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「独身OLのすべて」を読んでいるうちに昼になってしまった。「勇気100%」の替え歌で笑っていたら時間が過ぎていた。http://www.moae.jp/comic/dokushinolスマホの話しか書けなかった。話しをするようにブログを書くのって難しい。クリーニングにいって、昼ごはん食べるか。
2013.11.30
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混んでいる電車の座席に座りパズルゲームで遊んでいるおやじを指差して、だからスマホユーザーは傍若無人だといいたいのではない。あくまで一例である。 スマホを持つ人間の中には、歩きながらスマホをいじっているのも多い。スマホを使っていない人間が気づいて、進路の外にそれてくれると思っている。本当に迷惑だ。ちゃんと前を向いて歩いてもらいたい。 最近だと、スマホのゲームに夢中になっているとホームから転落するぞ、という警告が駅に貼ってある。どうして、ベンチや喫茶店のいすに座って操作しないのだろう。移動中でもスマホを使いこなしていることがカッコいいとでも思っているのかもしれないが、かまぼこ板をにらんでいるようにしかみえないのでやめるべきだと思う。 なぜあれほど、常にスマホをいじっていたいと思うのか。ここからは完全に想像で書く。 最初に思いつくことは、ゲームをクリアすると難易度があがるだけでなく、アイテム入手などで達成感が得られるからはまる、いつも手が離せない、ということだ。だけど、それだけでは説明がつかない。通行中のスマホユーザーのすべてがゲームをしているわけではない。メールソフトやブラウザーを使って情報を入手したり、親しい人や会社の同僚と連絡をとりあう人も相当いるはずである。 おそらく、毎月たくさんお金を払っているので、スマホを使いこなして元を取りたいのではないか。アプリやブラウザーを使いこなせば、快楽を味わったり、効率的な時間の使い方ができたりすると、本気で信じているのではないか。スマホを使っていない者からいわせてもらうと、どれも時間をどぶに捨てているに等しい。大げさにいえば、人生の貴重な時間をどぶに捨てている。 きのう都内某所の講演会で、証券会社のベテランアナリストの話を聞いた。企業が発行するCSRや環境の報告書の分析にはそれなりに時間がかかる。1社につき5時間ぐらいは必要となる。どうやって時間をねん出するか。電車通勤に40分程度かかるので、電車の中で読んでいた。だいたい1週間で読み終わる、と話していた。これが正しい姿だよなと感じた。 アナリストなら勤務時間中に報告書ぐらい読めるだろう、と不思議に感じる人もいるかもしれない。しかし、アナリストならまず、決算報告書や有価証券報告書を分析し、分析対象となる企業を訪問し、社内や顧客企業に自分を売り込んだり、報告書を売りこんだりする必要がある。こうした本来の仕事と関係が深い報告書の他に、企業から非財務情報の発信が増えているので、どう対応していくかという文脈上で、時間のねん出方法として出た話である。 スマホで情報を入手するのも同じだろうか。そう思う人はそう思っていればいい。しかし、私は同じではないと考えている。 簡潔にいえば、スマホで読めるのはネット上にあがっているテキストに限られる。仮に目指すテキストがあるとしても、内容を吟味しようにもスマホの画面は小さいし、ダウンロードして読み始めるまでに時間のロスもある。自分なり、他の誰かが、読みやすいテキストをあつらえてくれなければ、スマホではテキスト類は読みづらい。 タブレット端末なら、まだ読む気も起きる。しかし、読みたいテキストが無料で配られていない場合は、本とは別にお金を支払うのもばからしいので、仕方なく本や書類を持ちこんで電車に乗る。こういう昔ながらの習慣に戻し、フィーチャーフォンの用途を電話とメールに限定すれば、利用料金は毎月2000円以下になる。新しい本も買いやすくなる。生活スタイルを切り替えてみて、これまで随分と携帯電話会社にムダなお金を払い続けていたんだな、と自覚した。 以上の話は、電車の中で暇をつぶしたいだけの人にはあてはまらない。暇つぶしだけなら、ヤフーを開いて情報を入手しようが、ゲームで遊ぼうが、何をしようと個人の自由だ。「電車の中ですることなんかどれも暇つぶし程度だろ」と思う人は、世の中にはあなたと違うタイプの人間もいますよ、と心の中で答えるだけだ。
2013.11.30
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スマートフォンは持っていない。 アップルのiPadは持っているので、iPhoneには以前から興味があるのだが、持つことなく現在に至る。 スマホを持たないのは、お金がもったいないということが最大の理由だった。仕事の時間中に外に出歩く仕事に付いていないこともある。電池の減りが早いとか、電話の通話品質が悪いという話もきく。ただ、最近はそれ以上に良くないと思える点が見えてきたので、いまだに踏みとどまっている。 スマホ利用者は、一部の賢い情報通()を除くと、最初の購入費用のほかに毎月5000円から8000円程度を支払っていると思う。いま、手持ちのフィーチャーフォン(ガラケーというの)の利用代金は、毎月2000円以内である。スマホに切り替えても、携帯電話会社に支払うお金以上のメリットが感じられない。LINEなら無料だといっても、そこにたどりつくまで毎月数千円(年間数万円)のお金を出すのではエントリーコストが高すぎる。LINEというアプリ自体には興味があるのだが、携帯電話会社にお金を貢いででも使いたいほどではない。普通のアプリを楽しむなら、画面の大きいタブレットの方が良い。 以上が、頭の中にあるスマホを使わない理由のテンプレートである。正直にいえば、スマホの機能は魅力的であり、最初の購入費用が1-2万円、維持費が毎月3000円ぐらいに下がれば、買いかえてもいいと思っていた。 しかし、スマホにはもっと悪い点があるように考えるようになった。あれを使うと、時間を際限なく奪われ、誰でも傍若無人に振る舞いかねないと感じている。こうなると、お金の問題以上にたちが悪い。 電車の中でスマホをいじっている人間が非常に迷惑だと感じることが増えた。たとえば、電車の隣に座っているオヤジが(私もオヤジだ悪かったな)、しきりにひじでこちらのわき腹をつついてくる。何だろうと思ってみてみると、パズル&ドラゴンズなどのパズルゲームに夢中になっている。 隣に迷惑をかけないようにスマホを利用しようとする場合、下から左腕をだし、ご飯茶わんを持つようにスマホを左手で支え、右腕も同じように下からだして、肘をたたんで操作するのが望ましい。ちょっと前まで、誰でもそうやっていた。 しかし、最近のタイムトライアル的要素のあるパズルゲームだと、みな腕を広げて操作する。隣で迷惑している人間がいるなんて頭の中にない。 スマホを利用している人間は、新聞を読んでいる人間よりも周りに迷惑をかけていないと思っているかもしれないが、大きな誤解であり、非常に迷惑している。グリーの釣りゲームが流行っていた頃には、こういうことは起きなかった。 パズドラで儲けているガンホーみたいな会社は、世の中に害悪をまき散らす社会的責任の果たせない醜悪で最悪な企業だと自覚してもらいたい。言い過ぎな気もするが、本音である。言いたいことを理解してもらえるなら、ガンホーから要請があればこの段落を撤回してもいい。(続く)
2013.11.30
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きょうは自宅で1人で過ごしている。久しぶりに落ち着ける時間ができた。ワインに限らず、頭の中にあるネタをブログにしてみようと思う。ワインのネタはあまりないのだが。
2013.11.30
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最初に知ったのはhidepxさんのブログ。どこかで信じたくない気持ちもあったが、ツイッター、ウォッチーさん情報、金曜日にはメルマガをもらっているショップ2カ所から同じ内容の連絡があり、ウラをとるまでもない話のようだと観念した。シモン・ビーズの当主で、千砂さんの旦那さんのパトリックさんが亡くなったという。 たった一度ながら、直接お目にかかる機会が得られたことは光栄だった。ドメーヌ訪問時に2005年のコルトン・シャルルマーニュを分けていただき、「何かメッセージを」とお願いすると、ラベルいっぱいにすらすらとサインしてくださった。 「あのー、長男の名前も書いてほしいんですが…」 「えっ」 というやりとりは、良い思い出だ。 また、「ドメーヌの最近のニュースは、このブログで知りました」と海外の愛好家のブログ記事をiPadでみせると、記事の内容よりもデバイスに興味津津という感じで「何だこれは。おお、俺じゃないか」みたいなこともあった。 これから渡仏するたびにご挨拶できればと考えていたのだが、残念でならない。 話が変わり、ワインと何も関係はないが、やはり10年ぐらい前の一時期、仕事の関係でかなりお世話になっていた元銀行マンの方も最近亡くなってしまった。最近は金融界以外の方で非常に有名だった方で、某紙で評伝が始まったので期待していたら、翌日の朝刊には訃報が出て、連載も1回限りで終わってしまった。 こういうニュースが続くと、さすがにへこむ。
2013.10.26
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次に、複数本持っているワインという条件を外して、どんなワインなら差し出してもいいかを考えた。 お渡しするものだから、ワインに詳しい人にある程度喜んでもらえて、なおかつワインに詳しくない人が飲んでも美味しいと感じてくれるものがいい。 手持ちの中には、将来別の機会に飲もう、あるいは必ず自分で飲もうと決めているものがあり、これは除外しないといけない。 ある銘柄、ヴィンテージのワインとしては1本しか持ちあわせがないものの、同じ作り手のワインを複数保有しているものなら、出してもいいかもしれないと思い至った。 ジョルジュ・ルーミエのワインは有力候補だった。村名級なら、と考えたのだが、価格が安めの銘柄は手持ちが少なかった。「レ・クラ」とか「ボンヌ」と名がつくのは結構ストックがあるのだが、今となってはこれらはどれも高額である。 正直に言えば、ルーミエは世の中で人気が高くなるのと反比例するように、分けてもらうのに苦労するのがバカらしくなり、個人的に興味を失いつつある作り手である。興味を失いつつあるワインの在庫処理に他人を付き合わせるのでは、とても喜んで渡す気にはなれなかった。1人でもルーミエフリークがいると聞いていれば話は別だったが、残念なことにワインを飲む人がたぶん女性であるという以外、何も情報がなかった。 自信をもって勧められるのは、ジャック・フレデリック・ミュニエだ。しかし、こちらも結構値段が高い。ニュイ・サン・ジョルジュならいつでも入手可能だが、あいにく自分で飲みたいと思って買ったワインばかりだ。村名級のシャンボール・ミュジニーは在庫が1本づつしかない。上のクラスだと、気軽に渡せる価格帯ではなくなっている。 エマニュエル・ルジェならとも考えたが、あいにくさらに手持ちが少ない。アルマン・ルソーなら在庫は結構あるが、最近販売されたヴィンテージの価格を考えると、やはり気軽に出せる価格のワインがない。 白はどうか。安くて、手持ちの本数が多いとなると断然ラヴノーだ。絶対の自信をもってお勧めできる。だが、この作り手、蝋キャップが最大のネックだ。誰がどんな器具で開けるか分からない。開けるのに苦心した末、グラスの中に黄色い蝋が入ってしまったワインを飲みたいと思う人がどこにいるだろう。 このあたりで、ああもっとボルドーを買っておくべきだったと後悔しだした。ボルドーはもともとストックが少ない上に、この1-2年に何度か参加したワイン会で、結構出してしまっていた。レフォールも死ぬほど値上がりしている。あれはやまやで3本1万円で売ってたこともあったのに、と昔のことを思い出した。 目先を変えてイタリアワインはどうか。サンドローネは手持ちが少ない、レンテンナーノはペルカルロがもうあらかた飲んでしまい、リコルマは昔購入した不良債権的なストックが多くて出しづらい。 いろいろ考えた結果、以下の2本で最終調整。 ・バローロ・リゼルヴァ・ロッケッテ2004 アッコマッソ ・シャブリ・レ・クロ2005 ドーヴィサ(ハーフ) まあ、これでいいか、どっちも4ケタ円だし...。 そう思って、最後にセラーの中の、ぎゅうぎゅう詰めで、何かの拍子にボトルが飛び出て割れるかもしれない緊張感ただよう領域を整理していたところで、ある赤ワインを掘り出した。 ・クロ・デ・レーヴ2005 むかし松澤屋でプリムールで3本購入したサンテミリオンの、最後の1本である。既にワイナリーは売却され、文字通り「夢の畑」のワイン。他のヴィンテージならまだネットで購入できるが、2005年はもう入手は難しいかもしれない。 結局、バローロはやめて、赤ワインはこちらを渡すことにした。 大きな理由は2つ。1つはかつて自分で1本飲んだことがあり、中身はおススメできる、入手価格も安いということ。 もう1つは、ワインを飲んでいただく皆さんの共通の趣味において、この「レーヴ(夢)」という仏単語は非常に受けるであろう、関心をもってもらえるだろうと想像できたことがある。種を明かせば簡単だが、この人たちの趣味が何か、よければご想像していただければと思う。 3人でボトル1本半、1人あたり半分の量。他の参加者の方が泡や日本酒を持ちこむと聞いていたので、これぐらいでよかろうと判断した。勝沼から都内の老舗ホテルに直行し、ワインを置いて帰った。 後日談では、実際には20人近く参加していたらしい。クロ・デ・レーヴ、シャブリともに大変喜んでいただけたようだった。クロ・デ・レーヴは普段ワインを飲まない人でも飲まれるほど好評、レ・クロはワインを趣味にされている方が真顔になってお飲みになったという。 よく考えてみればこの老舗ホテル、戦後の日本社会にあってフランス料理界の聖地のような場所の1つであり、きちんとワインを提供する態勢が整っている国内有数のホテルであることをすっかり失念していた。 ワインを持ち込んだ時、受け付けの女性から、保管方法についてしつこく確認を求められ、「ベストとお考えになる方法でご提供いただければ結構です」とお任せしたのが奏功したかもしれない。ラブノーを持ち込んでも大丈夫だったな、と反省している。※一応貼っておきます。クロ・デ・レーヴは安くなっているようです。 ※2008年を最後に造られなくなった幻のワイン 大好評を頂いたクロ・デ・レーヴが再販!クロ・...価格:3,129円(税込、送料別) シャブリ・Grand・Cru・レ・クロ[2011]ヴァンサン・ドーヴィサ価格:8,820円(税込、送料別)
2013.10.20
