走した順から、2500mの目黒記念(6着)、天皇賞3200m(14着)、毎日杯2000m(12着)となっている。注目したいのが、一番条件が緩和されているだろう毎日杯での12着。スローを逃げたにも関わらず2秒1差の大敗は、ステイヤーズSのような極限までの粘り競馬にならなかったからであろう。よってこの距離、まして58キロでは買えないだろう。福島記念を勝ったネオキーストンはここでは14着と大敗。福島記念は0秒4差での快勝劇だったが、2着はこの金杯にも出ているダイワラーク。ダイワラークは11番人気で2着であったが、ここまで人気がなかったのは、同馬は400万を勝ってからの出走であり、荷の重さが懸念されていたからである。これではいくら福島記念に勝っていようが、レースレベルを疑わないとならない。この戦績を除くと、オールカマーは10着大敗、初秋S(1300万条件)勝ちということになる。1300万条件特別勝ちだとヤマトデンゲキとて同じ。ただ単に福島記念勝ちという実績にとらわれて買った方も多いと思うが、同レースに出ているダイワラークの馬柱を見れば同レースのレベルの低さは一目瞭然。まして57キロでは格好の危険な人気馬となり得てしまっていた。ターコイズSを逃げ勝ったのがピアレスレディ。G1エリザベス女王杯以外は400万、800万、ターコイズS1着と好成績。今回も3番人気に支持されており、デキの良さを生かして一気に戴冠を…といきたかったところだが、15着大敗している。その理由としては展開面で不利な点、斤量52キロ、抜けた馬ではなかったという3点だと考える。まず展開面を考えると、このレース、逃げ・先行タイプが非常に多く、その中でも自己主張が激しい馬も散見されていた。そんなメンバーで前走のターコイズSのようなスローペースに持っていくことは不可能である。それに加え、400万条件時と前走でそれぞれ2番手、逃げという競馬をしているが、基本は差し馬ではないかと思う。錦秋Sで見せたハイペースを中位差し切る競馬は差し馬としての能力の一端であるし、エリザベス女王杯の競馬もいつもより後ろから終いだけに徹してそれでも7着まで持ってきた。ここも前走を良いことに前を主張しそうな感があり、そうなるとハイペースに潰されて明け5歳という若馬の脆さが出てしまう。まして52キロだと単純に牡馬換算だと54キロ。苦しい競馬になるはずだ。そして管理する大和田師の「重賞といってもそう抜けたオープン馬がいるわけでもない」とのコメント。同馬も1800万の条件馬である。ではこの馬が師の言葉を借りて”抜けた条件馬”ではあり得るのか。それは、イエスともノーとも結論付けできない未知数だったであろう。ここが試金石だったのである。結果は15着と大敗してしまうのだが、スローペースのターコイズSを逃げ切っただけの牡馬換算54キロに全幅の信頼を置けるかといえば、そうではないだろう。展開、斤量、そして抜けた条件馬だったのかを当てはめれば、同馬が人気なら別の良いモノを持った馬を買ったほうが良いだろうということになる。以上、前の節で唯一のオープン馬と3頭の特別勝ち馬に難ありの烙印を押したわけだが、では13番人気ヤマトデンゲキの買い要素とは何だったのか。ハンデ、レース展開、光るモノ(=東京2400m1300万条件勝ち)から解説していきたい。まずハンデだが、実に多彩なハンデのつけ方で10通りもあった。16頭中同馬が背負った52キロ以下は5頭で、前述したピアレスレディを除くと4頭である。これが意味するのは非常に大きく、同じ条件馬同士の戦いであるならば、もちろんのこと斤量は軽い方が良い。ましてヤマトデンゲキは1300万条件を勝っており、1800万条件に身を置いている馬である。4頭中、1800万条件は2頭しかおらず、そのうち1頭もレースレベルの低い400万条件を勝ったばかりで福島記念2着として本賞金を重ねたダイワラークであるから、一番斤量で恵まれたのはヤマトデンゲキということになる。斤量を最大限に生かした格好だ。後はレース展開と光るモノであるが、こちらは同時に見ていきたい。レース展開は前述したように前がかなり速くなりそうで、後方に有利になりそうであった。溜めれば実力以上のものを発揮してくれそうな事が陣営のコメントにも表れていた。以下は山田助手のコメントである。「自分のペースを守れれば実に鋭い脚を使う馬だが、まだ気性的に子供だから全面的な信頼は置けない」とのこと。ヤマトデンゲキは内枠であったし、溜める競馬には最適で、前に馬を置ける展開は自分のペースで走れる裏づけになる。これに斤量の恩恵があるのだから、同馬のベストパフォーマンスを発揮できる舞台になっていたであろう。前々走で1300万条件を勝った時も同じような条件。ここで中団にいた同馬は4角で3番手に取り付き、差し切ってみせた。この時も52キロで淀みないペースを自分のペースで行き、山田助手の言う実に鋭い脚を繰り出してみせた。私の言いたい光るモノとはこのことなのだ。まだ気性的に子供ということで斤量が増えると前走のように脆い。自分の競馬で自分の差し脚を使えば好勝負になるのは前々走で実証済み。良い条件が揃った同馬が、低人気を覆して見せた。全てが上手くハマってくれたヤマトデンゲキ。自らの”光るモノ”=自分のペースを守った実に鋭い脚を十二分に出した結果であることは言うまでもない。この後、おしんが生きる激動の昭和の時代のドラマが放映される。まさにおしんが生きた時代は日本国の、大和の駆け抜けた電撃の時代だったのかもしれない。
2016年09月17日
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1998年1月5日水沢8Rより。まず、このレース、大将格で4馬身差で圧勝してみせたのがアイシーダンサー。明け5歳馬だが、4歳時にはビューチフルドリーマーカップ4着など、第一線で活躍していた馬。3走前の4歳A級を含めてここまで3連勝、特にC2級に格付けされてからはいずれも圧勝と、ここでも圧倒的1番人気に応えて勝ってみせた(それでも個人的には単勝1.5倍はおいしいと思ったが…)。そんなアイシーダンサーだが、アイシーダンサーと一緒に走った馬も多く出走しているのがこの水沢8R。アイシーダンサーを基点に考えるにはあまりにも強すぎて基点にすらならないかもしれないが、そんなアイシーダンサーに一般レースで0秒9離された事によって妙味が出てきた馬がいる。それがスガノグルームだ。スガノグルームの複勝を当てるというプロセスのもと、レースをみていきたいと思う。スガノグルームは12月16日(以後16日)のレースで2着、勝ち馬アイシーダンサーからは0秒9差離されていた。同22日のレースには出ておらず、これが前走となっている。前々走から5走前までは、1、2、1、2着をいずれもC2級で挙げており、抜群の安定感をみせていた。そんなスガノグルームが2.8倍の複勝をつけ、3着で入線。それには22、23日組の馬が人気上位になっていたのだが、スガノグルームより優れている馬かといえば、そうでもなかった。アイシーダンサーを基点にもう一度みていきたい。人気の1頭、ゲンパチスイジンは前走が22日のシルバーステッキ賞でここでアイシーダンサーの2着、着差は0秒5差。それまでの戦績も一見みると凄く、近5走でみると前走まで4連勝しており、C2特別勝ちなどもある。だが、C2特別戦も1600m不良の勝ち時計が1分46秒0。スガノグルームの前走時は同じく1600mの不良で1分44秒7である。勿論スガノグルームはゲンパチスイジンと戦ってないのであるから、もしここにスガノグルームが出走していたならばゲンパチスイジンがアッサリ勝つことはなかったように思える。単純比較の時計だけで1秒3、ゲンパチスイジンは過大評価され過ぎてはいないだろうか。加えてアイシーダンサーとの着差がゲンパチスイジンは0秒5差、スガノグルームが0秒9差であることを予想の指標にされていたら、それは問題だ。どちらも0秒5差以上という決定的な差をつけられており、アイシーダンサーには遠く及ばないのである。それを0秒4縮めている、という考え方はおかしなものであって、私的には0秒5も0秒9も変わらないとう見方をしなければならないと思っている。(同じレースに出走していれば別だが)派手さがあってゲンパチスイジンのほうが人気があったが、細かく見ると、スガノグルームのほうが時計的にも断然有利であった。もう1頭ターフカスケードが人気上位であったが、前走が中央からの転入初戦で、C2クラスで1着。中央時は2着が3回もあり、突破できる力があることは確かだが、着差こそつけているが時計が平凡。まだ分からない部分が多いというのが事実で、ここは馬券圏内を外してしまう。スガノグルームの現級の安定感がどれほど素晴らしいものか、結果を出し続けている意味というのは改めて大きいものだと思った。結果、アイシーダンサーが圧勝したレースだったが、3着スガノグルームがおいしい馬券となった。これだけの内容の安定感は買うに値するものであった。22日、23日組の派手さに隠れてしまう部分はあっただろうが、それを引き出すのは予想家の仕事。勝ち馬ばかりが目立つレースで、3着馬の安定感が渋く、輝いていた。
2016年09月17日
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平成5年1月30日東京1Rより。4歳未勝利ダート1400mとなったこの一戦、芝からの転向で初ダートのシービーソヴリンと叩き2戦目の好素材メジロライリーの一騎打ちとなった。逃げるメジロライリーを追い通しだったシービーソヴリンが僅かに交わしたところがゴール。流石は新馬戦3着、前走の未勝利馬ながら500万特別戦掲示板の底力を見せ付けた。完全に力で捻じ伏せた格好で、追い通しだったことからも、ダート適正は高くなかったのだろうが持っている力で未勝利を突破してみせた。メジロライリーには迫られたが、それでも3着以下には9馬身。松山康師も「2戦した内容からも能力は高い」とコメントしているように、芝で示した能力だけで勝った印象。逆らえなかった。これに迫る惜しい競馬をしたのがメジロライリー。昨夏の函館芝でいいところがなく2戦した後、2週前の中山で休み明けを叩かれる。3番人気に支持されたが13着と大敗、距離を2F短縮させてここに臨んできた。陣営も、今回は調教通り走ってくれれば、とコメントしているように、調教では素質の高さを示していた。前走は流石に負けすぎだろうとも捉えられるが、出遅れてのものであったし、何より休み明け。そこから今回は距離短縮したこともあって大外から果敢に逃げ、勝ち馬とハナ差の競馬。横山典騎手の巧さとメジロライリーの素質がうまく合わさっての素晴らしい競馬であった。この競馬なら勝った馬を誉めるべきで、叩き2走目で完全に軌道に乗った同馬も強かった。やはり攻め馬でみせていた素質と、コ-ス替わり、騎手で判断して、違うレースになることを予測しないとならなかった。それにしても見事な一変劇であった。強い2頭が強い競馬をして後続を大きく突き離したレースであったが、中でもメジロライリーの逃げは勝ちに等しいもので、素質を生かせない負けが続いていたところでの2番人気に応える走りはお見事であった。ここでは、同じく逃げて、結果3着に粘ったもう一頭の一変馬、カールフェニックスの買い要素をみていきたい。カールフェニックスはセクレファスター産駒。あの2年連続米年度代表馬で3冠馬のセクレタリアトの直仔という良血だ。セクレファスターの産駒からみれば、阪神大賞典を勝ったナムラモノノフや、小倉記念などを勝ったテイエムオオアラシを出しているが、そこは父が歴史的なダート馬。ダートスピードも持ち合わせている。そのダートスピードの一端を見せたのが2走前。年が明けて4歳となった初戦の中山ダ1800m戦で2番手からの競馬を敢行できたのである。4角からズルズル下がってしまい、15着に敗れるが、この時期に先行できる面をみせたのは大きかった。前走が今年ダート2戦目だったが、通過順6-7-6-6で1秒8差の7着。切れる脚がないため、この着順となったが、逃げれていたらどうだったであろう?この2走の内容からメドを立てたと捉えられないだろうか。実際のこのレースの4,5着馬に関して、前走をみれば1秒5差以上はつけられていたし、先行力からいえばカールフェニックスのほうが一枚上。2走前2番手から先行できたのが大きく光る。今回、カールフェニックスは2走前と同じく先行し、前走と同じく切れる脚はないが、粘りのある脚をみせた。2ハロン短縮がうまくカールフェニックスの良さを引き出してくれたと思う。ラチ沿いを進み、単勝138.0倍のブービー人気を嘲笑うかのような激走を演じてみせた。カールフェニックスの好走要因をまとめると、2頭抜けている馬がいたが、馬券に絡むもう1頭を精査した場合には、カールフェニックスを浮上させることができたということ。その理由としては、4歳になってから先行できることを示していたということと、前走7着と悪くなく、通用するメドは立てたということ、1800mからの2ハロン距離短縮で、気分良く走らせることでの粘りが考慮できるということ。これらが考えられると思う。同じような馬が多い場合は、この距離の場合は先行力を買うべきである。大敗したとはいえ、2走前に先行力を示してくれていたことを評価すれば、ここでも買えていたであろう。複勝14.5倍のカールフェニックス。同馬が持つスピードは、セクレファスターの重賞勝ちの仔が持つ持続した長い脚を使えるスピードではなく、セクレタリアトから伝わったダートでのスピードではないかと思う。ベルモントSを31馬身離したあの「ダートでのスピード」が、微量でもカールフェニックスに残っていた…そう思わざるを得ない。
2016年09月16日
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POGの達人赤本を読んでいる。もうPOGシーズンは終わったのだが、青木修さんのコーナーや訳あり物件を狙うにはなどを、なるほどな、と相づちを打ちながら読んでいる。特に青木さんのコーナーは斬新で、馬の体の動きを知ることができた。特に、肩甲骨の周りの筋肉は、脚が地面についた時、引き伸ばされようとするのを堪える働きがあり、それがバネの弾力性のようなものになり、バネが溜まって吐き出すときの推進力になるという。私自身も肩甲骨付近の筋肉に注目したことなどなかったし、別の筋肉が推進力と関係しているものだと思っていた。この部分については、特に私が主戦場とするダートに生きているものではないかと思う。バネ、と言われると弾けて直線伸びてくる芝馬を想像しがちだが、それ以前の、「引き伸ばされようとする力から堪える力」というのはパワー、すなわち筋肉量豊富なダート馬によく身についているものではないかと思う。砂に足をとられてしまわれないようにマッスルな体になっているダート馬。普段見ることのなかった肩甲骨付近の筋肉の動きもみていきたいと思う。そんなダート戦、今回は平成5年1月5日の中山12Rの回顧録。ここでは4番人気で1着入線するタイガーデローチについてみていきたい。タイガーデローチは明けて旧年齢7歳馬。この中で唯一の2勝馬だ。この2勝も500万下を連勝しているもので、現級では十二分に通用するものを持っている。ダートが1戦着外と、懸念されていたが、この1戦はまだ力がつききっていない頃。芝でも走れていなかった。そんなタイガーデローチ、人気は4番人気だったのだが、やはりダートを嫌われてのものであろう。競馬ブックに依ると、調教師のコメントにも△がついており、砂を被ってしまうとどうか、ダートは割引、とのこと。ここで注目したいのは、ダートは割引、ではなく、砂を被るとマズイ、なのである。ダートは割引も何も、1戦が参考外であるから未知数という表現が正しく、走ってみないと分からない。砂を被る話も前走のように▲減量騎手の吉永騎手ではなく、今回は中舘騎手。下手な乗り方はしないだろう。実際のレースでも砂を被ることなく、外、外を進むことができ、持ち前の力をフルに発揮することができている。調教師の懸念材料は杞憂に終わったのだが、それも中舘騎手のソツのない騎乗があったからこそ。難しい馬こそ、経験豊富なジョッキーが欠かせない。馬場は違うが、タイガーデローチの芝での強調材料も拾っておきたい。連勝後、4戦して勝ちはないが、その4戦が、2、4、5、4着。内、前々走までが特別競走で、メンバーレベルが高い中での安定した結果。着差も全て0秒6差以内にまとめており、連勝後も能力の高いところをみせていた。このような実績を持った馬はおらず、同馬は7歳ながらまだキャリア13戦しか走っておらず、その中でのこの成績。高いレベルで安定しており、先程触れた、今回ダートということを差し引いてもクラストップの戦績、まともに競馬をすれば勝ち負けだった。これで4番人気だったのだから、よほど買い手側としてはダートが、そして調教師のコメントが嫌だったのだろう。それらを嘲笑うかのようなタイガーデローチの勝利。代打騎乗の中舘騎手も上手く乗ってくれた。3勝目の同馬、上のクラスでも、強い、ダート馬らしい肩甲骨付近の筋肉の動きで頑張って欲しいものだ。
2016年09月15日
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実は今年も昨年同様に、グランプリは中島記念を買おうかと私的には意気込んでいたのだが、会社の大事な大事な試験と重なってしまい、そうこうしているうちに年末に。年末にもグランプリはある。そう、水沢競馬の大晦日の熱い戦い、桐花賞である。今年は私もファン投票にも参加しての参戦、気合も入る。忙しい勉強の合間を縫って頭をフル回転させ予想、良いリフレッシュともなった。そんな私にとって例年ないドタバタの年末の2015桐花賞の回顧録。まず、圧倒的1番人気になりそうな、ファン投票でも1位のナムラタイタン。私は距離に一抹の不安を覚えていた。ナムラタイタンは今季5戦4勝で唯一の敗戦もJPN1南部杯であり、完璧な成績。だが、その勝ち鞍も1600mが3鞍、1400mが1鞍とこの桐花賞の2000mの舞台からは2F以上も短い舞台である。2年前の桐花賞は、1.1倍の圧倒的人気に支持されながらもこのレースにも出走するコミュニティに足元をすくわれている。年齢と共にマイル前後に適正が変化しているのではないかと予想。間隔が空いたのも気になり、人気するようなら他馬から攻めてみたいという気持ちが強くなっていた。そこで私が打倒ナムラタイタンの一番手に挙げたのがライズラインである。今季は苦しみ、重賞でも入着が精一杯というレースが続いていたが、前走の北上川大賞典が圧巻。鞍上の絶妙な仕掛けどころの巧さも光ったようだが、コミュニティに3馬身つけた重賞勝ちは復活を誇示するには十分で、何より2500mで勝ったのは桐花賞に向けて大きな収穫となったのではないか。重賞の常連で岩手競馬に馴染み深いコミュニティを破っての勝利は打倒ナムラタイタンの一番手に指名するのにもってこい。岩手NO,1騎手の村上忍騎手も魅せてくれるはずだ、とふんだ。レースでは、ライズラインがスッと先手を取る。続いて、ナムラタイタン、コミュニティと、人気上位3頭が隊列の先団を形成した。ナムラタイタンは後ろを股下から確認しつつ、ライズラインをぴったりマークする競馬。この慎重さが功を奏した結果だ(後述)。ライズラインは3コーナーでは既に余力がなく、しきりに村上騎手のムチが飛ぶ。これをスッと交わし、ナムラタイタンがスパート、コミュニティとは1~2馬身をつけてそのまま直線へ。直線ではそこまで切れる脚もなかったが、コミュニティも同じ脚しか使えず、そのままゴールイン。1、2着の差は1馬身、2、3着の差は7馬身であった。コミュニティもナムラタイタンを終始マークする形であったことから、スパートを早めてナムラタイタンよりスピードが乗った形であったらこの1馬身は覆っていたかもしれない。仕掛けを遅らせ、ライズラインを捉えるだけだったナムラタイタンは前述した坂口騎手の慎重さが生きた格好に思える。もっと激しい競馬になっていたら同じ結果にはならなかっただろう。モズが逃げて3強がそれを見る形…となればいかがだっただろうか、と思う。この桐花賞を見る限りではやはりマイル前後が今のナムラタイタンには合っているのかな、と思う。逃げたライズラインはこの競馬は仕方がない。注目すべきはあの手応えでよく3着に残した村上忍騎手だ。最後までびっしりと追ってくれ、着順に貪欲な面は非常に好感がもてる。終始マークされる形になり、厳しい競馬を強いられたが、逆にゆったりとしながらも、かつ勝負どころではペースを早めた(手応えはなくなってしまったが)競馬はビッグバンドジャズやマイネルコランダムといった強烈な末脚を使う馬達を完全に封じてみせた。このことが厳しいながらも3着に残せた最大の要因だったのではなかろうか。ナムラタイタンで締めくくった桐花賞。思えば、年末にかけての競馬を盛り上げてくれた3頭のサイアーの産駒であった。2015年を締めくくるに相応しい結果となった。1着ナムラタイタン=サウスヴィグラス・JBCスプリント・コーリンベリー2着コミュニティ=ブライアンズタイム・兵庫ゴールドトロフィー・レーザーバレット3着ライズライン=スクリーンヒーロー・有馬記念・ゴールドアクター最後にこれを書いている段階では私も昇進に関わる進退は分かってはいない。競馬の世界に置き換えるならば、舞台はG1級。しかし、楽しんで受けれたし、これで期待にそぐわなかったとしても私は満足だ。果たして栄冠は私に輝いたのか。春前には2016年の最大の吉報が届くことを待ち望みたい。
2016年09月14日
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平成4年6月28日の札幌1Rより。このレース、デュエットが逃げて3馬身1/2の差で圧勝するのだが、どう買うのが一番良かったかと言えば、デュエットの速力を信じて安いながらも単勝1.7倍で勝負ことではなかったかに思える。他馬と比較しつつ、デュエットが圧勝した要因を探っていきたい。まず、デュエットを札幌ダート1000mというコースで頭で買うとして、一番の購買要素はその速力だろう。ダート短距離に限っていえば、中山ダ1200mの前半3Fが34秒1、札幌ダ1000mの前半3Fが35秒5でいずれも逃げる競馬をしており2、3着。テンの速さに関しては同レース出走馬の中で間違いなくトップ、ここも先手を取れそうなメンバー構成であるし、再度逃げの手に出ればコース慣れもあるし、捕まらないだろうという見解に落ち着く。竹部助手も、「直線で止まったがバテたわけでなく気性的なもの。コース二度目だし、前走なようなことはない」とコメントしている。早めに来られ競りかけられると脆い証拠だが、今回は35秒半ばで逃げられれば追いかけられる馬もいないはず。前走のようなことはないとはこのことで、一頭で競馬をしたら上がりもまとめてくれるはずなのである。ここでは前走で3着を不信に思うのではなく、テンに行けたことを最大限に評価し、中山での2着も含め同馬のダート短距離での速力を素直に評価するべきだ。では、他有力馬との有意差を紐解いていきたい。まずはブック対抗のタイガルソンヌ。デビュー戦で逃げる競馬をして4着。しかしこれは1400m戦、最初の3Fもかなり遅かった。続く2戦目は東京ダ1200m戦で6着、最初のコーナーでは14番手から競馬を進めた。いくらデビュー戦での速力が評価されようとも、出遅れもしなかった馬が14番手からの競馬になっていることは1000m戦でスピード負けが必至。しかもデビュー戦の速力と言えども、35秒7では速力とは呼べず、到底デュエットには敵わない。2番人気だったミカジョオー。前走ではデュエットの走破タイムより0秒2速いが、テンは36秒3、デュエットとは0秒7も遅い。走破タイムがデュエットのほうが遅いのは前述した競りかけられて気性的なものが出てしまったため。唯一そうなるには4コーナーから直線にかかる場面で同馬がデュエットに馬体を並べることだが、それはできないだろう。同馬は3角の位置取りより4角の位置取りのほうがより後ろになっている。これはいかに直線での差し脚勝負に徹しているかの表れで、今回そのような競馬をしたら絶対的速力を持ち、且つスムーズな競馬ができてしまうデュエットの影をも踏めないのは明らか。ちなみに今回の同馬はデュエットどころか5~6番手で競馬をしつつも、全く前と差を詰められずブービー負け。前走も良い競馬とは言えず、実力的にはこんなものだと思うのだが。過剰人気すぎである。初ダートのアレジャポン。芝では常に2~3番手につけており、近2走は4、4着だったが、前走は先週の競馬で落馬。連闘はさすがにキツかったか。今回も好位にはとりつけたが、それも好位までで、デュエットを制して主導権はとれず。他馬もそうだが、同馬にとってもこの時点で今回の勝ちはなかったかもしれない。芝で良いスピードを見せていたが、落馬の影響が少なからずあった点、芝での速力でもデュエットも同じようなものを持っており、それならば既に実績のあるダ短距離でのデュエットの速力が勝った点が挙げられると思う。初出走の馬にも差されてしまい、ここでは4着。結果的には、デュエットが未勝利クラスでは絶対だった速力と、前走のような展開になり得ず、この馬の競馬がフルにできた点が、3馬身1/2という勝利になったのではないか。このフルに競馬をできた点については、他馬に並びかけられず、気性的な悪さを出さないことであり、それは文中にまとめてみた。デュエットの速力を信頼できるがこそ、単勝での回収に自信が持てるわけだし、今回はそうするべきであったのではないか。
