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いつにもまして品がないが、お金にまつわる話題。 アンリ・ジャイエの価格は今となってはとてつもなく高額だが、彼の名前が売れ始めた頃は著名なレストランで「美味しくて安い」と評判だった、とどこかできいた。多分、私が産まれて間もない頃の話だ。 過去10年もブルゴーニュワインのファンをやっていれば、どこかで意地になってジャイエのボトルを入手した経験がある人も多いのではないだろうか。 「私の戦闘力は53万」とか顔に書いてありそうな金持ちがうようよしているオークションに出入りしたことはないが、最近でも海外ショップのリストでアンリ・ジャイエが売りに出たのは見た(すぐ売れた)。探せばまだ売り物はあるようだ。だけど、偽物も多いらしい。 ある日ふと、外国人に「おまえが最初に買ったジャイエは、どの銘柄でいくらだった」と聞かれたらと考えた。とっさには答えられないと、唖然としながら気がついた。 私などは本当に少数のジャイエしか購入した経験はないが、最初に買った銘柄はよく覚えている。1986年のエシェゾーで、ネットショップの松澤屋の会員向け販売で購入した。記憶が確かなら1本10万円ちょっと(詳細は非開示w)。12万円台で同年のクロパラントーも売りに出たが、無知ゆえに「1級なのになんでこっちが高いんだ?」とか首をひねっているうちに蒸発した。 「おまえが最初に買ったジャイエは、どの銘柄でいくらだった」と聞かれたら、百貨店の売り子のように「これだよ」と電卓を叩いてみよう。そう思って、ひとりでやってみた。購入額を現在のユーロ・円のレートで割ると、出た価格は約880ユーロ。ん? いつもメールでもらっている海外ショップのワインリスト。このエクセル表の税抜き価格の欄を降順にして眺めてみた。そこから抜粋した通常のブテイユのワイン価格は以下の通り。Richebourg Meo Camuzet 2007 903.0 Echezeaux DRC 2011 892.5 Corton Renardes Leroy 1992 819.0 Echezeaux DRC 1984 819.0 メオのリシュブールは買えない。DRCのエシェゾーが買えるかどうか。ルロワのコルトンのバックヴィンテージもいけるかも、という結果が出た。ちなみにアルマン・ルソーのトップ2(シャンベルタン、クロドベーズ)は900ユーロ台で、メオのリシュブールより高い。 日本だと、DRCならチャンスがあればグランエシェゾーあたりまで買えるかな。 私は当時、清水の舞台から飛び降りたつもりでジャイエのエシェゾーを買った。ということは、当時の私と同じぐらいの年齢で、同じぐらいの給与の人は今、DRCのエシェゾーを買うことすら相当悩むだろう。 「ワインは飲まれて減るし、新興国の需要が増え続けるから投資価値が上がる」といった、くだらない記事を「選択」に書くライターもいるが(誰が書いたか大体想像がつく)、それがなぜクソみたいな話かというと、資産家ではなく勤労者の若い愛好家が入り込めない、新規参入ができない状況になっていることへの問題意識がないからだ。 毎年新ヴィンテージが出る作り手のワインで、トップクラスの銘柄がこういう価格では、日本のふつうのサラリーマンには趣味として続けられない。投資価値が上がると煽る者には「日本のブルゴーニュファンが減ることがそんなに嬉しいのか」と批判したい。
2016.12.30
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最近、ブルゴーニュワインのリストを眺めながらよく考える。大して思い入れのないワインに1万円以上出すのはやめた方がいいと。1万円以上するワインを惰性で買っていると、いざ欲しいと思うワインがたとえば5万円で売りに出ても、現金が足りず、借金するのも億劫で、結局買うことができない。つまり、1万円以上するワインをだらだら買うことは、5万円のワインを買い損ねるチャンスロスにつながる。 目の前に東急百貨店本店の来年1月のワインのオファーリストがあるが、こういう視点でみるとヴォギュエもデュジャックもメオ・カミュゼも、ほとんど買えない。14年は子どもの誕生年だから長期熟成向きのワインを入手したいのだが、軍資金には限度がある。 思い入れのあるワインもないことはない。デュジャックならクロサンドニ(3万2400円)、ヴォギュエならミュジニーVV(9万720円)。しかし、本当にいい値段である。 ブルゴーニュワインに親しみはじめた2002年頃、ヴォギュエのミュジニーVV2000年は東急本店で3万円だった。買うのに逡巡し、次の日に意を決して買いに行くと無くなっていたのでよく覚えている。ざっくり3倍である。 クロサンドニ。最初に購入した頃は1万円台後半から2万円程度だったように記憶している。現在の価格は2倍程度となる。 さて。ヴォギュエとデュジャックの掛け目の差は、どこから来るのだろうか。そう考えると、ヴォギュエに手を伸ばすのはさらに億劫になる。 では、金輪際高いワインを買わないのかといえば、そうではない。新酒で出る時以外、買いにくくなるような希少な長期貯蔵用の銘柄で、なおかつ本当に欲しいと思う銘柄であれば、貯金を崩してでも買う。具体的にはロマネコンティであり、同じDRCのモンラッシェ、シャブリのラヴノーの大半の銘柄。過去に見学させてもらったJFミュニエも、思い入れのある分、長期貯蔵用に買っておきたい作り手に入る。ミュジニー、ボンヌマール、アムルーズを入手できるなら買うだろう(もっとも今はまず入手できないので杞憂もいいところだが)。こうした銘柄が入手できなくなり、お金が余っていたら、ヴォギュエのミュジニーVVやデュジャックのクロサンドニに手を伸ばすと思う。 以上を踏まえると、余計なワインは買えない。お付き合いするお店はリアルもネットもかなり減った。 こういう姿勢だと、買うべきワインの入手機会は減る。ただ、インナーサークルの如き閉鎖的な店やシッパーと無縁でいることは、買うべきワインを入手するチャンスを失う以上に優先すべきことだ。買い物をしていて気分が悪くなるような関係者とは付き合いたくない。 先日、ある大手百貨店を退職した人と飲んだが、ワインの購入に関する個人的な経験を話したら「そんな店とは付き合いたくなくなりますよね」と意気投合した。今お付き合いしている東急百貨店やその他の店は、こういうインナーサークル的な悪弊を排除する仕組みを採り入れているので、安心して通っている。 余計なワインを買わないためのノウハウは、余計な情報を頭に入れないことに尽きる。注目の新規生産者には目配せしない。店に通っているだけでも新しい名前を目にするので、その範囲にとどめている。 前回渡仏した2010年以降、どんなブルゴーニュワインを飲んだか考えた結果、この作り手が一番多かったと思う。ネットショップでレアな銘柄を買うチャンスがある時に「他のワインも同数買え」という指示をされると、だいたいこの作り手を選んでいた。どれを飲んでも美味しいと感じている。プイィ フュイッセ ラ ヴェルシェール[2014]ダニエル バロー(白ワイン ブルゴーニュ)価格:3996円(税込、送料別) (2016/12/23時点)[2013] Saint Veran En Creches - Daniel BARRAUDサン・ヴェラン アン・クレシュ - ダニエル・バロー価格:3218円(税込、送料別) (2016/12/23時点)
2016.12.23
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定期的に送ってもらっているフランスのショップのリストをみていたところ、モーフレ・トルショーのシャルム・シャンベルタン1976が手ごろな価格で出ていたので購入した(ただし液面が低い)。この1本だけを購入すると送料が高くつくので他に5本を選ぼうとしたが、白ワインは簡単に決まるものの赤ワインがなかなか決まらない。むやみに高いものは買う気がしなかったので、価格重視(1万円以下)で興味がわくものを探した。最後は2択となり、ポマールの某をやめ、ペルナン・ロサンのモレ1級モンリュイザン1995を選んだ。 リストにはペルナン・ロサンのワインが多く含まれていたので、いい機会だと思ってネットで調べてみたところ、南喜一郎さんの過去のブログ記事が参考になった。ペルナン・ロサンはギイ・アカの影響を受けた作り手だという情報しか知らなかったのだが、ドメーヌ終盤の90年代はアカの影響を離れていたということを初めて知った。今まで食わず嫌いで損していたのかも。 とりあえず勝沼のトンネルカーブに収納した。ところが、松澤屋さんがペルナン・ロサンの蔵出しワインをたくさん売りに出されたことを知り、ちょっとショックを受けた。楽天にも結構在庫があるようで、今はもう1つのポマールの某にしておいて、ペルナン・ロサンは国内で買えばよかったと反省している。モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ レ・モン・リュイザン [1995] ペルナン・ロサン <赤…価格:9,601円(税込、送料別) リストにはルーミエとかJFミュニエ、DRCなどもリストに載っているのだけれど、妙に価格が高かったり、バックヴィンテージものは既に購入して持っていたりということもあって、条件に合わなかった。送料、関税などを含めた6本の総費用は、新ヴィンテージのルーミエのボンヌ・マールよりは高く、ヴォギュエのミュジニーVVよりは安いという感じだった。
2015.12.23
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セブン&アイが今年のバレンタイン商戦で売り出したブルゴーニュワインが今、処分されるように売られている。セブンが輸入したまでは良かったが、売り方を間違えてしまったのではないかと思わざるを得ない。ブルゴーニュワインの世界に風穴を開ける取り組みだったと思うので、もっと頑張って欲しかったと思う。 何のことかというと、写真の「クロゼリ・デ・アリジエ」という生産者のレジオナルの「ブルゴーニュ」等のこと。シャブリのジャン・マルク・ブロカールのネゴシアンものらしい。らしい、というのは自分で検索して調べたらそう書いてあるサイトがあるからで、セブンの人はそういう情報を積極的に出していたようにみえない(なお、添付したアフィリエイトの写真のワインは別ルートっぽくみえる)。 以前、イトーヨーカ堂食品館で実際に購入して飲んでみた感想は「まあ、こんなもんかな…」。まぎれもなくブルゴーニュの赤ワインではある。積極的に誰かに「これうまいから飲め」といいたくなるものではないが、一定の基準は満たしている。 セブンが良いことをしたと思うのは、価格である。ヨーカ堂では通常のブテイユのサイズで1300円台。数日前、近くのセブンイレブンの半額セールコーナーでは800円で売られていた。速攻で買った。 国内に引っ張ってくるところまではバッチリだったのに、売り方を間違えたとしか思えない。このワインがどういう生産者のもので、概ねどの地域の、何のぶどうを使ったものか、ろくに情報を流していない。たとえ安くても、ワインを買う人はそういう情報を求めていると思うよセブンの担当者様。こんなブログは読んでいないだろうけど。 過去に飲んだ1000円前後のブルゴーニュというと、一番思い出深いのがロベール・アルヌーの白ワイン、アリゴテ。以前はやまやなどでよく並んでいたのを購入したものだ。特に2005年は適当にセラーで放置していたのがとても美味しくなっていて、悶絶した。 ユーロがもう少し安くなったら、また1000円前後で売って欲しい。ただ、かなわない夢のような気もする。 だから、セブンにはもっと頑張って欲しいのだ。 イオンでもいいけど。 [2013] ブルゴーニュ・ピノ・ノワール クロズリー・デ・アリズィエBourgogne Pinot Noir Closerie des Alisiers【楽ギフ_包装選択】