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つい先日の話。嫁さんの友達の女性から、趣味が同じひとと3人ぐらいで、都心の老舗ホテルの部屋で簡単な打ち上げをするので、どんなワインがいいだろうかという相談があった。地元の「エノテカ」に行ったけど、どれがいいか良く分からなくて困っているという。 エノテカなんてろくでもない、安いワインをぞんざいに売っている店だ、やめろやめろ。ホテルからそう遠くない虎ノ門の例の店に行けば良いワインがあるから銘柄を教えるよと申し出たら、どうやら上京後はスケジュールがいっぱいで買いに行く時間すらないという。じゃあ、用意して渡しますよと伝えた。その時、念頭にあったのは品質が安定し、価格も2000円ぐらいですむブシャール・ペール・エ・フィスのブルゴーニュ・ブランだった。 たまたま、ワインを渡す当日に勝沼のトンネルカーヴに行くことになった。キャンセル待ち2年にして、ようやく3つ目の区画を借りることができたので、今年に入ってちょこちょこ買って自宅にあったワインと、今まで借りていた2区画の中で、やむなく不安定な場所に立てて保存していたワインを寝かせるつもりだった。 虎ノ門でワインを購入すればお代を返してもらうことになるが、この方と直接会う時間はなく、受け渡しが少し手間だ。単価2000円ぐらいのワインをお店に行って選ぶくらいなら、勝沼のセラーにあるワインから少し渡せばいいんじゃないか。お金もかからないし。おお、名案だ。サンクコストが大きいセラーのワインの価値を引き上げる絶好の機会だ。 だが、手持ちのワインから実際に選ぼうとすると、なかなか難しいと分かった。 ・ストックの大半はブルゴーニュワインだが、万人受けしない ・当日持ち込む点も、繊細なブルゴーニュワインでは分が悪い ・安いワインは先に飲んでしまうため、単価が高いものが多い ・多少残っている安いワインは、もう入手が困難なものばかり 価格は重要だ。このブログで前にも書いたかもしれないが、むかしフランス語の学校に通っていた頃、クラスメートだった年上の女性(おばさん)が話していた雑談を思い出した。 「ワインがおいしい店があるという人がいたので何人かで行った。確かにワインはおいしかったが、ワイン代として1人2万円だといわれてビックリした。そんな高いワインだと知っていたらついて行かなかったし、自分なら頼まなかった」。 高価なワインはTPOを考えて出さないと、相手の心の負担になる代物である。今回、頼まれたのはOLさんが気兼ねなく買える日常的な価格のワインだ。1万円以上するワインではいけない、DRCなどなおのこと。 まず複数本持っているワインという点でスクリーニングすると、こんなワインが候補となった。 ・シャブリ・レ・クロ2005 ドーヴィサ(ハーフ) ・ブルゴーニュ2005 J.トルショー ・ソーヴィニヨンブラン2003 シャトー・ド・スロンド ・シャトー・ムートン・ロッチルド2002 ・レフォール・ド・ラトゥール2005 だめだー(笑)。3つ目とか、僕以外で誰が喜ぶというんだ。やり直し。(続く)
2013.10.20
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久しぶりに自分のブログに来ましたら、コメントをいただいていました。返答が遅くなり、各位には大変失礼しました。 最近はワインを飲む機会が減る一方で、バレンティンの活躍を観るため神宮球場に行くことが増えました。球場ではソーセージにビールという食事なので、ブログも自然と滞りました。余談ながら、50号、51号、54号は運よくナマで観戦できたのに、55号を狙って行った阪神戦は不発。彼が年間ホームラン数の新記録を出した日は、神宮球場のワインが半額の200円になっていたはず。とはいえ台風が接近した日だったはずで、球場にいった皆さんはどうやって家族を説得したのやら。 次のエントリーはいつになるか分かりませんが、気長にお待ちください。ワインネタではなく時事ネタや相場の話になるかもしれません。
2013.09.25
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この春から、やりたいと漠然と考えていたことをオフタイムを利用して少しづつ始めたところ、ワインを飲む時間も買いに行く暇も無くなってしまった。加えて、ユーロ高の時期に現地から高いワインを仕入れてしまい、資金的にも身動きがとりにくくなった。 ネット回遊も減り、私用のメールアドレスを開く頻度が下がり、未読200件以上が普通になっている。東急百貨店からは郵便で案内が来るので抽選の応募に行くものの、まず当選しないので買うこともなくなった。 実名のツイッターアカウントも、リスクばかりでメリットが少ない印象が強くなったので、当分の間閉鎖することにした。匿名アカウントは作ったものの、ツイートは全くしていない。 ワインを飲まない以上、ブログに書くこともない、というわけでお休みしている。立秋の声をきけば時間はできると思うので、その頃までこのブログは冬眠(←夏だけど)モードとなる。 まだブログに書いていないネタになりそうな話といえば、ある楽天ショップとけんかした話ぐらい。あまりにもくだらないので、この先も書くことはないと思うが、リアルワインガイドにいつも掲載されている店でもこの程度のところがあるのか、とあきれたということだけは書いておく。
2013.06.20
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ネット回遊中にたまたま発見。ムネオさんも面白いこと質問しますね。質問http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a171490.htm回答http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b171490.pdf/$File/b171490.pdf
2013.05.15
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久しぶりのブログエントリー。しかも今回はワインと関係ない内容となる。なので、昨日あけたワインについて、ひとことだけ先に書く。 ブルゴーニュ・ブラン ルーロ 2010 [2010] ブルゴーニュ・ブラン ルーロ価格:3,549円(税込、送料別) とらえどころのない白ワイン。作り手の名声に惹かれて購入し、数か月が経過したところで開けた。初日は印象が薄く、芳香に特記すべき美点を感じなかった。ただ、2日目になるとだいぶ良かった。エノテカ輸入、東急で約4000円。 ここから本題。最近、高いワインを買い続けてしまい、サイフがもたないのですこし冷却期間をはさもうとして、遊び始めたゲームにはまってしまった。この3DSはボタンがひとつ壊れ、近く任天堂に修理に出す予定だ。 3DSは当時の仕事の関係で、自腹で購入した。その時に一緒に購入したソフトが、この1本のみ。 ウイニングイレブン 3Dサッカー 【新品】【ゲーム】3DS ウイニングイレブン 3Dサッカー [Nintendo 3DS]価格:1,979円(税込、送料別) 3DS発売時にラインナップされていたソフトで、試しに買うにはこれかなあ、と選んだゲームソフト。すでに、シリーズ物では香川選手をフィーチャーした新作も出ている。 4月に入ってからはまったのは、今まで遊んだことがなかった「マスターリーグ」で選手の移籍やトレードを体験したためである。 今さら感が強いこのゲームソフトで何が良かったか。実は、2002年の日韓ワールドカップをピークに、だんだん欧州サッカーをあまり観戦しなくなってしまった自分にとって、このゲームでは、かろうじて覚えている選手が何人も登場する。顔が似ている場合も似ていない場合あるが、下記のような名前をみて、心底うれしくなってしまった。 ブッキ(ナポリ) フィリッポ・インザーギ(ACミラン) マケレレ(パリ・サンジェルマン) ※いずれもカッコ内はこのゲームでの所属クラブ。 ブッキは、中田ヒデがペルージャにわたり、シーズン中は毎週テレビで試合をみていたころに出ていたFWで、2人の相性がよかった印象がある(というか、後から登場したカビエデスとの相性がよくなかった印象がとても強い)。最近まで選手だったんだ、と驚いた。最後はナポリの控えとして選手を引退し、今はイタリアの名門クラブで名監督となっているらしい。 インザーギは、2002年のワールドカップでナマで観戦したイタリア代表にいた名フォワード。リフティングが下手だけど、ディフェンスの裏をとってゴールを量産するのが得意という素晴らしい選手だった。初めてイタリアでサッカー観戦をするため、旅行前に知識を得るため購入した「カルチョ・イタリア 1993-94」(大栄出版)では、ヴェローナの若き選手として顔写真が掲載されている。最近、日本のどこかの新聞で、すでに引退し後身の指導にあたっているという記事を読んだ。 マケレレは、上の2人に比べると思い入れが少ないが、レアル・マドリードの選手として名前をよく耳にした。このゲームではまだまだ現役という感じだが、既に引退されてしまったらしい。ネットで調べたら、きれいな奥さんと一緒の写真が出てきた。 選手リストの中から、能力値の高い選手や、記憶にのこっている選手などを探し出し、相手側と交渉して自分のチームにひきいれるというゲーム内容が、今さらながら結構楽しい。ワインリストをじーっとながめて、欲しいワインがあるかどうか探すのと似ているなあと感じた。ブッキはともかく、インザーギやマケレレはこのゲーム内で能力が高く、傭兵として重宝するキャラクターである。
2013.04.29
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ワインビジネスに長年携われ、大変お詳しい印象のあったブロガー氏(楽天ブログやアメーバブログではない)に、お書きの内容について基本的なことを質問してみた。エントリーを読んだだけでは疑問な点があったので。 しばらく様子をみていたら、後日のエントリーにこのような説明が。>同業のプロは自分で答えを見つけなさい。アマチュアもなんでも聞いて教えてもらおうとするな。ネット文化の悪いところ。ぶしつけな質問に返事はしない。(著作権への配慮のため表現を大幅に変更) プロうんぬんは僕に対するものではなさそうですが、いやー(苦笑)。 なんか知らんが、有料サービスを利用する身内には説明するんだそうな。 あまりの懐の広さに、風邪を引いている身にこたえたね。疑問点は自分で調べることにした。 ネットもいろんな人がいますね。話かけちゃいけないならコメント欄閉じればいいのに。寝る。(面倒くさいので数日したらこのエントリーは消します)
2013.03.24
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ワインを趣味にしてからはじめて、盛大にワインボトルを割った。 セラーを開けたらボトルが飛び出てきて、何もできないままコンクリートの床にヒット、パリン。 「あたり一面にいい香りが…」とか言ってみたいが、実際には割れたガラスの破片を拾い、指に刺さって痛かった方が印象に残った。トンネルはカビくさいし。 日頃のおこないが悪いからだろう。 供養の意味で掲載。結構するんだな。合掌。 長らくお目にかかれなかった【ユベール爺】ラベル 遂に入荷いたしました![2007]ジュヴレ・シ...価格:16,800円(税込、送料別)
2013.03.02
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ロベール・シェヴィヨンのレジオナル2010をお店で購入できて喜んだのもつかの間、自動車関係で出費がかさむことになり、頭を抱えている。で、「ワイン以外のアルコールで節約しよう」というわけで、生まれて初めて、家飲み用に一升瓶の焼酎を購入した。ロックにしてよし、お湯割りも香り高くてよし。 【数量限定】 喜六(きろく) 1800ml価格:2,400円(税込、送料別) 嫁さんの実家から歩いて行ける場所にある某店へ。団地の商店街の一角にある小さな店にもかかわらず、飲食店関係者や日本酒や焼酎のファンが入れかわりたちかわりやってくる。有名店らしい。 客の波がひいたタイミングで、店員氏に切り出す。「『百年の孤独』を運よく入手できたが飲むのがもったいないので、同じ蔵元の焼酎をください」。 麦の「中々」の在庫は2100円の小さなボトルのものしかなかった。では他のものを…、とお願いして、初めて黒木本店の焼酎がいろいろ種類があるということを知った。小さなびんが何種類も並んでいたが、今日欲しいのはプレミアムなものではなく普段飲み用なので、店で一番売れているという芋焼酎の「喜六」を買って帰った。こちらも2200円ぐらい。 仕事で東北にある日本酒の蔵元に訪問したことはあったが(この時はなぜかご主人とブルゴーニュワインの話で盛り上がった)、アウェー感にたじろいだ一日であった。・最近飲んだワインテヌータ・ディ・ヴァルジャーノ1999 [1999] テヌータ・ディ・ヴァルジャーノTenuta di Valgiano価格:10,500円(税込、送料別) イタリアワインを買う機会は今では本当に少なくなったが、このワインを買った頃はイタリアワインを中心に飲んでいた。この頃に通っていた店は恵比寿の「パーティー」と同じ卸の商品が多かったが、恵比寿より安く、また粒ぞろいだった。 ここが勧めてくれたテヌータ・ディ・ヴァルジャーノという作り手の赤ワイン「パリストルティ」を、好んで飲んでいた。ある日、この作り手が上級クラスのワイン「テヌータ・ディ・ヴァルジャーノ」を新設し、パリストルティをセカンドに格下げするという話を知った。パリストルティは3000円台ぐらいのワインだったが、テヌータ・ディ・ヴァルジャーノはもっと高価で1万円以上するという。当時はワインに1万円も投じるなど信じ難く、購入した時はもう、清水の舞台から飛び降りるような心境だった(今じゃ1日に何回、舞台から飛び降りているんだろう)。実はユーロ相場は当時と今ではそう変わらないが、今ではこのワインは4ケタ円で買えるようである。 寺田倉庫を利用し始める前で、自宅でいろいろと保管方法を試行錯誤していた。地方都市への赴任時に寺田に預け、さらに何年もしてからは勝沼のトンネルカーブへ移し、そこでも保管場所が不足したために引き出してあった。この頃のストックは本当に少なくなったが、こいつはもう飲んでもよかろうと考え、嫁さんの家族と飲んだ。 状態は良好で、タンニンはよくこなれていた。ただ、普段ワインを飲まない人からは「渋すぎる」という評価もあったので、まだ飲みごろは続くのかもしれない。サンジョヴェーゼが主体のブレンドワインで、飲みやすいという意味ではカジュアルだったが、多様な要素からなり複雑な印象もあった。当時よく飲んだ「パリストルティ」を思い出したが、それよりも上品にした感じがした。作り手のHPによると、2000年からビオディナミ生産に完全に移行し、去年11月には関係者が日本にも来ていたようだ。懐に余裕ができた時に、改めて購入したいワインだ。 蛇足ながら、当時通っていたこのお店では、ピエモンテの作り手のうち、パオロ・スカヴィーノやルチアーノ・サンドローネ、ブルーノ・ジャコーザ、ガイヤなどが手掛ける(ここがすごい点だが)バローロやバルバレスコ以外のワインばかりを一度に売ったことがあり、ひととおり試すことができた。どうしてバルベラやドルチェットやネッビオーロばかりで、バローロやバルバレスコを置かないのかときいたら「高いので」という返答だった。あれは冗談だったのだろうか。 バローロ系はここ以外でもあちこち探し回り、もう1つのオアシスという感じでたどりついたのが、価格帯が安くてリラックスする虎ノ門のお店だった。
2013.02.11
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きのうのエントリーで。 >悲しいかな、実際にいい加減な情報というのは、ネットショップのワイン売らんかなの宣伝文句の中が一番多い、というのが個人的な印象だ。 と書いたが、その通りのサンプルをみつけた。あるネットショップ。本日売り出しのJFミュニエの村名ワインの説明にこうあった。>「ヴォギュエの「シャンボール・ミュジニー・1er」と同じ様な位置づけです。>特級畑「ミュジニー」のブドウから造られる、若いミュジニー=ACシャンボール・ミュジニーということです!」この情報は間違いだと思うけどな。個人的なブログゆえ、絶対に自分のいうことが正しいとはいわない。しかし、09年ヴィンテージを試飲した時にミュニエ氏本人もそう話していたし(もうやってない、と)、前にウメムラがそう書いてて「違うのでは」と指摘したら、インポーターの文書にそう説明されているというので、確認してみては如何とお願いしたら、結局「違ってました」と説明を撤回した(その直後は指摘したページは治ったが、その他のページの同内容の文章は未修正だった)。まだ、インポーターがそういう説明文をつけているのかも。結局、売れればいいと思っているから適当なこと書くんですよ。ワインは何年も大切に保管して飲む人が多いのだから、こういうのやめれ、と思うんだけどなあ。ここの店、以前ある質問を送ったら、1週間以上してから返事がきた。向こうからしたら、「放っていたけど在庫がはけないので、しゃあない質問に答えてやるか、買えよオラ」みたいな感じなんだろうね。ウメムラとか竹澤は、一両日中には返事が来る。店に教えてやればいいじゃん性格悪いね、と思われるかもしれないが。以前のような対応をとられたことがあるので、しない。誠実な店とはちゃんとしたコミュニケーションをとろうと思うけど、売らんかなという店に間違いを指摘する労力を使うのは、この店のために自分の時間をムダにするようなものだ。たまたま昨日書いたエントリーとリンクする話だったから、ブログのネタにはした。
