恐がりさんの留置日誌

恐がりさんの留置日誌

ヘッドスライディング




連日TVで放送されている高校野球。
毎年春と夏に甲子園球場で行われる高校野球大会は日本の風物詩の一つですね。

しかしこの高校野球を見ていると何時も疑問に思うのが一塁へのヘッドスライディング。
確か昔は9回負けているチームの選手が最終回のそれも完全にアウトのタイミングでのみ飛び込む、
言わば負けたくない気持ちを表したり、チームに気迫を出すための『パフォーマンス』でした。

それがここ10年くらいでしょうかね?
劣勢のチームは終盤には内野ゴロなら全部一塁へのヘッドスライディングに変わってきました。
これは正直意味が判りません!

そもそもスライディングは、タッチを掻い潜ったり、止まるためのブレーキの為の行為です。
野球では一塁は走り抜けても良いルールに為っています。
ブレーキをかけるより走り抜けた方が速いのは常識的に考えれば判りますし、実際走り抜けた方が速いです。

よく陸上はゴール地点に倒れこむや、ラグビーのタックル、野手のダイビングキャッチなどを上げて一塁へはヘッドスライディングした方が速い!なんて意見を目にしますが、それは完全に的外れですね。
陸上はゴールラインを胸が通過したタイムを競うもので、地面にあるベースにタッチする野球とはそもそも違いますし、ラグビーのタックルや野手のダイビングキャッチなんて手で掴みに行くプレーです。
足先でも触れば良い一塁への走塁と比べることが既にナンセンス。

更にヘッドスライディングは頭から飛び込む訳ですから、当然怪我をするリスクが付きまといます。
特に人間の手は複雑な動きを要求する為に他の箇所に比べると非常に脆い。
その手を突起物のベースに向けるのですから、骨折や脱臼などのリスクは非常に高いです。
ファーストに踏まれるなんてことも在り得ますしね。
事実プロ野球では一塁へのヘッドスライディングは禁止になっていたと思います。


もしかすると走り抜けるより飛び込んだ方が速い究極のヘッドスライディングのタイミングはあるかもしれません。
ただそれはブレーキになる行為は一切しては為らないので、地面に体が接触するのは論外。
かといってベースにタッチする為に高い姿勢では意味は無く(体が高ければ高いほど腕の角度が前方から下方にしなければ届かなくなるので、その分距離をロスする)、理想を言うとベースの高さと平行に飛び真っ直ぐ伸ばした指先でベースをタッチ!
こんな形になると思いますが…その後は判りますね…ブレーキが全く利いてなので、全力疾走のその速さでベースに激突。指を立てて壁に全力でぶつかりに行くようなものですから、指の骨折は避けられないでしょう。
まぁそんな命を削るヘッドスライディング在り得ませんけど。


ただ私もスポーツをそれなりにはやっていた人間なので『勝負の流れ』の重要性は良く判ります。
ギリギリのタイミングをヘッドスライディングでセーフになり、その気迫溢れるプレーでチームに勢いが付き流れを引き寄せられればその効果は大きいでしょう。
更にもしかするとヘッドスライディングの勢いで審判には優位に写ってしまう。なんて可能性もありますが、ヘッドスライディングでギリギリのタイミングと言うのは基本的に走り抜けていれば、大概セーフです。

態々セーフのタイミングなのに怪我のリスクを犯してまで飛び込んで、相手にアウトを献上する…
実際に高校野球を見ていると、概ねこのパターンです。
流れは確かに大切ですが、得点機を自ら摘み、相手にアウトを献上するのと比べるとどうなんでしょうね?私なら間違いなくチャンスは多く、アウトは少なくの方が良いと思いますが…。
一塁を走り抜けていれば勝っていたチームも何度も見たことがありますし…
やっぱり判らんなぁ。


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: