あるパーティーダンサーの独り言

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2007.04.05

緊張

(14)

カテゴリ：社交ダンス

会場に入ってすぐに顔見知りの女性から「たまには私と踊ろうよ」と声をかけられて、ウオームアップ無しでいきなり踊ったせいでしょう、踊っている最中に右ひざがピキッと痛みました
その後も騙し騙し踊っていたのですが、なんとなく不安なため休憩することにしたのです

隅のピアノに寄りかかって踊る人たちをボ～っと眺めていましたら、近くの椅子に座ってる女性たちがこちらを見ながらなにやらコソコソ話しているのがわかりました
あまり気にもとめずにいたのですが中の一人が「よし　私が行ってくる」と言って立ち上がり近づいてくるのが見えました
その女性を見て私は少しあわてました
何故なら顔は知っているのですが、とても上手そうで私としては気後れして一度も声をかけたことがない方だったからです
「お願いできますか」と言われたら、男性としては逃げる訳にはいきません
ワルツから踊り始めたのですが、当然上手で踊りやすい方なのですがこちらとしては緊張して実に慎重に踊りました
そのせいでしょう、１曲踊り終わって思わず「ふー！」とため息をついてしまいました
驚いたことに彼女も同時にため息をついたのです
思わず二人で顔を見合わせ笑ってしまいました
なんと私同様、彼女も実は凄く緊張して踊っていたのが彼女の話でわかりました
「初めて踊るのって緊張しますよね」などと話しながら次のタンゴに入っていったのですが、やはり一通り踊って種目が２巡目に入るまでお互いに少し固かったようです

あんなに上手な方でも初めての男性と踊る時は緊張しているのだ、と知ったことは新鮮な驚きでした

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