1
久しぶりのジャワコーカサスの投稿。2023.5の孵化から約一年半。投稿の間隔が物語っているように、かなり放置気味にしてしまった。本来は5、6月頃に蛹化セットを組まなければならないところ、全く失念していた。失念というよりはサボってしまった。やらなければならないことはわかっていたものの、黒土を用意したり、マットをぎゅうぎゅうに固めないといけない作業はめんどくさく、モチベーションもウエストウッディ原名亜種の方に気を取られてしまっていた。♂の結果は以下のとおり。恥ずかしいがギリギリ長角と言える個体はいたものの、短角が3匹も出てしまった。かなり責任を感じている。長角になるか短角になるかは80gが基本ラインということが改めてわかった。80gを超えても短角も出ていることから、しっかり体重を角に出せるように蛹化セットを組むことの大切さも痛感した。♂の体重と角の長さ63g(11月中旬)→78g(3月中旬)→前蛹70g(11月中旬)→80.5g(3月中旬)→長角65g(11月中旬)→78g(4月中旬)→短角65g(11月中旬)→83.5g(4月中旬)→中角75g(12月末)→81g(4月中旬)→短角63g(12月末)→短角(蛹化した♂たち。2024.11)トップレベルとブリーダーさんのブログを拝見するとジャワコーカサスでも幼虫体重は100gを超えている。あと20g足りないのは何が違うのだろうか。エアコン20度管理なのでやや温度が低いのかもしれない。マットの水分量がやや足りなかったのかもしれない。マット交換の頻度が少なかったのかもしれない。次期のブリードに向けて課題をよく整理したい。一方で♀は羽化してきたものも出てきている。♀は大きさにこだわっていないため多頭飼育している。こだわっていないというより、手間と飼育スペース的に個別飼育が難しい。羽化を確認できたのは5頭で、2匹が60㎜ちょうど、3匹が50㎜代だった。ヘラクレスの♀を見ているとコーカサスの♀はだいぶ小さくて可愛らしい。大きめの蛹も確認できたので、次期のブリードをどうしていくか、計画を立てて行こうと思う。
2024.11.10
閲覧総数 29
2
ミカカブクワさんでは生体と合わせてベトナム材、レイシ材、ナラ材を購入。ワイルド品は寿命が読めないので早速産卵セットに投入していく。とはいえ、材産みのクワガタはオオクワガタ以外やったことがないのでyoutubeやブログで飼育情報を集めて自分なりに考えてみた。以下は自分が考えた産卵セット。・材はベトナム材をベースに、レイシ材、ナラ材を試してみる。・ベトナム材、ナラ材は第一弾は加水のみ。第一弾セットの間にバクテリア加工していく。・カズミアエは材の選り好みが強い種なので、適宜材のポジションを変え、それでも産まない材は交換する。・産卵セットには5、6本の材を入れる。・マットは1センチないくらい。ケースを材で埋めるため転倒防止用のチップはいらない。・湿度は高くしない。・室温は22℃(エアコンの風が当たるので20℃くらいになる)ペアリングしている時間がもったいないので、オスのアゴを縛ってメスと共に産卵セットに投入。2晩後、産卵セットを確認してみると…案の定産んでない。齧ってもいない。これは困った。今までにない高額種にチャレンジしているということもあって焦る。ということで早くも購入したミカクワさんに聞いてみる。三ヶ島店長曰く、若いメスなのでペアリングをすれば産卵数と孵化率がアップするだろうとのこと。ワイルドなので焦ってしまった。反省。一晩ペアリング用のケースに入れてメイトガードさせた後にメスだけ産卵セットに投入。すると…埋め戻し発見!!!見つけた瞬間、時が止まった。(埋め戻しの跡 2023.8)思っていたよりもしっかり埋め戻されていて、木の繊維の流れを見ないと気づけない。成虫になればペアで20万円の卵。最大限の注意を払って木くずを取り除いていくと…卵発見!(写真を撮るも写っておらず…)初卵をゲットできました。(卵の撮影に失敗 2023.8)慎重に卵を取り出し、Uマットを詰めたプリンカップに移し替え。(プリンカップに移した卵 2023.8)メスの大きさから想像はしていたけれど、思ったより卵は小さい。ツヤクワガタの卵と同じくらいだろうか。幼虫で取り出す人がいるのも納得。産卵剤を元に戻して再セット。まだまだ産んで欲しい。
