唐草と防水膜の設置が完了したので、 一文字葺の本体部を設置した。軒先から設置する。本体は右山(右はぜ)なので、軒の左から右に葺いていく。
本体の固定は、「吊子(つりこ)」と呼ばれる折り返しのある短冊状の金具を介して行う。本体自体に穴を開ない工夫のようだ。吊子の固定には、ステンレス製のスクリュー釘を使用した。
軒からはみ出た本体は切断し、下面に既設の唐草を巻くように折り曲げて端部の固定を行う。この時、水平方向のはぜは、折り曲げ部分に含まれないよう切り取る。
軒と壁面の接合部は、旧トタン板を残し、これを上から覆うように新しい鋼板を設置した。残した旧トタン板部は、モルタル壁面の裏側まで続いており、雨水の浸入から壁面本体を護っている。このため、この旧トタン部を交換するためには、モルタル壁面を部分破壊しする作業を伴う。幸いこの旧トタン部に錆等の問題はなかったため、大事を避けた次第だ。
この部分は吊子で固定できないため、軒側と壁面側に対して直接釘を打って固定した。最後にかみ合わせた「はぜ」部分を潰さない(カシメない)程度に一様に叩き慣らす。
以上で完成。
鋼板部材の現場合わせに時間が掛かったものの、その設置自体は短時間の作業だった。
軒の下側から見た様子。周囲(軒先とけらば)は、本体を折り曲げて唐草に引っ掛けてあるだけだ。この部分もカシメてしまうと排水性が損なわれる。顕著な毛細管現象が発生しない程度の折り曲げに留意した。
今回のDIY、特にガルバリウム鋼板の加工作業は、私が行ったDIYの中で最も大変な作業となった。良い経験になったが、次は既製品を使いたいところだ。
(おわり)
【DIY】トラックボールの左ボタンのスイッ… 2024年06月03日
【DIY】自宅の鉄部の再塗装 2023年06月21日
【DIY】キッチン水栓の交換(2023) 2023年06月03日
PR
キーワードサーチ
コメント新着
サイド自由欄