2015.05.27
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19日深夜から20日未明にかけて、東京・品川区のイオン品川シーサイド店でボジョレー・ヌーボーのカウントダウンイベントが開催された。個人的には好みのど真ん中、どストライク(ただし人妻)の豊田エリーさんが出るわ、柳沢慎吾さんも出るわということで、見物にいった。 柳沢慎吾さんは、イベント取材に来ていた報道機関のテレビカメラを小道具がわりに使って刑事物ドラマの容疑者連行シーンを実演。芸達者ぶりに舌を巻いた。最近登場した芸能人にはない強烈なオーラを感じた。なお、報道関係者以外は写真撮影禁止というお触れが出ていたので、残念ながら掲載できる写真はない。 ボジョレー・ヌーボーは輸入量が減り、ブームが既に去ったという新聞記事も複数出ているが、もっとワイン愛好家の気持ちを理解して欲しいなあという感想以外にない。今年は個人的には、実に10年ぶりぐらいにボジョレー・ヌーボーを買いたいという気持ちが強まった。 その年のボジョレー・ヌーボーの出来を示す言葉が毎年出回るインター・ボジョレーは、コメント文で今年は非常に良い出来であると示唆していた。これが興味をもった理由のひとつ。加えて、今年はイオングループのワインイベントによく登場するマスターソムリエ(何?)の高野豊氏の話を聞く機会が多かったのだが、この方の勧めるワインが結構くせ玉が多く、今回勧めているワインについても興味をそそられた。 今日のイベントで高野氏はPBのトップバリュー・セレクトのボジョレー・ヴィラージュなどを紹介したが、実はこの人の一番推しのワインは「私の名前入りのボジョレーもあるんですよ」と口頭で紹介されただけだった。販売本数が少ないときいていたので、これを入手するためイオンに直接出向いた。 高野氏が勧めていたワインとは、モルゴン村の生産者が作る「ドメーヌ ビュリア ロイック&ノエル ボジョレー・ヌーボー2014」。高野氏は「すぐ飲んでもおいしいし、熟成もする」と説明していた。それ以上、詳しく話を聞いたわけではないが、3000円程度だし、買ってみるかと思い立った。ちなみに、購入するまでこのワインの輸入者はイオン系のコルドンヴェールだとばかり思っていたが、合同酒精だった。やるな、高野氏。 このワインは、全国のイオン、ダイエーなどで入手できると思うが、1店あたりの配分は少ないようだ。品川シーサイド店で2本購入した。棚には7本ぐらい残っていた。その他にも在庫があるのかどうかは分からない。近いうちに飲めたら、感想を書くかもしれない。 ※追記 本日(11月22日)、仕事でいった幕張新都心のイオンで、試飲用にふるまわれていた。 仕事で飲めなかったのが残念。
2014.11.19
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ブログ再開を思い立ったのは、小田急ハルクの改装セールについて、ひと言意見を書きたかったから。 お店に会員登録している方は既にご存知だろうが、新宿の小田急ハルクのワイン売り場が改装される。きょう(7日)から在庫セールということで、一部のワインについて30%引きという豪勢なことをやってくれた。 純粋な改装だと思い込んでいたが、どうやら外部委託化に伴う売り場改装であり、改装後はエノテカが運営主体になるようだ。 … 銀座松坂屋の時も、高島屋新宿店の時も、東武百貨店池袋店の時も同じことを感じたのだが、さまざまな作り手のブルゴーニュワインに親しんでいる者にとって、これほどの失望はない。小田急よお前もか、である。 どこのお店にいっても、似たようなワインを、ワインの相場観を持たない金持ち以外に魅力がない価格で売るチェーン店である。 個人的には、常連に貴重なワインを優遇して割り当てる印象のある会社である(過去の何度かの経験を踏まえたもの)。 株式を公開して数年でMBOを実施し、一般株主から安い価格で株を吸い上げた会社である。 エノテカが自前の店舗で経営するうちは、自分とはもう関係ないと割り切ることもできた。が、これだけ百貨店のワイン売り場を占めるようになると、寡占の弊害が目に付くと言っても言い過ぎではない。エノテカのブルゴーニュワインの揃え方には興味がわかない。それはチェーン店なのだから必然であり、こればかりはエノテカに責任はない。仕方のないことだ。 百貨店の経営者は、エノテカに運営を委託すればコストが削減できて結構と考えるのだろうが、一消費者の失望を招いたことを忘れないでもらいたい。効率化を題目に、簡単に店の運営を外部に任せる経営陣は恥ずかしくないのか。2000年ごろ、「そごう」が借金苦でつぶれた時、他の百貨店の皆さんは「軒先を貸してるだけのデパート」と揶揄していたが、今やみんな同じ道を歩んでいるではないか(東急、三越伊勢丹などの例外はのぞく)。 経営陣には、ワイン売り場の設備投資をしたのに売り上げが伸びなかったから悪い、という言い分もあるだろう。しかし、では顧客1人あたり1年間にどれくらい購入すれば、売り場を維持できただろうか。計算が甘かった部分は無いのか。在庫のことなどを考えたら、こうなることは時間の問題だったような気がしないでもない。 さて。仕事の都合で開店時間には行けない。開店時間に来るイナゴのような(←褒めことば)愛好家が買いあさるため、めぼしいものは買えないということは、前回のハルクの売り場閉鎖の時に経験済みである。まあ、遅れてもいいから初日に行ってみようということで、少額ながら売り上げに貢献してきた。いい大人がたくさん集まって、立ったり座ったりしてワインを品定めしていた。 これから行く人がいれば参考にしてもらえればと思うが、たくさん残っていたのは、正規価格が少し高いと感じる作り手のブルゴーニュワインである。具体的には、ペロ・ミノ、ユベール・リニエ、アルヌー・ラショー。また、特級は見当たらなかったが、メオ・カミュゼのネゴシアン物、ド・モンティーユ、トロ・ボー、ドニ・モルテも多かった。アルベール・グリヴォー、カリヨンなど白の1級も多かった。 10年ほど前のハルク店じまいのときにたくさんあったセラファンは、なぜか2006年のシャルム・シャンベルタンばかり何本かあった。ポンソは2008のロシュ、2006のシャペルという赤の特級と、モレの白が残っていた。ブルーノ・クレールも某特級だけごろごろ並んでいた。バイエのシャンボールVV2010もあったが、すでに売りきれたもよう。特に聞かなかったが、明日以降に在庫の追加があるかもしれない(ないかもしれない)。 こういう大安売りに行って思うのは、普段割高と思うものほど割安に売っているが、それでも冷静に考えると単価は高いということだ。また、日本の市場で普段ぞんざいな扱いをされている生産者の在庫が多く、逆にいえば人気の沸騰しているルソーもルーミエも(私が出遅れたせいかもしれないが)なかった。ペロ・ミノやアルヌー、ドニ・モルテなどを試したいが普段の価格は高く感じ気が引ける、という人にはメリットがあるだろう。これらの作り手では垂涎もののボトルもいくつかあった。 一方、4ケタ円のワインは選択肢がやや少なかった。期待して買ったのはアルベール・グリヴォー。ムルソー1級ペリエールの09や10が5000円台半ばで、畑の格を考えればお買い得だ。トップの「ムルソー・クロ・ド・ペリエール」の下に位置する銘柄というだけで、不遇な扱いをされている印象があったので、入手するいい機会となった。 ちなみに、ポンソのロシュ08も1本だけ購入した。1万5000円弱。エノテカはこれをいくらで売っているのか気になり、いま同社のサイトで調べてみたところ「3万円(在庫なし)」だった。うーむ。
2013.08.07
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一方、反対に値下がりしたワインは何か。私見だが、為替の動きを反映したワインとして、ロマネ・コンティなどのDRCが代表的だと思う。05年、06年ヴィンテージあたりを頂点に価格は頭打ちになった(正規代理店ファインズの提携店の場合)。なおコルトンが加わり、エシェゾーはラインナップの末端商品ではなくなったので、やや例外的かもしれない。作り手はファインズにネット販売を認めていないので、楽天などネットでの販売価格は、こうした傾向とは関係ない。現地の販売店で変な輸入業者が買い占めているのではないかと勘ぐってしまう白のオート・コート・ド・ニュイといい(昔は3本を70ユーロかそこらで購入したような気がする)、ネットという場所は、ここが作ったワインを買うのは消費者にとって不利益が大きい。 また、国内にどっさりファンがいるわけではないプレミアムワインの作り手のワインも値下がりした。すぐ思いつくのはルーシー・エ・オーギュスト・リニエ、セシル・トランブレイなど。白の作り手の筆頭格であるコント・ラフォンも、おそらく理由は違うだろうが随分と安くなった。自然派のフィリップ・パカレは、高すぎる上に失敗作に遭遇することが多かったので批判的にみていたが、最近では価格が高止まりせず、大幅に安く販売されるところも見かけるようになった。 さらに、01年、02年あたりで急上昇したクロード・デュガ、デュガ・ピィも、DRCと同じように頭打ちになったようだ。昔の値段が高すぎたと思う。 なお、ショップがセールと称してワインを割引価格で売るところもよく見かける。最近では06年、07年あたりが処分売りの対象で、著名な作り手でも1万円を切る特級ワインは結構見かける。こういうセールに出てくるワインは、通常のオファー時の価格(≒インポーターの了解を得ている価格)が高めで買い手がつかなかったわけだ。最初に下げて売って、翌年以降も買い続けるファンを作ればいいのにと思う。ワインの優劣はあまり関係がないと感じる。 最近、あるショップの方から「稀少なワインは大事に売っていこうというお店が多い」という話を伺った。ユーロ上昇に応じて販売価格が上昇したのに、ユーロ反落の局面では値下がりせず、むしろ値上げすらしたワインがあるのは、売る側がこういう姿勢をとっているからだだろう。 誰もが欲しいと思うワインの価格は人気に応じて一方的に上昇し、逆に人気がそれほど集中しないワインは、ユーロが高くなる頃に価格が上がり、安くなると相応に落ち着いてきたように思う。ブルゴーニュワイン全体の価格の序列が変化したといっていい。 DRCの場合は、誰もが欲しいと思っていても最初から大幅に高かったので値下げする余地があったということではないか、と勝手に想像している。ただ、正規代理店以外が販売するセカンダリー市場ではDRCの名前がものをいって価格が上昇する一方であり、最近の価格低下は転売業者にとって好機だったのかもしれない。 全く個人的な感想だが、DRC以外に、ワインの素人も含め誰でも知っているブランド的価値のあるブルゴーニュワインの作り手など世の中にはないと思っている。DRC以外は、畑の重要性の方が優位するのではないかな。「コルトン・シャルルマーニュ」や「シャンベルタン」が知られているのに比べると、作り手の知名度は突出しているとは思えない。 「あのDRCも手掛ける○○がこの価格で買える」などという宣伝文句は無意味であり、有害ですらある。「そんなことはない」といわんばかりに人気を煽ろうとする刊行物もマンガも、しょせんはプロモーション、ちょっと昔の流行語でいえば「ステマ」だ。このユーロ安局面は、どのワインがプロモーションワインで「ステマ」ワインなのか、消費者にもよく認識できたのではないだろうか。雑誌があるヴィンテージで特定の生産者をほめちぎるとき、小売店には商機となり、消費者は足元をすくわれる結果となったと考えている。手元に、どうしてあんなワインやこんなワインがあるんだと感じている方は、きっとだまされている。(了)