2013.01.27
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コシュ・デュリに関する情報を知るためにネットで検索していたところ、おおっ、というサイトを発見した。ソムリエさんのホームページらしいのだが、冒頭の文章がふるっている。 「いま流布している情報は、古い情報やオタクの自己主張、アピールばっかりで内容が薄い。ドメーヌからの直接情報やホームページ、インポーターやワイン本にあるドメーヌが発信した情報を利用する」 「個人サイトは古い情報の流用や、いい加減な情報があるから一切参考にしない」 と、威勢がいい(「著作権があるから無断転載するな」と書いてあるので、カギカッコはすべて表現を少しずつ変えている)。 これはすごい、と思って読み始めたところ…。 私が訪問したことのあるドメーヌのところを読もうとし始めたら、固有名詞の間違い、誤字脱字、変換ミスが簡単にみつかるのだった。 何だ、こりゃ。 たとえ熱心に集めた情報だとしても、これでは信頼性を欠くな。 1つ、2つなら指摘してあげたいとも思ったのだが。 この人のサイトは開設して3年あまりのようである。 ワインを作る人は別格として、ワインを飲む愛好家やアドバイザー、ソムリエはワインの前に平等な立場だと僕は思うので、こういう姿勢は鼻白んでしまうな。 こういう人とは正反対に、謙虚でおられる渡辺修三さんのブログ記事を読んでいると分かるのだが、昔はネット上にワインに関する情報が少なく、みな互恵的な姿勢で情報を出し合っていたんだと思う。当ブログも、もともとはそういう考えで始めた(間違い、思い込みも多くて関係各位すみません)。 ワイン愛好家の世界に限らず、インターネットそのものが、民生利用された時からそういう使われ方をしていたんじゃないかと思う。しかし、そういう時代は遠くに過ぎ去ってしまったということなのかなあ。 ネットでは顔が見えないからといって、こんな考え方を文字にして公表してしまっては、ワインファン全体のイメージによくないと思うけどな。どうなんだろう。 それでなくてもワイン好きというのは、世の中から偏見をもって見られていると思う。金持ちによる金持ち自慢だとか、知っていることを自慢げにいうとか、ワインをよく知らない人を見下しているとか、金づかいがあらいとか、気取ってるとか。気をつけて行動しないと。 私は個人サイトをとても参考にしているし、間違っていると感じた情報があれば、掲示板やメールで筆者と直接コンタクトをとると思う。結果的に、自分が間違っていると分かれば、これほどいいことはないし。 しかし悲しいかな、実際にいい加減な情報というのは、ネットショップのワイン売らんかなの宣伝文句の中が一番多い、というのが個人的な印象だ。 参考までに、個人サイト、ブログで長年参考にさせてもらってきたのは、下記のようなところ。皆さんありがとうございます。ブルゴーニュ情報が多いのは個人的嗜好のため。このほか、既に閉鎖されてしまったサイトもいくつか重宝させてもらっていた。ここの方たちの記事を読んでいて、今回のサイトのように鼻白む印象を受けたことはなかったな。にゅぶにゅぶ http://www1.u-netsurf.ne.jp/~urase/S's Wine http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/Terroir http://plaza.rakuten.co.jp/terroir/ああ、こんなワインを飲みたかった http://plaza.rakuten.co.jp/winekaitai/LA MER DU VIN http://lmdv.orz.ne.jp/
2013.01.26
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ブログを更新したり、風呂に入っているうちに新年を迎えました。どなたにお読みいただいているか分かりませんが、今年もよろしくお願いします。
2012.12.31
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ワイナリー(と便宜的に呼ぶ)に樽で保管していたワインがすべて流されてしまったというカーゼ・バッセ。悲惨のきわみ。生産者には頑張ってもらいたい。ジャンフランコ・ソルデラ「脅しに屈しない」http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20121207-OYT8T00623.htm?from=navlk ニュースを知ったのが今日で、せっかくなのでブルネロ・ディ・モンタルチーノを入手しようかとネットで探してみた。楽天には見当たらず、保管状態が信頼できる非楽天系ショップでいくつかみつけたが、リゼルヴァなので単価が結構高い…。 残念ながら、高額ワインを分割払いで入手しようとしている途上でもあり、断念。リゼルヴァに3万とか4万とか出しても欲しいという同好の士がいたら、早めに連絡もらえれば教えますよ。 にしのさんのところのメルマガによれば、ニュースが流れ、飲食店がどばっと仕入れたらしい。われわれは、こういう筋の方々とレアなワインを争っているわけだ。 ドニ・モルテやダグノー、トルショーの時にもあわてたが、我ながら無意味に感じるな、こういうの。「これからヤフオクで高く売ろうとして仕入れるやつはばちあたり者だ」と、先回りして苦言を呈しておこう。
2012.12.08
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今年も東急百貨店がジョルジュ・ルーミエを売り出す日がやってきた。 備忘録として書きとめておく。 今年は2010年ヴィンテージの売り出し。 渋谷の本店に並んだお客さんは概算で約300人。昨年は160人なので、ほぼ倍増した。みんなワインが大好き!!なんだな。(山下清風) ワイン愛好家の列は壮観だ。愛好家のブログだから写真をのせても笑って許してもらえるだろう。 私が並んだのは9時過ぎ。写真を撮影したのは去年の最後尾付近の場所だが、今年はそこから尻上がりに並ぶ人が増え、列はついにBunkamuraの入り口すら越えてしまった。 まあ、結果は推して知るべしという感じ。 1番くじを引いた方は、アムルーズを購入してお帰りになられたようだ。うらやましい。 今年は1人につきどれか1本なので、先頭の人がまとめ買いすることはできなくなった。整理券の番号で130番台か140番台ぐらいで、ルーミエのワインは売り切れた。 列が長くなったためか、今回は特別に、整理券をもらったらそのまま売り場に行く新しいスタイルがとられた。そのせいか、いままで向かいのパン屋となりの都民銀行の前でたむろしていたような男性たちが、今回は店の中で何やらうごめいていたのだった。 エスカレーターで地下1階に降りていくと、何やら札をやりとりする男性2人と、若い女性がおられた。1万円札ばかり30枚ぐらいはあろうかという厚さで、あれはいったい何だったのだろうね。
2012.12.01
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新酒の2009年物が売り出されていますね。無事に入手された皆様はおめでとうございます。 本日某所で抽選に参加した皆様におかれましてもお疲れ様でした。 っていうか、みんななぜそんなにホンマグロ((C)T氏)ばかり当たるかな! 当たらなかった自分もそれなりに散財…。 抽選を取り仕切った店員の皆様もお疲れ様でした。ま、どうせこんなところは読んでいないでしょうが。 以上、当事者向けだけの連絡文でした。 夜遅くブログを書き始めたはいいが、明日は普通に仕事なので簡単に。 「高級な格付けボルドーワインを買うのは、恥ずかしい」 少し前に聞いたワイン業界関係者の言葉が、どうも耳を離れない。 や。何がいいたいのか分からないではない。 だけど、私のまわりにいる人は、産地こそ違うが、フランスの高級ワインを欲しがる人がいっぱいいる。 その場では「消費者である私の感覚とはかなり違います」ときっぱり言ったが、それでも、どこか引っかかるものがあった。 そういう意味では、先方の意図は十分、効果があったといえるのだろう。 ブルゴーニュだと、特級ワインも欲しい、特級みたいな1級(クロパラントーとかレザムルーズとか)も欲しいと思う人が多いけど、そういう人ばかりではない。ポンソのキュヴェデザルエットとかモンリュイザンとか、バイエのCM1級とか、リニエの1級とか村名とか、入手しやすい銘柄についても、それなりにファンはいる。有力な作り手のACブルゴーニュは入手難なので、そればかり買おうという人はあまりいない、という印象がある。 翻ってボルドー。1級から5級まであるメドックの格付けワインは欲しがる人が多いし、大量生産品なのに品薄気味である。シャトーマルゴーでもシャトーラフィットロッチルドでも、大枚をはたいて欲しいという人は多い、んだろうきっと。そう思っている。 しかし、格付けのされていないブルジョワ級やその下のワインとなると、自分は門外漢もいいところである。 インポーターの商品カタログみたいな記事ばかりの雑誌は読まなくなってしまったし、ワインにはまった最初の2年ぐらいをのぞくとブルゴーニュ一辺倒(プラス南仏が少々)だったから、ボルドーのバリューワインに関する知識がない。これはこれで残念なことだ。 メドックの格付けワイン以外となると、・右岸の名シャトー・ソーテルヌの最上品・勧める人が多く、はずれのない「ソシアンド・マレ」・テュヌヴァン氏など、軸となるタレント的人物が絡むシャトーのワイン。・某料理店で美味しいと思ったので記憶しているコルバン・デスパーニュと、その延長線上にある商品で人気を博したモン・ペラ ぐらいしか知らない。 消費者にとって、格付けワインより下のクラスを探すメリットは何だろうか、とどうしても考えてしまう。赤ワインに限ってみても、それならローヌやルーション、イタリアのボルドー品種のワイン、などで安くておいしいのを探した方がいいんじゃないか、と思って今に至っている。 とはいえ、知らないのはつまらないことだ。お詳しい人がいれば、ぜひ教授願いたいと思う。そのうち、真面目に探すことにしよう。 日本のロマネ・コンティはなぜ「まずい」のか著者:渡辺順子(ソムリエ)価格:880円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る「レビュー」まで読むと、買う気がなくなりました。この本がそうだとはいいませんが(未読だし)、「こんな内容でよく金をとるなあ」という感想の本に出会うことが増えました。年をとったせいですかそうですか。 こんなのを飲みながら書きました。 オー・ボン・クリマ シャルドネ キュヴェ・エスポワール [2009] <白> <ワイン/カリフ...価格:1,880円(税込、送料別)
2012.11.04
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レンタルセラーとして利用している山梨県・勝沼のトンネルカーブで昨日、中に入ってきた人に、きつく文句を言った。実質的に観光客であるのに、「一般の観光客はここから先に入ってはいけない」というロープを乗り越えて見学に来る人たちだ。 声をかけられれば会釈なり最低限の反応はするけれど、昨日は、作業のため扉を開け、立てたワインボトルが完全に見えた状態になっていた私のロッカー型セラーに一瞬カメラを向けた方がおり、かなり感情的に怒った。 関西からのお客さんのようだった。 相手も不快だったろうが、こちらも「私物を黙って撮影するのか」という言い分があり、お金を払って一定のルールで使わせてもらっている側として、非常に不愉快であった。 普通の観光客ならロープのところで追い返されるのに、中に入ってこれる実質的な観光客がいるのは、一般のセラー利用客(「オーナー」と呼ばれる)のエリアの奥にある保管スペースを使用する地元ワイン醸造業者が、ワイナリー見学に来たお客さんを連れてくるためらしい。 奥のスペースに向かって真っすぐ歩いてくれれば何も問題はないのだが、まあ人情として、セラーをのぞきながら進んでくる。 セラーにはひとつひとつ、XX県の誰それ、というプレートがかかっている。個人名であれば、私も含めフルネームで書かれている。入ってしばらくすると、たくさん借りているあるオーナーさん(Tさんとしておく)の区画が続くのだが、だいたいここで 「Tさんすごーい」 「ワインくださーい(笑)」 というような弾んだ声が聞こえてくる。 集団心理だからしょうがないが、お金を払って借りている側としては、いい気分ではない。 この業者は、入ってくるときにこういう説明をしている。 「ここから先は、普通の観光客は入れないのですけど」 しかし、彼らが連れてくる人たちも観光客である。 この業者さんは相当広いスペースを借りているため、おそらくこのトンネルカーブの財政を支えるくらい大口のレンタル料を支払っていると思われる。 私なんかは2コマしか借りていない零細利用者だから、本来文句をいえない立場、とでもいいたいのだろう。 うがった見方をすれば、(1)地元の大口利用者としてカーブ運営者に黙認させ(2)自社を訪問する観光客に、あなたたちは特別であると思わせる という、やってはいけないことを二重にしている。 私はたまにしかここに来ないが、特別扱いの観光客が中に入ってくるのを見たのは今回だけではない。 ワイナリーの関係者に、反省してもらいたいところである。 もし来年になっても続くようなら、ここのワイナリーのネガティブキャンペーンをしようと考えている。社名を公表しようと思う。個人がブログを書く時代、そういうリスクもあると知ってもらえたら幸いだ。 文句をいった人に申し上げたことだが、実は、中に入ってきてもらうのは個人的にどうしても嫌、という訳ではない。 勝沼のトンネルカーブの第一義は、まちおこしのための仕掛けである。 もし、自分が集めているワインがロッカーの扉越しに眺められることが、国内のワインファンの実態の一端をあらわすものとして観光資源のかけらにでもなるなら、協力することは実は構わない。 私がここを使い始めた頃は、だれでもロッカーの方まで入ることができた。少なくとも、「ここから先は入るな」と書かれたロープはなかったように思う。 しかしその後、利用客の要請で、一般の観光客は中に入らないでほしいということになり、防犯強化のためセラーに南京錠を取り付けることが推奨された。一般の人は、遠くから来た人であっても、原則としてロープのところで追い返される。 そういうルールのもとに運営されている以上、合理的な理由がなければ、ルールは破られるべきではない。だから、今はこういう観光客の行動に敏感になっている。 たとえば悪意のある観光客が来て、セラーを整理するため開けてある私の棚からワインを盗んでいくことだって可能である。こちらが1人で相手が集団なら、打つ手はない。反抗すれば、暴力に訴えられたり、さらにワインを割られるなどの余計な被害が生じるかもしれない。「悪意のある観光客」を、「悪意のあるセラー利用客」と置き換えても、同じことがいえるだろう。 つまり、ここのレンタルセラーの仕組みは利用客の順法精神の上に成り立っている。「なあなあ」の特権意識で破ってもらいたくはない。ここのレンタルセラーがいいと吹聴し、持ちあげた者としての責任があり、指摘しておきたい。 ワインファンを長年やっていると嫌なことにも遭遇するが、最たるものが、この特権意識である。 インポーターから配分された希少なワインをだしに客をはかりにかけるような店は最低だし、自分が金持ちである、有力者であるとアピールして、店に並ぶ前にワインを裏から買うような客も嫌いである。