2023.08.08
閲覧総数 1119
3
ダールマンツヤクワガタの亜種インターメディア。ブルマイスターツヤクワガタ、アルケスツヤクワガタとともに100㎜を超えるツヤクワガタになる。ウエストウッディが買えないので一番似てるクワガタということで2022年9月にパラワン島産のワイルドペアを購入した。(2022.9 パラワン島産のペア)産地 フィリピン パラワン島 ガントン山♂ 87㎜ ♀ フリー累代 Wildインターメディアツヤクワガタの産地はパラワン島とネグロス島が有名。比較したことはないが、ネグロス島産の方がアゴがまっすぐ伸びやすく大きくなりやすいと聞く。Wild品なのでペアリングの必要はないが、寿命が見込めないからこそ確実に採卵するためにペアリングさせる。インターメディアなど黒いツヤクワガタの産卵は癖がないときく。なので産卵セットはベーシックにNマット水分多めをフワづめ。水分量の説明は難しいが、なんどがにぎるとフシュフシュと音が出るくらい。ただ、後から調整できるように若干少なめでもいいかもしれない。マットはふるいにかけた方が産卵数は伸びるとのことだが、産卵が簡単な種類いうことで省略。(2022.9 産卵セット)産卵セット投入後、1日2日で割り出す。待ちきれないという理由もあるが、産卵が確認できない場合に水分量の調整や別のマットの追加など少しずつ改良できるようにするためもある。産卵が始まればどんどん産んでくれるので、1週間に一回程度で割り出す。そのため小ケースくらいがちょうどいい。ただ、今回はそんな心配もなく、ぷりぷり産卵してくれた。採卵した卵はプリンカップできて個別に管理した。しかし、ここは反省点で、カブトムシ同様にマットを食べて育つインターメディアは体内の酵母や共生菌などを利用して土を栄養に分解している。そのため、幼虫の飼育には酵母や共生菌をしっかり増やしてやる必要がある。それには単独管理ではなく多頭飼育で幼虫の密度を高めた方が向いている。(個別管理のイメージ。ツヤクワガタではこのやり方にしない方がいい。)単独管理していた幼虫は、2ヶ月ほどしたら大きな容器に移そうと思っていたが、なかなか大きくなってくれない。4ヶ月経ってほとんどが二令だった。ちなみに室温は22℃ほど。低すぎる訳ではないし、おそらく単独で管理していたことが理由と思われる。この経験からツヤクワガタは3令になるまで多頭飼育にしているが、フェモラリスもクベラも5ヶ月で最大30g代まで育ってくれている。(2023.2 孵化して4ヶ月程度なので成長が遅い)(2023.3 2月の時よりは大きい幼虫が見られるが…)容器への移し替えは、プリンカップを逆さまにして新しい容器に丸ごと入れる。プッチンプリンをお皿に盛る時と同じ。その上から新しいマットを盛る。♂幼虫はDOSの3200CCのボトル、♀は月夜野きのこ園の1400CCボトルに入れる予定だったが、ほとんど二令幼虫のため雌雄判別ができず、勢いでほとんどを3200ボトルに投入した。マットは3種類。①Uマット②Fマット③ハワイアンビートルのj-02。結論から言うとどのマットでも結果は変わらなかった。ツヤクワガタの飼育ではよほどのことでない限りはマットの全交換はしない。幼虫が食べたり固めたりして減った分を継ぎ足していくイメージ。そのため、マットは劣化しにくくて品質が安定しているものでなければならない。その点でいえば、今回選んだマットはどれも差はなかった。結局、容器の入れ替えの他には特段作業らしい作業はない。実はインターメディアに限って言えば、マットの継ぎ足しや交換はほとんどしていなかった。やることもなく、だいたい孵化から一年が過ぎた2023年秋頃から繭玉を作り出したのが容器越しに確認でき始めた。ツヤクワガタ飼育で一番難しいのが蛹化から羽化までの繭玉の期間だと考えている。まず、この期間で落ちる個体が多いからだ。ツヤクワガタは繭玉を作ってから蛹化するまだの期間がやたらと長い。繭玉は自分のフンでかなり強固に作られていて、長期間その中にいることで窒息や蒸れによって落ちてしまうものと考えている。そのため、繭玉だけ掘り起こして別の容器に入れるか、不要なマットを捨てて繭玉だけ容器に戻すなどして繭玉の水分を抜くようにしている。