2012.12.31
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11月中旬に野田佳彦前首相が解散の意向を表明し、安倍晋三自民党総裁がリフレ政策を積極的に進める方針を打ち出してから1カ月半が過ぎた。この間、円相場は対ドル、対ユーロで反落(ドル、ユーロは上昇)し、今後は輸入品の価格上昇が見込まれる。 この1、2年ほどは、欧州債務問題を受けてユーロ相場が崩れ、フランスなど欧州産ワインは値下がりすると個人的に期待していた。しかし、現時点から振り返れば、ある商品群についてはその通りになったものの、別の商品群については肩透かしに終わった感がある。この際、プレミアムワインがどうたったか、以前に比べて熱心に買っていないものの、一消費者としての個人的な感想を、忘れないうちに記録しておきたい。 ユーロが安くなっても価格が下がらなかったプレミアムワインは、例えばジョルジュ・ルーミエであり、アルマン・ルソーだ。これらのブルゴーニュワインは日本でファンが多く、なおかつ比較的割安だった作り手であり、ユーロ安の局面でほとんど値下がりはしなかった。 「2009年は良年である」「2010年は生産が減少して稀少である」という理由で価格は下がるどころか強含んだが、それでもこれらの商品への需要が強かったと肌で感じる。とにかく、手に入りにくくなった。 1ユーロ=100円前後の水準だったころ、ヴィンテージでいうと2001、02あたりは、ルーミエのボンヌ・マールやアムルーズは2万円強、アルマン・ルソーのシャンベルタンやクロ・ド・ベーズは2万円を切ることもあった。ルソーの村名ジュヴレ・シャンベルタンは5000円を切って売れ残っていた。今ではルーミエなら3万円を上回るし、アルマン・ルソーもトップ2は3万円近く、村名すら5000円で入手できることなどなくなり、1万円手前あたりで取引されている(余計なプレミアムがのらない東急百貨店の小売価格、うろ覚えベース。間違っていたら各位で適当に補正してください)。エマニュエル・ルジェも、入手難となり価格も上昇した。 ブルゴーニュワインの頂点の作り手の1人、ドメーヌ・ルロワの価格もどんどん上昇してしまった。シャンベルタンやリシュブールなど上のクラスの特級ワインは20万円あれば何とか1本買える、という域に達した。ただ、高島屋にいけばいつも並んでいるワインが多く、特級でも畑を選ばず、お金を出せば買えるところは上の3人の作り手と異なり、同列に論じにくい。 ポンソ、ペロ・ミノも随分と上昇してしまった。特に論じたいことはない。(以下、追記予定)
2012.12.30
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久しぶりに、2004年(まで)のドニ・モルテをリーズナブルに販売しているところに出くわしました。買いました。この店なら安心です。[2004] シャンボール・ミュジニー オー・ボー・ブリュン ドニ・モルテ
2012.12.25
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都心の某ショップの「プチセール」に朝から並んだ。某高級ワインのくじ引き抽選の時以外でこの店に並ぶのは、とても久しぶり。大して欲しいワインはなかったが、顔を出せる時は顔を出しておこう、ぐらいの気持ちで、開店20分前ぐらいに到着。既に30人ちょっとが並んでおり、最終的には50人ぐらいの列になった。炎天下にみんなよく待つね! なお、くじ引きの時にはお会いするWさんやハカセさん、Tさんはいなかった。 この店は東急百貨店ほどレアなものは並ばないが、ブルゴーニュだとトップキュヴェではない村名、1級あたりが比較的安く売りに出る。インポーター別ではファインズ、ヌーヴェルあたりが多い。中にはアンヌ・グロのリシュブールなんてものも出ていたようだが、スルー。これが欲しい人は始発か徹夜だったろう。 お目当ては5000円弱と安かったボルドーのセルタン・ド・メイ。久しぶりに右岸を買おうと思ったが、12本入荷で1人1本の制約つきだというのに、入店時には売り切れ。 次の候補はセラファンで、村名のジュブレ・シャンベルタン2007が4000円弱と気になる価格。買うか買わないか決めていなかったが、とりあえず1本かごに入れた。 安めのボルドーの格付け物はほとんど蒸発って感じで消えた中で、ソシアンド・マレがほぼ手つかずの状態で並んでおり、一瞬悩む。2005年でこの値段なら安い。しかし、今日はセルタン・ド・メイ狙いで来たのだから、と思いなおす。 混雑する店内を一周してみると、入店時には1本ぐらいしか売れていなかったアルベール・グリヴォーのムルソー・ペリエールがすっからかん。セラファンのところに戻ると、売りに出ていた1級コルボー(7000円弱)と村名ジュブレをひたすらかごに入れている猛者がおり、こちらも根こそぎやられていた。1本確保しておいてよかった。 そうだ、キザンはどこだ。ふと思いだして探したところ、レジ前に並んでいた。これも数少ない1人1本制限つきで、メルローとシャルドネをゲット。このあたりの銘柄はワイナリーに行っても在庫がないことが多い。思わず「なんでこれみんな買わないの?」と口走ったら、他の人もワサワサと購入したようだった。レジで精算するころには3種類のうち2種類は完売していた。 帰り際に入口にいた名物店長にごあいさつしたところ、セールに来るお客さんが最近増えたという話だった。私は色々な人に「××が買える」「安いワインがとことん安くてうまい」とこの店のことを吹聴しているので、嬉しかった。 普段のセールに並んだのは数年ぶりだったが、たいして目玉のない日でもこれだけおじさんおばさんが行列するのだから、ワインファン層は確実に増えているのだろうと得心した。人口減少時代でも、ゆっくりワインを飲んで過ごしたい30-50代は増えているのだろう。
2012.05.27
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一杯のコーヒーから、夢の花咲くこともある~、というナツメロが口をついて出る私は、若い頃からおっさん呼ばわりされていた。一通のメールから購入したいワインが広がっていくこともよくあることだ。ただ、今回は特に大きな影響を受けたと感じている。ブルゴーニュしか興味のない人には、おそらく縁がないであろう川崎の笠原商店。ここの南仏ワイン情報は重宝している。メルマガはたまにしかこないが、最近のメルマガでのオファーはラヤスだった。これを読んで最初に思ったのは、ああシャトー・デ・トゥールのレイノーさんのところか、ということだった。普通は逆だが。ついでにブログも一通り遡って読んで、眠っていた様々な興味が沸き起こり、どうにも衝動が抑えられなくなってしまった。本日の東急のオファーでも、ピニャンがゲットできて、まずはラッキーだった。南仏というと、これまではとてもがっかりしたことが多く、ブルゴーニュワインの方が好みであることに変わりはない。けれど、よく出来た南仏のワインとなれば話は別だ。クロドカイユーなんか、とても好きだった。最近ではシャトー・デ・トゥールの赤を飲み、南仏のワインを見直していたところだった。なぜ、きちんと試してこなかったのだろう。とりあえず、これからいろいろレイノー氏のワインを試してみたい。蛇足だが、私のブログはここのおやじさんの影響を強く受けているな~と今さらのように感じた。読んでいただければ分かる。ワインの保管についての考え方もかなり近い。今回はメルマガを読ませていただいた結果、他の店にお金を落としているわけだが、いずれ余裕ができたら、おやじさんの薦める在庫のワインを注文してみたいと考えている。ちょっとした恩義もあったりするので、なおさらである。Cave de Oyaji 笠原商店http://www.cave-oyaji.com/
2012.05.05
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結論からいうと、客が悪い。でも、放っておく店にも問題がある。 東急百貨店のワインショップの評価は私ごときが今さらあれこれいうことではないが、きょう久しぶりに整理券の抽選現場に並び、かなりおかしなことになっていてびっくりした。 よく行かれる方はよくご存じだろうが、東急本店のワインセールの並びは、パン屋のヴィロンや都民銀行と道をはさんだ側が起点だ。そこから20人も並ぶと曲がり角になり、人気の作り手のワインの販売のときは、そこから文化村の入り口の方まで延々と列が伸びる。 列の先頭の方で最近何が起きているのか知らなかったのだが、たまたま今日は早めに到着し、先頭近くで陣取った。私が陣取った場所をN番とする。つまり、私の前には(N-1)人がいた。ところが、実際に整理券を引いた時、引いた順番は(N+3)番だった。すなわち、3人に割り込まれたわけである。 割り込んだ人間は、既に並んでいた人物と知り合いであるようだった。で、黙ってそこに並び、抽選開始時間になるとそしらぬ顔で券を引くのである。唖然とした。 3番目に並んだおばさんが仕切り屋の1人であった。で、同じ頃に来たお仲間にこういうのである。「そこに並んだらいいわよ」。 私の数人後のところ、並んでいるグループとグループの間の空間を指さした。そのお仲間の女性は平然と並び、ニンテンドーDSを始めて時間を潰し始めた。 昔は並んだ順番にワインが買えたから、こういうことは並んでいた人間全員を敵に回す行為であり、事実上できなかったのである。いま、抽選だからという理由で、後から来た人間が平然と列の前に並び、先に抽選券を引く行為がまかり通っている。 私の前に割り込んだ女性は、私の前に到着していた(N-1)番の男性の夫人のようだった。背を向けたまま、私に黙って券を引いた。私は、並んでいる男性の知り合いだから一緒に並んでいるだけ、と断ってくるのだと思っていた。 先を急ごう。 ワインはアルコール飲料で大人が買って飲むものだが、この人たちのモラルは小学生以下である。 恥を知れ。幼稚園からやり直せ。 おまえら、カネのためか。いい年こいた大人が恥ずかしいな。 並んだ順番で売る形から、抽選販売に移行した経緯を知る客として、この販売方式は公正さという意味で後退し、破綻していると店にクレームした。 販売方法をどういじっても、結局はいたちごっことなるだろう。しかし、今のやり方は一部のモラルのない客のために他の客全体が不利益を被り、台無しになっている。今すぐ見直すべきだと強調した。 もちろん、東急が公正な売り方をしようとする数少ないワインショップであることが前提である。その前提を捨てる、売れれば何でもいいという方針に変わっているなら、それ以上は何もいわない。でも、確認したところ、彼らは今も公正であろうとしている。 アタマが湯気ぽっぽとなった私は、たまたま良い番号を引き、予算を大幅に上回る買い物をした。