2012.10.14
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寺田倉庫のレンタルセラーを利用し始めてからほぼ10年。先日、残っていた段ボールを引き出し、解約した。 またすぐに再契約するとは思うが、ランニングコスト縮小計画がひとつ達成できて、よかったと思う。 来月には、ブログを書く時間の余裕ができそうなので、またエントリーを増やしていきたいと思う。
2012.09.23
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クルマへの興味は今も続いている。とある平日、職場付近の老舗デパート近くで横断歩道を渡ろうと信号待ちをしていたところ、駐車場で順番待ちをしているポルシェを発見。用もないのに車種を確かめに近寄ってしまった。「911カレラ4S」だった。ポルシェを見ただけで、子供みたいにわくわくしている今日このごろである。 今も週末は、ネット上にあるブログの問わず語りや掲示板の議論を見てまわっている。先ほど読んだ下記の匿名掲示板スレッドのログは秀逸だった。【自動車】円高なのに……高級外車が値下がりしないワケは? [11/12/20] 玉石混交といわれる匿名掲示板だが、このスレは最初の記事の内容が軽く感じられるほど、交わされるやりとりの奥が深い。前の前のエントリーで私が書いたことをたしなめるような書き込みもあり、初心者の私にはとても参考になった。 読後の印象を述べれば、現在の円高効果を享受したいのであれば、ポルシェのような割高な輸入車は価格の安い米国から並行輸入した方が良い。ただ、ローンを組むぐらいなら最初から正規ディーラーを頼る方が無難だろう、ということだ。 過去のバブル期に、とあるメーカーのディーラーが、シェア拡大のため円高を契機に輸入車価格を下げた結果、優良顧客が逃げたという経験はとても参考になった。今となっては、オペルとかボルボに夢を抱く人はいないかもしれない。 ワインビジネスの世界と比べながら一読すると面白く読める。ブランド作りという点で、ワインで輸入車と同じことをやろうとしても、消費者はついていかないだろうというのが個人的な感想だ。 ひらたく言えば、アルマン・ルソーのシャンベルタンを欲しがる人は多いけれど、その隣に畑を持つ無名の作り手のワインに大枚をはたく人は多くはいない。食わず嫌いをせずに試すことも重要だが、結果的には消費者がカモにされる可能性が高い。何千円もするワインでありながら、素晴らしい経験ができないような商品は無駄な出費そのものである。著名な作り手との親縁性を強調するメールマガジンの売り文句は、ワインのブランドを高めることにはつながらないと考えるべきだろう。・最近飲んだワインアンリ・ノーダン・フェラン エシェゾー 2004 アンリ・ノーダン・フェランエシェゾー2004価格:23,100円(税込、送料別)2005年(この店は2004年が売り切れ) エシェゾー [2005] アンリ・ノーダン・フェラン価格:20,790円(税込、送料別) 高級ワインを買い控えているため、ストックが順調に減っている。本当は欲しいワインもなかったわけではないが、ショップに行くヒマがなく、ネットショップでは三回ほどレア物にチャレンジしたが三連敗だった。お財布には結構なことである。 さて、ビゾーの奥さんがやっているという情報しか知らなかった、アンリ・ノーダン・フェラン。特級エシェゾーを試すのは初めて。私のボトルはコルクが折れ、残ったコルク片も取り出そうとしてボロボロになってしまった。初日はコルクのにおいの印象ばかり強かった。 今日は開栓から3日目。ブルゴーニュワインとしては比較的濃い色調。口に含むとまだタンニンが強い。香りは弱く、口の中にうまみが広がるといったことはない。それでも味わいは特級としての良さを維持している。エシェゾーらしい味はする。 まあ、飲むのはまだ少し早いかも。開ける時は細心の注意を。今回のボトル並みに安ければ(ぎりぎり4ケタ円だったような気がする)、別のヴィンテージであっても買うと思う。
2012.07.22
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車趣味が頭をもたげてきて数週間。 とりあえず本日、トミカ「ポルシェ911S 1968年式」を購入し、いつの日にかこの911を新車で買う!買うかも?と決意を新たにしたのだった。 【新品】フィギュア トミカリミテッド ヴィンテージ TLV-86d ポルシェ911S(白)【取り寄せ】価格:1,103円(税込、送料別) ちなみにこのポルシェ、「リミテッド・ヴィンテージ」という精巧にできているシリーズらしく、ミニカーの世界ですら、普通のミニカーと比べてポルシェは高いのだった。 ポルシェ好きのブログは結構奥が深く、印象に残るものが多い。 認定中古車フェアを見に行ったら結構安い911と出会い、買ってしまった人のブログは夢があっていい。 お金をためて911を買ったのに、高速道路で自損事故を起こしてオシャカになった方のブログは涙なしに読めない。 昨日は、新車で買ったカレラに愛情をこめていた人が、米国行きを機にあっさり「売りました」と書いているブログを読んでびっくりした。 今日は下記のブログを読み、ワイン輸入の世界と対比してみたら結構面白いんじゃないのと感じた。超円高! 新型 ポルシェ カイエン 個人並行輸入 奮闘日記! 円高が全く反映されない正規ディーラー車に見切りをつけ、とにかく安く新型カイエンを手に入れることに挑戦 詳しくは、このTigerTOM様のブログを読んでいただくとして、ワインの輸入ビジネスとは違いが多そうなので、つらつら感じたことを書いてみたい。(1)ポルシェの並行輸入では購入後のメンテがあるので勇気がいる。一方、ワインは障壁がない。 ポルシェを米国で買うと、日本のディーラーで買うよりも相当安いらしい。欧州から購入してくる場合もたぶん同じ。ユーロがこれだけ安くなってくると、ちまちまワインを安く買うより、スポーツカーのような一点豪華ものを買う方が価格面のメリットは大きいだろう。 しかし、国内で末長く乗ろうとすると、並行ものに手を出すのは勇気がいる。正規ディーラーは新車価格を下げることが筋だと思うが、下げられないのは中古車相場の維持だったり、既存の購入者への配慮だったりということがあるのだろう。 ま、事情を知らないワインバカの素人として空気読まずに言わせてもらえれば、そういう言い訳は既得権を守っているだけなので、野田首相でも公取のような公的機関でもいいので、一喝すればいいんじゃないかな。 せめて米国並みの価格で売れといえばいい。日本の内需は(先行き長くはなさそうとはいえ)堅調で、景気がいい先進国はそう多くない。国内消費者が円高メリットを十分享受できない状態は改善すべきだし、、、。 もっとドギツイことも書こうとしたのだが、このへんでやめておこう。ディーラーでポルシェを割高で買う人のお金は、いったいどこに行くのでしょうかね。 一方、高級なワインを並行輸入するのはどうか? こちらは何も障壁がない。ボーヌの街中でいいワインを買ってキャリーしてくることもできるし、生産者から直接入手して持ち帰ることすらできる。その気になれば欧州に旅行する人なら誰でもできることで、ブランド自動車に比べれば、裁定取引がききやすい商材だと思う。 入手困難な稀少なワインの価格を吊り上げる商売人が小売業者にも素人にも(転売屋さんのことね)多いけれど、車に比べれば商売の存立基盤は危ういと思う。ルーミエのアムルーズを10万円前後出して買うなんてカモですよカモ!(2)ポルシェは正規が高い。ワインは正規が安い。 前述の通り、ポルシェを国内の正規ディーラーで買うと高い。 一方、ブルゴーニュワインを国内小売店で正規で買うと相対的に安くすむことが多い。米国、英国で買う方が安い場合もないわけではないが、毎年、少量だが一定量が入荷する作り手の高級ブルゴーニュワインは日本の正規代理店の販売価格が安いと感じる。 まあ、時たまバカみたいな値をつける小売店(と背後のインポーター)もいるが、ポルシェとの比較なので、DRCとかジョルジュ・ルーミエあたりで比較していると考えてほしい。 日本経済のデフレ体質のせいなのかよく分からないが、アルマン・ルソーのトップ2などは、内外価格差がとても大きい気がする。(3)車もワインも維持費はかかる。 維持費はどっちもかかる。ポルシェはオイルやフィルターからして、普通の車とは手間賃が違う。安い国産車なら入るだけ無駄に思える車両保険に入ることも必須である。 ワインの場合、いかに夏を乗り切れる状態でワインを保管するかという事が、愛好家になる者すべてが直面する問題である。冷蔵庫タイプのセラーを買ったり、レンタルセラーを借りたりする。昨年、今年は、ワインの維持費をおさえるための取り組みを続けてきた私だが、ポルシェオーナーなんかになった日には、その1ケタも2ケタも高い維持費を支払うことを余儀なくされるのは自明だ。【最近飲んだワイン】・ヴィレーヌ フォルチューヌ2010 【2010】オベール・エ・パメラ・ド・ヴィレーヌ 紅白2本セット B価格:6,657円(税込、送料別) 先週末の午後、東急本店に行くと、A&Pヴィレーヌさんのワインが山積みになっていた。久しぶりに赤、白と飲んでみた。白(レ・クルー)が良いのは知っていたが、赤で人気がなさそうなフォルチューヌも結構良かった。特に、開栓から1週間たって飲みきった時が最も複雑味が増していて良かった。僕には高いブルゴーニュワインは必要ないのではと思った。・G.ルーミエ ブルゴーニュ2008 【税抜1万円以上購入で送料無料】[2008]ブルゴーニュ・ルージュ / ジョルジュ・ルーミエ / フ...価格:5,250円(税込、送料別)※仕方ないのかもしれませんが、在庫がない。 昨日から今日にかけて飲んだワイン。開栓すぐからしばらく後まで、ルーミエの力を見せつけられた。が、1日たった今飲むと酸っぱさが目立つように。や、いいワインだと思います。過去に東急百貨店で買ったワイン。値段相応以上ではある。
2012.07.15
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こりゃあいかん。 不景気なのに、これ以上散財できない。そうは思うのだが、もうどうにも。 先日、仕事が終わった後、なぜか職場の先輩とクルマの話になった。 この先輩の話は、BMWからVWのゴルフGTIに乗り換えたらとても良かったという内容で、普通は逆だと思うのでふんふんと聞いていた。 で、自分はというと基本的に国産派なのだが、「外車で一生に一度は乗ってみたい車といったらポルシェですねえ」と話したのが運のツキ。いま、強烈にクルマ趣味が頭をもたげてきた。 大学生のころ、総武線沿線にある仏語学校(有名どころ2校のうちの1つ)で習得した成果を何に活かせるだろうか、といつも考えていた。 今となっては、メリットは「ワインのラベルがさっと読める、仏語のワインのガイドブックが読める、現地に行ってドメーヌ当主とカタコトながら話ができる」という程度なのだが、学生時代はどちらかというとクルマ趣味、特にセナやプロスト、マンセルという才能が火花を散らしたフォーミュラ・ワンへの世界への関心がとても強かった。どっちにしても、仕事にはつながらなかった。 フランスに短期滞在した時は、パリの街中を走るルノーやシトロエンなど、どうということはないが日本ではあまり見かけないフランス車の撮影にうつつを抜かしていた。ルノーのバスとか喜んで撮っていた。 夜はスーパーに並んでいるよくわからないネゴスで日本円換算で800円程度だった「ボルドー」や「コート・デュ・ローヌ」を飲んで過ごした。 社会人になり、生まれ育った東京を離れて地方都市で生活するようになり、転勤後最初のボーナスをプジョーの中古に突っ込んで大失敗したりした(あちこち壊れた)。2台目からは縁あって某国産メーカーの車ばかり乗っている。 都内に職場が戻ってからワインに目覚めて10年余りが過ぎ、現在に至る。お金のかかるワイン趣味の前に、やはりお金のかかるクルマ趣味は遠ざかった。 今も良く覚えている場面がある。まだ先着順でワインが買えた東急百貨店本店の前で並んでいたとき、一緒に未明から並んでいた人が、目の前にアルファロメオ(スパイダーか屋根付きのGTO)を停めていた。「ちょっと前までは、ああいう車が欲しくてたまらなかったものだけどな」と感じながら眺めていた。この頃には欧州で高性能な日本車が珍重されている事情も知り、輸入車信仰のようなものはすっかりはげ落ちていた。もう完全に醒めてしまっていた。 分からないものである。フランスのワインの世界をのぞき、ワインビジネスの華やかな面だけでなく不誠実な面もみえるようになり、自分でも冷静になってきたと思った途端、またクルマへの興味が強まったのだ。 とはいえ、昔はあこがれていた車と、いま関心がある車はだいぶ違う気がする。このあとどれくらいの間、クルマに乗ることができるか分からないが、一生のうちに一度は乗ってみたいクルマに乗ろうと考えて毎日過ごすことも悪いことじゃないんじゃないか、と考えるようになっている。 自分でもかなり視野が狭いと思うが、欧州車ならポルシェ、国産車では企業の役員が運転手に運転させるような高級セダンには乗ってみたい。 前者はスピードが出せるクルマの中では最もメンテナンス性が良いと思えること、後者は自分が生きた時代の日本経済を支えた自動車の先端技術の結晶を体験しておきたいということが理由だ。 この週末、多くのポルシェ購入記のブログを検索して読んだ。中には、状態のよいポルシェを買ったのに高速道路でタイヤがバーストして廃車にしてしまった同世代の人もいて、羨ましいやら気の毒やら、複雑な気持ちになってしまった。 気がかりな点は、ポルシェで購入できる可能性があって興味があるクルマというと、ケイマンやボクスターのような2シーターであるという点だ。911シリーズだといちおう後部座席はあるが、値段は格段に上がるし、ある程度人数が乗れるカイエンとかには興味がわかない。外車を選ぶお金持ちの人は、家族のニーズなどとも向き合ってメルセデスベンツやBMW、アウディなどに鞍替えするのだろう。でも、そういうクルマ選びをするぐらいなら、僕ならトヨタやホンダにするだろうな。 ある人によると、世田谷区で走行しているクルマのうち、商用車をのぞく2台に1台は外車なんだそうだ。オーナーの人には悪いけど、BMWなんて20年前のクラウンやマーク2みたいなもの。トヨタ車と違ってメンテナンスには気を使うし。あんなもののどこが(以下自粛)。 でも、まあ自分の経済力ではポルシェは無理だろうなあ。宝くじでも買うか。
2012.07.07
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SOPEXAのメールマガジンで、「ブルゴーニュへの道」というガイドブックが紹介されていた。備忘録替わりにリンクを貼っておく。紹介されているドメーヌが、ことごとく日本の普通のブルゴーニュワインファンが追いかけないであろう作り手であるのが、とてもすがすがしい。 観光なら、こういうところに1つは行くと良いと思う。本気でそう思う。著名な作り手だけがブルゴーニュワインのすべてではない。http://www.wobook.com/WBkZ5EQ9xw6y/En-Route-vers-les-Bourgognes.html=以下、メルマガの紹介文を引用= BIVBが設立した「畑からカーヴまで」の憲章(顧客それぞれの要望に合わせて、丁寧にもてなすことを保証した宣言)に加入しているドメーヌ、ネゴシアン、協同組合は、317軒におよぶ。ガイドブックでは、この317軒の生産者の住所や連絡先が産地ごとに記載されているほか、ブルゴーニュで開催される100 件あまりのワインイベントも紹介され、ブルゴーニュのワイン産地を旅する時の一助となるように工夫されている。=引用おわり=