2016年09月13日
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平成5年1月5日の中山競馬7Rより。このレース、6歳馬(旧年齢)のベストダージリンが勝った一戦。芝で惜しい競馬が続いて、ダートの前走4着からの快勝劇。2着とは2馬身半もの差をつけてみせた。ここでは、ベストダージリンの戦績から、勝因を探っていきたい。2場開催だけあって、ベストダージリン以外の馬も骨っぽいメンバーが集い、一見難解なレースを予感させていた。地方から転入2戦目で前走が先行4角先頭で5着のモガミヒカリ、前走同条件2着で降級馬のニューリージェント、半年ぶりの同条件が3着で上積み必至のポールトゥウィンなど役者は揃っていた。このようなメンバーの中で、際立っていたものがあったからこそ、同馬のの快勝劇があったのだ。決め手となったのは、ベストダージリンの前々走~4走前までの芝での3連続2着ではなかっただろうか。4走前の10月の中山競馬の500万特別。10番人気と低評価を覆したベストダージリンは積極的な競馬をみせ、2着。そこから、連続して1番人気に推され、それぞれ、0秒1差、0秒0差の2着に持ってきていた。この力というのは、たとえ芝であろうと、全メンバー中NO,1といっても過言ではないだろう。並大抵の馬では3連続2着には持ってこれない。900万下でも十分戦えるものが備わっている。これだけの実績がありながら人気を落としたのは前走の東京競馬ダートマイル戦の500万特別で4着に敗れているからであろうが、ここでも0秒6差と格好はつけている。元々ダートでの勝ち鞍は1200mの馬。距離短縮はプラスであったように思える。管理する二本柳師は、「レースが開いて多少重いが、能力的にはソコソコやれる」と。500万では、もちろんダートでも力が上だということがみてとれる。調教の動きも前走以上と、久々を感じさせていない。これだけ条件が揃っていれば、芝での実績がそのままダートでも生かせた格好だ。持ち味を十分に発揮できてベストダージリンの3勝目が生まれたのである。しかし、よくよく考えてみると、人気になって敗れた馬(ポールトゥウィンは競走中止で一概に言えない部分もあるが)とベストダージリンを比べてみると、ベストダージリンの戦績のほうが一枚も二枚も上であった。前走を悪とするのは的外れだし、逆に適距離以外で4着であるから、今回の勝ち鞍があるダート1200mの2F短縮を大幅プラスと捉えないといけない。「適距離」と「戦績」でアッと言わせたベストダージリン。本当に強い馬はどの馬か、見極めれば同馬と捉え、的中への道が開けていったのではないだろうか。
2016年09月12日
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平成8年9月28日阪神競馬9Rききょうステークスより。このききょうステークス、現在では1400mだが、この時期はまだ1200mだった。いつ頃から現行の距離になったのかというと、なんとこの翌年から。1400mになることによってこの後G1を勝っていく馬も増えたように思える。ダンツフレームやコスモサンビームがそうだ。しかし、馬券的にはこの時期の2歳(旧3歳)のオープン短距離は非常に難しく、妙味があるのは1200mのほうだろう。今回紹介するマコトライデンも、1200mだからこそ2着好走したのだと思う。ここではマコトライデンの好走要因をみていきたい。レースのメンバー構成をみてみると、実際のこのレースを勝つことになるエイシンアーバンが小倉2歳ステークス3着で、同じ小倉2歳Sからは10着のユウキキングスター、後の馬は全頭、マイルの野路菊ステークス組か新馬か未勝利勝ちでやってきた馬である。今回のききょうステークスにおいては、マコトライデンの取捨云々より、このメンバーのエイシンアーバン以外の馬の「捨」の部分が非常に大きく、消去法で必然とマコトライデンが浮かび上がってくる構図となっていた。そこを解説しよう。まず4頭いる野路菊S組だが、このレース、メンバー中最先着だった馬が3着のカシノリュウセイ。九州産馬限定新馬で3着後、ひまわり賞を勝つのだが、いくら九州馬オープンのひまわり賞を勝っているとはいえ、新馬は必ず勝たなければならなかったし、ひまわり賞もタイム差なし。いくら野路菊Sで3着してようが、本当に実力があるか疑わないとならないだろう。この3着とて勝ち馬とは0秒9差。少頭数のマイルから一転、今回は速力勝負の1200m戦、分が悪いのは明らかだ。このカシノリュウセイに後塵を拝した3頭も同じ考えだ。小倉2歳S10着から臨むユウキキングスターは印もかなりついており、危険な人気馬だった、フェニックス賞勝ちがあり、前走も2番人気に支持されていたが、行きっぷりが悪く、交わされてからもモロかったよう。馬場が荒れていた小倉の最終週なので、との見解もあるが、そうではないだろう。終いはともかくとして、出脚に関して行けず、というのは考え物である。結果逃げることはできたが、無理したせいで早々に後退。これが意味するものとは、デキ落ちなのと、速力不足な面が考えられる。いくら馬場が荒れていようが、逃げることは出来た筈。それができないとなると、状態面を疑わざるを得ない。馬場が荒れているのは他の馬とて同じのはずだからだ。速力不足なのは、フェニックス賞と重賞でもある小倉2歳Sの差で考えることが出来る。ユウキキングスターは新馬4着、未勝利1着のローテーションでフェニックス賞に臨んだが、フェニックス賞では1番人気だった。未勝利もそこまでハデな勝ち方ではなかったので、この人気は疑問。メンバーレベルが低かった証拠であるのではないか。ここは逃げ切るのだが、次走の重賞では無理に逃げざるを得なく、速力不足を露呈した格好だ。これでは競馬にならない。今回のききょうステークスもスピード自慢が揃った。ユウキキングスターには厳しい競馬が強いられるのは必至、状態面、能力面をきちんと精査すれば消せる1頭なのでである。野路菊Sと小倉2歳S組は簡単に消すことができたが、新馬、未勝利組についてはマコトライデンと対比してメンバーをみていく必要がある。この組は5頭いるが、見てみると、いくらダートとはいえ、マコトライデンの能力が傑出していることがみてとれる。マコトライデンは1戦1勝。新馬の阪神ダ1400mを5番手から進め、4角では既に先頭、2着に1秒3差をつけて圧勝してみせた。圧勝といえどダートということから、ここのききょうSでは人気にはなっていなかったが、前述した組は買えないし、新馬・未勝利組でも傑出した馬はおらず、2戦以内に勝った馬でも前走は2着と0秒3以内の差での勝利であるし(その0秒3をつけたドロテアスはこのレースで3着にきている)、他馬に関しては勝利までに3戦以上要している。このことを考えると、ここではマコトライデンの力は通用すると考えるのが筋で、消去法を用いると更にマコトライデンが鮮明に浮かび上がってくる。キャリアが少ない馬達を精査する場合は、より注意深く1戦1戦を見ることが大切だ。今回の事例ではマコトライデンの新馬がどれほど強烈なパフォーマンスで能力の一端を見せたか、に尽きる。それでこの人気、舐められたものだったのではなかろうか。最後に、陣営のコメントから買い要素を探る。橋本調教師は、「叩いた上積みは見込めるが、芝のスピード競馬はどうか」「今回も終いを生かす競馬をさせる」とおっしゃっており、騎乗した河内騎手は、「芝でどうかと思ったが、渋太く伸びてくれた、メドは立った」とコメントしている。まず叩いた上積みが1点。ここが2戦目となるので、野路菊S組や小倉2歳S組よりは伸びしろが大きい。そして、終いを生かすというコメントと、河内騎手の渋太く伸びてくれたとのコメント。このコメントは互いに合致しており、1200mの競馬でダート1400mで見せたパフォーマンスが活きた格好だ。上手く説明はできないが、芝1400mの競馬なら違っていたと思う。1200mだからこそ、渋太く脚を使えたのだろう。芝の距離が伸びれば伸びるほど、切れ負けする可能性が高まる。そう考えると、1200mは同馬にとって好都合だったはずだ。マコトライデンの2着には妙味があった。ここでは2着に来れたが、1400mのききょうステークスで同じメンバーで対戦したら…競馬にたら、ればはないが、現状のレーシングプログラムで最良の結果を出すのが調教師の仕事。橋本調教師の芝替わりで1200mを使った発想は、間違いなく正しかっただろう。
2016年09月11日
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平成5年1月31日の東京12R5歳以上900万下ダ1600mより。題目に東京巧者、と書いたが、このレースでピックアップしたいストロングサルタンを上回る東京巧者がいた。勝ったファイブゴールドである。東京ダートでは(4-2-2-3)、特に1600mでは陣営も自信を持っていた。昨秋に現級を勝っており、ここのメンバーを見渡しても力は断然。前走負けは2100mのものであったし、それでも0秒5差。ここでは岡部騎手の騎乗も相伴って貫禄の勝利となった。これで東京ダは5勝目。これぞ巧者、であろう。馬が巧者なら、騎手も巧者だ。この週の岡部騎手はマチカネタンホイザでのダイヤモンドS勝ち、スタビライザーでの準オープン勝ちなど好騎乗が目立っていた。人と馬が噛み合っての最終勝利であった。そしてもう1頭、東京巧者の馬が馬券に絡んだ。8番人気のストロングサルタンだ。明け5歳でまだキャリアも浅く、ダートでは(2-1-1-2)、芝で着外2度。下級クラスだったといえ、ダートでは6割超で馬券に絡んでいるし、特筆すべきは東京ダの成績が(2-1-1-1)。加え明け5歳と、まだまだ成長する余地もあるとすれば、このクラスでも十分に通用するものはあったであろう。3走前の500万下の勝利時が脚抜きの良い馬場だったことを考慮しても1.37.4の勝ち時計。時計的にも通用するものは持っていたといえる。これだけ買える要素が揃っていて、且つ、近2走が全く求める適正の異なる舞台での15、14着で嫌われているのなら、絶好の狙い目と相成っていた。2走前の中山ダ1800mは1ハロン長いし、前走に至っては芝。3走前の競馬ができるこの舞台なら巧者ぶりを遺憾なく発揮できたと推測される。ただ、管理する元石師は「長くいい脚を使えないので、このクラスでは余程恵まれないと厳しい」とコメントしている。ここをどう捉えるかだが、まず状態については言及していないので、力は出せる状態と判断。長くいい脚を使えない、というのは、私はこの2走に限ってのことであると思う。500万勝ちした3走前は、ハイペースの中、流れに乗って徐々にポジションを上げていった。東京だからこそできた業で、これもストロングサルタンが持つ、東京での「巧者の成せる業」であると考える。実際のレースではメンバー中上がり最速の37秒0を使って猛然と追い込んできた。師の思惑とは裏腹にしっかりと長くいい脚を使ってきている。舞台が変われば、馬も変わるということ。東京でストロングサルタンは水を得た魚のように素晴らしい伸びを見せてくれた。時は経ち、2005年小倉。メイショウカイドウが古馬小倉重賞3レースを全て制し、小倉3冠馬となった。まさに、これぞ「巧者」。いつの時代にも、大得意とする競馬場を持っている馬は存在する。ちょうど干支が一回りする12年前の東京競馬場でストロングサルタンは前を行くファイブゴールドと”それ”を見せてくれた。左回り、右回り、中央、ローカル、距離…次はどんな巧者が生まれてくるのだろうかー。
2016年09月10日
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平成4年6月28日札幌3R4歳未勝利ダ1000mより。このレースのニシノウンザンの速力は明らかで、デビュー戦であった同距離の未勝利戦2着を使ってここに臨んできた。前走タイムは1分0秒7と、上積みあるここはアッサリ通過してみせた。そうなると焦点は2着争い。ここでは2着に入った同じくここがデビュー2戦目のジョーポーラスターについてみていきたい。先に紹介したニシノウンザンは実績、速力共に抜けており、このレースでは7馬身もの差をつけて逃げ切って見せた。遅れること1秒とコンマ2秒、初連対を果たしたのがジョーポーラスターであった。この馬自身4番人気、7頭立てのここで2.6倍の複勝をつけてみせた。ここで人気になっていなかったのは、デビュー戦の前走が7着、1秒3差と敗れて見所ないと思われていたからであろうが、ここは上積みのほうを重点的に捉え、相手関係をよりよく吟味してみれば一転してジョーポーラスターは買える馬となるのであった。まずデビュー戦であった前走を振り返る。同じコースの札幌ダ1000mを使われ、既走馬相手に6番手からの競馬がやっとだったが、それでも7着と踏ん張った。今回は上積みが必至であるので、この内容なら上出来とみるべき、同じ2走目の同レース出走馬、ランズマンシチーとはまるで違う。管理する加治木助手も、「実戦を使って上向いてきている」とのこと。初戦は仕方ない敗北であっただろうが、それでも形をみせたし、何より既走馬相手にこれだけの競馬ができたと、未勝利レベルなら胸を張れる戦績と成り得たであろう。(それだけにニシノウンザンの1.1倍の単勝オッズも頷ける。)次に相手関係だが、たった1戦ではあるが、この戦績があれば通用するというのがあった。このレース3、4着する馬はそれぞれ7、4戦して掲示板に載った事さえない馬だからだ。特に2番人気に推されていたヤマノバレリーナは前走6着だが、勝ち馬から1秒5離されているし、他レースでも勝ち馬から遠く離れてゴールしている。それならばデビュー戦1秒3差のジョーポーラスターのほうが上積み分も含めれば先着する可能性が高いことがいえる。惜しくも何ともない競馬を繰り返す馬よりも、デビュー間もない馬のほうが将来性もあり、こちらを買うべきではなかろうか。他馬にも、これ、と強調する馬もおらず、だとすればここが2走目同士のワンツーがある程度濃厚だったかもしれない。因みにここでの3番人気は初出走となる減量50キロのマースシェリー吉永騎手であったが、そもそもデビュー戦に、既走馬相手に、減量騎手とくれば陣営のやる気度もみえてくるはず。陣営も既走馬相手は不利とコメントしているように先を見据えた仕上げの感が否めなかった。ジョーポーラスターが4角で大きく差を開けられた2頭のうちバテる1頭を完全に差し切り、初連対。やはりコース2走目と叩いた上積みがあったのは間違いないが、前述したような相手関係だったこともあり、ジョーポーラスターの連対はより確実なものであったに違いない。
2016年09月09日
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1998年1月5日の水沢競馬7Rより。明け5歳(旧年齢)のC条件の一戦となったレース。ここでは、10頭立て10番人気のシンガリ人気ながら、3着に好走、複勝7.5倍の好配を演出したシングンラッパについてみていく。同馬の複勝がどうやったら取れたのか、その経緯を紐解いていきたい。まず、全馬の前走だけを注目したい。前走、1400mを走っている馬が8頭、1600mを走っている馬が2頭で、シングンラッパは1600mを走っていた。この1400mのタイムが2着した馬でも重馬場で1分34秒5、1着した馬でさえやや重で1分34秒7である。特にナグルチャンスが勝ったC1級のレースに出走している馬が過半数を占める6頭もおり、3着以下は1分35秒0以下の時計だ。これは買うに値しない時計。この組の馬でも、その前のレースをみてみると、1分32秒台の時計を出している馬もいるが、ナグルチャンス組のレベルが明らかに低いのに、そこで結果を出せなかった平凡なタイムで走っている馬を信用してもいいのだろうか?やはり別路線の馬を吟味し、そちらの妙味を取るべきだろう。事実、このナグルチャンス組からはこの1月5日のレースで2着に入ったペガサスストームのみが馬券に絡むのだが、同馬は前走転入初戦でシンガリ負け。今回、一変しての2着だった。一番走れなかった馬が馬券に絡む。それほどのレースレベルであった。また、それはタイムが物語っている。前走、ナグルチャンス組がレベルが低かったのは示せたが、他1400m組は、実際のレースで勝つことになる、エイユーエドランゼが1着も、前述通りタイムが1分34秒7.トキノタイミングはB級とはいえ、9秒8をのタイム差をつけられの10着大敗、しかも今回は休み明け初戦だ。となると、エイユーエドランゼもタイム面からイマイチ信用できないし、トキノタイミングは狙いにくい。そういったメンバーが集うレースなら、前走1600mを使ったシングンラッパ(10着)、ダンスマップ(9着)を狙ってみるのがセオリーだと私は思う。ここでは実際に馬券に絡むシングンラッパだけに焦点をあてるのだが、まず、1600m組ということは、当然の事ではあるが1400mで力を発揮できる可能性があること。また、これは人気妙味の観点からなのだが、不適距離で大敗した後は人気も下がりやすい。そこでベストな条件で力を発揮できる馬を狙うというのが1点だ。そこは適合していたのか?通用する力は馬柱から読み取れたのか?次節で解説していく。確かにシングンラッパは前走だけみると悪く、1600mのB級をシンガリ負け、4秒2差だった。前々走は同じB級で1秒6差8着だった。だが、この2走では2秒3をも時計が離れていて、前々走だけ走れる力はあるという形で捉えないといけない。クラスが一つ上であるし、距離も1F長い。柔軟な考え方をしたい。その前が水沢競馬で使った1400m戦なのだが、ここでは5着、時計1分33秒4で0秒7差である。これだけ見ると十分に戦える力を持っているということにもなるし、ナグルチャンス組のメンバーと比べても何ら遜色ない時計と着差である。当地の同距離でのサンプルはこれだけであるので、むしろサンプリングが一つしかないレースで好走、しかも着差も僅かで時計也に走っている。買えない要素はないのではないか。クラスが違えど、明らかに水沢1600mと競馬の内容が違うし、同馬にとってC級に下がっての1400m戦は良いことずくめであったろう。C級のみ、同条件のみで比べた時にシングンラッパの良さが分かってくるのである。しかし、分かっていたとはいえ、ナグルチャンス組は不甲斐なかった。最先着のロックチケットが1番人気に支持されたものの、2秒0差の8着。実際のレースでレベルの低さを露呈してしまった。そんなレースだからこそ、クラス下がって条件揃えば大威張りできる存在もいるわけで、それが今回のシングンラッパだった。シングンラッパの1400mでの成績、前走、前々走の条件不適の考え方が重要なファクターであった。競馬は紐解いていく作業と己の経験によって成り立っている頭脳スポーツだが、このようなレースにこそ、まずは紐解いていく作業の中に買いたい馬の良いところをどれだけ引き出せるかが最も重要であると思う。今回のシングンラッパの1400mでの一戦は、まさに良いところ、この一戦があったからこそ、ここでも走れるというのが見出せたのである。
2016年09月08日
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平成5年1月6日の中山2Rより。このレース、競馬ブックの本命に推され、1キロ減の土谷騎手が乗るはずだった人気のトウホーヴォイス。何故柴田善騎手に乗り替わったかは不明だが、中山ダート1200mが得意である柴田善騎手に乗り替わり…チャンスが巡ってきたかに見えたが11着に敗れてしまった。ここではトウホーヴォイスの敗因を探っていきたいと思う。その前に、柴田善騎手の中山ダ1200mの騎乗ぶりだが、私のイメージはこの距離を凄く綺麗に乗るということ。ソツなく先行でき、安定した結果を残す。短距離ということもあり、前にいけるのは強みであり、頼もしくもある。たとえ先行できなくても、熟練の匠の技を魅せ、間を割って華麗な勝利を収めることもある。代表的な例が、2013年のカペラSのノーザンリバーだ。この時、ノーザンリバーは1枠1番を引き、スタートもあまり良くなかったので中団からの競馬を強いられた。中山ダ1200mは外枠がめっぽう強く、ノーザンリバーは枠も良くないし、位置取りも、ここから果たして馬群を割れるのかといった状況。しかし、徐々に前に進出し、直線では完全に先団に取り付いてみせた。その後、残り2F地点で狭くなるのだが、馬を促しつつ、前が開くのを待ち、開いた瞬間にスパート。彼にしかできないような、円熟の極みがみてとれる素晴らしい騎乗ぶりだった。その後、ノーザンリバーは重賞を2勝。柴田善騎手に導かれ重賞初勝利を挙げたことが、その後の活躍に結びついているし、彼が素質を開花させたといっても過言ではないだろう。まさに、「中山ダ1200mのマイスター」だ。そんな彼がこのレースで操ったのが、ここが2戦目となるトウホーヴォイス。前走は同じ距離の新馬戦で4番人気に支持されており、6着。勝ち馬からは2秒1差だった。昔の競馬なら、新馬でいかなる着差で負けようが、未勝利戦になると全くレベルが違い、簡単に巻き返す例が多い。このレースのトウホーヴォイスは、新馬戦4番人気に支持された素質を買われて新馬戦は負けたが巻き返すだろうと踏んで買った人が多かったのだろう。しかし、新馬戦で、2秒1離されるのは正直どうだろう。管理する鈴木美師によると、「初戦は頭を上げてしまったが、この中間の稽古が良く、走るかもしれない」とコメントしているが、頭を上げてしまっても、素質が本物であれば2秒1をも離される6着ではなく、もっと着差が詰まった掲示板に乗るぐらいまで持ってこれるはずだ。トウホーヴォイスを買うぐらいなら、他の2戦目で、しかも芝から替わってきた馬の初ダートを買うほうがよかっただろう。結論からいえば、2秒1差というのは離れすぎ、これが本来のこの馬の実力で、走ったとしてもそれなり、というのが筋。実際に、5番手と好位から競馬を進めるが、スピードについていけなくなり、後退。4角では9番手に下がり、上がりも40秒4もかかってしまった。上がりでも馬券圏内に入った3頭には遠く及ばず、やはりそれなり、の結果になってしまった。素質を買っても、実際の競馬ではそれなりにしか走らない典型的な例をトウホーヴォイスは示してくれたと思う。このレース、勝ったのはウインロング。新馬戦は4着。タイムはトウホーヴォイスと同じだが、この馬は5-4-3と、ポジションを上げてのレースぶりで、勝ち馬からの差も1秒6にとどまっている。一見、同じに見えるが、ポジションを上げているということは持続するスピードがあるということだし、勝ちタイムは遅いが、勝ち馬からの差を考えると、ウインロングの力というものも高かったのだろう。2頭を比べてみれば、差が出てくる。タイム差とスピードの持続力をみれば、取捨選択ができたレースではなかったかと思う。