2012.04.07
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随分と長く書き込みしていないこのブログ、書かないといけないテーマはそれなりにあるのだが、書く時間が作れず困っている。ウチの長男の動きが活発になりはじめ、目を離してワインを飲んでいる場合じゃなくなっていることが大きい。JFミュニエの09は最低限だが入手できた。ルジェの村名(ジャン・クロテもの)も2本だけ買えた。最近、ルジェへの興味が高まってきた。理由はおいおい書きたい。一方で、ルーミエへの興味がだんだんと…。毎年東急に並ぶ人の数をウオッチするのは楽しみだけど。いまは、近くのお店で高いワインを買うのはお休み中。かわりに現地から輸入する手だてを進めていたのだが、ユーロが急に1ユーロ=110円近くまで戻ってしまい、予定より1割以上も高くなってしまった。楽天でワインを買うのとは違うとはいえ、少しがっかりだなあ。買うワインは、結構吟味できたので良いのだけど。ネタがないので、最近飲んだワインの感想とアフィリでも貼る。 ドメーヌ・フェヴレ コルトン・シャルルマーニュ [2009]750ml価格:18,112円(税込、送料別) 【ポイント5倍!エントリーで誰でも】(3/18 10:00~3/21 23:59まで)【送料無料】【送料無料】...価格:16,170円(税込、送料込)唯一、まだ保有していたフェヴレのコルトン・シャルルマーニュを開けた。ヴィンテージは1997年。理由は何となく…。よくできたワインだと思う。2週間まえに開けて、先週飲み終えた。感想を書くにしては時間がたち過ぎてしまったが、今まで飲んできたコルトン・シャルルマーニュの味のパターンとは少し違ったなあ。いい意味で。古酒の域だからだろうか。 〇【アミオ セルヴェル】ブルゴーニュ ブラン [2009] 750ml・白 【Amiot Serville】Bourgone...価格:2,467円(税込、送料別)CCHと直接比較してはいけないだろうが、ある店の店員さんに勧められて買ったアミオ・セルヴェルのブルゴーニュ・ブラン2009はなかなか良かった。どこの畑なのか店員氏に質問したが、分からないという。訊いておくんだった。残念だ。この作り手のほかのワインのラインナップを考えると、これだけがコート・ド・ボーヌということはないだろう。シャンボール村にあるなら分かりやすいが、モレとかヴージョあたりの可能性が高いのではないかな。誰か教えて。
2012.03.18
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どうかしているね。ルーミエ・アムルーズA店 2007年 9万円ちょいB店 2009年 16万円 ウェブ上で売りが出ている。みなさん躊躇しているのか、まだ売れていない。いずれ売れるでしょうけれど。 ワイン1本に10万円以上なんて、普通の給与所得者にはそうそう出せません。並行ものなら、なおさら。 ルーミエをあきらめてみると、案外と楽になれる。 シャンボールならJFミュニエやヴォギュエ、コート・ド・ニュイまで広げたらルソーやDRCの特級が余裕で買える。ワイン以外なら、何が買えるだろう。高いお金を払って買うのも一つの選択肢だと思うが、2009年なら僕は今、お金を積んでまで買うものじゃないと思う。 楽天で2001年のアムルーズを「高いなあ」と思いながら3万円ちょっとで入手したのが良い思い出だ。
2012.02.06
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ブルゴーニュのレアものを売る楽天ショップを偶然みつけたが、様子がどうもおかしい。 たまたま前から欲しいと思っていたブルゴーニュワインを高く売っている(10万円ぐらい)から興味をもったが、ここが販売しているワインは高値で売れそうなレアワインのみ。どれも1本とか少量。 なんじゃこれ、と思って会社概要のページにある会社の都内の住所をグーグルのストリートビューでみると、なんと普通の住宅地の一軒家だった。 さらに返品先をみると、担当者は同一人物だが、また別の都内の住所が出てくる。そこもストリートビューで開くと、楽天のショップと同じ名前の実店舗が出てきた。ワインを出す町のプチレストラン、というおもむきの店であった。 飲食店の立場を利用して入手したワインを、楽天で個人向けにプレミア価格で売るんですか。飲食店経営だからワインの状態は大丈夫というわけですかそうですか。 あれかな。ヤフーオークションではいま高値じゃ売れないとか、5%も手数料とりやがってとか、そういう不満が背景にあるのかな。楽天の方が手数料が安いとか、売りやすいとか。 インポーター各位には、こういうレアワインを店内で売れない飲食店には売らないで、個人客にわたるようにして欲しいものだ。こういう店が2005年とか09年とか肝心のヴィンテージをそれなりに買い占めるから、店で個人向けに販売される新酒の本数が減るんじゃないのかな。 ちなみにここの楽天ショップ(住宅)は都内北西部にあるが、以前にも高田馬場の雑居ビルの中に、レアなワインを売っている楽天ショップがあったような気がする。 ネットで大量のワインを売っている普通のショップと比べると、こういう店の商品は信用できない。不備があったときに文句をいったら返金されるのか、とか不安があるのだが、楽天はちゃんと審査しているのだろうか。
2011.12.09
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今年も、東急百貨店でのジョルジュ・ルーミエ2009年ヴィンテージの売り出しについて備忘録的に記録を残しておきたい。 朝方、渋谷の東急百貨店本店に並んだ数は約160人。抽選開始と同時に最後尾に店員さんがつき、抽選時間(9時20分)より遅れてきた人には並んだ人より後になる160番台のカードを配布した。何度も並ぶ不正を防止するためらしい。 よく知らないが、当主のクリストフ・ルーミエ氏が来日されている(いた?)らしいので、関係者のはからいで、雲霞のごときこの人の列を直接みてくださったことと期待している。もし見ていなかったらとしたら、最終需要家への配慮のたりない関係者を恨む。 都合により私は本店で並ばずに帰ったのでよく分からない。テイスティングコーナーにクリストフ氏がサプライズゲストで登場したりしていたのではないかと予想している(本店に行かれた方、教えてください)。 今年はルーミエの入荷が少なめだったこともあるようで、1回の売り出しで正規輸入業者であるフィネスとラック・コーポレーションの両方を同時に発売した。これまでは別々の時期に販売していた。これから毎年、こうすればいいと思う。 追記 今日ものぞきに行ってみると、テイスティングコーナーは特売のボルドーワインコーナーになっていた。12月はテイスティングできないのだった。生産者は東急には来ず、平日に別の都内デパートを訪問していたそうだ。
2011.12.03
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というか、今までが高すぎでしょ。そういう値段で買った消費者を裏切っているともいう。最初から、蔵出し価格に適正な利ざやを上乗せしたマイルドな値段で売ればいいのに。あほじゃね。あ、これはインポーターに対する批判であって、かわばたさんを悪くいうつもりはないです。むしろ、よくやった。かわばたえらい。僕は買いそびれたけど。【ジョセフ・ロティ】マジ・シャンベルタン[2007](赤) 追記 2011.10.8 結局、その後もいろいろなヴィンテージのいろいろな銘柄が売りにでたから、一本買いましたよ。2006年のマジシャンベルタン。送られてきたのは、前とは違うインポーターでした。在庫を減らすためではなくて、利ざやの乗せ方について全く違う考え方のインポーターがおろしていたんですね。買ってみないと分からないことってあるものですね。誤解していた点については訂正します。 もうあらかた売れてしまいましたが、一応貼っておきます。 ※希望小売価格より 59%の超大幅プライスダウン!【ジョセフ・ロティ】マジ・シャンベルタン[...価格:11,865円(税込、送料別)
2011.09.29
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タイトルの年号だけで何を書こうとしているか分かった方は、きっと私が何をいいたいか、察しがつくと思う。 ブルゴーニュワインの古酒をたしなむ愛好家にとって、1986年は悪い意味で特別な年である。その年に降下したとされる放射性物質について、どう受け入れるべきか悩むからである。以下、引用。 実は私はヴィンテージ的に言うと1975年のヴィンテージ位からワインを買いだして1985年でいったんワインを買うのを止めています。それはチェルノブイリの事故が1986年の春にあって死の灰が欧州にも降った事と、長男が1985年に生まれたので50ケース位1985年のワインを買ったからです。 事故後ワインは飲み続けましたが、なんとなく欧州のワインは避けていました。(楽天ブログ「美味しいワインと出会う旅」2008/02/20「チェルノブイリとワイン」より。)http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/200802200002/ 今日、死の灰を被らないワインは高値である。富豪の多くは決して1986年のワインは口にしない。それが富豪の常識だ。ゆえに1985年は一目置かれる存在なのだ。(「ブルゴーニュ魂」WINE DRINKING REPORT カミュ 試飲日 2000年8月1日) http://www2.odn.ne.jp/~cdj80950/wine/wine09.html(引用おわり) 私淑する南さんや西方さんを例に出したが、批判めいたことを書くつもりはまったくない。当時は誰でも口にしていた内容だと思う。その例証として公開の情報から引用してみた次第である(南さんや西方さんからクレームがあれば直接引用した部分は削除します)。 フェアにいくため、説明を加えておく。 1986年のワインを避けようという話題は、遠い旧ソ連(ロシア)で事故が起き、フランスなどで生産されるワインだから、日本国内で気安くできたと思う。あまたあるワインうんちくの1つにすぎない。 一方、今回の福島第1原発の事故を受けて、たとえば「もう2011年産の日本のワインは飲めないよ」とブログで宣言することは、職のある社会人としては大変リスクを伴うことである。実際のところ、私自身はそういうエントリーを書こうとはまったく思わない。もっと判断材料が揃うのを待ってから、黙って自分で考え行動すればいいことだからである。 閑話休題。私は、なぜ愛好家が原発事故で放射性物質が降下した年のワインを忌避しているのか、科学的に妥当な根拠があるのか、やや疑問に感じている。正しいとも間違いとも断言できないが、かりに86年がだめなら、87年も88年もだめじゃないかと感じている。86年だけを避ける理由が、どうもいまひとつ分からない。これは当時、私が酒を飲めない年齢で、じっくり考えたことがなかったからだろう。また、大気中の放射性物質は、核実験をしていた第2次世界大戦後の冷戦時代の方が多かったんじゃないかとも思う。 詳しい方がいればぜひ教えてください。 