2012.05.28
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hirozeaux氏の不躾な書き込みから始めた一連の書き込みは、これでいったん打ち止めにしたい。自分のことながら、感じが悪いので。所見を示して区切りとしたい。 固定ハンドルネームによる「いつもいつも的外れですね」という書き込みが一概に悪いとはいわない。しかし、その後にこのブログ上で何も返答してこないところをみると、hirozeaux氏は言葉の重みが分からない人のようだ。 ああした悪口を書きこんだ背景は、アルコールがまわっていたか、ログアウトすることを忘れていたか、そんなところだろう。 そこからどういう対応をするかにより、この人の度量も明らかになると楽しみにしていたのだが、きちんと返事を書いてくるでもなく、それでいて自分のブログは更新しているようで(「お気に入り」に入っていたので自分の管理画面から確認できてしまう)、心底がっかりである。 他人のブログで「的外れですね」と書いておいて、どういう意味かと問われたら逃げてしまい、的外れなことに自分のブログを淡々と更新する。ばかげているし、笑い話である。 彼は、尊敬する他のブロガーと対等にお付き合いをしている人という認識だったので、もっと有意義なやりとりができると期待していたのだが、残念だな。 ワインの知識を、ひけらかしたり誰かを貶めるために使うのは愚かだ。印象が悪いし、ひけらかす本人以外は誰も得をしない。 一方、たとえ言葉づかいが悪くても、正しい情報を伝える姿勢がある人であれば、私は(使う言葉の品は下げるだろうが)敬意をもってその人と接するだろう。 ワインの世界は情報が重要で、その重要な情報を頼りに、消費者はいくらまでお金を出すか決めている。しかし、情報を隠ぺいしたり都合よく捻じ曲げる関係者もいるから、注意しないといけない。 今回のlignierのエントリーも、そういう意識を持って(かなり酔っ払って)書いたものである。拙い点があるのは自分でもよく分かっており、コメントを寄せていただいた他のすべての方にはお礼申し上げたい。
2012.05.27
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hirozeauxさんにコメントをお願いしているものの、先般の一行コメントに続く書き込みをいただけていないのは、当該エントリーがブログの一番上から消えたためではないかと今更ながら気付いた。そこでhirozeauxさん用のエントリーを改めてたてることにした。コメントを寄せていただければ、順次本欄の方に転載したい。これで博識で的を得たコメントを寄せていただけることでしょう。こちらにお招きするための書き込みもしないとね。参考リンク L.et A. Lignier.--------------------------------------Re:L.et A. Lignier(05/19) hirozeauxさん いつもいつも的外れな内容ですね^^(2012.05.19 23:28:27)(以下、余白)
2012.05.22
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先代のユベール時代の顧客の継承に失敗したのかね。最近、ここのワインの値下げ販売が目につくようになった。ま、先代は隠居しないで分離独立したのだから、継承も何もないか。 お金がうなっていれば、ストック用に欲しくなるワイン群だが、世間的にはダメという烙印を押されているのか、それともゴタゴタで印象が悪いのだろうか。 ルーシー・エ・オーギュストとユベールのワインの中身が別々であるとしたら、やっぱりユベールの方が欲しい。息子の嫁さんが引き継いだことへの悪評がどうこうではなく、ブルゴーニュ愛好家は単純に名手のファンが多いということだ。下品な言い方をするなら、爺(じじい)フェチが多いのだ。前にも、ここのブログで書いたような気がするが、アンリ・ジャイエ、ジャン・グロ、ダニエル・ショパン、ジェラール・ポテル、ジャッキー・トルショー。みんな手堅いジジイのワインが好きなんだな。より幅広く解釈すれば、ジャック・セイスやドニ・モルテもこの範疇に入るだろう。 クリストフ・ルーミエみたいな例外もいるとはいえ。【リュシー・エ・オーギュスト・リニエ】クロ・ド・ラ・ロッシュ[2008](赤)13440円(追記)素人ブログにけちをつけたい筋から、ここぞとばかり「ユーロ安なんだから当たり前だろ」という上から目線コメントが来る(あるいは関係ないどこかのブログに悪口を書かれる)ような気がするので、先に自分の意見を書いておく。 ユーロ安で新発のワインが安くなるとしたら、ユベールのワインも同じように下がらないとおかしい。が、そういうことは起きない。「インポーターが違うから」云々というなら、業界関係者の言い訳としてならまだ理解しないでもないが、消費者側からするとおかしいと思うよ。ルーシ・エ・オーギュストの方は、値下げしないと市場で受け入れてもらえなくなっていると考えざるを得ない。私個人は残念なことだと思うけれど。 たとえば、2000年ごろのヴィンテージではまだお手頃だったアルマン・ルソーのワインは、新発ものがドンドン値上がりしている。当時は為替レートは今よりユーロが少し高かったように記憶しているが、シャンベルタンは2万円前後だった。要するに、顧客の購買力を横目でみながら、価格を吊り上げているワイン業界の皆様にとって、ルーシー・エ・オーギュストはブランド価値に欠けるというのだろう。 しっかし、孫2人の名前をつけたやり方は狡猾だな。彼ら2人本人は何も悪くないのに。(注)↑「経営している嫁さんの名前じゃなく孫の名前がついているから、悪くいいにくいじゃないか」という意味でした書き込みだったが、こういういい方はよろしくないと思いなおし、この箇所は削除する。「ここのドメーヌがもっと人気が出ればいいのに」というつもりで書いたポストだったので、これでは誤解を招きますな。反省反省。 ブランド価値で価格を吊り上げるという点でいうと、エマニュエル・ルジェの2009年ヴィンテージの値付けは随分差がつきましたな。フィネスは偉いというか、もう1つの方はいい加減にしろというか。フィネスを手放しで褒めたくない自分もいるので、こういうことは書きたくないけど。と、もう1つの方がかつて輸入した「ドーヴィサ レ・クロ2005年」を飲みながら駄文を書くのだった。(追記)さっそく先輩筋にご指導いただけそうなので、ポストに併記。今回は、恥をしのんで間違いは訂正しようと思う。 よろしくお願いしますね。 Re:L.et A. Lignier(05/19) hirozeauxさん いつもいつも的外れな内容ですね^^(2012.05.19 23:28:27)返事を書く 追記 hirozeauxさん、国内ショップの人をひやかす程度ではリニエ家に関する的を得た話が聴けないのですよ。気合いの入ったコメントをお待ちしてますよ~。
2012.05.19
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1月22日の電車での勝沼行きについて続きを書く。加筆ではなく、別のエントリーとした。 電車であっても勝沼のトンネルカーブに行った理由は、長年買い続けてきたワインの保管場所が固定化してしまっており、もっと引き出しやすい形に改めようとしたためだ。 勝沼のトンネルカーブは保管料が割安で環境もいいのだが(地震にも強い)、ワインを引っ張り出してくるのは面倒で、運んだらそのまま置きっぱなしとなりがちである。 寺田倉庫にも勝沼にも、買っただけで飲めない「不動のラインナップ」ができてしまっている。2つの保管場所を有効に活用するため、寺田にある不動のワインを勝沼に運び出し、かわりに飲みごろのワインを勝沼から引き出そうと考えた。車で持ち込むことはできなくなったが、勝沼のトンネルからある程度ワインを引き出してしまえば、次に車でワインを多く持ち込む時にワインを収納しやすくなるメリットがある。 運び出すワインは事前に決めてあり、中身を入れ替える作業はあまりしなかったので、作業は小一時間で終了した。行きに比べて帰りの方がワインの本数が多い。ぎっちり詰まった12本用の段ボールと、これまた7本近く入っている青いワインバックの2つが重い。そこで、帰りはタクシーを呼んで勝沼ぶどう郷駅に戻った。 少し時間が早く、上りの特急は1時間後まで来ない。勝沼ぶどう郷駅は休日は特急が何本か臨時停車するが、14時台まで特急がない。 ここで一計を案じ、ひとつ甲府寄りにある塩山駅まで普通列車で行き、そこからバックして特急で新宿に戻ることにした。ひと駅分は別途キップを購入した。 帰りのキップは「甲府-新宿」間で入手してあった。都内の金券ショップで売られている回数券は「甲府-新宿」が多いのだが、勝沼ぶどう郷-新宿の正規料金より、この回数券の方が安い。JRで都内と勝沼を往来する方にはおススメである。 勝沼ぶどう郷駅は、ホームまで階段しかない古い構造の駅である。線路脇の低い場所には、以前スイッチバックだった頃の古いホームがある。というわけでホームは高い場所にある。ホームまでは階段しかなく、20本近いワインを引きずって、いち、にのさんで階段を駆け上がった。階段を行く途中で、乗車する下り普通列車の入線アナウンスが聞こえ、少し急いだために体力を消耗した。昼ごはんを食べていないことを思い出した。 塩山駅につき、特急の指定を変更し、予定より1時間早い特急に繰り上げた。勝沼ぶどう郷駅と違い、この駅には上下線ともエレベーターが備えられている。重い荷物があっても心配ない。ただ、構内の売店ではパンぐらいしかなく、時間が迫っていたので改札の外にも出られなかったのが残念だった。 乗車した特急「かいじ号」で再び雪深い初狩付近を通過し、途中大月、八王子、立川、三鷹と停車して新宿に到着した。到着したホームは成田エクスプレスなどが発着する長距離専用ホームではなく、オレンジ色の中央線快速と同じホームだった。せわしない雑踏の中、中央口からエスカレーターやエレベーターを使い、階段を下りることなく地下鉄のホームにたどり着けた。(終) 追記 本日、今度は車で勝沼のトンネルを再訪した。 寺田倉庫から数箱持ち出し、勝沼から自宅用と寺田に戻すワインを運び出した。中の配置を相当いじったため時間がかかったが、ワインのラインナップはかなり適正化できたと思う。 ただ、勝沼に保管したワインはますます「不動のラインナップ」化した。ジョルジュ・ルーミエのレ・クラやモレサンドニ1級などは収納しきれなくなり、段ボールの外側に立てて保管せざるを得なくなってしまった。ルーミエのすそものを買い過ぎてきたことを反省している。こんな状態なので、入手困難な特級や1級と抱き合わせで村名級をたくさんつけるワインショップとは縁がないのである。出費がかさむし、保管に金がかかって困る。
2012.02.12
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前週末、雪が降る中、電車で勝沼のトンネルカーブに行った。自宅に買ったばかりで飲めないワインがたまるし、飲みたいワインも取りにいきたいし、ということで、寺田倉庫によってからクルマで行く計画をたてていたものの、あいにく関東地方に雪が降った。このためだけにスタッドレスタイヤを購入してはくのもバカバカしく、旅行の中止も考えたが、予定を一部見直して電車で出かけることにした。 行きは新宿から高尾まで京王線、高尾から勝沼ぶどう郷までは中央線の鈍行を利用した。府中あたりから降雪がはっきり確認できるようになり、高尾でもかなり寒かった。 小淵沢行きの電車に乗って大月を過ぎ、初狩あたりに来ると、まるで雪国のように雪が積もっていた。 「これはダメか。雪で道がまともに歩けないようなら、電車でそのまま帰るしかないか」と危惧したが、勝沼の手前の甲斐大和駅を過ぎると山肌に雪がある程度となり、勝沼の道路にはうそみたいに雪がなかった。東京より気温が高かったようだ。こんなこともあるんだな。 駅からトンネル・カーブがある場所まで、やはり旧国鉄時代のトンネルを利用した遊歩道がある。はじからはじまで徒歩で20分ぐらいかかるのだが、この道は数日前に閉鎖されていた。安全工事をした上で来年春に再開通だそうである。東日本大震災やその後の地震で平日に閉鎖されていたこともあったが、それでも週末は開けてくれていた。閉鎖は残念。 仕方がないので、駅からタクシーで行く場合と同じように、甲州街道までいったん降りて、もう一度登る道を歩くことにした。ブルゴーニュでたとえていえば、ヴォーヌ・ロマネの中心部からいったん国道におりて、しばらく北上してからシャンボール・ミュジニー村にいくような感じで、かなり道のりが長くなる。今回、閉鎖されて通れなかったトンネルは、このたとえでいうとロマネ・コンティからミュジニーまでのグランクリュ街道あたりになる。 雪は道路に見当たらない。近くのぶどう畑では、枯れたぶどうの枝を燃やしていた。歩道は状態のいいところと悪いところがあり、カートを引いていると車輪が乱れ、ストップしなければならなかった。 途中、明治維新のころの古戦場で新撰組の近藤勇がある場所で左に折れ、再び山側へと入っていく。ここからカーブまでの登り道はかなりきつい。車で通過すればものの1-2分なのだが、日ごろの不摂生がたたり、かなりこたえた。 結局、勝沼ぶどう郷駅を10時過ぎに出発してからちょうど1時間ぐらいかかった。 (続く。後日、大幅に加筆する予定)
2012.01.22
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暇つぶしに、最近のワインの支出と、収入から生活費などの必要経費を除いた可処分所得を表にしてみた。すると、買っている時は気がつかなかったが、どうも使い過ぎ、買い過ぎにも程があると思うほどバランスしていないことが判明した。昨年はずっとワインにあまりお金を使わないように我慢していたが、最後の最後で反動が出てしまい、気前良く買いすぎたようだ。反省しなければ。 ブルゴーニュファンは、新発の2009年ものに殺到しているのだろうが、私が買った2009年ヴィンテージといえば、ジョルジュ・ルーミエの裾ものとヴォギュエの一点豪華もの、それとミシェル・グロのクロ・デ・レア、デュジャックのクロ・サン・ドニぐらい。出費の大半は過去に買い損ねた良年2005年と、個人的な記念ヴィンテージ2008年に集中していた。ジャック・フレデリック・ミュニエだけは2009年ヴィンテージも裾ものだけは拾いたい、と思っていた。しかし海外からワインを輸入する計画も仕掛り中のものがあり、もうそれどころではない感じになってきた。というわけで、今後半年ぐらいはショップに顔を出す機会を減らし、おとなしくしていようと決意するのだった。ミュニエとラヴノーぐらいは恒例なので例の店に並ぶかもしれないが(笑)。
2012.01.22