2015年05月16日
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1998年1月4日の水沢7RC2級の一戦より。このレース、1番人気に支持されたのは上山競馬からの刺客、4番グレースボーイ。前走上山競馬C級特別のカモシカ賞で1番人気に支持された(結果は4着)馬だ。公営新潟時代も含めると、カモシカ特別で敗れるまでは8連勝中であり、1番人気に支持されるのは当然といえた。ただ、ここは水沢。そして当地初戦。いかに潜在能力があろうと、転入初戦の馬はどうにも掴めないことが多い。このことは私が何度も言っていることではあるが、このグレースボーイも良い例。グレースボーイを買うにしても最低1戦以上はしないと買ってはいけない。故、グレースボーイのような馬が出走している際は私はそのレースを勝負レースとはしない。今回のグレースボーイは人気していたが、そのまた逆もしかりで、たとえ上山競馬でシンガリ着順を繰り返している馬で転入初戦であっても、私は買わない。地方競馬ではこのルールをずっと続けており、中央競馬では主に3月以降の3歳未勝利では未出走の馬が2頭以上いる場合は買わないようにしている。分からない馬は買わない、分からないことに手を出さないが信条。これからも崩すことはない。1月4日の回顧も7Rまで来たが、こと水沢競馬においては上山競馬からの転入馬が非常に多い。現在でも金沢競馬休止期間中は金沢所属の馬が東海地区の競馬に出走したり、既に廃止となってしまったが荒尾競馬に東北地区所属馬が出走し、専用の交流競走が組まれることなどもあった。山形県上山市にあった上山競馬と岩手県水沢区にある水沢競馬は連携し易かったのだろう。グレースボーイのような馬が多く見られているのを追記しておく。さて、そんなグレースボーイが人気を裏切ってしまったこのレース、圧倒的1番人気が敗れたことにより、当然波乱となったのだが、その立役者がジーピースパートだ。同馬の最終オッズが単勝で89.6倍。ジーピースパート好走のカラクリを紐解いていこう。ジーピースパートはこのメンバーとも何度か対戦しているが、相手関係はいずれも一長一短。どの馬とも勝負付けが済んでいるとはいえない。タイム面では前走が1分31秒台を出しており、一応通用の能力を持っていた。だが、それではどの馬とて同じ。そして特にジーピースパートに強調する材料があるかといえば、特にはない。では、どう解釈すれば良いかといえば、このレース人気馬の過剰人気だろう。このレースは、蓋を開けてみればそこまで力量差のないレースで、その中で今回はジーピースピードの順番であったということなのだ。その人気馬の敗因を探る前に、力量差拮抗の中でのジーピースパートの持っていた力量とは何だったのか。3走前に着目、0秒6差6着の盛岡競馬でのC2級戦がクラス通用のメドであった。水沢に開催が変わってからの2戦はパッとしなかったが、前走6着は決して悪くなく、今回浮上のキッカケを掴む一戦となっていたのではないか。こういった拮抗した一戦では成績が下降して人気をしている馬より、成績がたとえ6着でも、上昇している馬を狙いたい。ジーピースパートは今回浮上というよりは急浮上でアッと言わせた訳だが、この急浮上のキッカケは3走前のクラスにメドを立てた一戦、1分31秒台で駆け抜けた前走が起因しているに違いない。さて、先程から能力拮抗と銘打って断言してしまっているが、その理由は人気上位馬の人気過剰にある。オースミフォードとイワバクリークオーを正当な評価にあてはめれば、まさに団子状態、どの馬が来てもおかしくはない。但し、ここではグレースボーイは省かせていただく(上山競馬と水沢競馬を直接比較することが出来ない為)。オースミフォードは3番人気。3走前の現級勝ちが光るが、その後は前々走が1番人気4着、前走が2番人気8着と人気を裏切っている。特に前走はこの1月4日のレースで2着に来るフジノワンダーとコンマ1秒差、今まで掲示板に載るのがやっとだったノースピュアレディには1秒0千切られている。不調なのは否めなく、こういった馬は人気なら嫌いたい。それと、3走前の現級勝ちを過大評価され過ぎ。C2で大威張りできる程の馬ではない。イワバクリークオー、特別の前走は9着大敗と仕方ない部分はあるが、3走前にオースミフォードと一緒に走って負けるようでは、この馬とて団子の中の一頭。堅実といえば堅実だが、ワンパンチ足りない。2走前は確かに強かったが、特別での負け方が特別負けは仕方ないとはいえ、あまりに脆く、一皮むけきっていない感じだ。能力拮抗の一頭までの評価に留めておくのが正解だ。以上、ジーピースパートのC2級通用理由と、このレースの人気馬の危なさについて解説した。それにしても、グレースボーイのような馬がアッサリ負けるのだから、転入初戦の馬は怖く、いかにリスキーがわかる。GPスパート、グランプリ制覇の父イナリワンの持つ持続したスピードを披露したジーピースパートは更に上のクラスを目指し、奔走する。
2015年05月15日
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1998年1月4日の水沢競馬4Rより。今季の水沢競馬のお正月開催も無事終わり、変わらぬ日々が戻ってきた。1月の3連休の開催が終わるとひとまずお休みに入り、3月下旬より競馬を再開する。極寒の東北地方、仕上げには相当苦慮されておられるであろうし、並大抵の努力ではない。そんな極寒の東北地方では1月2日に雪による走行不良で2R以降が取りやめとなってしまった。こんなこともある、岩手競馬。寒い地方で頑張る熱い方々による冬の開催は、あと少しだ。話を本題へ戻そう。水沢4Rは10頭立て。不確定要素、上山からの転入初戦のニッセイヒリュウを除き、前走は年末開催のC3クラスに出ていた馬が9頭いる。そのうち、フジノテンショオーが勝ったレース(以下フジノテンショオー組)が7頭、後はそれぞれ1着した馬と2着した馬がいるが、それぞれ別のレースで、C3組でも下のほうであると考えられる(記載はありません)。そのようなメンバー構成。結果、C3級の中でも上のクラスとおぼしきフジノテンショオー組の2、3、4着で決着、中でも4着だったウエストキングは7番人気で3着と、かなり妙味のある馬券となった。主にウエストキングに着目し、レースを振り返っていきたい。勝ったのはサイトウ騎手騎乗のアンダーコウハ。前走は相手が悪く、2着であったが、3走前にもシンコウエリオットの2着があり、こちらが強い内容。下のクラスからやってきた、このレースに出走している前走2着のサーストンホリデーを全く相手にしなかった。このことからみても、やはりフジノテンショオー組から買わないといけないことが分かる。今回は順当勝ちとも言え、サイトウ騎手にとってはこの馬で初勝利。2着続きに終止符を打った。パークリージェント産駒のワンツーとなったこのレース、2着には勝ち馬、アンダーコウハと前走0秒1差だったメインフラッグが入った。着順より人気が先行し、7着以下の凡走が続いていたが、前走が好内容。フロックではアンダーコウハと接戦を演じられない。元々水沢では(2,1,2,3)の好素質馬。C3クラスとなるとやはり力は上、とみるべきであっただろう。3着に入ったウエストキング。今回は人気がなかった。前走のフジノテンショオー組のレースでは4着、勝ち馬からは1秒2差だった(アンダーコウハとは0秒5)が、このレースに出走している5着カミノシゲルオーとは0秒1、6着ユーリトバーズとは0秒2、7着ジャックガールとは0秒3、9着カナントウショウとは0秒4と、下位まで全く差のない競馬。他馬にも逆転可能な着差に見えるが、最先着したのはウエストキングという事実は変えようがなく、相手関係もウエストキングが他馬より一枚上だったのである(後述)。私はよく、0秒3ぐらいまでの着差で、「覆ることのない0秒3」、「容易に覆る0秒3」と表現することがある。今回は前者なのであるが、ここの見極めができるというのは長年培ってきたその人の能力なのではないかと思う。では、いかにウエストキングが覆らない0秒3であったか、みていきたい。前走4着で、今走の勝ち馬アンダーコウハ、2着のメインフラッグに続く着順であったのは前に示した。実はこの他にも相手関係をみれば非常に優位に戦うことができたのは想像に難くなかった。前々走のC3級では8着と奮わなかったが、それでもジャックガールには0秒5、今走2着のメインフラッグには1秒1をも先着している。3走前は勝ち馬から0秒1の好内容の競馬。カナントウショウには0秒4、カミノシゲルオーには1秒2、先着している。4走前も、やはりサーストンホリデー、カミノシゲルオーに先着しており、圧巻は5走前、ユートリバーズに0秒2、今走勝ち馬のアンダーコウハには0秒7先着しているのである。実は対戦表だけで見ると、今走のメンバーには負けたことがなく、相手関係上、ウエストキングは最右翼となり得る存在だったのだ。そんなウエストキング、確かに 近2走が1秒以上離される競馬と、それだけ見れば買い辛いかもしれない。ただ、相手関係をしっかり見、前走4着で復調気配と察知したならば、間違いなく買わなければならない馬だということが容易に判断されるだろう。人気の盲点、ウエストキング、結果は力を示して見事馬券圏内に入ってみせた。このレース、上山競馬C2クラスから転入してきたニッセイヒリュウは奮わず7着。普通に走ればこの中でも上位なのは間違いないだろうが・・・。このようなことも起こるので、当地初出走の馬が出走馬にいる場合は、極力馬券を買いたくないのである。結果、ウエストエンドは3着だったが、2着メインフラッグには今回も敗れてしまった。前走の0秒5差を覆せなかったが、これはこれで覆「らない」差であったと、私は思う。
2015年05月14日
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今回は、平成5年1月31日の東京準メイン、銀嶺ステークスの回顧をお送りしたい。銀嶺ステークスは1997年まで、第1回の東京開催開幕週に行われていたが、98-99年は1回東京の最終週、2000年にまた戻った後、2008年に再開されるまで行われていなかった。そこからは現在に至るまで、11月の東京開催の風物詩としてダート短距離路線の強者達が集まるレースとなっている。最近では川崎スパーキングスプリントを勝つスターボードなどが同レースに勝っている。まず、平成5年の銀嶺ステークス、勝ったスタビライザーは買いにくい。岡部騎手鞍上と、騎手だけみればそれだけで強調できるものがあるが、1年の休み明けの前走が勝ち馬から2秒6離れた8着で、しかもこの時勝ったミスタートウジンがこの銀嶺ステークスにも出走してきている。それだけに勝負付けがついた問題や、まださすがに良化途上とも捉えることができ、とても狙うことが私にはできない。ただ、岡部騎手を鞍上に迎えたということは、それだけ勝ち負けの自信があったということの裏返しだったのかもしれない。休養前は芝のオープンで連勝しているなど、実績は折り紙付きだったが・・・。鞍上を岡部騎手に委ねた自信。私にはそれ以上のそれ以下のコメントもできない。さて、ここでは2着に入ったエーピージェットについて好走理由を探っていきたい。まず、エーピージェットは芝での実績が、ニュージーランドT(G2)4着、札幌記念4着とオープン以上の実績は秘めていた点に注目だ。しかも札幌記念は4歳での挑戦でこの着順であるから、潜在能力の高さは昨年存分に見てつけていたといえる。では、ダートはどうかといえば、1戦1勝。ここでは久々のダート戦ということになるが、既にダートでの高い能力を見せていた同馬、全く問題にならないどころか、Fappiano産駒ということもあり、重い馬場は得意であろうから、むしろプラスのはずだ。かなり馬場の悪かった前走は、荒れた芝のせいであり、ダートが合わないのではないかという疑問には結びつかない。実際に、管理する元石孝師は、「あの位置から伸びなかったところをみると、やはり道悪が応えた」と述べている。力がいる馬場(ダート)と、ヌメっている馬場(不良馬場)は違うものであるから、今回のこの良馬場のダートなら巻き返しは十分だった。こういったマル外馬の、芝実績が十分にあり、ダートへの意欲的な挑戦というのは明らかなプラスであり、現代の競馬においても、是非積極的に狙っていきたい事例である。新聞にもあるが、エーピージェットは芝の重賞に出てきてもそれなりの印がつくであろう馬。ダートが芝と同等のパフォーマンス、またそれ以上ならこのダートのオープンクラスなら勝ちきれるモノは持っていたということだ。しかし、スタビライザーには恐れ入った。ここでエーピージェットや、古豪ミスタートウジンを負かすのであるから、よほどの上昇度だったのだろう。岡部騎手の番手から後続を封じ込める騎乗もお見事であった。
2015年05月13日
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そういえば、今年の私の小倉遠征は一度きりであった。愛馬マミーテイラーのくすのき賞出走時だ。これが初めての愛馬観戦。目のいくところ全てがマミーテイラーを向く。マミーテイラーが遠くを周回しても目はそちらに、他馬が目の前を通って遮っても、目線は他馬の先のマミーテイラーを見据える。1世代1頭は、愛馬への思い入れを強くする。一途な思いこそが、私の一口馬主の信条でもあるのだ。ともあれくすのき賞は2月だったので、夏競馬は一度も行ってないということになる。夏の小倉を行かなかったのはいつ以来だろう。ここ数年では記憶にない。来年こそは、冬、夏と何度か足を運びたいところだ。そんな、行けなかった夏の小倉開催最終日から、小倉2歳S勝ち馬、オーミアリスをピックアップしたい。キャロットクラブ所属馬のレオパルディナが一番人気。新馬、フェニックス賞と連勝中で、2勝馬もこの1頭だけ。傷がついていないし、連軸には最適だったろう。余談ではあるが、レオパルディナはスニッツェル産駒。この馬ともう1頭スニッツェル産駒がいたが、両頭共に1000万円と価格は安かった。12月の新馬でもチチカステナンゴ産駒の庄野厩舎の馬が新馬戦で1番人気に推されていたりと、キャロットクラブの最安募集馬のパフォーマンスが非常に良い。既にこのレオパルディナはこの時期に募集額以上のモノを稼いでいるわけで、会員の方の今後の収入の期待も一入だろう。話はそれたが、レオパルディナの安定感、信頼度は言わずもがな、1番手。そこに入りこんで見せたオーミアリスとはどんな馬なのか、どのような臨戦過程を辿ってきたのだろうか。オーミアリスのデビューは8月の小倉開催開幕週、1日目の新馬だった。スタートは好発を切り、無理に出していかず好位を追走。直線に向いて外に出して追われると、直線で抜け出したメイショウオヤシオと並んでゴールイン。結果は1着同着だった。そして2馬身開いて3着馬が入った。このデビュー戦は着差以上にオーミアリスが能力の片鱗を見せ付けたレースで、その着差がつかなかったという要素が大波乱を巻き起こす結果となったのではないかと思う。ここでは、癖と、展開についてみてみたい。まず、オーミアリスの癖が、新馬戦の薄水の勝利へとつながった。勝ち馬の1頭、メイショウオヤシオは逃げて一杯となったカシノツバサを早々と捉えて追い出したが、オーミアリスは外に外に馬が逃げようとして鞍上が修正している間、メイショウオヤシオとは追い出しのタイミングが遅れてしまった。ようやく追い出し始めたのが残り2Fの地点。その時にはメイショウオヤシオと2馬身ぐらいの差ができてしまっていた。実際はそれでも猛然と追い込んでくるのだが、この癖では更に流れが速くなる重賞では致命的になってしまう。だが、この小倉2歳Sの舞台では陣営がリングハミを用意、馬具に工夫が施された。このことが一つ、大きく上積みになった点であろう。次に、展開面。新馬の時は前述したように追い出しが遅れたため、なんとか差し届いた感があったが、このような展開だと、普通はメイショウオヤシオの勝利が濃厚。ましてや開幕週の芝である。それを、猛然と差してくるのだから、能力はメイショウオヤシオよりは当然高い。展開とは関係ないが、これに加え、リングハミというプラス要素があるならば、相当な上積みがあったに違いないのだ。たらればの話になってしまうが、新馬時にリングハミを着用していたならば、メイショウオヤシオは楽に交わせただろうし、まして3着以下は0秒5以上は千切っていただろう。そうなれば上がりも最速になっただろうし、小倉2歳Sでも人気になっていただろう。マイナス面が出たことにより、ここまで人気が下がり、結果、おいしい馬券となっている。「普通は負ける展開を差し届いてしまう」オーミアリスは普通ではないということなのだ。実際、スタートも速かったし、脚もあった。そこに気の悪さを補う馬具を使い、レースが器用になれば・・・、と考えると大激走にもつじつまが合う。レオパルディナも逃げて新馬勝ち、好位からオープン勝ちとセンス抜群の競馬をしているが、実はオーミアリスも1戦だけだが、レースをこと細かくみてみると非常に自在性があるところをみせてくれている。展開面を考えても、逃げてよし、差してよしの素質を伺わせるオーミアリスの脚質はデビュー間もない2歳馬にとって大きなプラスとなったようだ。実際の小倉2歳Sではオーミアリスは大外一気の追い込みでレオパルディナを捉え、人馬共に重賞初制覇を飾った。前がやりあって展開も向いたが、直線の豪脚はお見事の一言。なんと単勝オッズは120.2倍。私が前述してきた事をふまえると、買えなくはないのではないか。そう、読者の方に思っていただけると、大変嬉しいものだ・・・。国分優作騎手、重賞初勝利おめでとうございます。
2015年05月12日
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1998年水沢8R5歳A級の一戦より。この記事の主人公、ナムラチヨノオー。ナムラチヨノオーというぐらいであるから、父はサクラチヨノオーだろうと思ったら、まさにその通りであった。ちょうど私が生まれた翌年のダービー馬がサクラチヨノオーである。府中の長い直線でのメジロアルダンとの叩き合いは、見る者を圧倒した。2頭のデットヒートが続き、両者一歩も引かなかったが、残り50mで外のサクラチヨノオーに軍配があがった。鞍上の小島太騎手は、様々な苦難を乗り越えてのダービー制覇で、本人もサクラショウリの時とは違った、喜び、いや、言葉では表現し切れないものがあっただろう。小島太、魂の騎乗だった。そんなサクラチヨノオーの種牡馬時代は初年度こそサクラスーパーオーを輩出するが、順風満帆とはいかず、サンデーサイレンスの波にのまれ、辛酸をなめた。今では、近親となるサクラプレジデント(サクラチヨノオーの全妹セダンフォーエバーの仔)がサクラゴスペルを輩出するなど、サクラセダンの血は活躍を続けている。サクラチヨノオーの血を引き継ぐ現役ではトーヨーフレンチの仔が活躍しており、ヒマラヤタカコは中央を勝ち、500万クラスでも勝ち負けできるレベルだ。ヒマラヤタカコは父タイキシャトル母父フレンチデピュティ母母父サクラチヨノオーと3代目にサクラチヨノオーが入っている。このヒマラヤタカコも牝馬であるから、いずれやヒマラヤタカコの仔も産まれ、活躍するかもしれない。さて、サクラチヨノオーの直仔になるナムラチヨノオー。明け5歳のこの時期、岩手競馬でも格付けによりクラス分けがはっきりしてくる頃だ。古馬となり、オープン級になるにはここは落とせない、同世代との対決。ナムラチヨノオーはB級からの昇級戦だった。前走前の前3走は同じB級で9、7、5着と煮え切らない成績が続いていた。競走除外を挟んでの前走がそんな前3走を払拭するような走りだった。0秒4差をつける快勝で水沢2勝目。後述するが、これが次に生きた格好だ。この水沢8RはA級といえど、B級で苦しんでいる馬も出走してきている。その中でB級で圧倒するのだから、何が吹っ切れたものを勝ったレースでは得ることができたのではないか。となると、相手になるのは、A級、更にその上のオープン級で結果を出している馬となる。ロックローレルは前走オープン3着、前々走ではA級特別で2着。総合成績でも(6-2-1-0)と馬券圏内を外したことがなく、ここでは総大将的な存在。もう1頭、ファインナップはオープンで連対経験もあり、前走はA級特別で2着している。この2頭がA級以上で活躍しており、ナムラチヨノオーより人気していた馬達だ。しかし、ナムラチヨノオーはロックローレルにクビ差2着まで迫る大健闘を見せ、ファインナップ以下を4馬身差をつけてみせた。その原動力たるや何だったのか。ファインナップとの差を重点的に見つつ、論じていきたい。まず、ナムラチヨノオーの前走は水沢適正をふまえ、上で十二分に通用するものであったということだ。確かに前述通り、B級で足踏みする時期もあったが、それは盛岡での話。右回りの水沢では、今季初戦こそ5着だったが(それでもタイムは1分46秒6)、間を置いて走った前走が1分46秒3で他馬を圧倒する内容。前季は水沢で2回走り、1勝を含む2連対。明らかに水沢に適正があることが分かり、これに前走快勝で見せた状態の良さをプラスすればA級も相手次第ということではなかったか。ファインナップも確かに実績はあるように見えるが、この馬もB級では苦戦していた馬。B級4着の後、いきなりオープンで2着するのだが、そこでは10頭中10番人気の低評価だった。その後も、オープン4着、A級特別3着、A級特別2着とし、一見安定しているように見えるが、前走は前日のナムラチヨノオーB級快勝のタイムに遠く及ばないし、A級特別3着は1秒5差の3着がやっとの状況。同じB級でも苦しんでた馬、勢い、タイムの違いを加味すれば、ナムラチヨノオーを上を捉えることができる。それだけナムラチヨノオーの前走が強すぎたということだ。しかし、ロックローレルにクビ差迫る競馬ができるのは素晴らしいと思う。上昇急とはまさにこのこと。このナムラチヨノオーの上昇根性とも言うか、そんなものはサクラチヨノオーの朝日杯を彷彿とさせる。朝日杯はトラブルもあり、6頭立てだった。前走いちょう特別2着だったサクラチヨノオーはこのレースで復権を懸けていた。2頭併走の逃げのような形からクビ差逃げ切った。まさにダート競馬のような朝日杯。直仔のマイターンが交流重賞でも活躍したように、ダート競馬にもサクラチヨノオーの血として残っていたのではないか。私はナムラチヨノオーの走りにサクラチヨノオーの背中を見た。
2015年05月11日