話を戻す。忘れてはならないことは、「2011年の日本のワインは避けなければいけない」という話題が今後、海外の愛好家を中心に広がる可能性がある点である。東北も山梨も大した差はないだろう。さらに、「米国のワインも避けないといけない」「フランスのワインも例外ではない」という話に発展する可能性すら、ないとはいいきれない(微量とはいえ放射性物質は届いている)。 かりに何ら科学的に問題がないといわれようと、ワインは何千円もするぜいたく品だから、気がかりな点があれば消費者が忌避しようとするのは自然である。日本の農林水産省や厚生労働省、原子力安全・保安院などが「例年と何もかわらない」「健康にはただちに影響しない」といった説明を重ねたところで、日本や世界の消費者がなんとなく避けたいと考えてしまうのは仕方がない。 チェルノブイリの事故の時、こうした話題が広がり、実際ワインが売れなくなった(らしい)。愛好家のコンセンサスとして受け入れられてきた。しょせんうんちくであり、消費者に悪意があったとは思えない。 いま、そのコンセンサスのない愛好家に向け、注釈もなく1986年のワインが比較的お得感のある価格で販売されている。おかしなことだと思う。例示しようとしたが、営業妨害になりかねないのでやめる。 幸か不幸か、今は春である。国内の生産者には、今年はワインをつくらないという消極的な選択肢もあれば、降下した放射性物質の影響がワインにはないという科学的証明をとりにいくという積極的な選択肢も残されている。強い意志をもって、立ち向かってもらいたいと思う。 生産者には何の責任もないし、消費者にもむろんない。今回の震災にあっても女川や東海村の事業者が維持した原発神話をひとり守り切れず、瑕疵ある設計思想を見直さずにきた東京電力にこそ責任がある。 放射性物質の拡散、環境の汚染という外部不経済は多くの人に降りかかる厄災である。生産物が売れなくなる被害はワイン生産者だけでなく、穀類や野菜の生産者、畜産農家、漁業など、さまざまな一次産業の当事者に降りかかってくるからである。
2011.04.10
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今日、ラフィット・ロッチルド2008が売られている所を始めて見た。16万8000円。日経新聞でみたエノテカの関係者の二十万円には及ばないけど、やっぱり高くなった。プリムールでもっと買い増したかった。 そのエノテカだが、先日MBOで上場廃止というニュースが出ていた。上場したばかりなのに、何だろうなあ。まあ、経営者の勝手ですが。 MBOに加わったファンドは、ワインビジネスは儲かると考えているんだろう。今回のボルドーバブルを眺めていれば、さもありなんではある。消費する側にとっては、あまり朗報にはならないだろうなあ。 ちなみに、今回訪問したジャック・フレデリック・ミュニエ氏は、ほとんど中国にワインを輸出していないそうだ。中国のせいにして値段を吊り上げる方は、これからもたくさん出てくるでしょう。残念ですね。CHラフィット ロートシルト [2008] メドック第1級フランス ポイヤック 赤フルボディタイプ(重口) 追記 あ、ラフィットは中国の皆さんが価格を吊り上げたと思ってます。誤読されたかもしれないので、念のため。
2011.02.03
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ラフィット2008年の小売価格は20万円だとエノテカの人が答えていた。おいおい。20万円てなんだよ。もう買い増しできねーじゃん。松澤屋がプリムールで1本しか売ってくれなかったことが、かえすがえすも残念だ。
2011.01.06
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東急百貨店本店が12月4日、ワインの販売方法を一部変更したことが話題になったので、備忘録的に記録を残しておきたい。 参加した人は先刻承知だと思うが、人気の高いジョルジュ・ルーミエとメオ・カミュゼの一部銘柄について、購入者1人が買える銘柄を1本に限定した。 今までは、抽選で前の番号を入手できた人が全て購入できたが、後の番号だった人は何も買えないことになるので、購入機会をできるだけ公平にしたいという販売する側の意思を感じる変更だった。 対象となったワインは、ルーミエが(1)ボンヌ・マール 4本(2)シャンボール・ミュジニー(以下CM)レザムルーズ 1本(3)ルショット・シャンベルタン 2本(4)コルトン・シャルルマーニュ 2本(5)シャルム・シャンベルタン オー・マゾワイエール 2本(6)CMレクラ 5本(7)CMレコンボット 3本メオ・カミュゼが(8)リシュブール 1本(9)ヴォーヌ・ロマネ クロパラントゥー 1本(ヴィンテージはすべて2008年。3、5はクリストフ名義)購入者はこのうち1本しか買えないという縛りが設けられた。ふたを開けると何が起きたか。見聞きした事実は以下の通り。・9時20分からの抽選に並んだ人数は125人。「あれは一体何だ」と通行人が不思議がるほど。・購入のため実際に売り場の前に並んだ人数は100人弱。最後の購入者は約30分遅れで入店。・本店と道路をはさんだところにある東京都民銀行の前で、携帯電話で連絡を取り合う男性3人。そこに妙齢の女性5人ほどがブラブラ。男性が東急本店のワインリストを片手に持ち、開店前に打ち合わせ。・いっぺんにたくさんのワインのお金を払った人物がいた、との目撃談あり。その場にいなかったので詳細は不明。・今回の限定販売の対象ではなかったモレサンドニのブテイユとハーフ、村名CMのハーフなどは、全員が入店した時点では売れ残っていた。(まとめ)あいまいな情報もあるので断定的なことは書けないけれど、人手を雇ってワインを手に入れようとする参加者が、手配するアルバイトの人数を増やしたとみられる。その結果、整理券の抽選に参加する数があまりにも増え、収拾がつかなくなっているのではないだろうか。 私のように、自分で飲みたくて1人で並ぶ人間にとって不利な状況に変化はなかった模様だ。ルーミエにレアもの感がなくなり、まとまった本数の『冷やし玉』が出てくるまで事態は改善しないだろう。 ルーミエの2008は入荷数が少ない、と別のショップの方から聞いていた。 また本日、とあるネットショップのメルマガで、ヴォルテックス輸入のミュジニーやレザムルーズを売るという案内が来ていた。これが並行輸入なら構わないが、正規代理店が増えた結果、従来の店の入荷量が減っているのだとしたら困ったものだ。 ワイン通が嫌われる理由(わけ) 深い意味はない。
2010.12.05
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こんな便利なボタン、前からあったっけ?このワインは忘れもしない、ヴォギュエに血道をあげるようになった記念のワイン。東急本店に初めて足を踏み入れた日、あれは土曜日の昼下がりだった。こいつがごろごろしてた。初めて売り出された時だった。そのころ日常的に買っていたワインよりグンと高かったので、まる一日熟考。一念発起して翌日買いに言ったら、「売り切れです」といわれた。その後、ほぼ同じ値段で売り出された池袋西口の某店(東武ではない)で購入した。しばらくすると東急本店でもこいつが復活していて、「他店から取り寄せました」といわれ、がっくし。同町田店にも在庫があった。いい状態のワインを買うためには、あちこち電話をする必要があると悟った買い物だった。ちなみに、その時の価格は3万円。東急本店には、まだマッキーはいなかったように記憶している(間違っていたらスミマセン)。【コント・ジョルジュ・ヴォギュエ】ミュジニーVV[2000](赤)【YDKG-t】(追記)この機能をテストしてみた感想。アフィリを貼る作業がすごく簡略化できるのはおおきな利点。しかし、ポップアップに書き込む画面が小さい上、そこに書き込むだけでは文字の大きさを調整できない。記事がブログにアップされるまでに少し時間を要する。このミュジニがいくらなのかという肝心な情報は表示されない(41790円)。便利ではあるけれど、もう少し改善してもらいたい。 書き忘れたが、このワインはまだ飲んでいない。東急本店にいったその日は、同一ヴィンテージのJFミュニエのミュジニもごろごろしていて、価格は1万円台だった。その後、ミュニエのワインの評価が高まり、今ではヴォギュエと同じくらい高くなった。この点については、ワイナート9号の表紙にした人(多分田中さんでしょう)は見識があったと今でも思っている。
2010.11.21
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いわゆる自然派と呼ばれるワインには、のめりこんでいない。一度に飲むワインの量が多かったころには魅力的にみえた時もあった。翌朝、あまり頭が痛くならないのがいいと。そのころの良い経験があるため、ルメール・フルニエのラベルを見かけると、いまでも引き込まれそうになる。しかしワインのボトル1本を数日に分けてチビチビと飲むようになった今、頭痛のことはあまり気にならなくなった。もっとも関心のあるブルゴーニュ・コートドールの作り手の中から、現実的な価格で売られているリュットレゾネやビオロジー、ビオディナミの作り手のワインを飲めばいいと思うようになった。自然派に力を入れているという店にいくと、どこも品揃えはそれほど変わりばえがしない。ルメール・フルニエこそ消滅したが、その他の著名な作り手のワインは、いわゆる自然派を得意とするどこのショップの棚にもよく並んでいる。自然派を得意とするインポーターのものを揃えていくから自然そうなるのだろうが、AOCでみると割高に感じられるワインもないとはいえない。人の手が余計にかかっているから、農薬まみれの同じAOCのワインより高くなるという説明も一見説得力がありそうだが、それではなぜ、フランスではコートドールの高級ワインと比べて格安で売られているそれらのワインが、日本ではあまり割安感のない、結構な値段になってしまうのだろうか。新興の輸入業者が本来価格の安いワインでプロモーションをかけているだけではないか、という印象を受ける。メディアに自然派の啓蒙家として登場する卸や小売の人物に、身内をひいきする姿勢が強く垣間見えることもたいへん印象が悪い。1人1人は優秀な作り手であり発掘者であり売り手なのだろうけれど。そこで、やっとタイトルに挙げたラピエールの話になる。彼のワインには幸運な形で出会えた。自然派のスターを育てようというワイン関係者は、既に著名だった彼のワインを軽くみていたように受け取れた。それが自分にはよい印象につながった。彼のボジョレー・ヌーヴォーを飲み、普通のモルゴンを飲み、素晴らしい作り手だと感心した。フィリップ・パカレとは何者ぞ、というところから彼のワインにアプローチしたが、ある年にパカレとラピエールのヌーヴォーを飲み比べ、自分の嗜好では完全にラピエールに軍配が上がった。なかなか飲む機会には恵まれなかったが、ボジョレーを飲むならラピエールを軸に、といつも考えていた。そんなラピエールが死んでしまった。外国の新聞によると死因はメラノーマで、享年60歳。彼の死を契機にワインを売ろうという輩には鼻白むけれど、いま店先に出始めているヌーヴォーではないワインは、敬意を表して手に入れておきたいと思った。今日、虎ノ門で売られた「ボジョレー シャトーカンボン2009」は1480円。ボジョレーに目を向けるいい機会となった。ラピエールに限らず、昔はこういう価格のボジョレーやコートデュローヌを良く飲んでいたなあ。
