May 11, 2022
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今朝テレビで札幌市は5月末から6月に「運動会」が開催されると報道しておりました。

小学校、中学校と小太りだった私に取って「運動会」は、1年で最も忌み嫌っていた行事でした。

スポーツと縁のなかった義務教育時代でしたが、高校に入学したところ、同級生の罠にかかり、詐欺被害者同然に「卓球部」に入部することになりました。

しかし、先輩から毎日走ること、ウサギ跳び、腹筋などを強要されたことで体重も激減し、併せて急激に身長が伸びたこともあり、短距離走以外は人並み以上にこなせるようになっておりました。

特にソフトボールなどの球技は楽しく参加させてもらえるようになっており、初めて卓球部入部を喜んだことを今も覚えております。

運動会は高校では「体育祭」と名前を変えて危険極まりない「棒倒し」なども登場し、エキサイトなシーンが多くなった結果、体育祭が終わった後に上級者から制裁を受けるといった理不尽なこともありましたが、義務教育時代には当日の朝「熱が出ないかなぁ」などと暗い気持ちだった運動会が、田舎者丸出しの地味な色の高校指定ジャージを着ていても、それなりには楽しみになっていたことはやはり卓球部のおかげでした。

やっと「卓球部」に愛着が湧いた頃ですね。(笑)

運動会、体育祭ともに花形は「リレー」ですが、そこはさすがに出番はなくグランドの隅の草わらに寝そべって見ているだけでしたが、母校体育祭にはもうひとつの花形に「部活対抗リレー」がありました。

各部とも面子をかけて走るのですが、部活を表すためのバトンを使うのが決まりとなっていました。

走るのに邪魔にならない様に、野球部はボールなどでしたが、バトミントン部は卑怯にも、あの長いラケットをを使い早いバトンリレーをしたりしていました。

私が1年生の時の卓球部も、もちろん勝ちに行くのでやはりラケットをバトンにしていたのですが、野球部、サッカー部に入ることを許されないような運動神経の鈍い卓球部員はいつも最下位候補であり、つまらない思いをすることになります。

時は過ぎ2年生の春となりました。

体育祭当日の最終競技がコールされ、各運動部の中から選ばれた足自慢がボールやラケットなど、走りやすい物をバトンにしてスタートラインに並んでいる端っこのレーンに…

卓球部の後輩が泣きそうな顔で必死にバトンの卓球台を担いでいて、狙い通りに全校生徒、諸先生の皆さんが大爆笑をしておりました。

1年生の時に大きな屈辱を味わったので同級生と考えたのは

「どうせ最下位なら、受けを狙おう」でした。

当時の卓球台はもちろん重いセパレート、しかも卓球台は板面と脚部が分かれていたので出来たことですが、次の年には体操同好会が、床運動用のどでかいマットを担いだり、剣道部が面を被り防具を付けて「お面~」と素振りをしながら1歩ずつ進んで行ったり、違う意味での花形競技になってしまっておりました。

もちろん新しい部活対抗リレーを演出した功労者の私は重いものを担いだりはしませんで、すり足でヨロヨロ走る後輩を見て腹を抱えて笑っておりました。





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Last updated  May 11, 2022 07:56:19 PM


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