この時、酸欠防止のため繭を削りつつ、ギリギリ中が見えるくらいの穴を開けておくようにしている。繭玉を取り出す時に注意しなければならないのはそのタイミング。できればツヤクワガタは繭玉を作ってから蛹化するまでの期間が長い。前蛹なっていない時に掘り出すと、ショックで前蛹になるまでの期間が伸びたり、最悪繭玉から出てきてしまうこともある。大体繭玉を作って3ヶ月くらいだったら試しに掘り出してみるようにしている。繭入りしてから相当の期間は掘り出せないので、酸欠にならないように最後のマット追加の際は水分量を少なめにする必要がある。また、当たり前だが、繭を壊さないように取り出す必要がある。繭を壊すと幼虫が再度繭を作る必要がある。そのため、余計な体力を消耗させるだけでなく、繭を作るのに必要な体液を使わせるので小さく羽化することに繋がる。羽化の際にも注意が必要でとなる。ツヤクワガタの繭玉の中はかなり狭く、長歯の♂のアゴが曲がってしまう事故が起きる可能性がある。そのため、♂の場合、繭を取り出した時に開けた穴から定期的に様子を確認して蛹化したタイミングでその穴を少し大きくしてやる。羽化して頭が上がったタイミングで繭を割ってやり、顎が伸びきっているか確認してあげる。2024.7現在、あと数匹が蛹と幼虫をやっているものの大体が羽化してきた。幼虫期間が1年、繭入りして6月で羽化という感じ。4月に羽化して後食が始まった♀もいるが、まだ休眠中の生体がほとんど。ただ少しずつ動き出してはいるので、休眠期間は大体3、4ヶ月といったところだろうか。ちなみに室温はエアコン20℃。♂は96㎜を筆頭に95㎜が2匹。ほとんどが長歯だった。♀は全て測っているわけではないが56㎜が計測した中では最高となる。(2024.6 96㎜の♂)(2024.6 ♂のほとんどが長歯で羽化してきた)ツヤクワガタの中でもインターメディアは長歯を出しやすいと感じたし、何よりも幼虫が丈夫で落ちにくく、マット交換も何回か継ぎ足すだけなのでツヤクワガタ初心者にオススメのクワガタだと思った。長歯は80㎜くらいでも出てきたが、96㎜と比較すると96㎜の大きさに圧倒される。最大で100㎜を超える種なのでそれを目指してもいいかもしれない。すらっと伸びたアゴにツヤツヤのボディーは見ていて惚れ惚れする。ただ、飼育スペースを取るのと羽化まで一年半かかるのでよく考えたいと思う。長々と書いたものの、まだ自分も初心者の域を出ないので、ここに書いた飼育方法は随時改善して行きたい。
2024.07.03
閲覧総数 615
4
ジャワコーカサスオオカブトが羽化した。3月に蛹化を確認してから2ヶ月半。室温は22℃。蛹の期間は長いと聞いてはいたものの、かなり長く感じた。(羽化した個体 2023.6)ほとんど毎日見ていたが、頭部と胸部が黒くなってからはすぐに羽化した。2ヶ月半のほとんどがオレンジ色の蛹の色だったから、この変化はかなり急に感じた。(生意気に威嚇 2023.6)足腰は弱々しいものの、コーカサスらしく威嚇してくる。ざっと眺めてみたところ、おそらく不全はないかと思われる。個人的には大きさよりも5体満足に羽化できる方が大切だと思う。(羽化確認後1日 2023.6)羽化後1日が経つとだいぶ色が落ち着いてくる。この色もかっこいいが、はやくカルコソマ独特の青銅色の羽を見たい。(羽化確認後1日 2023.6)左右の胸角は対称に伸びていてバランスがいい。体長は100mmを少し超えるくらい。大型というわけではないけれど、幼虫体重が最大80g程度ということに鑑みると大きく羽化してくれたと思う。(胸角も伸びている 2023.6)ジャワコーカサス特有のすらっと伸びた胸角と水牛のようにうねった形状がかっこいい。自分でブリードした個体だから相当の補正がかかっているが、コーカサスらしさをしっかり持った個体だと思う。この個体が生まれたのが2021年8月。約2年弱を経て立派に育ってくれた。写真を見返すと、2年間自分自身にとっても色々なことがあったなと感慨にひたる。こうして定期的に過去を振り返られるのはクワカブ飼育のいいところなのかなと思ったりもする。この前生まれた娘も好きになってくれればいいな。
2023.06.07
閲覧総数 1641