2010.10.17
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ブログ主ではあるが、久しぶりにこのサイトに来た。放置プレイ状態。できる範囲でやるしかないので、しょうがないのだが。 ワインショップのメールマガジンを読んでいると、不況で価格が下がるのは結構なのだが、どうにも変わり映えのしない銘柄が並んでいて食指が動かない。売れ残りをさばいている場合が多いから、仕方がない。 一方、海外ショップは日本の輸入商社が手掛けない造り手や銘柄が多くあり、興味をそそられた。 為替も以前に比べてかなり円高になっていたので、試しに輸入してみることにした。果たしてお買い得なのかどうか。 送られてきた段ボール箱の写真を掲載してみた。どこの店か分かる人はすぐ分かると思うが、とりあえずショップ名は伏せる。以前、買い損ねたジョルジュ・ルーミエ(正確にはボンヌフォン)の2005年のルショットが売りに出ていたことが、購入に踏み切るきっかけになった。 海外から航空便で輸入したので、送料は日本国内のショップより大幅に割高で、ショップのあるフランス国内でも別途送料が発生した。僅かながら関税もかかった。これらの経費を、購入したワインの本数分で均等割りし、上乗せしたところ、コストは以下の通りだった。 Ruchottes Chambertin "Bonnefond" 2005 4万0077円 Meursault Perrieres COMTES LAFON 2006 2万3463円 Chassagne 1er cru chaumées RAMONET 2006 6848円 (10銭単位で四捨五入。このほかにも数本を購入している) 購入したワインの中では、ラモネの白の1級が最安値である。送料を上乗せすると、思ったほど安くはならないという印象だ。 ルーミエは、かつて楽天ショップ「アルコホリック・アルマジロ」で売られていたボンヌフォンの2005年と同じ4万2000円程度におさまると予想していたが、結果的には若干安かった感じ。まあ、アルマジロでは早めに在庫切れになったので、買えただけ良かった。 ラフォンは造り手の評価が高すぎるので、フランス国外では価格も高いのだと思う。今回は割安な感じがした。
2010.04.25
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先ほど東急百貨店吉祥寺店のワイン売り場をのぞいてきた。新春セットとかいうことで、メルマガで告知のあった2種類のセット(購入は抽選) のほかに、先着1人?のセットとして、・ヴォギュエ アムルーズ2005(ヴァン・パッション)・アルマン・ルソー シャンベルタン2003(ラック)・ジョルジュ・ルーミエ ルショット・シャンベルタン2001(AMZ)というのがあった。価格は9万円。これって安いのかな?よく分からない。相場からみれば高くはないだろうが。ちなみに私は金がない上、2本はストックとダブるため、見送りました。悪くないと思いますが、不況だし。まだ残っているかもしれません。
2010.01.03
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大物一点買いの影響で、プレミアムワインの購入は「年内はゲーム・オーバー」となったはずだったが、誘惑は数限りない。結局、ちょこまかと購入したり予約をしたりしている。 どこのショップか言えないが、「ルソーのシャンベルタンを買いませんか」というオファーをいただいてしまった。とある商品が売り切れになってしまい、いわば代品として提案していただいた。入荷後も店の倉庫から動かしていないという。今年初めに探し回って買いあさったワインでもあるが(Akbeさんありがとうございます)、その中でも結構安く、当然単品販売である。常連客というわけでもないので、なんだか申し訳ない気持ちだ。 別のショップでは、ダニエル・リオンのブルゴーニュ・ブランを1330円で購入した。著名なインポーターが輸入したもので、販売店もワインの状態に定評がある有名どころである。ダニエル・リオンはいつか試したい作り手だったので「渡りに舟」ではあったのだが、それにしても激安である。少し前に比べると信じられない価格だと思う。 東急百貨店には最近足を運んでいないが、来年1月には本店で15%オフセールがあり、その後にもブルゴーニュワインを全品20%引きで販売する機会を設けるという。 どこのお店も不景気やデフレを受けとめて、あの手この手で客に提案攻勢をかけている。最終消費者である愛好家にとってはチャンスであり、贔屓のワイン店を一顧客として支えることが実感できる機会である。
2009.12.29
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ドメーヌ・フーリエが、2007ヴィンテージに至り需給バランスが完全に狂ってしまった。 07が05や06より良いと思っている人が多いせいか、はたまた値段が下がったせいか、入手難に拍車がかかってしまっている。 リアルワインガイドが極端に褒めたからだろうけど、こうまでだと、ちょっと斜に構えてしまう。逆に、今年はユドロ・バイエやデュジャックがとても買いやすい。 07はACブルゴーニュだけゲットできたが(社会人を朝4時にパソコンに向かわせるなよ、タカムラさん。ここで買ったの何年ぶりだろ...)、先週末の東急本店でも35番なんて番号を引いてしまい、まったくご縁がない。いちおう「ゲームオーバー」の身なので、あまり派手な買い方はできない。残念だなあ。 蛇足。村名や1級が売れ残るのは、きっとグリオットとかクロサンジャックを買う時に抱き合わせにならざるを得ないから、皆さん後回しにしているためでしょう。このトップ2が出てこなくなったら、順番に売れていくんじゃないだろうか。値段も安いし。 ジョルジュ・ルーミエに比べて、抱き合わせ販売を見る機会はフーリエの方がずっと多い気がするが、これはインポーターが卸す際の条件なんだろうか。 蛇足の蛇足。「リアル」初期の頃、フーリエは輸送状態が悪い例として、レビューで特別扱いされたことがある。徳丸さんがここを特別扱いするのは今に始まった話じゃないと思うのだが。
2009.11.09
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買い手としてみると、こういう超ど級(言い過ぎ?)のセールは、いつも突然やってくる。 「気まぐれ~」さんの閉店は残念だ。一体、どうされるんだろう。 購入したワインの保管状態は、それなりに良好であってほしい。 いつも思うことだけど、安いとみるやアリのようにどっさり集まる。 自分で野次馬のように買っていながら申し訳ないけど、これでいいのかなって気がする。 これまで実店舗では小田急ハルクや銀座・松坂屋(池袋東武は行けず残念!)、オンラインショップではまるどらで、こういうセールを見た。 興味深いのは、実店舗では直前に入荷した作り手のワインがずらっと、本当にいっせいに並ぶことだ。 ハルクのときはセラファン、松坂屋ではミシェル・グロだった。 決定はいつも急なんだろう。 結局、ワインは原価と売値の差が激しいから、こういうことが起きるんだ。 以前、ある専門店のPOSの親機の画面をのぞいてみたら、今まさに購入しようとするワインの仕入れ値が表示されていた。 それはもうビックリだった。結構良心的な価格付けをしている店なので、尚更だ。 食うに困ったまちの酒屋さんが起死回生の策でワイン専門店に業態転換するのは悪いことじゃない。 しかし、これほどマージンが高いと知ると、おいそれと高いワインは買えない。よほどの理由付けがないと買えない。 だから、私は顧客を丁寧に扱う店でワインを買うようにしている。 状態が良いことは当然大事だが、状態に気を使うあまり顧客の表情をうかがうことをしないようなショップでは買わない。マージンが高いからだ。 もちろん、買おうとした客に、当初表示をしていない形での抱き合わせ販売を強いるような店は論外だ。法律にはっきり明記されている違法行為だからだ。 素人だから本当のことは分からないが、今回「半額セール」をうてたのは、ワイン業界、つまり卸、インポーター、他店との付き合いを断絶するつもりで処分をかけたのかもしれない(実は新装開店したりして...笑)。 それでも、大幅な赤字にはならなかっただろうと想像している。 こういうことは、他のショップにとって迷惑なことだろう。 でも、しばしば起きることだから仕方がない。諦めているのかもしれない。 経営が巧みな店は、売れない在庫を割引価格でよく処分している。 買い手としては、人気薄のワインはこういう場面でしっかり入手したいものである。
2009.10.13
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■フィサンレ・ジェルメ[2005]ドメーヌ・クロ・ノワール【閉店セール】全品半額■クレマン・ド・ブルコーニュNVドメーヌ・シュヴロ【閉店セール】全品半額 ■オークセイ・デュレス レ・クレ ブラン[2002]ドメーヌ・ドゥ・シャソルネイ【閉店セール】全品半額ボーヌ・ロマネ【2006】カミーユ・ジルー【閉店セール】全品半額 musigny0209さんのブログを読んで、急いで飛んだ(あんまり楽天ショップのメルマガって読んでいないもので)。パカレのCCHをかごに入れたのに、10分間ぐらいもたもた操作していたら売り切れてしまった。非常に残念。 同じぐらいの金額で焦りまくって選び、上記のワインを買った。こんな時じゃなきゃ買わないっていう銘柄が多い。 フルニエとか、ドーヴネとか、シャンパーニュ全般とか、誰もが欲しがるものはあっという間に売り切れてしまったらしい。 シャソルネイ(フレデリック・コサール)が好きな人には、まだ良さげな在庫が残ってます。追記 今、改めてみたらパカレのCCHが1本在庫ありとなってた。この期に及んで売り惜しみしているのだとしたら情けない。ひょっとしたらキャンセルかもしれないが…。
2009.10.12
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借金は返済したものの、まだ後遺症が残っている感じ。昨日、東急本店で非常に幸運なシチュエーションになったものの、悲しいかな、ルーミエの特級に手を出すキャッシュはなく、指をくわえて我慢したのだった。 そこで今日、決済がしばらく先でツケのきく小田急百貨店のセールで電話予約にチャレンジ。昨年は2コールでかかってルーミエのボンヌ・マール06も買えた。 今年もゲン担ぎで同じ電話から電話したが、つながらず。 むう...。 買う気マンマンだったのに。 なんとか10分以内にはつながったが、ボンヌやアムルーズは売り切れ。レ・クラや村名シャンボールで我慢したのだった。 コシュ・デュリのペリエールは本数が結構あったので何とかゲット。 他にも5万円以上する希少な某ワインをうまく予約できたが、保有することにより得られる満足感より決済時の負担の大きさへの不安の方が大きくなってしまい、1時間後にキャンセルしてしまった。まだまだもの入りだし。前に紹介した岸部四郎の記事が頭から離れなくて困っている。
2009.10.11
