開運千社札

2014.08.11
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カテゴリ: 釣り・旅
民宿わらべの上流は日照り続きで減水しているようでした。民宿のすぐ裏は好ポイントですが、ちょっと上流に行くと大物が潜んでいそうなポイントがありません。私は9フィート5番のニンフ・ウェット用タックルを選んだのですが、わらべの上流には合っていませんでした。ここでは3番か4番のドライフライ用タックルを選ぶべきでしたね。

超・のんびりペースで小一時間釣りをしたでしょうか。民宿から350メートルほど上流の開けた場所まで来ました。行ったことがある方ならわかるでしょう。そこには農家の方が利用している私設の橋があります。

その辺はチャラ瀬が続いているので、大物が潜んでいそうな雰囲気がありませんでした。そこで、一旦農道に上がって上流へ歩いていこうとしたときのこと。

ここでアクシデント発生!  カーズ閣下が農道に上がろうとしたとき、股関節のあたりを痛めてしまったのです。おそらく肉離れでしょう。しばらくうずくまって動けない状態でした。

『あっ、こりゃダメだ』

すぐに私は釣りをやめ、その場にカーズ閣下とフライロッドを残して民宿に戻り、クルマに乗って現場に引き返しました。まだ5時前だったので、夕方のゴールデンタイムの始まりだったんですけどね。あっけなく ゲームオーバー です。

「運動不足だね」

「ハイ、その通りでございます」

「病院行がなくて大丈夫かい?」(わらべのご主人・佐々木満氏)

「湿布薬を持っているので、大丈夫です」(用意が良すぎるのは、つい先日、腰を痛めたばかりだったから)

「6時っから夕飯食べられるようにすておぐから、部屋で休んでなさい」

※民宿わらべは、今年から「素泊まり」か「朝食付き」のみにしているのですが、カーズ閣下が特別にお願いして、夕食を作ってもらったのです。(イワナの塩焼き、サラダ、茶碗蒸しなど)

「遠野は年々さびれてくよ」(寂しそうに語る佐々木満氏)

「ボランティアの人達で賑わったのでは?」

「それも半年ぐれぇかな? それにここは山奥だし」

「渓流釣りファンは減る一方ですからね。みんな高齢になってるし」

「んだな」

「でも、復興需要で職はあるんでしょ」

「いやぁー、70代が道路工事してんだよ。老骨にムチ打って」

「そうですか。ボクは30年ほど前から、何回か三陸で釣りをしてきたんですが、5月の連休が多かったです。5月の連休って、この辺は水量が多すぎて釣りにくいでしょ。人もかなり多いし」

「んだな。今ぐらいが一番釣りやすい時期だ」

「今日は暑すぎたけどね」

「今年は寒かったんだよ。この辺もマイナス20℃ぐらいまで下がったんだ」

「へぇー、そう言えば、神奈川でも久々に大雪が降りましたっけ」

このあと、カーズ閣下に伯父の話を少ししました。零戦に乗っていたこと。恩賜の銀時計をもらったこと。終戦時は本土決戦に備えて北九州の 築城基地 にいたことなど・・・


それから卵かけご飯の話もしたかな? いい機会だから、みなさんにも聞いてもらいましょう。

伯父は予科練を卒業したあと、一時シンガポールにいたそうです。空戦経験も何度かあり、敵機を撃墜したこともあったと聞いています。

その後、グアム、サイパンが相次いで陥落。伯父は沖縄決戦が迫る頃、鹿児島県の鹿屋基地まで撤退していました。

鹿屋航空基地史料館

特攻隊というと「知覧」が有名ですが、終戦間際は鹿屋基地からも特攻隊が出撃しました。

知覧特攻平和会館

特攻隊は志願制で、強制ではありませんでした。また、志願したとしても、長男や予科練のトップクラスは本土決戦に備えて残されたそうです。

そのため伯父は死なずに済んだわけですが、鹿屋にいたときは日に日に隊員が減っていくので、朝食のとき出される生卵が余りました。

ひとり1個だった生卵が、ひとり2個になり、さらに余って、ゆで卵も出され・・・

考えただけでゾッとする状況ですが、伯父は卵かけご飯を戦死者の分も食べたそうです。そして、69歳のとき、心筋梗塞で倒れるまで、毎日卵かけご飯を食べ続けました。(別に美談じゃないですよ。単に海軍航空隊の習慣から抜け出せなかっただけ)

「だから卵かけご飯はヤバイんだ。毎日食べ続けると心筋梗塞になるぞ」

「で、伯父さんはどうなったんですか?」

「大学病院でバイパス手術を受けたんだ。夏休みに見舞いに行ったら元気そうだったけど、お盆で看護体制が手薄だったときにトイレで倒れてね、発見が遅れたせいで脳死状態になってしまった」

「で?」

「自発呼吸に戻ったので、しばらく生きてたんだけどね。結局意識が回復することなく、病院で息を引き取ったよ」

私は子供の頃、夏休みを伯父の家で過ごすことが多かったのです。母親は「伯父さんの子になるかい?」と、私に何度か尋ねました。伯父は子供に恵まれなかったため、本気で養子縁組を考えていたようです。でも、私も長男ですから、結局その話は立ち消えになりました。

伯父の家には零戦のプラモデルがたくさんあったんですよ。枕元にもあったし、天井から釣り糸で吊り下げたのもありました。戦後は海軍で習った通信技術を生かして電電公社で働きながら、週末はいつも山梨県内の川でヤマメを釣っていました。クルマを手に入れたのも比較的早く、私が物心ついたときには、3代目のコロナ(1964年 - 1970年)に乗っていました。

その頃のクルマって高かったでしょうね。伯父の奥さんも生命保険の外交員をしていたので、英語で言うと DINKS (Double Income No Kids)だったのです。どうやら、その頃の年収は、伯父より伯母の方が高かったらしいですよ。(伯父の死後に知ったのですが)

■歴代コロナ■

※このページによると、1970年当時のコロナは64.4万円。その頃の大卒初任給は4万円ぐらいだったようです。

戦争はイヤですけどね、私は第二次大戦中の日本を悪者扱いするマスコミが大キライなんです。たとえばですね、東条英機はA級戦犯として東京裁判で死刑を言い渡されましたが、インドでは、インドをイギリスから解放するキッカケを作った人物として、尊敬されているんですよ。

みなさん、そういうこと知ってますか? まさか「従軍慰安婦は性奴隷だった」なんてウソを信じてないでしょうね。アメリカが世界の警察だった時代は終わろうとしているんです。 「戦後レジュームからの脱却」 が絶対必要なんですよ。

つづく





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Last updated  2020.05.03 14:07:24
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