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フランス国債がついに格下げとなり、ユーロ安も佳境に入った。既に対円ではユーロ紙幣が出るようになってからの最安値を更新したらしい。ワインの価格もさらに下がると予想される。 安くなったワインを無理のない範囲で買って、フランスの農家を応援しようじゃないか。がんばれフランス。 一方、「ユーロが下がってもワインの価格は下げられません、なぜならば...」と弁解している一部輸入業者の諸兄には、「正直な商売をしろ。首洗ってろ」という言葉を謹呈したい。そんな言葉を鵜呑みにしているメディアも同罪だ。 ユーロが165円から150円近くに下がったとき、「決済を遅らせて何百万円儲かった」と喜んでいたインポーターの話を、ショップの人からきいているんだよね。 ユーロが100円を切ったいま、どうやって消費者を懐柔しようか考えているんだろう。そうはいくか。 騙されてはいけない。われわれ消費者が飲むために払うワイン代が適正かどうか、よく考えるべきだ。累損の解消や余計なプロモーションコストに消えてしまうなんて、たまったものじゃない。 プロ限定の試飲会に、時には「コネを駆使して」参加して、そのあとで素人に上から目線で対応しているプロの人たちは、だれが最終的にその費用を負担しているのか、よく考えてもらいたい(なお念のため付言すると、普段自分でワインを買いに行く店には、こんなことを考えてはいない。理由は長くなるので割愛)。自分はあまり支えているつもりはないけども。 ここで強調しておきたいのは、ユーロ安をそのまま最終価格に反映させるべきだ、というつもりはないということだ。 為替が下がって今までより安く入荷できた差益は、インポーターとショップと最終消費者で分け合うべきだ。 ものすごく安くする必要はないが、少しも安くなったように感じない価格設定は間違っている。 材料コスト(ビン、コルク)や流通価格がインフレで上昇しているという言い分はその通りであって、すべての価格が、自分がワインを飲み始めた2001年ごろの水準に戻るわけはないと分かっている。 ただし、生産者が蔵出し価格をあげた結果として高くなったワインでなければ、良年といわれる2009年ヴィンテージで急に価格が上がるのはおかしい。ルジェのいまの市中価格など、みんな「高い、高い」と文句をいっている。あんたPT2世か。 そういう意味じゃ、ロベール・シェヴィヨンとかは優等生だな。これまでの価格上昇も穏やかだったし、これからはマイルドに下がるだろう。 ルーミエははなから需要に供給が追いついていないから、仕方ない部分はある。ボンヌ・マールを1万6000円とか2万円ちょっとに戻しても入手難という問題は何も解決しない。ちゃんとした店では2009年は価格が少し下がったし、文句をいう気はない。でも、個人的にはもう一段落にした。 「こらおまえ、じゃあどこのドメーヌが高いと思ってんだ」といわれれは、ルジェやヴォギュエ、JFミュニエ、ドメーヌ・ルロワ、DRCなんかだと答える。「嫌なら買わなきゃいいだろ」というのはその通りだし、しがらみがなかったり特別な事情がなければ、値段が下がらなければ避けようかと思っている(ミュニエさんにはお世話になったから、話はすこし別)。 たいたい、ルジェの上のクラスはいざしらず、村名クラス以下のワインをうやうやしく馬鹿高い価格で売るなんておかしい。フランスには、このクラスのワインを棚にころがして、1本20-40ユーロ前後で「好きなだけ買え」っていってる店だってある。実際に1年前に見た。 東急でお会いしている人にはよくする話だが、ブルゴーニュワインを買うため初めて東急本店に並んだとき、目的ではなかったクロード・デュガのグリオットシャンベルタンが5万円以上することに面食らった。さらに、一番高いそのグリオットが飛ぶように売れて、さらにびっくりした。「世の中には高いワインが好きな金持ちがいるんだな」と強烈な印象として残ったが、なんのことはない、今じゃデュガこそ買わないものの、同じぐらい高いワインを自分でもいつのまにか買っている。 このユーロ安に直面して、世界が大きく変わろうとしていると感じている。その中で今までと同じ商売のやり方をする人に馬鹿正直についていくことはないな、と痛感した。 いきなり送りつけてきて、レアで高額なワインを先着順で売るような店のメルマガは、情報面からとても参考にさせてもらっている、恩に感じている1店をのぞき順次解除する。購入者1人1人が市場である。バカバカしい売り方に付き合わなければ、市場のいびつな構造は少しずつ解消することになる。もっといえば、この高級ワイン市場の特徴は「いびつさ、歪み」にこそあるといっていい。 詳しくない人でも名前が知られているワインといったら、フランスだとボルドーの左岸1級5銘柄とペトリュス、シュヴァル・ブラン、イケム。ブルゴーニュならロマネ・コンティぐらいだろう。それ以外のワインに高いお金を払うのが、とてもばかばかしく感じるようになってきた今日この頃である。※ まだ書き足りないが、続きはいずれ別の形で。※モンラッシェとシャンベルタンも加えておこう。
2012.01.14
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ユーロ圏のソブリン問題がどえらいことになっている。ギリシャだけならまだしも、イタリアやスペインの国債利回りが6%とか7%に達し、フランス国債にも格下げのうわさが出て、経済はもうしっちゃかめっちゃかになっているらしい。 円高が進み1ユーロ=100円を切ってもおかしくない勢いで、安くワインが買えてラッキー(笑)インポーターは各社とも相場をにらみながら仕事をしないと機会損失が大きいから大変だと思う。 で、これだけユーロが安くなってきて思うのが、稀少なワインが今さらのようにぽろぽろ出てきているということ。個人的にも、先日非常に稀少なブルゴーニュの某銘柄(2005年ヴィンテージ)を買うことができた。セット販売で、売れそうもない1級の抱き合わせワインがごっそり入っていた。高いお金を払ったが、それに値するワインだと思う。売り出し当時、2日徹夜して入手した方もこの目でみているので、それを思えば妥当じゃないかと。 売り場の方にきいてみた。「このワインは新たに入荷したものですか、それとも店内に保管していたものですか」。答えは「店内に保管していた正規輸入のワイン」だった。やっぱりショップはこういう銘柄を隠しているんだなと確信した。 ここからはまったくの素人の推測でしかないが、たぶんこういうことだろう。 「震災や円高で景況感が悪化し、売上高が前年を割り込んでいる。その上ユーロ安で、これまでに仕入れた在庫は割高で売れなくなる。では、このとっておきの某銘柄に、売れていないあれもこれもセットにして売ってしまおう、多少プレミアを乗せても今ならさくっと売れるに違いない。」 で、策略にのせられた私がさくっと買い、この年末は(も?)首が回らなくなってしまった。しかし、セットでついてきたワインは、今となっては少し高く感じるとはいえ、ブルゴーニュの著名な作り手によるいいワインなので、インチキくさいネットショップの新年福袋に比べればずいぶんとマシである。 私は海外ショップから買うことはあまり多くないが、ブルゴーニュの店から定期的に送ってもらっているリストをながめていると、当時さっさと売り切れたはずの2005年のワインが、やはりぽろぽろと出てきている。 稀少な銘柄は今もプレミア価格で販売されているが、円高のため以前よりは安く感じる。2005年が新酒だった時期はユーロが160円台ぐらいで、このころブローカー経由で仕入れた日本国内のショップがつけた販売価格に比べれば明らかに安い。欧州の不況感は日本をはるかに上回るので、昔買い損ねたワインを買うチャンスが到来しているようだ。 巷では新酒2009年ヴィンテージの奪い合いが起きているが、個人的にはやる気がない。某渋谷百貨店のルーミエ発売時の並びぐらいは毎年の恒例行事なので参加するかもしれないけども、って前にも書いた気がするがまあいいや。 もう1つ。こういう動きを知ってか知らずか、客をだますような値付けをする国内ショップが後を絶たないと感じている。 先日、ある楽天非加盟のネットショップから、誰もが欲しがる作り手の村名ワインが入荷したというメールが届いた。のぞきにいくと、在庫は残っていたが価格が1本で2万円近い。これは東急が売ると1万円前後のワインであり、値付けは各ショップの自由とはいえ、ずいぶん足元をみようとしているなと感じた。最近、ブルゴーニュの某店からきた値段表をみると、このワインは課税前で60ユーロ台だった。いま、1ユーロって200円以上するんだっけ? 別のある楽天加盟店ではこのほど、ある稀少な白ワインのバックヴィンテージが10万円台後半で売り出された。稀少とはいえ、そのブルゴーニュの店のリストでは、800ユーロ台である。 ちなみにこの白ワイン。丸の内のエノテカ(急に実名。他意なし)に併設されている飲食店を利用した際、売約済みのボトルがエノテカの店内に隠されているのを偶然発見したことがある。エノテカで買ったワインを飲食店に一定料金で持ち込むことができるという仕組みを採用しているようで、飲食店で酔った私がトイレに寄った際、ひとけのないワインショップ内で下の方の棚を物色していて発見してしまった。 昔、あるワインショップの主人にいわれたことがある。あなたは有名な銘柄ばかり買おうとしているがショップのおススメをきいて買うといい買い物ができるよ。 あるいは、こう。良年のワインを買いたければ、毎年買って顔つなぎするべきだ。良年だけ欲しいなんて虫が良いし、お店の方も毎年買い続けている客をむげには扱わない。 で、今年。2009年はちょっとした争奪戦になっている。ある店には「今年は××の入荷が少なくてまわせないかも」。別の店は、はるかに高いプレミア価格で発売する。 何年も貧乏ワインマニアをやってきて思う。やっぱり、ショップは金もちを優遇する。貧乏人は何をしても無駄だ。一度に6ケタ円をワインに支払える人でないと、本当の意味でいいワインをまわしてはくれない。だから、金持ちの自覚がない人は余計なお金を払ってはいけない。 先日、お取引先の方と飲んだ際、マンガ「神の雫」の話題になった。私はあのマンガがいかに嫌いかということをとうとうと説明し、先方がどう思われたかわからないが、その時に「マンガに出ているワインを買おうと思っても、ネットなんかではみんな売り切れなんですよ」という話をきいた。責任者出てこい。 作り手が有名じゃなかったり、有名な作り手でもトップキュヴェ以外の人気薄のものであっても、味も状態もいいワインを割安に売る店の方が、長くワインを飲み続けるためにお付き合いしていくべき、いいお店なのではないか。そんな思いが最近強くなった。特別に稀少なワインは、渋谷の百貨店で並んで買えなければ、なじみのネットショップで買えなければ、もう探さなくていいと思えるようになった。自分のワイン趣味は、ひとつのヤマを超えたようだ。
2011.11.26
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NHKの今日の正午のニュースをみていたら、ボジョレー・ヌーヴォーが羽田空港に到着というニュースが流れていた。デュブッフのラベルが輝き、インポーターさんの女性が「今年は◎◎」と毎年聞いたような内容のセールストークをし、ふーんと眺めていた。 と思っていたら、なんと日あたりの良い場所にテーブルを出し、そこの上にヌーヴォーのボトル数本を置いて写真をとっているマスコミのバカ(あえて言う)がいるじゃないか!!!。 写真じゃなくてテレビカメラかもしれないが。 あのー、それ売り物だよね?違うの? 税関職員がカメラの前でワインを抜き出すのは税関の仕事だから仕方ないとしても、メディアがそんな風に扱うのを黙ってみているそこのインポーターさんさ。だめでしょ。毎年恒例とはいえ、あなた方が呼んだ人たちでしょ。それとも、あのワインはそのままどっかにお蔵入りするの? 大量に作っているデュブッフとはいえ、コンビニでも売るとはいえ、生産者にも消費者にも失礼じゃないのかな。NHKも、他社がしていることとはいえ、ああいうのは流さない方がいいと思いますよ。うん。 追記…と書いてからよくよく思い返してみたが、過去に読んだワイン産地のガイドブックなどでも、日当たりの良い場所にボトルを置いて写真をとっているのを見たことがあるような気がする。今の気温なら熱劣化はないだろうけど、直射日光もよくないと思うがなあ。生産者でも気にしない人がいるのかな。 仮にだ。ジョルジュ・ルーミエを紹介するメディアがいたとして、サンプルをだしてくれといってミュジニやらアムルーズやらをわざわざ引っ張り出させて、シャンボール村の柔らかい日差しが注ぐ屋外で15分も20分も撮影しているメディアがいるかもしれないと考えたら、いてもたってもいられないけどなあ。
2011.10.29
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最近、二年ぶりぐらいに職場がかわった。異動で手取りが増えるのか減るのかまだ不明だが、ワインのことなんか考えていられない状態になっている。異動時の特殊事情で、前の職場の残務処理と新しい職場の仕事を覚えることが重なって、余計なことを考えていられない。最近のワイン事情なんか、まるで分からない。 異動の直前に大きな買い物をしたのでワインに費やす予算はなく、ちょうど良いのかもしれないが、本当に余裕がなくなった。たまには、こういうのもいいかもしれない。年中行事であるルーミエの並びぐらいはするかもしれないが、どうにも力が入らないな。 年末向けの特殊な仕事が終われば、新しい職場の仕事も軌道にのるだろう。朝、出勤する時間が一時間以上も早まったが、仕事があるだけでも幸いで、文句をいう気にすらならない。 ちなみに新しい職場は九年ぶりに復帰したところで、ワインを本格的に飲み始めた場所でもある。最寄りにある、カリフォルニアワインで有名なワイン屋を店の外から覗いたが、仲良くしていただいた男性店員はいなくなってしまったようだ。時の流れを感じずにはいられない。 この店員さんが教えてくれたこと。新宿の小田急ハルクの閉店セール(いまの売り場ではなく、かつて一つ上の地下一階に充実したショップがあった。いったんハルクからはワイン売り場がなくなり小田急百貨店本店に移った)でブルゴーニュワインを狙うなら2000より1999であること、むかしただのワインファンの頃にアンリ・ジャイエを買うため湘南の某店によく通ったこと、最近はインターネットが普及したおかげで高いワインが売れるようになり三万円以上もするクインタレッリのアマローネもすぐに売れてしまうこと、など。 数年前にこの近くの職場にもどってきた時も、この店員さんは残っていて、最近フーリエがよく売れる、なんて話をしてくれていた。残念だな。 ここまで書いた内容だけで、どこの地域にあるどこのショップのことか分かる人はすごいと思う。暴露しないで欲しい。 きょうの夕方になり、やっとルーミエのモレの最後の一杯を飲んでいる。バキュバンもしていなかったので酸化しているが、もとの状態がよかったのだろう、これはこれで飲める味である。週末に自宅でほっとしているひと時、ワインって面白い飲み物だなあとかみしめている。
2011.10.22
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ヤフーで広告のリンクが出ていたので見たのだが。http://www.france-ex.com/tour/detail/915/4980.htmlなんぞ。勝手にいけばいいじゃん。ていうか、何にこんなにカネ払うのさ。愛好家はしぼればカネがじゃぶじゃぶ出るとでも、思われているのかいな。すげーな。
2011.09.13