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私の勤め先でも夏のボーナスが出た。少し気が大きくなってしまい、東急本店で出たラルロのサン・ヴィヴァン1999なんぞ購入してしまった。値札は39900円。スメの頃のワインに悪い印象はなく(プチ・デュジャックなんていわれて)、もうこんなワインは買えないだろうと考え、ついつい入手した。おかげで予算をいきなりオーバー。 先日、楽天某店で2007年の同銘柄を購入したばかりで、やや浪費気味だ。 せっかくトロ・ボーのCCHを複数本買えるチャンスだったが、先行きを心配して自制。 また、一度はかごに入れたグロフィエのアムルーズ2007(この日唯一の「1人1本限り」銘柄)も、在庫が途切れる前にリリースしてしまった。 他のネットショップをのぞくと、結構2万円を切る値段でまだ売っていた。 それにしても、整理券が6番なのに、リニエのロシュやシャルム、グロフィエのグラン・クリュなどは売り切れ。 なんで1人1本にしないんだ。後ろでみんな、ブーブーいってたぞ、東急さん。 結局、以下の3本を購入。3本目はすぐ飲むことを考え白にした。・ラルロ ロマネ・サン・ヴィヴァン1999・トロ・ボー コルトン・シャルルマーニュ2007・ニーヨン シャサーニュ・モンラッシェ2007 ニーヨンは購入当日に、嫁さんの実家に持っていって義父母と飲んでしまった。 初めて飲んだニーヨンだが、なるほどカボー・ド・シャサーニュ・モンラッシェの店員が勧めただけはある作り手だ。 口当たり、香りは文句ない。村名にしては少し値段が高く、味わいの要素は少なめだが、これはやむをえない。 保冷材を入れて車で1時間移動し、到着後に冷蔵庫で小一時間冷やした状態で開栓した。少しぬるめ。 まあ、正しい飲み方とはいえないので、よく検討した方ではないだろうか。 ちゃんと数日落ち着けてから飲めば、さらに美味しかっただろう。 最近、これより酸があって美味い無名の作り手のACブルゴーニュを飲んだ。価格は2000円台前半。 店は有名な個人経営のショップ。たまには信用できる店のおやじの勧めに従って購入してみるものだ、と感心した。
2009.07.19
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人気が高いようだ。5大シャトーでは一番買いやすそうなラフィットに焦点を当て、大量に買い込むつもりだったが...。松○屋 「人気があるので割り当てかも~。6本セットで注文いただいても1本かも~」こらー。何のために3000円出して「番人」に再入会したとおもっとんじゃー(怒)だいたい、パーカーの馬鹿者め。どうして、5大シャトーでラフィットの評価だけが高いんじゃ。まー、文句をいってもしょうがない。値上がりしても買いますけどね、ラフィットだけは。割り当て結果はまだ来ていない。むむむ...。
2009.05.20
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にしのよしたかさんのメールで初めて知ったが、あの迷惑なマンガのおかげで、ルチアーノ・サンドローネって価格が暴騰したんだ。 ヤフオクでカンヌビ・ボスキスが7万?信じられない。 そう思って楽天で検索してみると、2004年のマグナム3万2000円しか売られていない。まあ、この値段は妥当かも。【『神の雫』に登場】[2004]バローロ・カンヌビ・ボスキス・マグナム/ルチアーノ・サンドローネ【赤・フルボディ】 イタリアワインを慌てて買うなんて今はほとんどしていないが、バローロ・ボーイズといえば、むかし神田の柳屋でサンドローネとパオロ・スカヴィーノを試飲して、世の中にこんな美味いワインがあるのかって感動したことが忘れられない。ドルチェットとバルベラだったけど。 まあ、その後でボルドー、ブルゴーニュへと関心が移っていった。イタリアワインはいいんだけど、美味いワインほど供給が不安定で困る。ある意味、ちょっと前のエマニュエル・ルジェに近いものがある。 そろそろ、唯一持っている1999年を飲むとするか。(3月7日に「カンヌビ・ボスキス01」と書いたのはヴィンテージが誤っておりましたので訂正します。)◇おまけ 最近飲んだワイン・BOURGOGNE VEZELAY 2002/SCA HENRY DE VEZELAY 白ワイン。ラヴノーが醸造コンサルタントで入ったとかいうので購入した記憶がある。もう売られているところは見なくなった。 飲みやすい。 ミネラルは期待したほど感じない。 十分熟成しており、これ以上良くならないのではないかという印象だ。 昔買ったとはいえ、2000円を切る値段なら上出来。もっと早く飲めば良かった。http://home.att.ne.jp/apple/LMDV/contents/producer1/after_2003_6/vezelay.htm 上から2番目の写真、左から2本目のボトル。「キュヴェ・クラウディ」というらしい。・LA DEMOISELLE DE SOCIANDO MALLET 2002 地方暮らし時代に家族からプレゼントしてもらったワイン。 セカンドなのに力強い。個人的にはこれで十分。 カベルネ・ソーヴィニオン特有の匂いはあまり感じられない。ボルドー好きでなくても楽しめる安ワインだと思う(今、いくらで売られているのか知らないが)。ラ・ドモワゼル・ド・ソシアンド・マレ[2006] ヴェズレーの白を飲んだあとに、ドモワゼルをグラス2杯くらい飲んだら、ものすごく酔ってしまった。
2009.04.26
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東急本店で12番。久しぶりに買える。やったー(^◇^)というわけで、ルソーのシャンベルタン、ルショットの2本。F巻さんに勧められるままドーヴィサのレ・クロ2007を買い、まずいことにロティのマジまで購入しちゃいました。ラヴノーよりは買いやすかったのかな。なんにしてもホッとしました。いろいろ情報いただいた皆さん、ありがとうございました。蛇足 帰宅したら散歩から戻った長男(5カ月)が、おしりからモレ・サン・ドニ状態。シャワーで阿鼻叫喚。
2009.04.18
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高いですね。どうして都内の百貨店で2万円台半ばのものが、4万円とかに化けるんでしょうね。フツー、どんな商品でも、身近にあるショップの方が百貨店より安いものですけど。ワインは例外ということですかね。まあ、そのおかげでシャルム・シャンベルタンが安いのなら、許そう(笑)。デュガ・ピィとかルロワならともかく、ルソーならタマ数はあると思うんだけどなぁ~。わたしゃ、ルソーのシャンベルタンなら2万円台しか手を出しませんよ。もう売り切れですが。東急に何人並ぶのかなーー。今から思いやられる。いくら出してでも買うワインって、何だろう?DRCのロマネ・コンティ、モンラッシェぐらいかな?
2009.04.15
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東急百貨店でのここ数年の開店待ちの並びを振り返ると、並んでまで入手したいワインの作り手が、ごくごく限られているという気がする。 ラヴノー、ジョルジュ・ルーミエ、アルマン・ルソー ぐらい。 04はスルーしたが、05は行ったというところになると、 J.F.ミュニエ、デュジャック も入るが、まあそんなもん。 前は並んだけど、もう…、というところになると、 ヴォギュエ、ユドロ・バイエ など。 ラフォンは買えた試しがない。 ラモネの売り出しは極端に減った気がする。 ポンソで一生懸命探したのは05だけだった。 要はいい加減な性格ということで。 そんな私が狂喜乱舞するラヴノーとミュニエが4月11日にダブルでセール。これは行かねばなるまい。 そんな訳で、健康上の理由からもう徹夜ができない私(仕事も22時過ぎまでやってたし)、久しぶりに始発より早く到着するタクシーで渋谷駅に乗りこんだ。 特級は3本しかないので、なんとか3人目に滑り込みたいと願った。 すると… なんと5番。 認識が甘かった(+o+) 徹夜組は4人。しかも、前日夕方に来て、帰った方までおられた(ウォッチーさんと判明)。 それもこれも、本店がクジになって、並びが事実上なくなったせいですな。 昨年は同じタイミングで本店に着いて2番目。1番目のひとに、特級以外の購入権利を差し上げたのだったが、今年はその差し上げた銘柄しか買えなかった。げげっ。 整理券配布後、本店でクジにチャレンジするも、13番。隣の40番の方と交換して、東横店に舞い戻った。 もう、ラヴノーの特級は小田急百貨店しか入手するあてがない。困ったな~。多少は買えたのだから、我慢するしかないか。 当日、情報交換させていただいた皆様、ありがとうございました。来週もお会いできれば光栄です。 一方のミュニエ。2本しかないミュジニがまわってきたが、熟慮の末、スルー。もう1本購入予定があるので、財政的にきつい。いつもお会いする6番目の方、無理やりのように買わせてしまってすみませんでした。 ちなみに、私も仕上げに本店で堂島ロールを買いました。お気づきになられたでしょうか。
2009.04.12
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久しぶりに買い物三昧の1日だった。まず午前10時、渋谷の東急本店。ルソー目当てに並んだ。5分前ぐらいに到着。抽選でとった整理券の番号は25番。論外なので店員さんに返上し、渋谷をあとにする。東急東横線を利用し、前回エントリーで紹介した横浜市内の某店。予約してあった・フーリエのグリオット・シャンベルタン2006×2本・G.ルーミエのシャンボール・ミュジニ2002×1本を購入。何かほかに衝動買いできるものはないかと調べると、結構あって迷う迷う(^^ゞ・ルソー06は96311以下のワインいろいろ。ラックとかVPのように名が知られているとこではないインポーターのもの。・フーリエのグリオット06、最後の1本と思われる(自分調べ)。他のモレのクロ・ソロンなども手頃な値段。・ルーミエ06のモレ1級・ポンソのCDR04 などが残っていた。 結局、一番気になって購入したのは...・サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ ラ・リコルマ05メルロ100%のレアもの(生産量は年々増えているらしいが)。税込6825円。昔の2万円超えの価格は一体何だったのだろう。在庫は全部買ってやろうと思って尋ねたが、最後の1本とのこと。残念。 その後、新橋界隈の某店で取り置きしてもらっていたDRCなど3本を引き取る。 天王洲に向かい、寺田倉庫に6本預け、同数引き取る。引き出したのは・パカレ GCペリエール01・ルチアーノ・サンドローネ カンヌビ・ボスキス01・同 レ・ヴィーニュ01・エリオ・アルターレ ブルナーテ98など。その後、ワインを7本担いだまま、新宿でネクタイ4本、靴3足、ウエストのドライケーキを購入。疲れた(+o+)
2009.03.07