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スーパーカーマルゼンスキー。マルゼンスキーの代名詞、スーパーカーの異名は朝日杯3才Sの走りが最もふさわしい。テンのスピードが他馬とは違い、押さえ切れない手応えでハナに立つ。直線入り口では2番手のヒシスピードとは既に4、5馬身。直線では更に2番手以下を突き放し、大差勝ちでのG1勝ちを飾った。当時の日本は急成長期。そんな風潮の中で外車に憧れる若者も少なくなかったとか。そんな中、競馬界にも飛びっきりの外車、スーパーカーが現れた。マルゼンスキー、果たして無事だったらどんな成績を残していたのだろう。薄水の勝利だった前走の反省をふまえてメイチで仕上げたらこの強さ。見事すぎるデビュー4連勝でのG1勝利となった。そこから大きく離れた2着には前走でマルゼンスキーとタイム差なしの接戦を演じたヒシスピードが入線、そして3着には安田富男騎手騎乗のキクアサジロウが入った。ヒシスピードはいかにマルゼンスキーが前走万全ではなかったとはいえ、タイム差なしの競馬をしたスピードの持ち主である。マルゼンスキーがいなければ逃げるのはこの馬だろうし、またバテることもないだろう。それだけ前走の2着には大きい意味を持つものがある。このレースで1番難しいのは3着馬を当てることだ。当時の競馬では、ワイドも3連複も3連単も勿論ないし、このレースは6頭立てであるから複勝もなく、3着馬を当てる意味はないのだが、ここではキクアサジロウの好走例をみてみたい。3着馬は、マルゼンスキーとヒシスピードを除く4頭から1頭決めないといけないのだが、まず最初にインタスペンサーに疑問がつく。デビューから連勝し、新潟3才Sでも2着と良いスピードを見せていたが、新潟3才Sから3ヶ月休養明けでのこの舞台。当時としてはどうだったのか。最近ではハープスターが新潟2歳Sから阪神ジュベナイルフィリーズへ向かい、2着連対を果たしている。だが、やはり当時を考えると、ローテンションを守って順調に使っていくのがベターであり、インタースペンサーのこの休養明けはマイナスと捉えるべきだろう。残る3頭、ソーウンムサシとアローバンガードは京成杯3才S組、キクアサジロウは府中3才S組である。ソーウンムサシは4着、アローバンガードは6着(9頭立て)、レースは違うが、キクアサジロウは4着(5頭立て)だった。キクアサジロウは5頭立ての4着、しかもマルゼンスキーとは2秒5離されての競馬だったが、やはりマイルを経験したということ、着順は奮わなかったが高レベルレースを走ったことが、このレース4着以下と大きく違うところではなかったか。実際のレースでは、ソーウンムサシもアローバンガードもいかにも1200m向きの競馬でペースに戸惑っていた感が見受けられた(マルゼンスキーとヒシスピードも同じスピードでいっていたが…)。特にソーウンムサシに至っては好発からスピードに乗っていこうという気があったが、鞍上が抑えるうちにみるみる後退していってしまった。明らかな距離経験不足。その点、キクアサジロウはどっしり構えていて、直線、前を行く3頭をきっちり交わしてみせた。一応インタースペンサーを含めて、この4頭は2勝以上という共通点と、上のクラスに行くと何か今ひとつ足りないものがあるという共通点もある。その中でキクアサジロウのマイル経験というのは大舞台で見た目以上に大きいものがあったようだ。マルゼンスキーから大きく離れた後方で、安田富男騎手のゲキに応えたキクアサジロウが3着以内を確保した。私も昔気質の人間なのだろうか。これだけ世に外国のものが溢れていても、外車には憧れる。ジンジャーミストは父バーナーディニ、バルバドスブルーは父スペイツタウン、イッツマインは父メディシアン。いつかは、外車の大先輩、マルゼンスキー号のような走りを夢見て…。
2015年05月10日
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平成4年7月11日札幌競馬2Rより。タイガルソンヌ父スルーザドラゴン母タイグローリー母父タイテエム血統的には母父タイテエムが面白い。タイテエムの事を少し書くと、父セントクレスピン。セントクレスピンは2頭の天皇賞(春)馬を輩出しており、それがタイテエムとエリモジョージ。その豊富なスタミナを受け継いだタイテエムは主な産駒としてコーセイ、ウエスタンジョージなどを残し、BMSとしてはG1ホース、マイネルレコルトや重賞3勝馬、ホットシークレットを輩出した。父内国産馬として成功し、スタミナ色豊かな血統を後世に伝えた。チーフベアハートにBMSタイテエムのマイネルレコルトが勝ったG1が朝日杯というのも、少し面白い。そんなタイテエムを母父に持つタイガルソンヌだが、前走ダート1000mから一気に700mの距離延長が功を奏した。デビュー戦は東京ダート1400mの未勝利戦で4着。通過順も6-1-1と、道中、非凡なスピードを見せていた。そこから2戦目は1ハロン短縮して東京ダート1200mに出走。2番人気に支持されるが、後方からの競馬で6着がやっと。しかしこれは牡馬混合戦であったし、よく詰めているとも言える。前走、更に距離短縮して、札幌ダート1000mで7着。今回は上手く前につけれたが、伸びがなかった。因みにこちらも牡馬混合戦。そして今回の一気の距離延長での激走。タイガルソンヌの激走要因を探っていきたい。1.先行力2.実績・デビュー戦3.血統まず、何といっても先行力だ。札幌ダートは今も昔も1700mでも先行有利。前に行けるスピードは武器となる。タイガルソンヌはデビュー戦で、スタートこそよくなかったが、そこから押し上げで先頭で競馬を進めた。直線でもバテず、初戦にはしては上々の4着。前半35秒7でいきながら残すのだから、いきなりそのスピードを見せ付けた。2戦目は一転後方から、これは分からない。そして前走である3戦目。ダート1000mであるが、見事行き切って見せた。確かに粘りは足りなかったが、1000m競馬で逃げれるテンの脚があるということは、1700mの競馬でハナを取ることは容易いはずだ。結果は云々、この競馬ができたことが、今回の人気薄2着に結びついていることは言うまでもないだろう。実績面でも、タイガルソンヌは他馬に遜色ないものを持っていると思う。先行力の項を重複する部分もあるが、デビュー戦の4着が秀逸で、あのハイペースの中、しかも初出走の身で4着に粘れるのだから、この1戦だけでも現未勝利戦では力が十二分に上だということが実証されている。また、2、3戦目は確かに着順だけみると物足りない印象を受けるが、牡馬混合戦ということもあり、それでいて1秒少ししか負けていないのであるから、牝馬限定戦で見せたパフォーマンスを考えると、やはり実績上位なのは変わりないのである。専門紙でも、やはり初戦内容から侮れないといった短評。いかに初戦が優れていたかが分かる。血統については、タイテエムに関しては前述通り、スタミナ色の濃い血統で、自身も天皇賞春を制覇しており、父の産駒にももう1頭天皇賞春馬がいる。スルーザドラゴンは当年のダートの平均勝利距離をみてみると、1500m台で、いかにも1200m、ましてや1000mは不適。距離が伸びた方が良いようで、スルーザドラゴンからも距離を伸ばしたほうが良いことが分かる。加え、タイテエムの血統である。1400mのデビュー戦から、1200m、1000mと距離が短縮される毎にパフォーマンスが落ちており、この距離延長は同馬にとって待ち望まれていたものではなかったか。以上、好走要因を挙げてみたが、何といってもデビュー戦でみせた素質の非凡さ、スピード能力の高さが今回、上手く引き出された。最後はニューモルトに差されたが、アタマ差の2着、逃げて最後まで粘ってみせた。調教も、前走よりは全体タイムも良く、札幌ダートコースで終い1ハロンは11秒9と、状態の良さもアピール。高島助手も、叩きつつ良くなっている、とのこと。今回が4戦目でキャリアを積みつつ、良化していったのだろう。敗れた馬について。7頭立ての為、複勝圏内から漏れた1番人気のダイモンジ。今回と同じコースで前走9ヶ月休み明けで2着。ダートも初めてなら、1200以下のみを走ってきていた為、距離も初めて。これで2着、今回なので相当人気はあっただろうが、3着までだった。敗因を挙げるとすれば、1つは2走ボケ、1つは先行力の差だろう。マイペースで逃げた馬、2番手につけた馬の2頭の決着で、後方3番手につけていたダイモンジに勝ちきる競馬というのは酷だった。流れが向かなかったのが最大の敗因だが、それだけ札幌ダートは先行有利ということなのか。ブルーオレンジは出がいつも悪い。前走は0秒2差3着だが、上がり39秒3というのはどうなのか。実際、タイガルソンヌと同じ上がりタイムで今回あがってきており、これでは到底届かない。かなり難のある出遅れ癖がある上に、上がり39秒台しか使えないのであれば、いかに前走が優れてようと、勝ちきれる馬ではないと判断すべきだ。タイテエムにも春が来ました!とは、杉本清氏の有名な実況の一幕。春までにデビューできなかったタイガルソンヌが夏競馬で素質の片鱗を見せた。この逃げて2着の内容なら、同コースならすぐにチャンスは来るだろう。
2015年05月09日
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平成5年1月5日の中山6Rより。この頃の山内厩舎といえば、ダンツシアトルが思い浮かぶ。ちょうど同馬が宝塚記念を勝ったのがこの中6Rが行われたのと同年代ではなかったか。このダンツシアトルが勝った宝塚記念はライスシャワーが非業の死を遂げたレースでもある。そんな悲しい出来事があったレースだが、ダンツシアトル自身、故障と戦った競走馬生活でもあり、7歳にしてようやくつかんだ栄光に、師も感慨深いものがあっただろう。私はこの17年後山内先生に、最初の愛馬、ルネッサンスブルーでお世話になることになる。さて、話を中山6Rに移すと、このレース1、2番人気に支持されたのは前走でオースミポイントが勝ったレースに出走しており、2、3着だったダイイチアラシとミユキマツカゼ。オースミポイントは5馬身差の圧勝で、0秒8・5馬身離れた2着がダイイチアラシ、そこからクビ差で入線したのがミユキマツカゼである。ここで、2着(3着)といえど、0秒8差離れた馬が1番人気で普通に馬券に絡む競馬になるのか、ということを考えないとならない。確かに勝ったオースミポイントは強く、ダイイチとミユキの2頭は4着以下には更に4馬身の差をつけているが、同馬共、未勝利から勝ち上がったこの1戦だけで能力上位と決め付けるのは早計ではないか。特にこの中山6Rは距離大幅延長で1800mが未知の馬、3歳芝路線組からの馬と、全くの別路線で素質がありそうな馬が何頭か出走してきている。ダイイチアラシとミユキマツカゼのダートの安定性は認めねばならないが、このレースに出走している別路線組をよく吟味した上で、0秒8をも離れた2頭と素質だけを比べてみると、それは前者、別路線組のほうが上だろう。それは後述するとして、後は別路線組の適正面を考えていけば良い。素質面から最右翼に支持し、取り上げたいのがダンツサーパス。ダートは3戦目だが、2戦して着外。だが、その2戦は1000mで、4Fも伸びているこのレースとは直結せず、参考外としたい。4戦目の芝1200mで初勝利を挙げ、続く札幌3歳Sで4着と好走。1F伸びた500万下で2、3着とし、前走は前週の3歳牝馬S(1200m)で9着。そして今回が全く未知の領域となるダート1800mという舞台だ。まずこの舞台は合うのか、というのは置いておいて、前述した素質は人気2頭より上ということを証明したい。1400m芝ながら、同クラス2、3着としているのは500万下の中ではトップクラスとみてとれるし、特に3走前の2着は内容も濃く、8-5-3という通過順から0秒2差の2着にきている。未勝利を勝ったばかりで、何とか2着に滑り込んだダイイチアラシ、同3着のミユキマツカゼよりは力が上と捉えれよう。条件は違えど、ダイイチアラシ、ミユキマツカゼに重賞4着する力があるかといえば、答えはノーだろう。積み上げた実績はダンツサーパス自身の高い資質を示しているといえる。次に、距離適正だが、管理する山内師は「前走は忙しすぎた。これぐらいの距離のほうがよく、血統的にダートも大丈夫」とコメントしている。距離が伸びたほうが良いのは明らかで、1200mから1400mになった芝500万で馬券圏内に連続で突っ込んできており、1200mの時とは内容が一変している。また、脚質的にも前、前で競馬するわけでもなく、長く脚を使うタイプなので、短距離は明らかに忙しく、合わない。ここまで距離延長してくるということは、距離が長ければ長いほうが良いという師の考えだろうし、脚質的にも理に叶っているといえる。素質は最上位で、距離大幅プラスというアドバンテージを持って出走したダンツサーパス。素質と、距離延長のメリットを組み合わせれば、自ずとこの馬が浮かび上がってくるのではないか。押さえておきたいポイントをまとめると、このレースで人気上位だった2頭を、前走同クラス同条件だけで判断するのは軽率だということ。むしろ、0秒8差離されての入線で、果たして別路線組を捻じ伏せる能力がこの2頭にあるのかと、疑問を持たなければならない。そうすると、そうではない、別路線組から狙ってみよう、という解答にいきつくはずだ。次に、その中でも重賞4着を含む500万で常に結果を残している素質最上位のダンツサーパスに着目をすること。合わない条件でこの結果であるから、脚質的にピッタリなこの条件に出走させてくるということは大きなプラスで爆発が期待できるということ。この2点である。実際のレースでは、テン乗りの田中勝騎手が中団から脚をため、徐々に進出、最後1/2馬身とらえたところがゴールだった。騎手もダート1800mピッタリの競馬をし、ダンツサーパスも適正を遺憾なく発揮した。
2015年05月08日
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2014年は、コパノのオーナーこと、小林祥晃さんの持ち馬がフェブラリーS、高松宮記念連勝と、Dr.コパさん競馬での開運の年だったように思う。中でも、フェブラリーSのコパノリッキーが印象深い。単勝300倍を超える万馬券で波乱を演出。フェブラリーSを勝った後も、ダートの一線級で活躍しており、今後の活躍も見ものである。そんなDr.コパさんの馬は、同じ年の佐賀の中島記念でも波乱を演出。その主人公、コパノエクスプレスについて、激走理由を紐解いていきたい。A級の好メンバーが揃った1戦。流石にファン投票で選ばれた馬達だ。中でも人気の中心がサウスパシフィックとエスワンプリンス。前者は佐賀のA1クラスでも圧倒的な安定感を誇り、特に前走の同距離でのA1級勝利は九州大賞典での敗戦ショックを完全に払拭してみせたといえる。安定感を買い、◎。エスワンプリンスは地方全国交流で好走が続く。だが、その距離は専ら1400m以下で、2000mの距離がどうかといった感。ただ、2000mで3勝している実績もあり、距離は持つが、再度この一線級相手でこの距離は?と思いここでは▲。この2頭を中心に売れていったが、コパノエクスプレスに至っては7番人気、私も消しという評価だった。前走は圧勝していたが、A2の平場。他の特別レースも勝ち切るまで至らず、2~5着の着順が目立った。その為、このメンバーでは足らないと踏んでのこの人気だったのであろう。だが、コパノエクスプレスとて、このレースに出走できるだけの馬。ストロングポイントはいくつもあった。まず、前走の圧勝劇は、A2レベルで勝っただけ、とも捉えられるが、逆に言えば、A2平場ならアッサリ勝ってしまう、A2レベルにいる馬ではない証でもあると思う。実際、逃げ脚質でない同馬が逃げて後続を完全に完封である。強さが際立ったレースだった。では特別ではどうか。5走前の烏帽子岳特別と、2走前の周防灘賞をみてみたい。烏帽子岳特別は人気のエスワンプリンスが逃げ切ったレース。このレースにはサウスパシフィックも出走しており6着、エスワンプリンスからは1秒8をも差をつけられていた。コパノエクスプレスは3着、エスワンプリンスには0秒9あけられたが、逆にサウスパシフィックには0秒9離してみせた。このレースが9月、上の相手でも存分に戦えるだけの力は見せていたのだ。2走前の周防灘特別は2着、特別でもきちんと連対を果たしている。ここは最後方から追い込んで2着とここもまた、違った競馬をみせている。それでいて次走は前述通り逃げての圧勝であるから、2走前から体調も上向いてきていた兆候があったのかもしれない。管理する東師は、具合はいいと話しており、やはり、体調はこのところかなり上向いてきているのだと推測される。このことは、近走成績から予想者が肌で感じるしかないのだが。コパノエクスプレスの成績をみてみると、A級でも通用する能力を持ち、前走圧勝、2走前最後方から差して2着など、上昇度もある。だが、それでも2000mは不安などのマイナス要素もあった。だが、そこをマイナスからプラスに変えたのは、今回のケース、やはり人の力ではなかったかと思う。管理する東師はリーディングトレーナー。サウスパシフィックも東師の管理馬だ。そして鞍上の真島騎手は佐賀リーディング3位、連対率は39.7%を誇る。上位人気2頭の鞍上が、佐賀1位、2位の山口勲騎手、鮫島騎手である。コパノエクスプレスの最後もう一押しは、この2人による人間の力であったと私は思っている。レースでは、逃げるコスモウィローを捉えたサウスパシフィックが直線先頭。こうなってしまったら後は独走。山口勲騎手のレース運びの上手さが光った。そして勝負どころから序々に進出、エスワンプリンスを差し切ったコパノエクスプレスが2着、3着にエスワンプリンスが入った。東師のワンツー、騎手でもトップ3人のワンツースリーであった。勝負どころでペースが上がって後続勢は前を捉えようにも、上がったペースについていけない馬がほとんどだった。その中でただ1頭、サウスパシフィックだけが猛然と追い込んできた。これは状態の良さに他ならないし、真島騎手の仕掛けの上手さもあるだろう。サウスパシフィック、エスワンプリンス以外の馬は実力伯仲と思っていた(その中でもアドマイヤツバサに色気があったのだが・・・)私もこれは納得、人が為せる競馬であった。このレースでコパノエクスプレスは2着。そういえば、ラブイズブーシェをグランプリに出走させたく、Dr.コパ氏がファン投票を呼びかけていたのを思い出した。出走は叶わなかったが、出走叶ったエクスプレス号が佐賀のグランプリで2着。コパさんの馬が席巻した競馬界、グランプリでも波乱を演出してみせた。
2015年05月07日
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もう昨年退会してしまったが、私が最初入会した一口馬主クラブというのが、ブルーインベスターズであった。2世代、2頭所持していたが、2頭共未勝利のまま引退してしまった。2頭共、自分の目で選んで出資したわけであるから、悔いはない。むしろ、いかに未勝利であろうと、走ってくれたということに感謝している。本当にありがとう。そんなブルーインベスターズの前身は荻伏レーシングクラブ。そんな荻伏レーシングクラブの活躍馬の一頭が、ダービー卿チャレンジトロフィーを勝つオギティファニーだ。1800万円の40口募集で45万円。昔の口数が少ない募集を考えると、この45万円というのはごく当たり前なのだが、現代の誰もが一口馬主になり易い400口募集の考え方を思うと、とても45万には手は出せまい。私はリスクの少ない現代型の、口数が多く、一口あたりの金額が少ない方が良いと思う。そういった時代に育ってしまったからかもしれないが。話が脱線したが、そんなオギティファニーはスマコバクリーク×BMSソーブレスドといった血統。そんなBMSソーブレスドを持つメイフレンドが今回の主役だ。BMSソーブレスドは父フォティテンで準オープンで活躍したレッドマルス、父フジキセキで愛知杯2着があるブルーエンプレスがいる。活躍馬をみるとどちらかといえば芝向きなのだろう。今回この未勝利を勝つメイフレンドもデビュー戦は中山の芝マイルを使われている。その後、中山の芝2000mを使われて、一気の距離短縮の今回のダート1200mを使ってきた。思い切ったことをしたが、結果、これが功を奏する。デビュー戦は13頭中5着だったが、2番人気と支持を集めていた。先行して、4角では先頭に取り付く競馬。最後は粘りを欠いたが、前へ行くという本質が見えた競走ではなかったか。続く2戦目も同じような感じの競走だった。道中を6番手で進めるが、3角では既に先頭に立つ果敢さを見せ、4角もハナで回ってきた。こちらも最後粘りを欠いたが、メイフレンドの行きたがる性格がみてとれる。ならばと、ダート1200mで最初から最後まで行き切るのが良いのではないかと判断した陣営は良き英断を下したと思う。管理する保田師も「テンのスピードがあるが、まだ粘り足りない。距離的に変わり身を期待」と話しており、芝の1600mや2000mの距離でテンにいけ、粘り足りないのでこちらを使ったことを思わせるコメント。元々は素質馬で、続けて中山開催で使える調子の良さ。条件が揃えばまずこの馬の出番だったか。しかし、人気が一本被りしていたのはメイフレンドではなく、関西馬のプレイベストアダモ。阪神ダ1200で2着があるなど、ダートでは(0,1,1,1)と安定。関西馬が遠征してくる面もあってか、人気になっていた。2走前は2番手から追走して、2着と非常に内容のある競馬を見せていた。しかし、前走は先行集団がゴチャつき、力を発揮できないまま、11着大敗している。スンナリが条件だが、いくらゴチャついていたとはいえ、前走11着の馬が単勝1倍台の圧倒的人気の買うのは疑問符がつく。しかも、今回3戦目で条件がピッタリ合い、ベストパフォーマンスを発揮できそうなメイフレンドと、前走11着で、今回も行けるかどうか分からない内枠のプレイベストアダモなら信頼度的にはメイフレンドではなかったか。レースでも、逃げてそのまま粘ったメイフレンドに対し、プレイベストアダモは4番手からの競馬。外に出し伸びてきたあたりは力を見せたが、器用さがない分、スンナリハナという条件の揃ったメイフレンドには及ばなかった。この2頭を分けたのは、「条件替わりの上積みの大きさ」、「展開」の2点だろう。この2点をきちんと分析できていれば、メイフレンドの単勝はとれていたのではないか。1.9倍と3.1倍。2強の様相そのままに、2頭で決まる格好となったが、オッズ的妙味は、メイフレンドの単勝にあった。BMSソーブレズドの粘りを見た一戦。その何年か後、ブルーインベスターズと名前を変えた荻伏オーナーズはブルーコンコルドという一頭の馬を巡り合う。現在でも、プレミアムブルー、ブルーデジャヴといういった馬が何十年だった後も活躍している。私もブルーインベスターズの会に身を置いていた人間の一人として、ブルー軍団の今後を追いかけていきたい。
2015年05月06日