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書き始めてからしまったと思うくらい、長くてヒトに読ませるのもどうかというブログをあげてしまったあとは、ワインに関する身辺雑記でも書くに限る。 ルーデュモンの訪問記、早く終わらせたいなあ。独り言ですが。 昼から、もうすぐ三つになる息子(2008年産)を連れてお出掛け。彼が楽しく感じるであろう地下鉄にのって、いざ渋谷へ。降りて地下道で東急本店のほうに向かおうとすると、息子がなぜかひどく怒りだす。騒ぎ出すので、仕方なく従っていったら、あらぬ場所で地上に出た。こいつはただ、地下鉄通路にあるエレベーターに乗りたいだけなので、こういうことが起きる。 あらぬ場所とは、宮益坂下の交差点から、少し原宿によった場所。暑いさなかに変なところに出た。しばらく地上を歩いて109の方に向かうが、人大杉で心配になってきたので、もう一回地下に潜る。 東横店の並ぶ場所の近くを通って、109の下から、もう一度地上へ。くじら屋やヤマダ電機の前を通り、本店にむかう。暑いさなかを長く歩いた息子に疲労の色が見えはじめた。頑張れ、あともう少しだ。 目的地はワイン売り場ではなく、同じフロアで反対のはしにあるミカドコーヒーの売店。モカソフトを二人で分け合って食べる。お出掛けの目的地はここだったのである。しかし、私は付け合わせのプラムのほかは三口食べただけで、ソフトクリームはほとんど息子のお腹に入った。 さて。お出掛けの目的を正当化できたので、父の目当てであるワインショップへ。ところが、いざ店にはいるというところで息子が強烈に後ずさり。やめようよ~、といわんばかり。 どうも店の中が暗くて嫌みたい。 構わず息子を抱き上げて入った。すると、腕の中で暴れ、ウギャーと奇声を発する。あっという間に店の外へ。虎屋の羊羹の前あたりに逃げやがる。 仕方がないので、青いバスにのって渋谷駅に戻ることに。このバス、セルリアンに行かなくなったせいか、走行する道が大きく変わっていた。あの音楽まで。♪チャンチャチャン、チャンチャチャン、チャンチャンチャンという、たっかいワインを手に持って何度聴いたかわからないあの曲がもう聴けないとは。残念。 駅で降りた父は、リベンジとばかり東横店のワイン売り場へゴー。エスカレーターで降りていき、まっすぐ歩いて行く。しかし、手前の日本酒売り場あたりまでは快調に進んだのに、ワインの売り場の中へ入ろうとすると、また後ずさり。 ええい面倒くさい息子だ。とうちゃん、息子を抱えあげて構わず中へ。するとまた叫ぶ。ウギャー。 お前、先週きたときはベビーカーで静かにしてたじゃないか~。 しかしどういうわけか、店内に何カ所かある天井の監視カメラをみた瞬間だけ抵抗するのをやめ、面白がってみている。しめしめ、ジャイエジルのエシェゾーがまだ残っている、とか一瞬考えたが、だんだん息子は不機嫌に。結局、なにも買わないまま店を後にしたのだった。 お店の皆さんすみませんでした。また来ますけど。付記=書式のみ修正。iPadではうまく書き込めません。
2011.09.11
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ワインと全然関係なし。きょうの日経BPのメルマガでコラムニスト小田嶋隆氏が面白い視点を提示していた。私も原子力について本当の事を言うぞhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110908/222523/(引用) 長らく共有されてきた「戦後」というのんべんだらりとした時代に、はじめて「震災」という区分標識が穿たれたわけだ。で、震災を経た後の時代については、「震災後」という新しい名前が付くことになり、「もはや戦後ではない」という、本来ならとっくの昔に常識化していなければならなかった認識は、復興が果たされたことによってではなく、新たな国難に直面することによって、国民の間に共有されることとなったのである。 もうひとつの変化は、新聞各紙が自社の意見をはっきりと表明するようになったことだ。 無論、これまでにも、各社ごとに姿勢傾向の違いがなかったわけではない。が、日本の新聞社は、伝統的に、社としての見解を前面に押し出すことよりは、社会の公器として両論併記の無難な言論を掲載することを重視していた。 それが、震災を機に、どうやら変わってきている。たとえば原発の扱いや復興の方針について、新聞社は、かなり旗幟鮮明な態度を示すようになってきている。 コラムはここで読売新聞の社説の話になっていくが、僕はこの話を読み、震災後に東京新聞(=中日新聞)の個性がきわだっていることが頭に浮かんだ。 記者が署名入り記事でこんなことを書いている。(引用) 「子供が転んで泣いていても、まず推進派の子か、反対派の子かを確かめる。地域が破壊されている」 1999年、三重県の芦浜原発立地予定地で実施された住民意見聴取の場で、反対派の女性が涙ながらに訴えた。三十六年もの苦悩の歴史がもたらした住民対立の根深さに愕然とした。 (9月6日朝刊「原発は地域を破壊する」) 新聞はどれを見ても同じじゃないか、という批判は長くあった。記者クラブ制度により画一的になっているのは報道機関として自殺行為だと、評論家がいうのもある意味ごもっともである。 しかし、震災後は論調が従来にくらべてかなり多様にはじけ、投機的とも思えるぐらいポジションを偏らせた紙面が読めるようになった。戦後が終わったとの印象を強く持っている。 新聞はどれを読んでも同じ記事が並んでいるという印象があったのは、10をきいて1しか書かない現代の新聞の編集方針に理由があるような気がしてならなかった。 10きいた内容から1つのエッセンスだけを取り出せば、どれも似たり寄ったりになる。この、「10をきいて1しか書かない」方針は、戦前の新聞の「1をきいて10書く」スタンスへの反省によるものだと、僕は勝手に思い込んでいる。 戦争に駆り立てる記事をかき、読者を狂騒に駆り立てたのは民主主義の基盤である新聞そのものだ。狭い新聞の世界で、戦後は色のついていない記事が推奨されてきたわけだ。 蛇足ながら、1つの記事がやたら長い欧米の代表的な新聞は、どちらかといえば「1をきいて10書く」方だと思う。記者クラブを批判する人の批判というのは、基本的に日本も戦前の紙面に帰れといっているように僕には聞こえている。 そこへいくと、震災後の東京新聞は脱原発まっしぐらで、震災を機に良い意味で色がついた。無味乾燥な紙面が変わった。原発に反対したいと考えている読者に、きちんと情報や論説を提供している。 この芦浜。自分にとって一番印象的だったことは、時間に余裕がない中で南勢町から紀勢町にマイカーで移動する途中に通った道路やトンネルの幅がとても狭かったこと。長いトンネルなのに大半の部分は車1台分の幅しかなく、反対から来た車と交差する時は、ちょうど真ん中にある幅が膨らんでいる待避用の地点で交差してやりすごす。こんなところを日常的に通りたくはないと思った。原発を立地する地域には、地元がウンというまで、つまり発電所を作ることを良しとするまで、国や県はカネを落とさないんだな、と感じた。 早く原発を稼働しろといっている人には、福島の沿岸部の人々がどんな思いをしているか、ちゃんと社会面を読めといいたい。 だがしかし。小田嶋氏のコラムに出てくる読売新聞のスタンスも、僕は嫌いではない。既得権なんだから、日本はやすやす原子力技術を手放してはいけないという気持ちもある。 この2つの見方は矛盾するだろうか。僕は矛盾しないと思っている。 原発立地地域を今よりも絞りこみ、技術革新の場を提供してくれる理解ある地域を2つ3つ残し、リスクをはっきり明示し、その場に住み続ける人への見返りも、もっとはっきり大きくする。今よりサイトを絞り込んで、そのかわり遠慮なく原発を稼働できる態勢をつくるといいと思っている。僕の理想は縮原発の一バリエーションである。
2011.09.09
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ポンソのモレサンドニ1級クロデザルエット、久しぶりに飲んでます。手元にあるのは2000年だけ。他に開けやすいワインがないわけでもないが、とくにモレが飲みたい気分なので。美味いです。色はややレンガ色になりかけ、色そのものも薄いが、口にふくむとミズミズしい。とがった所がない。香りも味もレジオナルより複雑。じわじわくる。よく熟成している。これは飲みごろ。味の分析をしようとするのがバカバカしくなる(能力的にできませんが)。ゴーダチーズと一緒に快楽のひとときを過ごしている。ポンソって、いいですね。 モレ・サン・ドニ 1er cru キュヴェ・デ・ザルエット[2001](赤)ドメーヌ・ポンソ価格:6,980円(税込、送料別) モレサンドニ1級 キュヴェ・デ・ザルエット[2008] ポンソ価格:7,665円(税込、送料別)(追記)上記ワインの購入先はみちのく竹澤です。ずいぶん昔に買いました。 ←間違い。「ワインナビ」でした。2000年の在庫はないけど、01年なら結構あるようです。ポンソの場合はヴィンテージが違うと参考にならないかもしれません。ばくちみたいなものだとよくいいます。
2011.07.31
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行ってきました。なま徳丸編集長を初めて見ることができてよかった。いべさんのトークも楽屋オチ風ながら、場が和んでよかった。 開始時間を30分間違えて、13時ちょうどに到着。7人ぐらいしかいないので驚いた。ちなみに、前にブログに書いた津波絡みのお店のワイン会と同じ部屋だった。 徳丸さんはハンマープライスで、お笑い芸人がよく使う、あの赤いピコピコハンマーを使用。 手元の集計によると、本日の36種類の出品ワインの落札総額は163万円ちょうど。結構すごいことだね。 ピコピコプライスのトップ5は下記の通り。1 ジョルジュ・ルーミエ ミュジニー09 50万円2 ジョルジュ・ルーミエ CMアムルーズ09 16万円3 クロード・デュガ グリヨット09 11万円4 アルロー クロドラロシュ05(3L) 8万5000円5 フィリップ・パカレ シャルムシャンベルタン09、2本セット 5万8000円 値段が上がりすぎると、「もうここらへんでよか@西郷どん」、みたいな感じでうち止め、終了というのが多かった。世の中によくあるオークションとはだいぶ様相が違う。 うち止めになったのは、手元の記録によると「5」のパカレのほか、バイエ(ボンヌマール09含む3本セット、3万2000円)、ローラン・ルーミエ(クロヴジョなど3本セット2万5000円)、シャソルネ(ムルソー・ジュヌヴリエール09の2本セット2万9000円)。 ついでに安かった順、お買い得順も書いておきましょう。1 ドゥモジョ ポマールとボーヌ・クロサンデジレの2本セット 5500円(←これは安い!)2 サント・バルブ ヴィレ・クレッセ・レピネ09の3本セット 1万円 3 アンリ・ド・ヴィラモン CM1級レ・ボード07の3本セット 1万1000円(←うち止め)4(~7) いずれも1万2000円 ・ルイ・シュニュ サヴィニー1級レ・ラヴィエール09の3本セット ・ジェラール・セガンのジュヴレ1級クレピヨ09の2本セット ・シモン・ビーズのサヴィニー・レ・ボーヌ1級オー・ゲット07(1.5L) ・シュヴロのマランジュ1級レ・クロ・ルソー09の3本セット 当たり前だが、欲しいと思う参加者が多いほど値段が上がった印象がある。私も1つだけ参加し落札したけど(ワイン名は秘密)、値段はややつりあがった。しかも、数少ない生産者サイン記入漏れの1つだったもよう。 次のブルゴーニュ行きでの目標になったかも(笑) 終わってみて感じたのが、「ドゥモジョかビーズは手をあげるべきだったなあ」。ちなみに、参加前のお目当ては、落札したワインとビーズのマグナムの2種類だった。最後のアンリ・ド・ヴィラモンは、いつか買って飲んでみたいと思った。 最後に徳丸さんから、今回はオークション所要時間が読めなかったこともあり、出品は一部であると説明があった。あと2回やる予定だそうです。ビゾー、ルジェ、アルマン・ルソーなども登場予定で、2回目も東京で11月ごろ、3回目は関西で来年1月ごろとのこと。 まったり内輪な感じのオークションでした。原則サイン入りということもあって、これを売って商売にしようという人が少なかったのではないかな。 徳丸さん、編集部の皆さん、その他裏方のみなさん、仲田さん、びそうさん、いろはワインさん、そして参加者のみなさん、どうもお疲れ様でした。
2011.07.31
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昨年末のルー・デュモン訪問記をまだ完成させていない。まだ書いていないの中に、ワインの小売価格に関するやりとりがある。早く書かないといけないと思いながらも、筆が止まっている。 さて本題。最近もらったあるワインショップのメールに違和感を覚えたので、書き残しておきたい。メールは概略、こんな感じ。「近頃ワインの価格って何だろうと考える。 インポーターやドメーヌに迷惑の掛からない適正な価格にしているが、あまりにも乱売が多い気がする。 生産者やブローカー、インポーター、小売店、消費者にバランスの良い利益配分がされる事が一番良いのに」「ワインは工業製品ではない。 一生懸命泥だらけになってワインを造っている生産者を守り、盛り上げないと。 安売りの対象になってダメになる生産者をたくさん知っている。 インポーターはドメーヌを育てる役割のキーパーソンであり重要だ。 結論からいえばワインの愛情の少ないインポーターは安売りの商品が多い(中略) ワインは裏張りを見て買いましょう」 ひどいなあ(笑)。 受け取っている読者はほとんどネタだと思って笑って読んでいるだろうし、自分もそうだけど、そのまま信じる人が1人でもいたらまずい。 「あまりにも乱売が多い気がする」 ↑これはその通りかもしれない。ブルゴーニュを含め、ワインは一部の作り手をのぞいて輸入過多であり、小売り関係者がその消化に苦労していることは近くで見ていて実感できる。 ラヴノーは単価が数千円と安いから愛好家が出入りしている店ならすぐに蒸発するけど、DRCではロマネ・サンヴィヴァン、ジョルジュ・ルーミエではモレの1級モノポールが最後まで残る。いつかは売り切れるけど。いわんやその他の作り手をや。 だから、乱売は起きる。けれど、それは「ワインの状態さえ良ければ」という条件付きだが、消費者には悪いことじゃない。 売れ残った高いワインは在庫になる。ショップかインポーターかは別にして。決算期が来れば安売りする。消費者がその価格で納得して買えば、それがそのワインの本当の価格である。株式市場などでいう「出会い」である。 商品をいくらで売るかは小売店の勝手だが、消費者もばかじゃないから、安心して買える複数の店で、同じ商品が違う値段で売られていたら、安い方で買う。その結果、時間がたつと安いワインは売り切れ、高い値付けをしたものが残る。 ロングテールで売れ続けるならそのワインの価格は上がるし、少しも売れなければ価格は下がり、値崩れする。 大前提として、日本でワイン1本に何千円、何万円と支払う消費者がそれほど多くないということがある。ワイン屋さんは、高いワインをがばがば飲む勤労者を増やしたいだろうが、そんなに無茶には飲まない。財布の限界がない人にも、肝臓の限界はある。 インポーターは参入障壁が低いのか、個人的にはやたら増えているという印象があるが、いらない商材だけ持ってくる業者は淘汰されるだけですよ。 いずれにしても、消費者向け商品で市場原理が働くことに文句をいうのは理解できない。どこでビジネスやってる人なのですか。 「生産者やブローカー、インポーター、小売店、消費者にバランスの良い利益配分がされる事が一番良い」 ↑一般論ならその通り。しかし、残念ながら生産者にたくさん配分されることはない。生産者が新酒を出荷する時の価格は、大量購入者への割引はあるにしても、基本は同じである。 消費者にとっての理想は、生産者から小売店まで良い状態で運ばれ、なおかつ安いことである。高く感じるワインは、正規輸入と異なりブローカーやショップなど余計な1拍(2拍以上かも)を通していることが多い。インポーターが良い状態で運んだから高いとは限らない。 生産者に支払う比率を高めたいと思ったら、正規の適正価格付近で買うか、現地で直接買うのがベター。「ワインは工業製品ではない」 ↑これはウソです。「酒類製造業」者が作る製品です。この決まり文句を使う時は、中身が不味いときの言い訳か、大したことないものを高く売るための修辞か、どちらかである。 ワインが、飲んだ時に様々な味わいを感じられる魅惑的な酒であることは確かだが、それが工業製品ではない根拠にはならない。 「ワインは農産物ですか」と聞かれたら、「違います。農産物を原料に加工した工業製品」と応じるべきである。一般に工業製品という単語に否定的な印象をのせて語る方が多いですが、秘密結社的ですな。(参考)こうぎょう【工業】(1)手細工をする職人。