あるパーティーダンサーの独り言

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2011.05.23

ミキシング

(12)

カテゴリ：社交ダンス

ミキシングはふれあいタイムと呼ぶところもあるようですが、社交ダンスのフリーパーティーでランダムに男女の出会いを演出するとともにあまり踊る機会が少ない方達にもチャンスを与えようと、最近は東京近郊ではほとんどのパーティー主催者が取り入れております
引っ込み思案の私はなかなか新しい出会いができないのでこの制度は好きです
ミキシングがご縁で踊るようになった女性も結構います

ごく最近の某日のミキシングでのことです
確か種目はタンゴでした
踊り始めて半分くらいきた時でしょうか女性が突然こう言ったのです
「まだ気づかないの？　まったくいいかげんにしなさいよ！」
私はあっけにとられてマジマジと女性を見つめました
「あっ　ひょっとしてＨさん？」
ははは・・・　私のバイト先のダンスパブの常連のお客様でした
髪型とメガネが少しいつもと違っていたからと言い訳しましたが、なにより彼女がこの会場に来るはずがないという思い込みが原因でした
それにあまり顔をみていなかった・・・＾＾；

東北震災チャリティーパーティーの会場でのミキシングのことです
この日は４００名近い来場者がいて、さしもの広い会場も人であふれかえっていました
そのためミキシングも会場の対角２方向からスタートし半周して反対側のスタートの列に並ぶという方式でした
ミキシングも後半に入り種目はスローフォックストロットでした
踊り始めて少ししてその見知らぬ女性がこう言ったのです
「本当に今日のミキシングはロクな男に当たらなくてクサクサしてたのよ。あなた半周じゃなくて１曲全部踊ってちょうだい」
一瞬え～っと思いましたが、女性には逆らわない（逆らうことができない？）私ですからおおせのとおり１曲全部踊りました
広い会場ですが１周半まわりました
当然次のスタート地点で待っている人たちの前を通り過ぎていきます
顔見知りの女性もチラホラ見えて、えっなんで？という顔をする方もおりましてちょっとした罰ゲーム感覚でした
それでもそのまま踊り続けました
なぜでしょう？
それは相手の女性が美人でダンスがお上手だったからです＾＾；

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