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地方競馬回顧集も日付が変わって1998年1月5日の水沢3Rから。C3級のこの一戦。見渡せばタケデンボンドの戦績が一際目立っている。今冬の水沢競馬では連続連対。2走共相手が悪かった感があり、特に前走、ツキナイスが勝った組で2着した際は3着に0秒7もの差をつけており、このレース出走馬とも、相手関係は差別化できていると言える。その3着馬がこのレースにも出走しているレインボービューであり、この馬を物差しにすれば更にタケデンボンドの力関係が同レース他馬と済んでいることが実証されるが、ここでは後述とする。実際のレースではタケデンボンドが2着に6馬身もの差をつけて圧勝するのだが、2着がシンガリ人気のベッププリンスだった。ベッププリンスの買える要素というものを探していきたい。圧勝したタケデンボンドは1倍台の人気で、人気も力も抜けていた。2番人気以下はどうだったのだろう。先程タケデンボンドとレインボービューの力関係の差別化は終わっていると書いたが、レインボービューの2走前を考えるとここで2番人気に支持されていたトキオサファイアとも同じことが言えることとなる。トキオサファイアは2走前はレインボービューと同じレースに出走、タイム差なしの競馬だった。続く次走が勝ち馬から0秒2差の3着であるからここでは人気していたのだろう。だが、前走のレベルがツキナイス組と同程度であったかは分からないわけであるし、前々走だけみれば、(レインボービューと同タイム=前走でレインボービューはタケデンボンドと勝負付けが済んだ)タケデンボンドと差別化が済んでしまっている一頭に過ぎないのである。ベッププリンスは、タケデンボンドと同じツキナイス組。ツキナイス組はこのレース出走9頭中5頭おり、2着タケデンボンド+0秒4、3着レインボービュー+1秒1、4着ベストイチバン+1秒3、7着ベッププリンス+1秒8、8着グリーンリック+2秒2である。ベッププリンスからレインボービューまでは0秒7差。この差なら逆転は不思議ではない。またタケデンボンドが抜けている存在なら、2着以下は混沌となるのは目に見えていて、力以上に展開が左右されるケースが多くなる。タケデンボンドからはるか6馬身後方の話だから、それも納得だろう。ツキナイス組は連続連対し、ここでは圧勝したタケデンボンドが0秒4差つけられたレース、トキオサファイアが出走した組よりは高レベルレースと考えられなかったか。だがそれでもツキナイス組からベッププリンスだけを狙い撃ちするというのは難しいだろう。考え方としては、抜けているタケデンボンド軸の枠連、相手はツキナイス組の3~7着馬の枠連、4点買いか。枠連は57.9倍と荒れた。タケデンボンドの人気を考えれば、いかにベッププリンスの人気がなかったが分かる。こういった人気の馬が突き抜けた場合の2着、3着には人気薄が突っ込んでくることを感触として持っておかなければならないと思う。ベッププリンスの父はハープアイル。北海優駿のシャーペンアイルを輩出した。シャーペンアイルは10歳を超えても高知競馬で走っていたので私もよく知っている馬だ。ハープアイルの父はシャーペンアップなので、シャーペンアイル祖父と父からとった名前だ。ハープアイル自体は決して良い繁殖成績とは言えないが、BMSに入ってもホクセツカントリーが中央勝ち馬となるなどBMSとしても現在でも活躍している。現役ではシンワツヨシが南関東での勝利を重ねるなど、来年以降もハープアイルの血は全国各地で活躍していくことだろう。このシンワツヨシ、父ブラックホーク、母父ハープアイル、何とも渋い。
2015年05月05日
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1998年1月4日水沢競馬6RC2より。シェルシュールドールは父は大種牡馬ノーザンダンサー、母にゴールドリヴァーという血統、母のゴールドリヴァーは凱旋門賞、ロイヤルオーク賞、カドラン賞などを勝つ。シェルシュールドール自身もG3を勝ち、母の血を受け継いで、西山牧場に繁用された。産駒はブランドノーブル、セントギャロップなどを輩出したが、これでは物足りない。そんなシェルシュールドール産駒のセントアプローズ、シェリフズスター産駒のセントシェリフが1着となり、西山牧場ワンツーとなった水沢競馬の回顧録。ここでは主に、セントアプローズに着眼してみてみたい。セントアプローズはここでは8番人気という低評価。複勝は8.2倍であった。ここまで評価が下がったのは、後に示す前走の内容だろうが、その前のレースの同馬の走りを見てみると、ここで狙えないことはないことがが分かる。前走成績、その前の成績に着目していきたい。前走は12月22日のC2級のレース。このレースでは勝ち馬から1秒8、千切られ、8着に敗れている。このレースに出走して、今回のレースに出走している馬も他に3頭おり、ドラゴンブライト(2着・勝ち馬とは0秒5)、ヨウコウ(4着・勝ち馬とは1秒2)、テンマダイリン(9着・勝ち馬とは2秒3)である。これだけみるとドラゴンブライトとは1秒3の差がついており、逆転は考えにくいように思える。このセントアプローズの前走の敗因を挙げるとすれば、騎手も一つありそう。最近は菅原騎手騎乗でずっと来ていたのだが、前走だけ遠藤騎手。遠藤騎手がセントアプローズに乗った場合は(0-0-0-5)である。対して菅原騎手が乗った場合は(2-2-1-9)、同馬がここまで(4-9-2-19)と、複勝圏は50%近くを占めるのに対し、遠藤騎手の騎乗成績が悪すぎるではないか。何故、前走だけ遠藤騎手に乗り替わったかは定かではないが、前走で6度目の着外を喫した遠藤騎手から菅原騎手への乗り替わりはどうみても鞍上強化だろう。不本意な乗り替わりもあり、8着に敗れてしまったセントアプローズだが、前々走から5走前をみてみると、ここでは実績上位なのではないかととれる。詳しくみていくと、5走前のC2級は5着で0秒9差、4走前のC2級は1着、2着馬と0秒1差、3走前は特別戦に出走、最低人気だったが、0秒9差の8着、前々走のC2級は4着で0秒8差であった。非常に堅実な面を持ち合わせており、全て着差は1秒0以内である。特に特筆すべきは、現級で勝ちきれる能力があること(4走前の1着)、特別レースでも崩れなかったこと(3走前の8着)であろう。このレース出走馬である、ミサイルアモンとは、4走前勝った際に一緒に走っており、その時はミサイルアモンは4着に敗れている。ミサイルアモンは前走は現級勝ちをしており、この馬に先着、レースでも1着であるから、能力が通用しないはずはない。加え、12月1日の荒川特別では、最低人気であったが、健闘し、0秒9差。着順だけみれば8着だが、着差を考えると良く走っており、他に特別レースを走った馬はこのレースを勝つことになるシェリフズスター産駒のセントシェリフのみ。そのセントシェリフも前走シルバーステッキ賞で7着、2秒5差であるから、セントアプローズは8着ながら良績と捉えることができるのではないか。前走、先着を許したドラゴンブライト、ヨウコウの成績もそれまでは平々凡々。特にヨウコウは今回2番人気に支持されていたが、C3から上がってきて頭打ちになっていることを考えると、何故ここまで人気しているのかが分からない。ドラゴンブライトも、前走こそ2着だが、それまでは掲示板に載るのがやっとという状態。しかもC3あがりでヨウコウの2着があるブライアンズエースに完敗では、能力も疑いたくなる。そんな中、現級勝ちがあり、特別でもそこまで差のない競馬をし、崩れなかったセントアプローズの戦績というのは光るものがあったのではないか。鞍上強化、実績上位のセントアプローズが8番人気2着と、結果を出してみせた。やはり慣れた菅原騎手が良かったようだ。前走の着順だけみるのではなく、しっかりと近走を分析するのがミソ。私の予想スタイルはオーソドックスである。オーソドックスな予想こそ、時間を費やしてしまうものだが、その時間が流れるのがまた楽しい。オーソドックスこそ、派手さはないが、実績、近走成績と、既に確定しているものを列挙していくので、妙に説得力があるのもオーソドックスな予想ならでは。地方競馬の予想屋の方々も皆、こうしている。メソッドを立てて予想することも面白いのだろうが、如何せん、私にはその能力が現在は欠如しているように思える。しかし、オーソドックスな予想、回顧を続けていればやがて、己の身となり、血となっていくのではないかと信じ、私は今日も予想、回顧を繰り返す。
2015年05月04日
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1993年1月31日の東京競馬1Rより。この時期の4歳(現在というと3歳)のダート未勝利戦は芝で使われてきた馬が、ダートへ活路を求め、結果を出し始める時期でもある。カミノトルーンもそんな1頭だった。カミノトルーンは父ロイヤルトルーン。ダート8.5Fの重賞の勝ち馬で、やはりこの馬自身ダート向きではあったのだろう。血統背景からも期待できたということだ。以下、相手関係をふまえ、好走要因をみていきたい。このレース、1.5倍の圧倒的支持を受けていたのがユーワスイートだ。初ダートの前走が3着、着差も0秒3と、このメンバーでは最右翼の実績を挙げた。近走、これほどの走りをダートでしている馬はいないし、順当ならこの人気も頷ける。実際のレースでも2馬身差で未勝利脱出を果たすことができた。目立つのはこのユーワスイートぐらいのもので、他出走馬11頭の前走成績をみてみると、勝ち馬から0秒8差であがってきている馬が2頭いて、後は1秒0以上離されてのゴールだった。その中でカミノトルーンが3着以下に3馬身の差をつけて連対を果たした。カミノトルーンが他馬と違った点は何だったのか。前述したように前走不振な馬が多く、逆に言えば、このレースはどの馬にもチャンスがあったということだ。その中で上位に来るには何か特筆すべき上積みがないとならない。その上積み点、カミノトルーンの場合は状態の良化、ダート2戦目だったのではないだろうか。まず状態面。鈴木助手に依ると、「ここにきて攻め馬の動きは良くなっている」とのことだ。過去3戦がいずれも14番人気だったのは、攻めの動きがイマイチだったからであろう。それでも、9、9、6着と来ていたのは実戦向きだったからこそ。それが攻めも良くなってきたということは、この馬にとっては他馬以上の大きなプラス。攻めの良さは実戦にも大きく?がった模様だ。次に、ダート2戦目ということだが、前走はダート1800mで6着。通過順が(2-5-7-8)、先行できる力はあるものの、距離を伸ばすにつれ、スピードがなくなってきている証拠だ。2Fの距離短縮は功を奏したといっていい。加えて、血統背景からダートがプラスに働くといった点は前述の通りだが、前走は位置を下げながらの盛り返しての6着、4コーナーでの不利もあり、牡馬混合戦。これだけのマイナス要素があっての6着であるから、今回の牝馬限定戦での変わり身というのはこれも他馬を凌駕していたのではないか。事細かくカミノトルーンの好走要因について述べたが、私が考える一番の好走要因は、状態の良化だろう。新馬戦16頭立ての14番人気ということは、攻めがそれだけ不十分だったということ。中2週でも一杯に追えて併せ馬で先着するまでになった同馬。実戦で使われつつ、中身がしっかりしてきたのだろう。鈴木助手からもそんな言葉が伺えた。
2015年05月03日
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1998年1月5日の水沢競馬4Rより。まず、水沢競馬C3というと、当時の水沢競馬の最下級レースとなる。現代の競馬でも言えることだが、下級のレースで「安定感を買われて人気している馬」は危険である。下級条件での安定感とは、良く言えばどんな相手でもそれなりの競馬をし、結果を残すことだが、悪く言ってしまうと、どんな相手にでも後塵を拝してしまう危険があるということ。両側面をとらえ、メリット、デメリットをオッズ面も含めて判断しなければならない。今回は、人気で飛んだハルカミハルカスと、人気薄で飛んできたサツマドーヴィルの例をとって学習していきたい。下級条件で人気して飛ぶパターンとして典型的な例をして挙げたいのがハルカミハルカスである。水沢での近3走をみてみると、前3走が2着、0秒1差、前々走が4着、0秒5差、前走が3着(1番人気)0秒4差。前述したように、良く言えば、安定感がある、悪く言えば、詰めが甘く、どんな相手にでもやられてしまう。最下級条件となると、もうこれ以上下がるところがないので、同じ相手と戦いがちになり、何か傑出したものがないとクラスを抜け出せないのである。ハルカミハルカスも、健闘はしているが、今一歩何かに欠け、とてもこのクラスの大将格です、と言える存在ではない。そんな存在こそが飛んでしまうような馬であっただったことを示しているのではないか。水沢の成績は(3,2,6,9)。11回馬券に絡んでいるが、やはり9回は馬券圏内から外れているのだ。こういった馬は人気しやすいが、物差しで色々と図って何か傑出したものが見出せないと、ただの危険な人気馬となってしまう。下級条件の安定感こそ危険なのだ。物差しで図ったとして、8番人気、複勝が8.1倍もついたサツマドーヴィルを買うことは可能だったのか。答えはイエスだ。前走はハルカミハルカスと同じレースに出走し、シンガリ人気で8着、勝ち馬とは1秒1差、ハルカミハルカスとは0秒7差だった。当ブログの中でも何度か言っていると思うが、0秒7差ぐらいだったら逆転できる差なのである(但し、実力伯仲の場合のみ、上級条件にいけばいくほど、逆転不可能な差となってしまう)。ここから見ても、そこまで差が開いてないのに、人気では相当な差があるのは、やはり「安定感の差」だったのであろう。サツマドーヴィルは確かに2走前は負けすぎだが、その前は0秒7差の6着、その前はシンガリ負けだが、勝ち馬とは0秒8しか離れていない。タイム的にも見劣りしていなく、日付は1日違うが、11月29日のサツマドーヴィルが6着になったレースの同馬走破タイムは1分33秒1(不良)、11月30日のハルカミハルカスが2着になったレースの同馬走破タイムは1分33秒3(不良)。サツマドーヴィルがこのメンバーの中に入っても劣っていないことが証明される時計だ。このレースメンバーを見渡してみると、実力伯仲で、どの馬が勝ってもおかしくないという様相を呈している。その中で安定感を買って押し出された人気となってしまったハルカミハルカス。実際に勝ったのは勝つだけの能力があり、人気がなかったサツマドーヴィルだった。きちんと物差しで図ってみる重要性がお分かりいただけただろうか。因みに、同馬自身47度目の挑戦にして初勝利、鞍上の西騎手は同馬騎乗機会22回目にしての初勝利であった。こういった事例はよくあると思う。地方競馬の下級条件の回顧としていると、今後も増えてくる事象だ。その中で、私がきちんとした物差しで図り、与えられたデータから激走馬、危険な人気馬を導き出せるように、今後も尽力していきたいと思う。血統的な要素を少し。サツマドーヴィルの父はグルームダンサー。現在でもBMSとして中央競馬で勝ち馬を送り出している存在だ。BMS重賞勝ち馬も2頭おり、いずれもコスモ冠で、北九州記念を勝ったコスモフォーチュン(父・マイネルラヴ)、マーメイドSを勝ったコスモプラチナ(父・ステイゴールド)がいる。コスモプラチナは、ラフィアンTC系のクラブで仔が募集されており、グルームダンサーの血が絶えることなく、現在でも活躍を続けている。
2015年05月02日
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平成5年1月9日の中山2Rより。今年(平成26年)絶好調の騎手、柴田善臣騎手。もはや、その騎乗技術は円熟の極みと言ってもよく、年男である今年はジャスタウェイ、セイコーライコウ、ミュゼスルタンと既に重賞3勝をあげており(9月14日現在)、秋競馬への期待も高い。中でも、中山ダート1200mの騎乗は際立って巧く、乗れているコースの一つだ。重賞でもガーネットステークスのワシントンカラー、最近ではカペラSで1枠1番から勝って見せたノーザンリバーが記憶に新しい。しかし、私は柴田善臣騎手の中山ダート1200mの真骨頂は平場にあると思う。平場、特別に問わず巧いのだが、特に平場の安定度は全騎手の中でも一番だろう。午前中の柴田善臣騎手の中山ダート1200mは追いかけているし、結果も出ている。何より、見ていて非常に面白い。そんな柴田善臣騎手鞍上の馬がが1.5倍と圧倒的な人気を集めていたのが、ベストシックスだ。初戦の新馬は東D1400mで9着も、2走目で変身の3着(東D1600m)、そして3走目の前走では今回と同コースの中山D1200mで2着と上昇機運にあった。前走が同コースで2着と、この人気も頷けるのだが、勝ったのは3番人気のカリスタエース。カリスタエースは単勝8.1倍だった。この2頭の差とは何だったのか、注目してみてみたい。勝ったカリスタエースは3走前3着、2走前3着とダート未勝利では安定していたが、前走がベストシックスと同じレースであった中山D1200mで8着と凡走、今回は人気を下げていた。管理する高松調教師も、「デキはいいが、どちらかと言うと芝向き」と、デキの良さを認めつつ、どことなくトーンの低いコメント。買う側としても購買意欲はあがらなかったか。そこで、私が考えた、カリスタエースの購買意欲を高めるポイントが以下の通りだ。1.先行すれば何のその!2.未勝利3着2回の実績(タツミブラストと比較して)3.2走前の内容がホンモノ!対する果たしてベストシックスは超本命馬の器だったのか?1だが、もともとカリスタエースは先行馬である。3走前の3着時は、3-3-3。2走前の3着時は2-2-1。しかし前走は8-8-9と、これでは自身の競馬にならないかったか。是が非でも今回は自らの形を示したかっただろうし、そうなれば一変は確実。東京D1400mで2番手から進め、直線では先頭に並びかけて0秒3差の3着に来る馬が持ち味を発揮したら勝ち負けにならぬはずがない。絶対先行が一つのキーポイントだった。2、未勝利3着2回はこの時期の未勝利戦では大威張りできるものだが、今回4着だったタツミブラストとて同じ。・・・ではない。カリスタエースは(0-0-2-2)だが、タツミブラストは(0-0-2-8)。こうなるとタツミブラストの限界も見えてくるのである。もう10戦して着外が8回あるのと、前走に至ってはベストシックスに0秒9も水を空けられているし、どうにも、強気にはなれない。11回目の今回も、傑出馬には勝てなかった。3、前にも書いたが、やはり2走前の東京D1400mの0秒3差3着は非常に内容のあるモノだ。これがあるのに前走、先行できず大敗してしまったことを嫌って人気を落とすなら、ここで先行力を信頼して買うのが妙味だった。しかも1着。2着のベストシックスとの差はいかほどだったのか。ベストシックスは確かに前走同じコースでの2着があるが、2走前の3着は勝ち馬から2秒9をも離されてのもの。そんな差があってか、前走2着時は12頭中8番人気だった。実質、前走のみで人気になっていたのだが、果たして、カリスタエースの0秒3差東D1400m3着と、ベストシックスの0秒3差中D1200m3着は後者のパフォーマンスが圧倒的に上なのか?違うであろう。逆に、カリスタエースの未勝利戦は混合、ベストシックスの未勝利戦はマル市、マル抽限定戦だったため、カリスタエースのレースのほうがメンバーレベルが高かった可能性が高い。実績的にみても、カリスタエースのほうが上だったのではないか。今回、逃げたのはカリスタエースとベストシックス。一騎打ちの様相となり、カリスタエースが半馬身競り勝った。前走の着順が人気を分けたが、たった1走で人気を二分するほどの両者の相手関係ではなかった。それにしても、柴田善臣騎手は2着とはいえ、安定感は流石のもの。ベストシックスの3、2、2着というのも、鞍上込みの結果かもしれない。
2015年05月01日
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水沢競馬1998年1月5日5Rの回顧録。C3ダート1400mのこの一戦、前走勝ちか前々走勝ちの馬が7頭と、非常にハイレベルな一戦となった。ここでは2頭みていきたいのだが、このレースを勝つことになるエーピーウッドマン(3番人気)と1番人気で6着に沈むヴェストシンガーである。実はこの2頭、前走で顔合わせをしており、ヴェストシンガーが1着となり、この3着、0秒4差後にエーピーウッドマンという結果となっていた。この結果が年をまたいで覆ることとなるのだが、その要因について探っていきたい。まず、エーピーウッドマンの臨戦過程から。エーピーウッドマンは3走前までは中央競馬で走っており、中央競馬では1勝、500万特別でも馬券に絡んだ実績を持つ。その実績を買われ、2走前の水沢競馬初戦は1番人気に支持された。結果は、時計が出やすい馬場だったとはいえ、1分30秒4のタイムで快勝。2着に0秒6差をつけていた。一方、ヴェストシンガーは水沢開催になってからは連続連対中で好調さをアピールしていた。盛岡開催時はそこそこには来るのだが、勝ち馬とは大きく水をあけられることが多く、もどかしいレースが続いていた。だが、それも前走の2着で完全に払拭。1分30秒8のタイムで駆けてみせた。そしてこの両雄が激突。人気は転入初戦に強烈なパフォーマンスをみせたエーピーウッドマンが1番人気、ヴェストシンガーは4番人気だった。前述したようにヴェストシンガーが勝つのだが、どこを見ればこの2頭が逆転し得る結果を予想できたのか。2点に絞って解説していく。1.ヴェストシンガーが勝ったレースは遅すぎて参考外?2.エーピーウッドマンの高素質を信じよ!転入初戦はフロックでは決してないまず1に関してだが、このレースの勝ちタイムは、やや重といえど1分34秒4。この2週前はタイムが出やすかったとはいえ、C3級でも1分30秒台での決着であった。このことからもいかに遅い決着であるか分かるが、更に、このレースに出走していて9着だったラディッシュボーイが1枠に入っているが、この時のヴェストシンガーとの差が1秒1差。掲示板に入るのがやっとの馬で、普段はシンガリ負けやブービー負けの多い馬。、エーピーウッドマンが転入初戦を勝った時にはエーピーウッドマンに1秒6をの差をつけられている。それが、今回は0秒7に縮められているわけだから、いかにスローペースで、レースレベル的には劣るものだったかが分かる。こういった場合は度外視して、2走前以前のレースからヒントを見つけ出さないとならない。この勝ちタイムこそがヴェストリーダーが勝ったレースを過信するなというヒントなのだ。続いて2だが、転入初戦を0秒6離して勝ち、しかも好タイム(この1月5日のレースに出走したメンバーをみても1番の時計)だったエーピーウッドマンを素直に信頼せよ、ということだ。エーピーウッドマンは、8月の新潟競馬から12月の水沢競馬で中4ヶ月で勝ち星をあげている。2走目の状態に関していえば、上がることはあっても、下がることないはずである。となると、前走の負けは置いておき、転入初戦のパフォーマンスを出すことは可能ということなのである。この馬自身、走破時計が転入初戦と比べて2戦目は4秒4も遅くなっている。これはもはや異常事態。普通の競馬をすれば巻き返しは必至で、実際のこの1月5日のレースの2着馬との差は0秒7である。いかに前走が参考外であったか、そしてエーピーウッドマンの強さが本物だったかが分かる。素質面でもよく考えてみれば明らかではないか。まだ500万条件で大負けをしないながらも水沢にやってきたエーピーウッドマンと、C3級での煮え切らないレースが続いていたヴェストリーダー。前走はフロックではないにしろ、前走だけが見られた感。前走さえ度外視すれば、勝つのはエーピーウッドマンと分かるはずなのである。きっちりと名誉挽回してみせたエーピーウッドマン。きっちりとしたレースなら持ち前の能力をフルに発揮することができる。直前走だけみるだけなのであれば馬柱なぞ1走分だけでいい。近走とは直前走のことをいうのではない。しっかりと「近何走」かを見極め、勝ち馬を見つけ出すことが重要なのである。
2015年04月30日