大工など。(2)(industry)原料や粗製品を加工して有用なものとする産業(広辞苑第5版)「安売りの対象になってダメになる生産者をたくさん知っている」 ↑本当だろうか。 たとえば、ここの店がよくとりあげるインポーターが以前、オーレリアン・ヴェルデという作り手を紹介していたと記憶している。ある時、あちこちの店で一斉に安売りされた。 各ショップからの情報によると、何でもステンレスタンクにかえたら表情がなくなったとか紹介されていた。ワインの表情がなくなるとは一体どういう意味か。言い繕うことは簡単だが、私は信用していない。 あれは世界中のワイン愛好家の共通認識なのか。日本の輸入会社が取引をやめたから、安売りされたに過ぎないのではないか。 安売りされるのはダメだからである。ダメというのは、ワイン作りが下手という意味もあるし、そうではなく、中身は美味しいのに効果的なマーケティングができなかったという意味の場合もありうる。 インポーターも民間企業であり、キャッシュフローが苦しければ倒産する。安売りで当面の苦境をしのぐことは誰にも後ろ指をさされることではない。「ワインの愛情の少ないインポーターは安売りの商品が多い」なんて、ひどい言いぐさだ。「ワインは裏張りを見て買いましょう」 ↑とくに違和感。高いワインこそ店で試飲に供し(有料、無料を問わず)、消費者がうまいと思ったら買うというのが、商売のあるべき姿ではないでしょうか。たしか、あの江口寿史さんもそういうマンガを書いていたと記憶している(本屋の話だけど)。 ここのお店も、実店舗では試飲させていたと記憶していたが。そうであるならなおさら、裏ラベルでなく、中身を試して買いましょうといって欲しかった。そうそう出せないワインもあるのは分かるけど、東急みたいに実際に出している店もあるわけだし。 だいたい、ブルゴーニュの現地で買って飲むワインに裏張りはない。 高級ワインの価格って何だろうと思うことは、もちろん私にもあるのであって。例えばグロフィエの2009年。複数の輸入業者がいるので…小田急オンライン(内税)09 ブルゴーニュ・パストゥグラン 2520円09 ブルゴーニュ・ルージュ 3390円09 ジュヴレ・シャンベルタン 6615円09 シャンボール・ミュジニー・レ・ゾー・ドワ 1万1550円09 シャンボール・ミュジニー・レ・センティエ 1万2600円09 シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ 2万3100円09 ボンヌ・マール 2万1000円09 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2万7300円A酒店(メルマガで公開、外税内税でした)● 09 Bourgogne Passetoutgrain -----------------\ 2,025● 09 Bourgogne Pinot Noir ---------------------\ 3,375● 09 Gevrey Chambertin ------------------------\ 6,000● 09 Chambolle Musigny 1er Cru Les Haut Doix --\ 9,750● 09 Chambolle Musigny 1er Cru Les Sentiers --\ 10,500● 09 Chambolle Musigny 1er Cru Les Amoureuses \ 17,250● 09 Bonnes Mares ----------------------------\ 18,750● 09 Chambertin Clos de Beze -----------------\ 18,750 こんなことが起きる。人気の高いクロ・ド・ベーズなど、1万円近く違う。 小田急とAとはインポーターが違う。為替予約の時期が違えば、価格にも違いが出るだろうが、どちらかのインポーターが良心的だから高いとか、そういうことはあまり関係ないのではないかと思う。(了)
2011.07.26
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ウメムラはないのかな、と後で探してみたら…。探し方が悪いのか。仏語の読み方なら「ソンティエ」じゃない?とか思わないでもないが、恥をかきそうなのでやめます。ドメーヌ・ロベール・グロフィエ シャンボール・ミュジニー・1er・レ・サンティエ [2009]750ml
2011.06.26
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先日、とあるワイン会に参加した。 写真を見てもらえば分かると思うが、普通のワイン会ではない。 欧州で海に沈んでいた船から出てきた古いワインをありがたがって飲む話は何度かきいた記憶があるが、東日本大震災の津波被害のワインというのもそれに劣らぬ物語性がある。 東北地方のとある缶詰メーカーが、定価330円の被災した缶を洗い、400円で売って人気を呼んでいる話が新聞各紙に出ていた。上乗せ分を復興資金に充てるというから、悪い話ではない。 でもそれだったら、ここのワイン店主は埋もれたワインを、普段売っていた価格から値引きして売ってるわけで、美談として取り上げるのに十分だと思う。しかし、ワインが金持ちのぜいたく品であるといったイメージの悪さのせいか、世間的には無視に近い扱いを受けている。変な話である。店主には頑張ってほしいし、私自身もバイイングパワーがひ弱な消費者としてではあるが、可能な限りワインを購入して支援してあげたいと心から思う。 蛇足だが、しばらく前の読売新聞夕刊に、ジャイエの空き瓶2本(RとVRCP)を手に持つ某ネット企業代表の写真が掲載されていた。俺は金を持っているということの存在証明としてワインを使うことはワインのイメージ悪化にしかつながらないので、編集者はああいう記事を書くべきではないと強く感じた。 さて。このワイン会では、趣旨に賛同したインポーターが会場に出店を出し、盛り上げ役を担った。いろいろ試飲した中で、ラックが提供したロベール・グロフィエのCM1級センティエ2009は出色だった。隣にあったデュガ・ピイよりも好印象。見直したなあ。ロベール・グロフィエシャンボル・ミュジニー・1erCruレ・センティエ[2009]価格:11,487円(税込、送料別)シャンボール・ミュジニー・1erCru・センティエ[2009]ロベール・グロフィエ価格:12,600円(税込、送料別) そのほか印象に残ったワインとしては、被災店主が出していたレミ・ジャニアールのモレサンドニVVマグナム07(年はうろ覚え)。モトックスが出していたヴィエ・ディ・ロマンスのピエーレ・ソーヴィニオン、ブルーノ・ジャコーザのバルバレスコ。AMZのルモワスネのACブルゴーニュ2000もしっかりした味で良かった。 期待はずれのワインもあったけど、バチあたりなので書きません。参加していた他のインポーターの皆さんも、みなさんいい方です、本当に。6月26日夜 アフィリ追加
2011.06.25
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あーっ。仕事がお・わ・ら・な・い。こんなにのろい人間だとは自覚がなかった。仕事が全部終わったら、ラヴノー飲みたいな。
2011.05.25
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さっき某ワインショップのメルマガについているコラムで、例の焼き肉店の話を読み、ふと考えてしまった。「殺人ユッケ」というありがたくない称号をもらった焼き肉レストラン。あの社長、もっとふつうに記者対応できないのかね。1回目はあほみたいに攻撃的、2回目は芝居がかった低姿勢の末に土下座。選挙か。側近に恵まれていないんだろうな。彼が最も悪い、とは思えない気もするが。それはそれとして。自分自身では焼肉屋に1人ではまずいかないし、いってもユッケなんか頼まない。最近、焼肉屋にいったのはいつだろう。三重県松阪の近くに住んでいた頃は、よく焼き肉を食べにいった。同僚に焼き肉好きがいたためだ。自分も20代だったせいか美味しかった。たぶん、今でもおいしいだろうけど。「和田金」のような高級すきやきになると話は別で、今でもお金があれば行きたいと思う。お金もないし、松阪にもいく用事がないので、行ってない。数年前に日本橋近くの職場で働いていたときは、会社のうらに小さな焼肉屋があって、同僚が行きたいという日はよく行った。しかし、自分1人でいったことはほとんどなかった。ロンドンに赴任して帰ってきた知り合いは「ほとんど焼き肉屋がない」とぐちっていた。火気の取り扱い基準が厳しいためだからだと思う。日本や韓国、アジアならではの食文化なのかもしれない。しかし、そこまでして食べたいか、焼き肉。むかし試しにユッケを食べたことがある。美味しかったが、これじゃなきゃだめとは思えなかった。ああいう食感がいいなら、ネギトロやアジのたたきのほうが好みだ。牛丼屋なら今もよく行く。たいした肉ではないだろうけど、煮込んでいるから脂分がきっちり落ちているのがいい。味噌汁もついてくるし、サラダもいつでも頼める。500円あれば足りるし、気が向かない日はカレーも頼める。焼き鳥屋はよく会社の上司に連れていかれたが、すっかり嫌いになった。炭火を使っていても、なま焼けのものを食べてからダメになった。鶏そぼろ弁当はとても好きなので、個人的にレアがだめなんだろう。ちなみにワインのレアものなら大歓迎だ。先日書いたブルゴーニュの訪問記で出てくるレストランでは、肉の焼き加減を聞かれた。「ミディアム」と答えた。レアだとなあ。昔いったフィレンツェのトラットリアでは、ほとんど火がとおっていないレアステーキを食べるはめになった。うまいかまずいかと聞かれればうまい方、ぐらいの印象だった。ああいうのは一応食べる。でも、どっちかといえば、スパゲッティ・ポモドーロやピザのクアトロ・フォルマッジオの方がはるかに好物だ。結局、たいして肉が好きじゃないし、カルビだロースだ、ミノだモツだという選択肢も個人的にそれほど好みじゃないんだろう。ましてや生のユッケなんか食べるか、っていう話だ。焼肉の愛好家を敵に回すつもりはないが、「世の中には焼き肉が好きな人が結構多いね」と、ひとごとのように感じた今日この頃である。
2011.05.05
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備忘録的に。当日 職場がある東京・神田(広い意味で)のビルに戻り、エレベーターを降りて同僚と話しを始めたらめちゃくちゃに揺れた。エレベーターのハコは最後に僕が降りた状態で電源が切れた。一瞬、ドアが開いたらまだあった。すごく危なかった。安全なビルより2倍ぐらい揺れる古いビルなので、NZのクライストチャーチの惨劇みたいになるんじゃないかと焦った。戻ってきた他の同僚は「絶対ビルはぺしゃんこになっていると思ったよ」だって。 当日は早朝に起きて仕事をしようと構えていたが、前夜の疲れが残っていたので二度寝した。もし早朝起き出してひと仕事して、ぼーっと起きていた中で地震をくらったら、大揺れの避難階段を駆け下りようとしてビルの外側へダイブしていたかもしれない。二度寝して良かったと思う。 神田の職場まわりはヘルメットをかぶった人でごったがえし。近くのドトールに避難。ビルの1階は揺れない。車が海に流される映像をワンセグでみて声をあげる人多数。土曜日 東急東横店。誰も並んでいなかったらしい。本店にまわると、ご存じの方が少数うろうろ。話し込んで、リアルワインガイド最新号を購入。店の前のヴィロンでパン購入。神田の職場があるビルのエレベーターはまだ動いていなかった。 勝沼トンネルカーブ。もう絶対だめだと思っていたが、ラックが倒れるなどの被害はなかったらしい。箱に入れずにおいてあるワインは分からないが、ちゃんと整理して入れている分は大丈夫だろう。 大丈夫だと思っていた寺田倉庫が微妙な状況。個人情報を伝えたら、「何も記録がないので大丈夫だと思う」との返事。きくと、一部で破損があったりした模様。安心しきっている方は、休み明けの火曜日にでも問い合わせた方がいいかも。 福島第一原発で水蒸気爆発があり建屋の上部が崩壊。東京電力よ、原発慎重派に自信満々答えていたことができてないじゃないか。失態以外の何物でもない。日曜日 東電が輪番停電発表。ワインの保管を電力に頼る首都圏のワインショップはどうするつもりだろう。今はまだ、気温が低いから大丈夫だろうが。
2011.03.13
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ニンテンドー3DSを先月の発売日に買いました。お店でながめていたら、つい欲しくなり衝動買い。お金もないのに。PS2で遊んでいた頃にはまってた「ウイニングイレブン」も購入。サッカーゲームはメインスタンドの記者席からみた感じの視点でプレイしたいので、3Dはまったく意味なし。でも、中田ヒデが登場していた日韓W杯のころのゲームと比べると、ずいぶんモダンでかっこ良い内容になっていて嬉しかった。操作方法に慣れるために弱いチームとエキシビションマッチをやっていると、中国に0-3で負けている状況とかになる。初期設定での実力差ではなかなかありえない状況だ。で、3点目が入ったあと、実況のジョン・カビラが解説の北沢豪に「北沢さんは引退してから世界各地にボランティアにいったそうですが…」と、試合と関係のないことを話し出した。現実逃避っぽくて面白かった。 解説役が金田氏だった昔のウイニングイレブンは内容がどうしようもなく場違いなものが多く、こんなところもずいぶん進歩しているんだなと感心した。 何がいいって、ゲームに熱中すると、メルマガとか楽天のチェックとかしなくなり、ワインが欲しくなくなるのがいいね。
2011.03.04
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東急本店にクリスマスケーキを買いにいったついでにワイン売り場をのぞいたら、並んでいました。「こっ、これはっ!」。思わず手に取った。どこの輸入業者だろうかと思って裏返したら、先に値札が目に入った。いち、いちまんさんぜんえん…絶句した。それでも欲しい方は、ぜひ買ってください。正規のマキコレ物トルショーって、もう店頭在庫はないのだろうか。ワインって、値上がりする時はあっという間なんだな。かろうじて1、2本ストックがある2004年や05年のACブルゴーニュ、簡単には開けられなくなったなあ…。
2010.12.25
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2つ前のエントリーで変わり者からコメントがついた。私からレスもつけたので、興味のある方はそちらもご覧ください。 どうも、当方の「ルーミエは、国内のネットショップから普通に買えるワインではなくなったのかもしれない(法外な金を払えば別だけど)」「ボンヌ・マールに村名からモレやらを5本以上つける悪徳ショップにはくみしたくない」という所がかんにさわったようだ。 コメント主は、生産者がこういう売り方をしているので、消費者も甘んじて受けろといいたいようだが、どれだけ上から目線なんだろうか。 断っておくけど、抱き合わせ販売は違法だ。違法なやり方を悪徳と書くのが悪いと思っているのかもしれないが、どう言いつくろっても悪徳だから。ワインを買い始めた消費者はよく覚えておきましょう。 でも、消費者の方から進んで複数本買って店の資金繰りに貢献するのは自由だから、グランクリュを分けてくれる店には、できる限りそうして恩返ししましょうね、といっているに過ぎない。 実は、まだコピペかどっかの掲示板のまわし物じゃないかと疑っているのだが…。マジレスかっこ悪い、とか書かれたりしてね(笑)。
2010.11.17
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