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今の私の力を入れている地方競馬場は、東海地方である。その東海地方の競馬新聞で私がよく愛用しているのが、競馬エースだ。競馬エースは「厩舎のはなし」が毎レース載っており、陣営の意気込みを聞くことができる。ある程度使い込んでいる馬は厩舎のコメントを聞かずとも近走成績で馬の状態というのを判断できる(水準のデキというのは問われてくるが)が、コンスタントに使う地方競馬において何ヶ月か間が空いている馬については厩舎コメントが必須となってくる。なぜならば、特に下級条件では間が空いているということは、何らかの(ほとんどがデメリット)理由があるわけで、どういった理由で休んでいて、今の状態はどうなのかという事を把握しなければならない。リスクが伴う地方競馬の長欠馬を買うということ。そのリスクを回避する方法として、厩舎コメントは参考にしなければならないのだ。(余談ではあるが、因みに、最近はコンビニのコンテンツプリントから簡単にA3サイズの競馬エースを購入することが出来る。近所のコンビニで、気軽に購入することができるのだから、本当、便利な世の中になったものだと思う。)もう少し地方競馬の長欠馬について私の持論を述べたい。まず、長欠とはいったいどれぐらいの期間を指すのか。一般に中央競馬で長期休み明けとは半年以上だろうか。見方はそれぞれだろうが、だいたい半年空くと長期と言われるようだ。3ヶ月程度で戻ってくると、短期放牧、リフレッシュ放牧と言われる事が多い。中央競馬ではそれが当たり前なのだが、こと地方に関しては、私は長期の定義は2ヶ月から言えるのはないかと思う(南関東競馬、ホッカイドウ競馬、各地方競馬上級クラスは除く。以後地方競馬と指すものはこれらを省いたものとする)。加えて、番組の関係、使い詰めで疲れを取る関係で2開催程度休んでの3週間ぶりの出走などではいわゆる中央競馬でいう短期放牧が該当するのではないかと考える。地方競馬では本当は毎週でも使いたいはずで、順調なら中1週程度が最適なローテンションといえる。それが2ヶ月も空くと何かあったとしか考えられなくなる。これだけレース間隔が空いてしまうと、順調に来ている馬とは状態面で差がついてしまう。「2ヶ月以上の長欠明けの馬」には注意したいし、厩舎コメントというのは大切にしたいところであるポイントだ。ここに一つ例を示したい。2014年5月5日の名古屋1Rから。3ヶ月の「長欠明け」のプレイリースターが1番人気で1.4倍。連対率が5割を誇る川西師のコメントがこちら。「カイバ食いが悪かったので放牧に出した。乗り込みが少し足りないが、食いは良くなったし、この条件なら」とのこと。やはり「何か」あったわけで、その反動で乗り込みが不足しており、結果2着に敗れてしまった(この馬は2014年12月現在でC級特別で連対できるまでの馬となっている)。地方の長欠の馬がいかに危険かわかる。地方競馬の長欠の定義、危険性を説明してきたが、今回はそれでも馬券に絡み、高配当が得られたケースを紹介したい。このケースをふまえながら、どう地方競馬の長欠馬と向き合っていけば良いのかというのをまとめたい。1998年1月4日の水沢競馬10R。長欠馬が一頭、サイキンレディーおり、サイキンレディー以外は皆順調に使われ続けている馬ばかり。特にC2モッカンロマンスが勝ったレース組というのは2着チヨノグッドスキー以下レベルが高く、チヨノグッドスキーから0秒2差に更に2頭いるという、混戦模様を呈するメンバーだ。そんな中、本来なら大将格であろう馬が6ヶ月の休み明け、長欠馬のサイキンレディーだ。前走はC1クラスで連対、C2クラスでは勝ち星も挙げている、現級ではトップクラスの馬だ。だが、今回。実績はあるにも関わらず長欠を嫌われてあまり人気がなかった。古すぎるので何があったのかは分からないが、C1で通用する馬がC2で通用しないはずがないというのが一つ。もう一つは、先のプレイリースターにも関することだが、馬券圏内から完全に消えてしまうほどのレースはしないのではないかということ。プレイリースターにしろ、サイキンレディーにしろ、時計面から見れば、ここでは勝ち切って当然の馬。2頭共2着となるのだが、取りこぼしてもそれなりのレースはしている。前者は人気を裏切っての2着、後者は人気薄を裏切って2着と、全く意味合いは違うが、大元は一緒なのである。後者、サイキンレディーはC1連対という事実を甘く見られすぎていた。他9頭にC1で連対できる馬がいるかと聞かれれば、そうではなく、サイキンレディーの強さが今一度分かろう。C2のモッカンロマンス組、前走圧勝のスイートキャロルがいただけに、人気の盲点となっていた。長欠馬というのは危険がつきものだ、と書いたが、今回のケースはそれを逆手に取り、馬券にすると高額配当が得られる、というものであった。中央競馬ではある程度仕上がった状態でレースに送り込めるので、半年ぐらい開いてもわけはない。こと地方となると2ヶ月でも必ず疑う心というのは持っていなければならないし、半年となると、必要以上に吟味しないとならない。その吟味となる材料は陣営のコメントだ。陣営のコメントを再確認し、それでもいけるとなれば、サイキンレディーの馬券のように美味しい馬券が拾えるかもしれない。人気だと、他馬からいって妙味有、人気薄だと、よくよく吟味した上であえて長欠馬からいくと妙味有。ただ残念なことに、よくよく吟味してみるとやっぱり買えなかったというレースが、私の中ではほとんどだ。サンプルを集めてみて、検証するのも面白いかもしれない。
2015年04月29日
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平成5年1月5日の中山8R5歳以上500万下ダート1200mより。この22年後、私は同コースで非常に苦戦している。今年度は現時点の総合回収率は92%と、まずまずといったところではあるが、中山だけが突出して悪く、まだダート1800mは良いが、1200mが鬼門で良い思いをしたことが最近ない。逃げ馬を買えば差され、追い込み馬を買えば大勢決し届かずをいった惨状。玄人泣かせの同コース。それは、今も昔も変わってないことだろう。このレースは追い込みが決まったレース(3着)をみていきたい。取り上げるのはブランドハローだ。ブランドハローはこのメンバーの中で唯一の2勝馬。(2,4,3,13)の成績を残しており、他15頭とは頭一つ抜け出した実績を持つ。だが、近走の成績不振から嫌われて人気を落とし、今回人気がなく、おいしい馬券となった。題には復活劇と書いたが、それでは元々持っていたブランドハローの能力からすると失礼かもしれない。ここでは実力はあったが、「馬券妙味の復活劇」となったブランドハローの好走要因を事細かく見ていきたい。ブランドハローの近5走をみてみると、9、7、4、12、6着と確かに一度も馬券に絡んでおらず不振が続いているが、ダ1200mの条件に絞ってみると、4走前7着が勝馬から0秒6差、3走前の4着は勝馬から0秒4差だった。これだけみれば十分馬券圏内だし、ダ1200mでは(1,2,1,3)。きちんと近走の合わない条件を省けば、十分戦えるデータだ。では近2走の合わない条件ではどうだったかといえば、12着だった2走前がダ1000m。これでは忙しすぎ、しかも中京だったので、自慢の末脚も影を潜めたと思われる。前走は一転、中距離のダ1700mを使われ、先行し6着。またしてもこの馬の末脚が生きることはなかった。これ程適正のない条件を使われての敗戦は、予想ファクターに組み入れる必要もなく、度外視して素直にダ1200mで好走した2走を評価すれば間違いなく上位に来る馬だと分かったはずである。実績も最右翼で、右に出る者はいない。ブランドハローの末脚が生きるこの舞台ということを考えれば、同馬のパフォーマンスをきちんと出せば、勝負になるということが分かったはずである。人気で負けた馬に関してみても、ダ1200mではブランドハローに叶わなかったことが分かる。スーパーポップスは芝でこその馬。ダートでは馬券に絡んだことがないし、未勝利クラスでダートで馬券に絡んだことがない馬が、ダートで2勝を挙げている馬に勝てるはずがない。もう1頭、スイートジェシカは近走、4、3着だが、それぞれ1秒1、0秒8つけられてのもの。ブランドハローのが2戦共着差がないし、こちらも1勝馬と2勝馬との違いもある。(これは全頭に言えることだが)このことから考えると、ブランドハローが走った3、4走前の好走は持つ意味が非常に大きく、人気馬でも実績面からは太刀打ちできないことから、きちんと自分の手で正当な評価を下してやると、答えがでてくるレースとなっていた。これで複勝が4.8倍。上がり最速の39秒1を使い、9番手から猛然と追い込んできた。これを復活劇といえば、ブランドハローに怒られるかもしれない。この走りが彼女にとって当然なのであるから。ダート1200mは単純ではなく、様々な条件から色々な馬が出走してくるので、一筋縄ではいかない面がある。だからこそ、予想が面白く、当たった時の喜びはどのレースより大きいものがある。今回のブランドハロー、高い実績を過小評価され、近走成績から嫌われてしまっていた感がある。こういった馬を丁寧に紐解き、きちんと馬券にできるようにしたいものだ。
2015年04月28日
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3月10日の土佐はし拳特別の回顧録。youtubeではし拳の動画を見ましたが、高知の伝統的なお座敷の宴興で、赤い箸を自分と相手が持ち、場に出た本数を当てるゲームのようです。敗者はお酒を飲まないといけないとか。日本酒に強い方が多くいらっしゃる高知の方にとってはピッタリの余興かもしれませんね。そんなはし拳、「いらっしゃい!(先手が)○本!(後手が)○本!」という小気味良い掛け声でゲームが進行していくのだが、こと、この高知10Rに限って「いらっしゃい!」の掛け声はビッグバンの為にあると思っていた。4年前、ホッカイドウ競馬の女性の実況の方がビッグバン、ビッグバンとしきりに叫んでいたのを覚えている。そのビッグバンが、北海道2歳優駿を制し、中央(3歳OP、古馬1600万)、大井、門別を経てまさか高知に転入してくるとは・・・。まさに高知県競馬組合からしてみれば、知名度、実績をとってもいらっしゃい!と言いたくなるような状況。転入初戦の前走は久々でC2-3選抜を2着。一叩きされて上積みは確かであろうし、C2-1選抜メンバーに入っても力でねじ伏せてくれるだろうと期待し、本命に推した。レースでは、立ち遅れ加減でスタートするも、そこまでの遅れではない。前に出そうとするが、1コーナーカーブめがけて各馬殺到している馬群で前が壁になってしまい、やむなく外へ出しつつ上昇。道中、4番手集団を進んでいくが、残り600mを過ぎたあたりで手ごたえが怪しくなってしまう。前とは差を詰めることができず、直線に向いて追い出すも、反応鈍く、結局6着でゴールした。敗因を挙げるとすれば、やはり前走でのC2-3組の2着を過大評価し過ぎてしまったということだ。仮にもここはC2-1組選抜戦でC2クラスのトップクラスが集まる1戦。確かにビッグバンの過去実績には素晴らしいものがあるし、昨秋の門別のオープンクラスでも好走していたが、高知にきてからの1戦はこのレースも勝ったアルアラビアンに負けているという事実。1番人気で敗れてしまったビッグバンだが、ネームヴァリューを意識された方も多くいらっしゃるのではないか。叩き2戦目ということもあるが、アルアラビアンより人気をしているというのはそういうことだったのではなかろうか。勝ったアルアラビアン、目下4連勝中で、高知にきてから馬券に絡まなかったことはない。C3クラスを勝ち上がり、C2クラス初戦となった前走がビッグバン以下を寄せ付けず、逃げ切り勝ち。連闘で挑んだ福山競馬も快勝し、目下絶好調。ここも先行できるメンバー構成だし、C3組とはいえ、3走前の1組選抜戦の勝ち方がクラスの壁を感じさせない走り。順当ならこの馬から買うべきである。使っている中で連勝できているのは強みで、ビッグバンが人気先行ならアルアラビアンの能力を素直に評価するべきではなかっただろうか。土佐備長炭特別C2-1選抜組が2、3着をもぎとった。ニシノファスリエフ、カイシュウウルフ共に勝ったエムオーキャプテンからは0秒5差で、それぞれ5、4着。このレースに出走していて3着だったスズランとは0秒1である。1組選抜で好走した2頭は上位に食い込んだ結果だ。特にニシノファスリエフに注目してみていくと、この馬自体まだ3歳で、レースも3歳クラスを走っていたが、1月下旬よりC2クラスに参戦し、3戦連続2着。特に2月のC2-4組、C2ハのレースは好内容、惜しい競馬が続いた。3歳という潜在能力を期待してか、2番人気で迎えた前走のC2-1選抜戦もそこまで負けておらず、次につながる競馬ができていた。自在性に富んだ脚質で、相手なりに走れる馬。今回は内枠からスンナリ逃げれたのも好走要因。内枠、先行激化の見込みが無し、選抜戦メド、と、好走要因が揃っていたのではないかと思う。結果4馬身差の圧勝だったアルアラビアン。これで5連勝。私の予想の失敗点は、ビッグバンを過大評価し過ぎてしまった点、メド立てた1組選抜組の取捨を間違ってしまった点。これらは反省しないといけない。アルアラビアンは次にもつながる競馬で、C3→C2→C1ときて、どんなレースをするか、楽しみだ。
2013年12月08日
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まず初めに、私は、競馬予想において、プロたるもの、たとえ東京1R3歳未勝利であろうが、東京メイン天皇賞だろうが、どんなレースであろうと、筋道を立てて的中への道を示さなければならないと思う。予想家が、G1レースのみや重賞レースのみ買う、というのも確かに盛り上がるし、良いかもしれない。だが、本当の、本物の予想家というものを考えた時、本当に予想ができる人というのは、どんなレースでも己の予想能力を真に発揮し、的中へと誘える人間ではないだろうかと私は思う。私は今、ランダムに予想するレースを決めて、予想を行っている(ダートのみ)。私のイメージでは、本物の予想家とは、どんなレースでも予想することができる人間(当たり前かもしれないが)であり、その中で平場に価値を見出せる人というのは、能力を持った人であると考えている。だが、ランダムに決める私でも、こと地方競馬においては、ランダムに決めた挙句、予想できないと判断し、更に予想するレースを決め直すということがある。それが1998年1月4日水沢競馬3RC3クラスの一戦のような事例だ。このレース、前走水沢既走組は8頭、上山出走組が1頭というメンバー構成。ここなのだ。他場から転戦してきた馬が出走馬の中にいる場合(地方全国交流は除く)、予想しないことと決めている。個人的に、南関東を筆頭として、各競馬場のランク付けというのは頭の中にインプットしているが、それでも競馬場を超えてメンバーを測っていくというのは至難の業。到底出来るものではなく、出来たとしてもそれは思い込みで、馬の能力を見誤っているケースが多いと思う。これに加え、できるだけ予想するレースとして避けたいのが、ホッカイドウ競馬、岩手競馬、金沢競馬の冬季休業から明けて2開催程度。全馬休養明けとなると、どの程馬が仕上がっているかが分からない。開催明けて、しばらくはこの3場に関しては様子を見るようにしている。-このように、いずれの場合でも、いかに予想に秀でた才能を持つ人が予想しても予想しようがないレースというのがある。分からないからだ。特に私のように色々なファクターを元に予想する人間にとっては、近走成績というのは重要で、そこが欠如しているのだから、予想そのものができない。このレースも、岩見沢から水沢に来て2戦2勝、前々走が1秒1差、前走が2秒2差つけて勝っている当地3戦目のミズノファルコンが人気を背負っていた。次いで前走、上山のC3で3秒4差千切られて8着に敗れていた、水沢初戦のアービルヒーローが2番人気、3着にこれまた上山から転戦してきて、初めての当地の前走でタイム差なしのユーセイアマデウスが3番人気。ここはどうみてもミズノファルコンが勝たないといけないレースだが、2番人気、3番人気の元上山勢がワンツー。ミズノファルコンは勝ち馬からは2秒1離れた3着に敗れている。ここまでの能力差があったのだ。そこまでの力差は正直、馬柱からは読み取ることはできない。私が普通に予想していてもミズノファルコンをどうやっても本命にしていただろう。こういった事例は地方競馬では他にもたくさんある。本物の予想家でも予想できないレースはある。それは、条件が全く異なる馬が入り混じる、言わば異種格闘技戦。パドック派でもなければ予想するのは困難を極める。それは、本物の予想家であるからこそ、予想してはいけないレースにあたるのではなかろうか。
2013年12月07日
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平成4年9月6日の新潟3R4歳未勝利ダート1700mより。単勝1.3倍のオンタリオシチーが人気に応え快勝。道中の不利もあったが、力で捻じ伏せてみせた。他のメンバーはというと、一長一短といった感じで、全馬横並びの印象が強い。そんな中、7番人気のヒカルフレミングが3着に追い込んだ。題でも触れてはいるが、勝ったオンタリオシチーを含めて、2、3着馬は連闘でここに出走してきた。4着以下は皆中2週以上。夏場の暑さにも負けず1勝を目指し、4歳での最後の夏の新潟を駆け抜けたヒカルフレミングに迫る。前出で、全馬横一戦と書いたが、オンタリオシチー以外は過去2走、掲示板に載った馬さえおらず、こうなればどの馬が来てもおかしくはない。ヒカルフレミングは前走シンガリ負けということで人気を落としていたが、ここで2着したサンリバシャープとは0秒2差。近走成績を見ても嫌いたくなる馬だが、それとてサンタリオシチーを除く他の7頭と同じなのだ。その点をふまえ、何が他馬より好走要因としてもっていたものがあるかといえば、まず連闘が挙げられるだろう。前走のレースを、西園騎手は目一杯のレースと話している。この目一杯のレースを、「目一杯でシンガリ負けではどうしようもない」と捉えるのか、「目一杯のレースを使われ更に新潟最終日で使える状態とその意欲を買う」と捉えるのか。ここでの答えは後者だったのではないかと思う。ヒカルフレミングはこのレースに出走する前、過去8週で5回ものレースを使われてきた。いかにこの時代の競馬をいえど、明らかに多く、中1週→連闘→中1週→中1週ときており、今回連闘である。この意欲こそが、実力伯仲となっているこのレースにおいて他馬に勝る好走要因だったのではないか。連闘が好走要因ではないかということは触れたが、ヒカルフレミングの近走内容から好走を汲み取ることはできなかったのか。前走と、3走前を簡単に振り返ってみる。前走は前述したようにシンガリ負け。勝ち馬とは2秒7差の7着と、見所なく、狙えない馬と捉えがちだが、ダート1700mの走破タイムは1分51秒7、上がり3Fは40秒0だった。これは、シンガリ負けといえど、このメンバーを考えたら上々なのである。まず、1700m経験馬の走破タイムはサンタリオシチーが1分49秒台を出しており、これは別格。後はこのレース2着のサンリバシャープが1分51秒5、ミスティシャープ、ピアレスサンハートに至っては1分52秒台なのだ。決しては悪くない内容といえる。そして上がり40秒0も、きちんと脚を使えている証拠。今回は上がり39秒7で、上がり2位の脚で猛然と差してきた。前走の内容をシンガリ負けと安直に捉えるのではなく、しっかりと分析していれば、ヒカルフレミングの良さを捉えられたかもしれない。3走前は芝の未勝利戦で7着、0秒8差。後方から伸び、なかなか見所があったレースだった。その後はシンガリ追走から差してくる、という競馬が続いたが、これも好走要因の一つであったように思う。このレース、傑出した先行馬がおらず、スローペース必至。いずれにせよ後方からの競馬を強いられるヒカルフレミングにとっては良かったのではないか。ゆったりした流れの中で脚を溜められた。(今回の通過順も8-8-9-7)勝ち馬、2着馬は1分50秒台で決着したが、3着の同馬は1分51秒3。持ち時計だけ走り、この馬の競馬をすれば自ずと結果は出ていたのである。近走成績から狙うとすればこの2点だったであろう。連闘の概念は今も昔も変わらない。プラスに働かせようと思い、陣営は出走させるが、マイナスに働いてしまうこともある。今回のケースでは、馬券に絡んだ馬が全て連闘で出走してきた馬だが、夏の最終日となると、移動のこともあり、未勝利戦では尚、連闘馬が大挙出走してくる感覚がある。体調が良いからこそできないことであり、こと夏の未勝利戦(新潟、小倉)の最終週に関しては連闘というのはプラスに働いてくるものではないだろうか。
2013年12月06日
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1998年1月4日の水沢競馬2Rより。このレース、勝利を収めたカナンハピネスは能力は一枚上だったように思う。11月、12月と連勝。負けたレースも強いミズノファルコンに水をあけられた格好で、この馬自体の競馬はしており、それぞれ4着、2着。このレース出走メンバーは、この時期に同級で2勝している馬はおろか、勝った馬さえいない。カナンハピネスの能力は絶対であり、このレースでも見事勝利を収めた。ここでは2着争いに焦点を置いて見てみたい。2着には5番人気ヌーベルダンスが入り、枠連15.2倍と、波乱を演出。3つのポイントに絞り、それぞれを解説していきたいと思う。1.ミズノファルコンが圧勝したレースの3着以下のレベル2.1に関連付け、2着になり得る馬に信頼性がおけるたかどうか3.昨年岩手4勝のヌーベルダンスの復活1についてであるが、このレースの9頭中7頭が前走ミズノファルコンが2着以下に2秒2をも差をつけて圧勝したレースに出走していた。その中で2着に入線したのが、カナンハピネスである。カナンハピネスは人気通りの連対。この前走も勝っており、好調さをアピールした。3着以下はというと、カナンハピネスから0秒4差にホゲットローマン、8着で、この中では最下位となったサツキブルボンはカナンハピネスから2秒2差であった。サツキブルボンはここ2走の内容が良く、2番人気と支持されていたが、結果大敗してしまっている。3着以下のレベルについて、ここで皆一緒と考えないといけない。確かに3着入線のホゲットローマンはカナンハピネスから0秒4差だが、何とか粘り込んでといった印象で、これ以前の近走の成績から全く信頼を置けないし、ここに出走した他馬との対戦成績を見ても、一長一短といった感じ。ヌーベルダンスにも負けている。4着のアンコールビートもここに出るまで連続連対していたが、ホゲットローマンに負けるようでは、実力伯仲の中の一頭としか捉えられない。人気をするようでは思い切って外して見るのも一考だろう。このようにこれまで2勝していて、ここで2着したカナンハピネス以外は一線と見ないといけない。3着-8着の差はなしとここでは考える。次に、そのミズノファルコンのレース以外に出走した2頭を見ていきたい。その中で1月4日水沢2Rで人気になったのがクリエイトアゲイン。タイム的にはこのメンバーなら通用、前走も1300m1分27秒2(不良)なら及第点か、といったところ。しかし、それとてサツキブルボンと同じである。前2走はサツキブルボンと同じレース出走しており、いずれも敗れている。そのサツキブルボンは先程紹介したように、ミズノファルコンが圧勝したレースではメンバー中最下位の8着。もう1頭別路線のホワイトユウコはクリエイトアゲインと同じレースに出走、クリエイトアゲインから1秒2差の8着。ホワイトユウコは近5走の中でシンガリ入線が3度あり、流石に実力伯仲とはいえ、狙えないか。このクリエイトアゲインも、サツキブルボンと同じ天秤にかければ、実力伯仲の中の1頭と捉えることができる。アンコールビートの際でも述べたが、人気なら嫌ってみても良い1頭。クリエイトアゲインの他のレースをみてみれば、ミズノファルコン圧勝レース組と同じ評価で良いのではないか。このどんぐりの背比べの中で2着に抜きん出たのが、ヌーベルダンスである。このところ戦績が安定していなかったが、復活を予感される2着好走だった。昨秋より不振が続き、人気になっていたが、それをことごとく裏切り続けた。しかし、初夏のシーズンまでに盛岡・水沢で4勝。このクラスで勝ちきれる能力は持っていた。この実績があったからこそ、この伯仲のメンバーの中で一番上に立つことができたのではないかと私は考える。人気を裏切りながらも虎視眈々と上位を狙っていたヌーベルダンス。当地4勝の実績を引っさげ、ようやく開花への道を示すことができた。カナンハピネスからの総流しでもおいしい配当となった同レース。見極めるべきは、カナンハピネス以外が能力的には同じであったこと、その中で、近走不振だった実力馬の復活。この復活には、自身が当地で示した4勝の実力がモノを言わせたのではないか。
2013年12月05日
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平成5年1月5日の中山競馬2Rダート1800mより。キングアヴェニューが勝ったレースだが、キングアヴェニューは前走が新馬戦で3番人気4着。スピードに乗れず、1角、2角では13、14番手と置かれてしまうが、徐々に進出を開始。4角までに中位に取り付くと、上がり36秒2の脚で駆け抜けた。結果こそ4着であったが、素質の片鱗は見せたのではないか。このレース、勝ったのは後にオープン特別を2勝するなど芝中距離で活躍したナカミアンデス。馬場は違えど、同距離でこの相手に0秒5差。差し・追い込み馬に傑出馬はおらず、極端に速くならなければ決め手で勝るこの馬の出番であった。新馬戦で掲示板に載ったシンコウストロングとサーペンタインも馬券に絡んではいるが、キングアヴェニューが他馬を寄せ付けない豪快な競馬で押し切ってみせた。このレースも行き脚はつかなかった。出遅れ、後方2番手からのスタート。新馬戦の時のように3角から進出。大外に持ち出して全馬を差し切ってみせたのだ。キングアヴェニューの上がり3Fは40秒4。上がり2位のサーペンタインが41秒5であるから、いかにキングアヴェニューの脚、そして素質が一枚上であったかを物語っているのではないか。キングアヴェニューは父スカラマンガ。西山牧場が輸入した馬で、ミルリーフ→シャーリーハイツと繋がる血統。母父ダイコーターはヒンドスタンの系統。パワーはありそうだ。大竹助手は芝向き、という発言をされているが、現段階では、テンに置かれることを考えると、ダートの1800m以上で真価を発揮できるのではないかと思う。今回はペースも速く、差し届かないかと思われたが、逃げ・先行勢が殆ど潰れてしまったことも助け、前述上がり40秒台で初勝利をもぎとった。ペースがもっと遅ければいかに強い先行する馬がいてもこのクラスでは危なげなく差し切れただろう。ミルリーフ、ヒンドスタン(ダイコーター)のパワーがフルに生きた格好だ。キングアヴェニューの力があることは示したが、それでも3番人気。上位陣の敗因を探ってみる。1番人気2着に敗れたシンコウストロング。芝で5着、3着と堅実味を買われた格好だが、いずれも1秒以上離されてのもの。大味な競馬をして4着に潜り込んだキングアヴェニューとは素質の差。ただ、今回も2着でメドを立てた。ダートの走りも問題ない。2番人気6着に敗れたキョウエイハグロ。逃げて失速、最後は脚がなかった。ハイペースなのもあっただろうが、直後追走のサバンナキーネスが内を突いてもう一伸びして4着に入っていた。直線までは良い感じで進められていたし、1800mという距離が長かったか。既に1800mを経験して、結果を残していたキングアヴェニューとは距離の差もあったようだ。ベストはマイルまでだろうが、このレースの前走も4着、こちらも流れが厳しかったこともあり、ペースが上がると極端に詰めが甘くなるタイプか。たまたま今回はペースが上がってしまい、着外となったが、ゆったり運べる1600、1800mの方が実は良いのかもしれない。まだまだ勝機とまでは?キングアヴェニューが末脚を遺憾なく発揮。距離はベスト。展開は不向きだったとはいえ、強烈な脚で差し切ってみせた。上位のクラスでも同じような競馬ができるか楽しみで、これである程度出脚がつけば、面白い馬になると思う。鞍上の谷中騎手、懐かしい。少し古いが、A1ニュースステージでの谷中さんのコメントが本当面白かった。
2013年12月04日
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勝ち馬プロフィールシンボリテンペスト号父シンボリルドルフ母スイートシオン母父スポーツキー2戦1勝母父スポーツキーはニジンスキー直仔で阪神3歳ステークス勝ち馬ダイゴトツゲキ、デイリー杯3歳S勝ち馬ヤマニンファルコンを輩出した。1993年1月16日の中山3Rより。このレース、勝ったシンボリテンペストは3番人気と、グローリーデイズ、アズマビューティに次ぐ人気であった。結果この3頭で上位を形成するが、4着以下とは9馬身差、シンボリ、アズマ両頭からグローリーデイズまでも3馬身がついている。私が思うに、過去のレースぶりから、連対した2頭と他馬ではスピードに差があったと思う。シンボリ、アズマが押し切った理由とグローリーデイズの敗因をここでは探っていきたい。勝ったシンボリテンペスト。何より単勝がおいしかった。夏の新潟競馬芝1000mでデビューも出遅れが響き、4着。骨ズミにより半年休養後の今回の一戦となった。出遅れがなければというデビュー戦だったが、1秒1差4着、重い馬場の中で上がり35秒5なら上々。前につければ面白く、ダートに替わり1F延びるのも好材料だ。このメンバーではグローリーデイズの新馬戦2着以外は皆8着以下で、殆どが2桁着順。昔の未勝利戦はこういったケースが多かった(地方競馬が今の倍以上あったのも起因しているのか)。夏の競馬で好センスをみせていたシンボリテンペストだが、やはり半年休養明けというのが危惧されたのだろう、様子見という見解が多かったのかもしれない。後述するグローリーデイズの敗因を考えると、ここで最大級の評価をしても良かったのではないかと思う。因みに仕上がりの方はというと、乗り込み量も多く、陣営も初戦からの意気込みで出走させたのが分かる。最終追い切りでは格上馬に千切られたものの、全体タイムは良く、動ける体勢にあったと捉えたい。アズマビューティは速力がメンバーの中では一枚上。新馬戦では芝のマイル戦を4コーナーまで先頭、続く未勝利戦でも逃げる脚を見せていた。ダート替わり、2F短縮も問題なく、むしろ良い方に働くだろう。こちらはシンボリと逆で、2度使われてきた強みを生かせるかどうか。速力と順調さで勝負。レースでは今回は出遅れなかったシンボリが前へ。アズマも一歩も引かないが、アズマは無理をしてでも前へ。終始この2頭のマッチレースに。両頭共、上がりも39秒7でまとめ、3着以下を完封。3着入ったグローリーデイズも上がり39秒8でこの馬なりの競馬をしているが、上位2頭が強かった。ハナ切られて上がり最速を使われては、もう届かない。シンボリテンペストがハナ差凌いだところがゴール。勝ったシンボリテンペストは新潟の新馬戦で見せた非凡な才能を見せつけた。ゲートさえまともに出ればやはり好勝負、復帰初戦に妙味があった印象だ。2着アズマビューティもダートでは粘りが増した。2F短縮で最後まで押し切れたし、勝ったシンボリに最後は差し返すような競馬をみせた。強引にいった分もあり、僅かに届かなかったが、この競馬で良いと思う。そして離れること3馬身1/2、1番人気グローリーデイズが3着に敗れた。一言で言えば富田師も言われているように”パワー不足”か。必ず終いを使って伸びてくるが、同じ条件の前走5着が精一杯。堅実なのは評価したいところだが、入着が精一杯の馬に大枚はたくよりも、別路線組の今回の上位2頭のような馬に着目するのが筋ではないか。小柄な馬で、上積みも乏しい面もあるし、新馬戦2着の資質も再確認する必要があるだろう。シンボリテンペスト、アズマビューティはそれぞれ新馬戦で見せた終いの脚、過去2戦で見せたハナを切るスピードから、今回でもそのスピードは最上位であることを伺わせた(シンボリテンペストは出遅れている為、ラスト3Fで評価することとする)。対してのグローリーデイズは差せども入着が精一杯の内容。新馬戦2着も、近走、特に同条件の前走で前半35秒1-後半39秒8の内容なら平々凡々、疑問を投げたかったところであった。
2013年12月03日
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平成5年1月5日の中山12Rより。1回中山2日目のダートは時計がかかる馬場となっており、競馬ブックに依りますと、900万下での良馬場の予測タイムが1分11秒6だったのに対し、このレースの走破時計が1分12秒6。かなり力の要る馬場だったことは間違いなく、加えて、ペース的にも差しが届き易い馬場になっていたのではないか。そんな馬場で近走の差し損ねを一気に払拭してみせたのがダブルアクセルだ。ダブルアクセルは、父スルーザドラゴン、母父マルゼンスキーという血統。父はミルフォードスルー、テンザンハゴロモを輩出し、母父マルゼンスキーは言わずもがな。血統からいけば、ダブルアクセルは芝馬である。ただ、スルーザドラゴンは父シアトルスルーであるし、代表産駒こそ、芝で実績があるが、勝利数ベースで見ると、芝・ダート共に同程度勝っており、兼用種牡馬として捉えるのが良いかもしれない。このことから、ダブルアクセルも基本は芝だが、ダートも走れておかしくなかったであろう。アメリカ3冠馬シアトルスルーと、欧州芝で一時代を築いたニジンスキーが上手く融合され、パワーのある馬が誕生したのではないか。このレース、人気となったのが1500万下から降級してきたコクトビューティーとイヨスイセイ。900万下は今回でそれぞれ4、3走目で体調も良かったが、決め手に欠いていた部分があり、特にコクトビューティに関しては1500万下の2着の実績を買われて上位人気が続いているが、足抜きの良い馬場を52キロで大駆けてのもの。力の要る馬場で力を出し切れないレースが続いており、今回の良馬場でもシンガリ大敗に終わっている。イヨスイセイに関しては、休み明けから4着、3着。着実に良くなっているし、「本来の素軽さが出てきた」とは相川師。軸としては良かったかもしれないが、それぞれ1秒2、0秒8差つけられてのもの。堅軸とまではどうだったか。そんな時こそ、良成績をあげているが、現級で足踏みをしている人気のない馬からいくのが筋。今回はその馬こそ、ダブルアクセルだったのではなかろうか。ダブルアクセルは近5走、掲示板を外したのは1回のみで、東京競馬での不良馬場での10着。後は良馬場で全て掲示板に載っている。前出コクトビューティーとは真逆だ。必ず差してくる脚は持っており、全てが0秒7差以内。ただ、全てが1分12秒以上の決着で、時計がかかる決着を待ち望みしていた格好だ。連闘していたが、それでもここに中3週で出てこれるのは好調の証。好位で煮え切らない上位陣が相手なら、この馬の力のある脚で勝負できたのではないかと思う。この日の上がり36秒8は最速で、上がり2番手に0秒9をもつけるもの。ダブルアクセルの板についた差し脚がフルに生きた。予想するにあたり、様々なファクターがあるが、馬場状態もその一つ。力にいるダート馬場と得意にしていたダブルアクセルと、苦手にしていたコクトビューティー。前走の同じレースに出走していた内容を見る限り、能力に差はなさそうであったが、今回は馬場の差で決着した感が否めなかった。
2013年12月02日
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余談だが、昔、テレビの企画であらびき団というのをやっていた。その中で重政豊氏という人物が、大塚愛さんのヒット曲、さくらんぼに乗せて騎手の名前を言っていくというのがあった。えだてるお~♪のフレーズが流行り、JRAから新潟競馬場に呼ばれるなど、一時のブームを醸しだした。そんな「さくらんぼ」の替え歌の1フレーズに横山義行、横山典弘~♪というフレーズがある。まさにこの両者のワンツーとなったのが、平成5年1月24日の中山2レースだ。横山義騎手騎乗のビンゴエーブル、横山典騎手騎乗のマイネルイーグルのワンツーだった。前走は、両頭共に2着で、久々叩いた分だけビンゴエーブルが先着した感が。実力上位の2頭で連はガッチリと決まった。今回の記事では、3着に入線した、サクラトキクインの好走例ということで、積極的競馬で馬が変わってきた例をピックアップしたい。サクラトキクインは父リファーズスペシャル、母サクラカナリヤといった血統。リファーズスペシャルは父リファール、芝の11.1FのG3を勝ち、芝8FのG1、フュチュリティSで3着している。産駒も芝での勝ち鞍が多いが、私的には代表産駒の1頭でもある、ランドスペシャル(900万勝ち)や、BMSになり準オープン勝ちを輩出したBMSとしての代表馬、アートオブウォーの例から、ダート向きの力強さもあったのではないかと思う。父ノーザンテーストで7勝したサクラスズカオーが半兄。芝の中距離で活躍し、障害転向後に2連勝と、コンスタントに活躍した。そんな血統背景にある、サクラトキクイン、前走はシンガリ負けからのここでの好走だった。では好走要因とは何だったのか。1.元々攻めの動きは良く実戦では一息のタイプ2.前走バテシンガリ負け(1800m)→今回1200mへの一気の距離短縮3.思い切ったレースの”良い反動”元々サクラトキクインは攻めでは動く馬であり、今回の時計も(66.0-51.8-38.6-12.2)となかなか良いタイムで上がってきている。管理する松本助手も。「今ひとつ攻めの良さが実戦に結びつかない」と話していた。態勢は整っているのだから、後はどう変わるか、だけ。状態は他馬とはヒケをとらなかったのは攻めの動きを見ていれば分かる。むしろ、他馬より良いぐらいだったのだ。どう変わるか=どう変わったのか。一番変わった点というと、1800mから1200mへの3F短縮だろう。前述したように、父のリファーズスペシャル、半兄のサクラスズカオー共に芝の中距離で活躍するような馬だったし、ダート路線でも中距離で活躍する馬が出てきていた。且つ、芝の短いところでサクラトキクインは結果を出せていなかったので、前走の初ダート時は1800mという距離選択に至ったのだろう。その前走では通過順(2-1-1-2)と上手く先行できたが、上がり3F42.1を要してしまった。今も中山ダートは1200m、1800mが主流。1800mで逃げ、バテた馬が1200mで残るケースもある。サクラトキクインは1200mへの距離短縮で逃げて残れたケースとは違うのだが、それは後述したい。ただ、距離短縮といった選択肢は同馬にとってはかなりのプラスであったことは間違いなく、ダート短距離というのがベストだということが一目瞭然と分かった。ダート1200mで結果を出せたサクラトキクインだが、実はこのレース、通過順(9-8-7)から上がり最速37秒9で差してきたのだ。先行し、バテた前2走とは全く違う競馬。だが、私はこの前2走で、結果はともかくとして積極的な競馬をしていたからこそ、馬が変わってきたのではないかと考える。松本助手も、実戦に結びつかないと嘆きのコメントの出した後で、こう続けている。「ここ2戦思い切ったレースをした効果に期待している」、と。この松本助手のコメントには大きな意味があると私は考える。能力はあれど、様々な要因で力を発揮できない馬はたくさんいる。これに何かの”良い”要因が加わると走ってくる馬もたくさんいる。サクラトキクインの場合、1つは、距離短縮で自らの適距離で走れたということ。これは境勝太郎調教師はじめ、陣営の英断だ。もう1つは、松本助手が言われるように、近2走で積極的競馬をした効果というものである。上手くサクラトキクインに実がが入ったきたのだろう。前走と比べても攻めの時計も3秒近く違うし、この時点で馬が変わっているのが分かる。積極的な競馬をしたというのはサクラトキクインにとって、非常に”良い効果”だったようだ。2つの”良い要因”で激走したサクラトキクイン。6着以内が6頭、11着以下が6頭の12頭立てのレースだった中山2R。この11着以下の6頭から穴馬を探すには、良い要因というのを探さなければならない。平場にはこの良い要因がたくさん転がっていると私は思う。それは時代が変わっても変わり得るものではない。そんな良い要因探しに、私は今日も奔走する。
2013年08月03日
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世間の最近の競馬のイメージについて考えてみたことがある。JRAやNARの各競馬場はギャンブルというイメージの脱却を目指し、イベント、施設に工夫を凝らす。昔であれば、鉄火場として売り出していても、売り上げ、来場者共に申し分ないほど得られていた。ところが、昨今の長引く不況や世間の競馬離れは加速していっており、特に若者の競馬離れは深刻なものとなっている。新規顧客獲得の為に様々な取り組みをやっているが、まだ目立って実績は表れていない。昨年JRAが推し進めた若者向けのインターネットでのイベント。エヴァンゲリオンとタイアップ、AKB48とタイアップし、若者へ競馬に興味を持ってもらおうという試みが展開された。ほんの事から興味をもってもらい、競馬人口の増加に繋げていってもらいたいものだ。イベントの充実、施設の充実こそが、競馬のイメージの向上、ゆくゆくは競馬人口の増加、売り上げ増加にもつながっていってくれるのではないだろうか。JRA、NARの今後の取り組みを期待したい。その中で、私は競馬場の施設、風景が大好きだ。初めて来た競馬場では必ず場内を一周する。競馬場の風景に同じものは一つとしてない。発売所にしろ、馬場にしろ、食堂にしろ、全て違うのだ。その違いを楽しみつつ、競馬をするというのも、競馬場の楽しみ方の一つかもしれない。今回は、競馬場の中の中、内馬場が充実している水沢競馬場が舞台だ。私はまだ水沢競馬場には行ったことがなく、インターネットで知り得た情報でしかないが、内馬場にサッカー場や遊園地、芝公園などがあり、多く家族連れがにぎわうそうだ。競馬は外でやる開放感があるスポーツ。この自然の、家族で楽しめるスペースは良いな、と思う。水沢競馬場の素晴らしい内馬場の公園に賞賛するかのように、父にパークリージェント、父母父ヴィクトリアパークを持つパークファイターという名に公園の英語がつく馬が初勝利を挙げた1998年1月4日の水沢競馬1Rの回顧録。言うまでもないが、パークリージェントは1994年、2000年度に地方競馬のリーディングサイアーとなっており、地方でその血を席巻した馬。多くの地方重賞勝ち馬を輩出しており、その血が地方競馬に貢献したモノは大きい。パークファイターの母父のサンシーはフランス産、ハギノトップレディを出した。パークファイターはデビューから2戦目からが現級での勝負。2戦目に2着した後の前走が秀逸で、タイム差なしの2着と好走している。2走とも、馬場が渋っていたとはいえ、1分28秒台で走れており、同レース出走の、ワイルドランナーには0秒8差。もう出番だった。パークファイターの軸はスンナリ決まり、さて、相手はというところだが、私はここもスンナリと決めることができた。この時点で前走馬券に絡んだ馬は3頭いるが、真っ先に嫌ったのがファストキャスターだ。確かに1分28秒台でタイム差なしの2着と、前走はこの馬の力を示すには十二分な結果だが、間隔が1ヶ月空いている点に着目。残り開催が少ない状況のこの時期の水沢開催で順調さを欠いていると判断したのだ。ファストキャスター以外は全頭12月22日、23日に使っており、人気なら嫌ってみたかった。ここでは勝ち馬から2秒5離れた6着に惨敗。残ったのは前走パークファイターから0秒8差の3着のワイルドランナー、前走0秒2差の2着のトキノハイスピード。この2頭には2馬身の差がついている。(ワイルドランナーが先着)この2頭の間にあったものとは一体何なのか。まず私が思ったのが、トキノハイスピードは前々走が1番人気に推されるものの、パークファイターから0秒5遅れるなど精彩欠き3着がやっと、前走も2着と良い競馬に見えるが、1分29秒0の平凡な勝ちタイムのレースで勝ちきれていない。これで人気ともあらば、強気に推すことはできるだろうか。答えはNOだ。対するワイルドランナーは前走3着だが、こちらはサーストンバッカー、パークファイターの2頭が抜きん出たレベルの高かったレースで、「政策欠き3着」という表現ではなく、「3着を誇示した」というのが当てはまる。そして連対経験もトキノハイスピードを同じくある。そうなれば必然と、レースレベルが高かったと言える、前走のサーストンバッカーが勝って2着にタイム差がなくパークファイター、そこから0秒8差とはいえど、「3着を誇示した」ワイルドランナーのC2級のレースを素直に評価して、2、3着馬のワンツーありき、と捉えるのが筋で間違いなかったと思う。相手関係の強弱の見極めは難しいが、私は推測も踏まえて上手い具合に予想できたと思う。実際の2馬身という差をみても、ワイルドランナーの闘ってきた相手のほうが強く、トキノハイスピードの闘ってきた相手のほうが弱かったのではないかと思う。ヴィクトリアパーク→パークリージェント→パークファイター→水沢競馬場の内馬場のパーク・・・LCCも大分浸透してきて、国内線も賑わってきた日本の昨今。水沢競馬場へは仙台空港からのアクセスは悪くない。私も近いうちには伺おうと思うが、その際は水沢競馬場の内馬場の芝公園でのんびりする時間を作りたいな、と思う次第である。
2013年08月03日
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私の回顧録も、平成5年まで遡ってしまった。1993年というと、1987年12月生まれの私は5歳になったばかり。競馬を始めた年齢はそんじょそこらの人には負けないぞ、と自負している私も、流石にこの歳では競馬はしていなかった。まだ5歳では漢字も読めまい。が、大相撲の力士の漢字は何故かスラスラ読めて、周りの大人を感嘆とさせたものだ。この頃、既に私は新聞を読んでいたらしい。25歳になった私は競馬新聞しか読んでいないが、5歳の頃の私を見習わないといけないのが何とも悲しい。その1993年中山競馬オープニングを飾るレース、1月5日の1Rの回顧。このレース、単勝1.7倍の断然人気に推されていたフォスタールビー、結果1着となるのだが、兄弟馬に札幌記念を勝ったフォスタームサシがいる。兄弟を調べてみると、母の初年度産駒が1973年のシーデンラークでビックリ。フォスタールビーで母の仔としては15番仔だった。そんなフォスタールビーはこれが6戦目で、ダートは(0,2,2,0)と、芝で負けてからのダート4戦では非常に堅実な面を見せていた。特に近2走の中山ダ1200mに移ってからの2戦は連続2着、前走は逃げて勝ち馬とタイム無しで、この評価も頷けるところだ。コンスタントにレースに使えているのも強みで、よほどの相手でない限り、未勝利脱出は叶うだろう。実際のレースでも、先行争いを制し、直線では4馬身差の完勝劇。惜敗続きに終止符を打ったフォスタールビーが順当に勝ち上がった。2着にはリキアイギャル。フォスタールビーが1.7倍の人気に応えられるかが焦点となったレースだが、もう1頭、3連続2着でフォスタールビーを倒すのはこの馬か、という馬がいた。結果4着に敗れてしまったニッポーバーディーだ。ニッポーバーディーの3連続2着というのは、実は芝でのもの。ダートは(0,0,0,1)で、新馬戦で1秒5差の6着に敗れている。この時も芝戦同様、2番手からの競馬で先行できていて、確かにテンは速い。しかしながら、芝でテンで行かせて結果を残している馬が、ダートでは1秒以上も差をつけられて負けてしまう点は大いに疑問だ。考え方としては、芝で3連続連対、内容も良く、さて次も芝の短いところで未勝利脱出を狙おうかという馬が新馬戦で惨敗しているダートに使ってきて信用しても良いか、ということ。答えはNOだろう。これほどの馬が逆にダートで走らなかったことに対して、ダートは走らない馬と捉えるべきではないか。実際に管理する稲葉師も、「本質的には芝向き」と言っておられたように、要はスピードが生かせるのは芝でこそのものということ。ここでも良いスピードは見せていたが、勝ち馬のスピードが上で、ついていけなくなり、苦しくなってしまった。パワー型の「ダートのスピード」がなく、勝ち馬と一緒に前で競馬をしていたのでは、流石に着は拾えなかったか。芝のスピードとダートのスピードは違う、ということ。ニッポーバーディーが良い例だと思う。フォスタールビーはここではモノが違った。何より前走の内容を見れば、他馬とは一目瞭然。個人的主観に過ぎないが、前走ダート短距離の未勝利で逃げて勝ち馬からタイム差なしという馬は同じ距離に出ると、結構な差をつけて勝つ印象。こういった馬にはいかに人気であろうと逆らえないか。「芝のスピード」と「ダートのスピード」の違いを教えてくれたニッポーバーディー。唯一ダートを使ったデビュー戦の6着、1秒5差という結果を受け止め、危険な人気馬ということを肌で感じないといけない。ダートは合わない。この2頭の取捨選択がこのレースのポイントであったと思う。昔の回顧は、調べることも多く、またこれが面白い。
2013年08月01日
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ソシアルバターフライは、トウショウ牧場に大きな血脈と功績を残した。1967年に生まれたトウショウビットを皮切りに、10世代で58勝、その中には天馬、トウショウボーイの名もある。母として、どの父でも成績を残す仔を産み続けたことは素晴らしいし、トウショウボーイの半弟達が種牡馬入りして重賞ウィナーを輩出している面からも、どんな血統にも左右されない絶対的なソシアルバターフライとしての血の偉大さが分かる。今回はそんなソシアルバターフライから産まれ、ダンディルートを父に持つトウショウルチェーの仔、アルファルドが主人公だ。トウショウルチェーは父として、中山牝馬Sを勝ったジムクインを輩出した。母父としてはクリスタルCを逃げ切った快速馬、セントミサイルを輩出。3代前に遡ると、北九州記念を勝ったトッププロテクターがいるが、本質はマイラーで、芝1600mのOP特別を3勝している。トウショウルチェーは1600m以下の前で競馬をする馬を輩出するに長けていると見て取れる。(少なくともアルファルドが勝った1992年の時点では勿論の事こういったデータはなく、後出しとなってしまう点についてはご容赦いただきたい)だが、トウショウルチェー産駒の傾向というものはこの時点でも如実に表れていた。産駒が旧4歳を迎えた1991年、アルファルドと同じ4歳未勝利戦で勝ち上がる例が多く見られたが、トウショウルチェー産駒のダートでの勝ち鞍11鞍を調べたところ、ダート1200m以下が8鞍、その中でダート1000mは6鞍というダート短距離で勝ち上がるという傾向があった。中でも、4歳未勝利での勝ち鞍7鞍は全て1200m以下、極めつけは、札幌ダート1000mで3勝していたのである。この年のダート勝ち鞍の平均距離は1227.3m。ソシアルバターフライの偉大な血はトウショウルチェーに周到にスピードとして受け継がれていたのだ。話をレースに移す。アルファルドは6月の札幌の未勝利デビューと、遅くなった。ダート1000m8頭立てで行われたこのデビュー戦は3番手から進め、5着。勝ち馬には千切られたが、2着とは0秒4差の着差であった。続く2戦目は札幌ダート1700mで逃げの一手に出る。流石に距離が長かったのか、バテて10着。そして3走目の今回が、ダート1000mでの未勝利戦となる。前述したトウショウルチェーの傾向もさることながら、デビュー戦で見せた非凡な1000m適正は注目しておかねばならない。既走馬相手で2着馬とコンマ4秒差の勝負ができるのだから、参考外の前走を叩かれて3走目の今回、更なる上積みと能力を発揮できる場での同馬は要警戒だ。参考外といえど、前走、逃げる競馬ができている点も上積み要素の一つではないか。鞍上の加藤騎手も、叩きつつ良くなっているとコメント。調教でも前走より同騎手が付きっ切りで乗っていた。鞍上が滞在で同馬を理解していたのもプラスに働いたようだ。こと、アルファルドに限ったことではないが、この時期の未勝利戦となると、いよいよ正念場で、各陣営、何が何でも勝つつもりでレースに使ってくる。しかし、ここまで未勝利なのは何かしら要因があるはずで、多く出走している馬程、それだけ勝てていないのであるから、要因も深いものがあるように思える。アルファルドは3戦目、この時期の未勝利戦ではほとんど使えてない部類に入る。こういった馬が適条件であっさりと勝つケースは今昔、少なくないケースとなっている。結果、ここではアルファルドは2着に6馬身をもの差をつけて圧勝することになるが、札幌1000mでの適正、この時期での3走目・上積みという利点、そしてトウショウルチェーの産駒に伝える非凡なスピード・ソシアルバターフライの血が相まってこの圧勝劇を生んだのである。その他の馬では、ワンサイドシチーが2着、単オッズ2.7倍の支持を集めたコウエーラピッドが4着。この2頭の差は、そうなかったように思える。私は果たしてコウエーラピッドがワンサイドシチーと有意差のある単勝2倍台の1番人気馬かと言われれば、疑問符がつく。5日目に同じ札幌ダ1000mの未勝利戦を使われ、ワンサイドシチーが1分1秒4の3着、勝ち馬とは0秒3差、コウエーラピッドは1分1秒1の2着、勝ち馬とは0秒3差、どちらもハナを切ってのレース運びだった。両馬とも、6戦、5戦している中での今回のレース。1分1秒を切るぐらいのレースだと、実力の程も見て取れるのだが、このタイムで優劣を図るというのは安直な考えではなかろうか。同程度と捉えることはできても、コウエーラピッドがワンサイドシチーより、上、という評価はしてはならないことである。ソシアルバターフライが遺した血統の世界は非常に広く、現在の日本競馬にも大きな貢献をしている。トウショウ牧場を支えたソシアルバターフライ。一時代の栄光もさることながら、現在もまた、彼女の遺した血を引いた馬達の活躍が各競馬場で見られることだろう。
2013年07月28日
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2012年11月10日の高知7Rより。このレース、前走の時計が1分30秒を切っていたのは、サイラニトポリニア、カーライル、ガンバレシャチョウ、チャンピオンバージの4頭。その中でも、カーライル、ガンバレシャチョウ、チャンピオンバージが1分28秒0以内(注・4頭中、サイライトポリニアは1分29秒1でクラスは3頭より高いものの、時計面で次点)で、中でもチャンピオンバージの1分26秒2は際立って速く、焦点は3頭の争い、中でもチャンピオンバージが抜けている様相を呈している。3連複、単勝のオッズでもそれが見て取れるが、問題は2、3着争い。今回はガンバレシャチョウとカーライルの違いについて触れ、3連単5.4倍が1点で取れるべく、どう予想すれば良いかを論述していきたい。まずその前に、このレースが本当に3頭の争いだったということを示す為、他出走馬との差別化についてみていきたい。ヒシカツジョージ、アイオライト、ミスコーカサス、リミオンは1分30秒以上かかっており、前走タイムで2秒以上の有意差が上位3頭とついており、狙えない。サイライトポリニアは前述した時計だが、更に細かくみていくと、10月7、8日の開催で上位3頭とは0秒8以上(※開催日違う為一概には言い切れませんが)、10月13日の開催で上位3頭とは1秒1以上、10月21日の開催で上位3頭とは1秒5以上の差(いずれも最もタイム差がないサイライトポリニアと上位3頭ととで計算)がついている。これだけ材料が揃えば逆転もよほどのことがない限り不可能と判断できる。今回、サイライトポリニアも馬券圏内には厳しいとの判断。では、残った3頭の争いについてだが、勝ったチャンピオンバージはJRAからの転入3戦で全て1分26秒台の時計。カーライルとも有意差を持っており、不動の軸である。残る2頭の2着争い、10月7日以来の直接対決となる、カーライルvsガンバレシャチョウだ。その時はカーライルが1着、遅れて3着・0秒7差にガンバレシャチョウが入線している。近5走の時計面では概ねカーライルのほうが上だが、ガンバレシャチョウが速い時計を出している開催もある。10月7日の直接対決での結果、近5走のタイムの面からカーライルの方が人気になるであろうが、逆転を狙う立場のガンバレシャチョウ、その最大の要点がある。それは、今回のタイトルにもなっているガンバレシャチョウの末脚だ。ガンバレシャチョウの近5走を見ていると、最後方からレースを進めたのが4走、後方2番手からレースを進めたのが1走と、末脚一辺倒なのだ。元々カーライルは逃げ・先行馬。10月7日勝った際は逃げ切り。次走の連対時は早め先行。となれば、勝ちにいくにはチャンピオンバージに競りかけに行くはずだ。しかし、チャンピオンバージの逃げは強力。まともに競りかけていったならば、その反動は必至。そこに食らい付くはガンバレシャチョウ、というわけだ。レースは生き物、上手く嵌ってこそだが、ここまで脚質がしっかりしていると、狙いやすい。実際のレースでもチャンピオンバージの強さばかりが際立っていて他馬が目立たないが、ガンバレシャチョウの末脚は鋭く、先行激化で疲弊したカーライルをきっちり捉えられた。今回のポイントだが、カーライルの先行力とガンバレシャチョウの末脚、勝ち馬の強さを考えたら後方にいるガンバレシャチョウの末脚が断然有利この点に尽きよう。レースの上がり3Fだが、チャンピオンバージ40秒3、カーライル42秒8、ガンバレシャチョウ40秒4である。カーライルも勝ちに行っての競馬だから相手が強かったし、この結果は仕様がない。しかし、馬券を買う側からすれば、この展開を予想し、チャンピオンバージ→ガンバレシャチョウ→カーライルをバシッと取ることが求められる。それにしても社長の末脚には感服だ。相変わらずこの時期の3歳強し!
2013年05月05日
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2月13日の笠松競馬2Rから。この日は笠松競馬場で安藤勝己騎手引退セレモニーが行われ、岐阜県知事から感謝状が贈られなど安藤勝騎手の新たな船出にファン、関係者が一堂に会した。安藤勝騎手が残した功績はあまりに大きく、彼が残した数々のG1タイトルもしかり、地方競馬騎手の中央競馬への挑戦の門戸を開いたのは彼のお陰である。岩田騎手、内田博騎手、戸崎騎手、小牧騎手、赤木騎手、鷹野騎手が中央競馬を盛り上げているのは周知の通り。先駆者として、またトップ騎手として君臨し続けた偉大な功績は必ずや、彼らが引き継いでいってくれることだろう。安藤勝騎手、本当にお疲れ様でした。安藤勝騎手が乗った馬で、私が感嘆しきっているのが、テナシャスバイオである。1999年、7歳(旧年齢)を迎えた同馬は2400m戦の琵琶湖特別に安藤勝騎手騎乗で出走。近走の不振もあり、11番人気の評価だった。これをアネーロをハナ差交わし1着!次走は重賞で12着、自己条件に戻って14着、8着と奮わず、前回の勝利から4走後に再び安藤勝騎手に戻ってきた。ここでは12番人気。何とここを最後方から、しかも上がり最速で、上がり2位の馬とは1秒以上も違う脚を使って2馬身半の差をつけ快勝!凄いの一言だ。そして次走の烏丸Sでも4番人気からマクって勝利。11、12、4番人気での騎乗機会3連勝は言葉が出ない。私はテナシャスバイオこそが安藤勝騎手の優れた騎乗技術の裏返しになる馬ではないかと思う。そんなテナシャスバイオと同じ馬主(中央時代)さんであったトライアンフバイオが今回の主役。これも偶然か。トライアンフバイオはソエでここまで休んでいたが、笠松転厩後の2戦がいずれも好内容。転厩初戦は睦月賞2着馬のデルマボウズダヌキに千切らたレースは仕方なく(2着)、次走2戦目ではきっちり逃げ切って当地初勝利を挙げてみせた。アリオンスカイ、ヒシトパーズが人気となっていたこのレースだが、どうしても馬柱だけみれば地味に思えてしまうトライアンフバイオ。しかし既に4組を勝っているという事実は、手薄なメンバーでまだ上のクラスとの対戦がない未知数のヒシトパーズ、デルマボウズダヌキが圧勝したレースで同レースに出走していて先着を許したアリオンスカイより評価すべきものは大いにあるのではないか。井上師が言われるように、素質があったということ。ヒシトパーズの派手な勝ち方を評価するのではない、4組で勝っている既成事実、実質は連勝級(重賞2着・デルマボウズダヌキがいなければ・・・)のトライアンフバイオの”素質”を評価すべきなのだ。テナシャスバイオの能力を全開に引き出した安藤勝騎手のように、トライアンフバイオの能力を全開に引き出したのが吉井友騎手。安藤勝騎手は、競馬は騎手の能力でも決まる、というのを教えてくださった騎手でもある。安藤勝騎手が残した笠松競馬で、来週からまた熱い!ジョッキー達、馬達の戦いが始まる。文中でも書きましたが、本当に、本当にお疲れ様でした。数々の感動をありがとうございました。
2013年05月04日
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表題の通り、ジェニュイン産駒のドナアンカーが高知7Rで3連勝、年末の初勝利から垢抜けた感じで、今後の走りも楽しみだ。そんなジェニュイン産駒、最近見る機会もめっきり減ったな、と調べたところ、2001年~2011年迄10年間続いた産駒の勝利も、昨年ストップし、5頭14回の出走で馬券に絡むことはなかった。種牡馬デビュー後数年は、100頭を超す種付けを行っており、人気種牡馬だったジェニュイン。現実は非常に厳しいが、ジェニュインの仔の雄姿を今一度見たいものだ。まずは勝ったドナアンカー。年末の初勝利で垢抜けた、と書いたが、まさにその通りで、年末のC3-5組の一戦が1分24秒5(不良)の好タイム。上がりも39秒5でまとめ、前走以前と内容が完全に一変している。そして連勝を飾った前走も、同じく1分24秒5の好タイムで快勝。3走前完敗したマグビーソングにも0秒8をもちぎった。逃げて崩れず、近走が素晴らしい内容。C3級のメンバーなら崩れる要素がないし、勢いで3連勝の可能性高しと踏む。レースではドナアンカーのスピードが一枚上手。スタートからテンも速く、無理なくハナを切る。よどみなく流れた道中も行きっぷりが良く、4角で2番手集団にステッキが入る中、永森騎手の手綱は持ったまま。直線に入り、追い出すと抜け出た2頭の追撃を振り切り4馬身差の完勝であった。追撃の2頭はホーリーウーマンとジーティルピア。ホーリーウーマンはさほど人気も無く、馬券的妙味もあった。正月競馬のC3トのレースでは10着、4着のエアリーズと差があるようにも見えるが、前後のレースが秀逸で、共にC3-2組のレースで3着、4着。特に3走前のC3-2組のレースでは逃げてコンマ1秒差の3着。十分にこのクラスでやれる能力は持っていた。加えて少頭数なのもホーリーウーマンには向いたか。上手く好位につけられる競馬ができた。どのレースでも先行力を示せているのはこの馬にとって、強みだ。このレースでも、3角ではジーティルピアと共に4番手以下を3馬身離しており、結果、このリードを守り切ることができた。地方競馬は先行有利、と何度も力説しているが、このホーリーウーマンのような事例を私は言いたいのである。ジーティールピアが3着。好位追走できたのが好走の要因か。まだ、掴めない部分も多く、先行馬が多いレースには向かないだろう。展開の上積みが大きいように思える。エアリーズが5着と伸び切れなかった。4角では盛んにムチが飛びながら後退していってしまった。C3-1の選抜クラスでそこまで負けていない点から、このクラスでは、と思われた人気であろうと思う。ただ、単純にタイムを比較してもホーリーウーマンとで、1400mで0秒3の着差。少頭数で馬群は捌けるが、後方勢には速い上がりを使える馬がおらず、早めに動けないし、動くタイミングも難しいところ。加えて、雪崩れ込むタイムの差し脚質(昔の、金満血統王国でいうところのブラックタイアフェアー産駒パターン。分かり辛い説明ですみません)、これらの危険要素を頭に入れなければならなかった。先行馬3頭で決まったこのレース。3連勝のドナアンカーの勢いは昇級しても通用するか否か。前述ジェニュインは中央でこそ、奮わない成績だが、昨年、園田競馬のメイレディを出した。現役時代のあのスピードを、産駒へ。ジェニュインのスピードを受け継ぐ者は今後現れるのだろうか。
2013年05月03日
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1月20日高知5Rの回顧録。A2選抜馬となったこの一戦。選抜馬の為、前走A級連対馬4頭に加え、重賞高知県知事賞出走3頭を加えた難解な一戦。私は、12月31日にA級マイルで走っている馬が5頭、高知県知事賞で走っている馬が3頭いるのに着目(出走馬の8/9)、マイル戦を使っている馬はタイムを比較し、高知県知事賞組といずれにも属さないノーブルマンは高知県知事賞の着順と近5走の相手関係を重視して予想した。私が本命に推したのはノーブルマン。12月31日を使っていない為、相手関係だけの判断になるが、近5走の中でA-1選抜勝ちが2回、黒潮MC3着と実績は最上位。持ち前の先行力が何よりの武器で、特に3走前のブレーブキャンターに先行し、並びかけて押し切る競馬は高知所属馬でも指折りのものだ。1ヶ月の間隔はあくが問題ないし、実績では頭一つ抜けている感がある。ここも先行し、他馬をねじ伏せる絶好機だ。対抗に、リワードプライトン。1分45秒0は12月31日マイル出走組の中で一番時計が早く、前走の1300m戦は1秒2千切る圧勝。この馬も先行力に富んでおり、勢いはメンバー中随一。混戦の中だが、前走圧勝が一押しに繋がる要因になりそう。この2頭のワイドが本線。高知県知事賞組はいくら2400m戦とはいえ、一番着順が良かったベルモントパッシオですら3秒7差の4着。各々がA-1選抜戦では水を開けられているのもあり、ベルモントパッシオを主導とする、この路線に疑問、実績のノーブルマン、マイルタイム優秀・勢い有りのリワードプライトンには敵わないとの見解だ。レースでは、ノーブルマンは3馬身離しての逃げ。赤岡騎手騎乗の(佐々木竹見カップ2013の第1戦は非常に見ごたえのあるレースでした)ナイキヴァサーリが2番手、更に2~3馬身差で集団、といった展開であった。ノーブルマンの逃げは楽そうで、差が詰まってきた時にも余裕があるように見えたが、200mを切ってから苦しくなった。ナイキヴァサーリ、3番手から4角で先頭集団に取り付いてみせたリワードブライトンが外から強襲。結果リワードブライトンがナイキヴァサーリを差し切り、勝利、ナイキヴァサーリが2着となった。ノーブルマンは苦しいながらも粘りを見せたが、最後の最後で追い込み勢のマンテンスカイとレッドライオンに差しきられた。ノーブルマンは1600mもA-1選抜で勝っているように問題はないが、ベストは黒潮MC3着がある1300m戦か。今回もマイルで他馬を引き離しての逃げに最後で捕まるという競馬。それでも勝ち馬とは0秒3差であるから、距離短縮のノーブルマンは怖い。12月12日のA-1選抜戦・マイル戦での負け方を重視するべきではなかったのか。リワードブライトン、ナイキヴァサーリを簡単に振り返ると、リワードブライトンは31日のマイル戦の時計が示していた通り、上位に来れたが、勝ち切るまで至ったのは前述した「勢い」もあるのではないか。近年、躍進してきている永森騎手の手腕も高く評価したいところだ。ナイキヴァサーリ、全く無駄のない競馬。相変わらず、赤岡騎手の素晴らしさが十二分に発揮されたレース。JRAを引退した安藤勝騎手がおっしゃっておられた、「私は馬に合わせて乗っているだけ」という言葉。まさに赤岡騎手に当てはまるのではないか。今回も、その素晴らしい騎乗ぶりは賞賛に値する。見ていて気持ちが良い。穴をあけた同着の3着2頭。ここでは、レッドライオンについてみていきたい。レッドライオンはセレクトセールで4725万円で取引された馬。ボストンハーバーを父に活躍したウエスタンビーナスの半妹である。5400万、一口13.5万円と高額な募集価格であったが、中央競馬での戦績は奮わず、500万下で2着、3着するものの、引退、地方競馬への転厩となっている。7歳となったレッドライオン、前走はリワードブライトンと同じA-3級のレースで4着(リワードブライトンとは0秒5差)。前々走はマンテンスカイと同じA-3級のレースで、勝ったマンテンスカイから0秒3差の2着。A-1級では7着、9着と奮わず、それぞれノーブルマンと1秒3、2秒3の差をつけられていた。同レース出走組で、ノーブルマンとは有意差がついているが、他馬には負けているものの、有意差がついているまでとはいかず、2、3着争いの逆転の可能性を探ることはできる。その逆転の鍵となるのは、私がこのレースの一つのベクトルとした、31日のマイルの走破時計である。1分45秒0のリワードブライトンは確かに頭一つ抜けていたが、次に来るのは何を隠そう、レッドライオンの1分45秒5なのだ。このタイムはマルハチゲティとタイで同じ、ナイキヴァサーリとは0秒1早い時計だ。このメンバーの近5走の中にも勝ち馬、一部2着馬としてちらほら登場するリワードアリオン。そのリワードアリオンに0秒6差ということは、リワードブライトンは勿論強いが、レッドライオンも強いということだ。リワードブライトンが次走圧勝しているのだから、レッドライオンの大駆けも予想にたわいもない。反省すべきは、リワードブライトンを中心視するなら、0秒5差の差なら、レッドライオンも必ずみておかなければならないという点だ。前述したように、リワードブライトンが強いなら、レッドライオンも強かったのだ。レッドライオンの大駆けでヒモ荒れとなった一戦。ちなみにレッドライオンとはカクテルでもあり、ピーフィータージン、オレンジキュラソー、オレンジジュース、レモンジュースで作る。私の出資馬、ジンジャーミストもカクテル(アイリッシュミスト+ジンジャーエール)が由来である。競走馬名でのカクテル作成というのも、面白いやもしれない。
2013年05月02日
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