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本日、「【速報】価格訂正」と題して、下のようなエントリーを掲載した。----------------------------------------------------------横浜市内の某百貨店の25日予約開始のワインフェアのリストに価格訂正があったとのこと。ジョルジュ・ミニュレ、フーリエ、レシュノー、ミシェル・グロが何か高いと感じていたが、店側の間違いだったそうです。ほとんど売れ残っているそうで、心当たりがあって欲しい方はもう一度、電話されるといいですよ。※ブログ掲載の許可をいただいたので書きますが、店名など詳細は伏せておきます。問い合わせは受けられませんので、ごめんなさい。Last updated 2009.02.28 11:30:31---------------------------------------------------------- この記事を出した理由は、今朝この百貨店から連絡をもらったことがきっかけ。店員「うまいーちさん、○○をご予約後、キャンセルされましたが」私 「はい(おっ、いまさらキャンセル禁止のお達しか?)。確かに昨日キャンセルしてくれとお願いをしましたが…」店員「実は、このワインはXというインポーターのワインなんですが」私 「はあ」店員「価格に間違いがありまして」私 「えええ?」店員「この3万2千XXX円というのは実は誤りでして、キャンセルされたのは、高かったからではないかと思いまして…」私 「それもそうですが、他の店で高いワインを買うことになったので、それだけなんですが」店員「そうですか。値段は安くなるんですが」私 「うーん…、いくらですか?」店員「1万9千XXX円」私 「安いっ。じゃ、キャンセルはやめ。2本買いましょう」店員「ありがとうございます」というやりとりがあった。こんなふうに個人的に連絡をもらうことなんて初めてだ。訂正があったのは、すべて同じインポーターXのワインだそうだ。たいした得意客でもないけれど、キャンセルしたからこそ、脈ありとにらんでいただいたのだろう。発送したワインリストに誤りがあったので、今後は店頭販売時に価格を間違っていたことを周知するしかないと、店員氏はそう話していた。もしここの読者の中で、価格面から購入を諦めていた人がいれば、先にレア物を購入できるチャンスなので、お伝えしたいと思った次第である。しかし。価格に間違いがあったとはなぜなのか。このインポーターの方が、もとの価格設定が高すぎて不景気で売り上げが立たないので、値下げに踏み切ったのではないだろうか、と憶測しているが、どうか。プロの業界人の方に教えてもらいたいところだ。。本当は3万いくらで売りたかったと。でも、もう無理だと思って見切ったと。リストを印刷した後に、インポーターが値下げを決断したので、百貨店側もこれに合わせて価格を訂正したのではないかと。違うかな~?ちなみに私 「このメオとかルーミエは下がんないの?」店員「ええ。これは別のF社のワインでして。この価格で合ってます」だって。クロパラ5万超えは高過ぎじゃないのかなあ。買えないから、どうでもいいけど。本日飲んだワイン。■JLF キュヴェ・スペシャル・バリク・No.3(2006) シャトー・フォン・シプル濃過ぎ。開けてしばらくするとエキゾチックな香りが楽しめて良いが、香りに限れば、普段飲んでいるブルゴーニュワインには敵わない。味わいは、濃くて1杯、2杯なら美味しいと思える。ただ。ボルドーの新酒をすぐ飲んでちょうどいい、と思える人にはちょうどいいと思う。でも私には辛いです。持病がぶりかえしそうで困る。自然派だから身体にいいとは限らない。本当にこれ、アルコール分13.5%かな。もっと高かったりして。個人的には、赤ワインはもっと軽めの方がいい。そういえば、この間飲んだジャイエ・ジルのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2004は、ライトで心地よかった。
2009.02.28
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最近、とある楽天のワインショップに、かなり突っ込んだ苦情を申し入れた。これに対し、店長も長文の釈明をしてきた。自分なりに思っていた意見を伝えられたのと、相手も本音ベースで返事をしてくれたので悪い印象はなかったが、虚しさがのこる。 こちらの主張は、煎じつめれば「おたくはどうして最近抱き合わせばっかりなんだ。人気があるもの(アルマン・ルソーのシャンベルタン2005)を単品で売らず、今頃になってほかに10本前後もワインをつけて売るとは何だ」という内容。 ショップの返答をごく簡単に書くと、「抱き合わせでしか卸してもらえない人気ワインが多く、売れ残りをなくすにはやむを得ない。社員の給料も払えなくなる」というものだった。 店側の必死さは伝わるが、とはいえこっちもワインにいくらでもお金が出せる状況じゃないので、抱き合わせはやめて欲しい。 仮にお金を貯めて、一度にワインを買うという買い方を徹底するとしよう。クレジットカードを極力使わない。こうなると、ちょこちょこ買う場合とは、購入パターンが変わる可能性がある。 さて私がまとまったお金を手にした。その時、この楽天の店で抱き合わせのセットを買うかもしれないけれど、そのときにはたまたまエノテカからコント・ラフォンの放出の連絡があって、そっちで散財してしまうかもしれない。はたまた、東急百貨店で好きな作り手のワインが出て、大人買いしてしまうかもしれない。 私のような小口の購入者がこれまでひと月で 店A 2万 店B 3万 店C 1万 という小口の買い方をしていたとする。 しかしこれが、ワインの単価があがり、いったん貯金してワインをいっぺんに買う方法に改めると 店A 0円 店B 6万 店C 0円 という使い方になる可能性が高い。これを店側からみると、総取り方式となり、AやCには売り上げが立たなくなる。 こういう買い方の消費者が仮に多くなれば、これは消耗戦になる。不景気に客をとりあえば、業界全体の利益にはならないと思うが...。 どこの店で何を買うか。フェース・トゥ・フェースの方が情報交換が密にできるので、財布のひもも実店舗の方が緩みがちになる気がする。 東急みたいに、抱き合わせ販売をめったにしない店の方が誠実さも感じる。 となると、ネット上ではびこる抱き合わせ販売に、はたして未来があるのだろうか。 抱き合わせにして売られるフェヴレが、なんだか不憫である。
2009.01.24
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結局、昨年もお世話になった亀屋商店さん(alchoholic armadillo)の「あるあるBOX」にした。保管場所に限りがあるので、今年は5本セットを選択。発売された瞬間(1月3日0時0分)はサーバーがつながりにくかった。■『あるあるBOXお気軽5本セット』2009年新春版 ちなみに、昨年購入してよかった「半端物」10本が真っ先に売り切れ。私の場合、昨年購入した「半端物」のうち3本はひとにあげたり家族に飲まれたりしたが、残りは手つかずで残っている。早く飲みたい。 今だからネタばれ承知で書くが、昨年の「半端物」には下のようなものも入ってた(リンク先はヴィンテージ違いも含む)。一本一本で購入すると高くつくものが多い。クロ・バルトロメ クロ・バルトロメ・プリオラート2002年 (楽天にはもう在庫はなし)サヴィニー・レ・ボーヌ/ジャン・マルク・ミヨ■サヴィニーレ・ボーヌ【2006】ジャン・マルク・ミヨコロンビエ・モンプルー(ムートンの隣で、最近買収された)■[1978] シャトー・コロンビエ・モンプルー 一般論として、他店と比べて妙に高い値札をつけて販売していたワインとか、一度飲んでもう結構と思ってた高額のワインが入っていたりすると、福袋の価値は一気に目減りしてしまう。 某店のレヴューをみると、3万円の福袋に4万5000円分ぐらい入っているといいながら、在庫整理としか思えない1万円ぐらいのワインが入っていたりする(ま、在庫整理だが)。 その点、亀屋商店の昨年の「半端物」は中身が斬新すぎて笑えたし、視野が広くなるという意味で良かった。今年もいいものが手に入るといいが…。
2009.01.03
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一昨年の年末ごろのブログエントリーを読み返すと、「禁酒と健康管理、貯金、仏語習得に励みたい」などと書いてある。 禁酒は成功したが、アルコールを飲まないのに体重が順調に増えたのは一体何だったのか。自分でも分からない。貯金は…、いかんです。財形貯蓄の掛け金を増やした分ぐらいしか増えてない。とはいえ、昨年今ごろの金欠ぶりに比べると今はだいぶマシだ。仏語習得?うーん(笑)。 さて、今年の目標。メタボからの脱出(への糸口をつかむ)、適度な飲酒とワインブログ継続、貯金としておこう。 それから、今年は明確な目標がある。ボルドープリムール2008での買い付けである。 なぜボルドーかというと、昨年秋に生まれた長男に20年はもつワインを残したいから。飲める頃に財産となり、飲んで美味いと思えるものはボルドーの1級だろう(カミュのシャンベルタンとかも面白いので、ちょっとは買うかもしれない。カミュは侮れませんよ)。 ボルドープリムール2008は、世界的な景気後退で2002年以来の安値買い付けが可能になるかもしれないのが好材料。一方、値がつかないので見送り論も出ているというのが悪材料である。いずれにしろ、安心してプリムールを購入できるインポーターを選びたい。 ボルドープリムールといって、すぐに頭に思い浮かぶ業者はEだが、ある年、都内の店に取りにいくシステムがなくなり、(割高な)送料を徴収する仕組みになって嫌気がさした。今は株価も底値をどんどん切り下げているし、プリムールを買うのにこれほど不安な業者もあるまい(笑)。 となると、さいたまのMとか、関西のTという選択肢になりそうだ。もう一度、時期を見計らってMの会員になるか。 肝心の銘柄は思案中。5年前だったらラトゥールかラフィットに即決したと思う。あとは価格や人気の過熱(しぼみ?)具合だろう。1本2万円ぐらいなら、買ってみてもいいかな。財源の手当てはこれから。これが一番、難しいかもしれない。
2009.01.02
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本日(6日)、渋谷の東急百貨店本店でデュジャックを購入した。あるちょっとした経緯があって、デュジャックは気になるドメーヌである。 同店でよくお見かけする某マニア氏の「ジェレミーのワインには興味ない」という言葉も、決して理解できないことはない。ただ、このちょっとした個人的な経緯により、毎年ほぼ同じ時期に発売されるヴォギュエと同じくらい、デュジャックのワインには関心をもっている。 さて、東急本店は今月、先着順ではなく抽選制を導入した。来週販売されるヴォギュエは、私は家族の予定があるので参加しないが、関心がある方もいるかもしれないので、きょうあった事を忘れないためにも書いておくことにしたい。 抽選参加者の集合時間は開店20分前の9時40分。私は20分前に車で到着し、大体18番目ぐらいで列に加わった。先着順で並ぶことを考えると、とても楽ちんである。 地下1階に下り、店の前で客がUの字に並んだ。冒頭、男性店員さんから、抽選制にしたのは年末で開店時刻が1時間繰り上がることによる混乱を避けるための一時的な措置である、との説明があった。 世の中的には、先月のDRC2005の販売時にあったいろいろな経緯があったせいではないかとか、いろいろ憶測があるわけで、本当のところは良く分からない。 抽選は、普段配っている横長の抽選券を人数分箱に入れ、並んだ順番にひいていくやり方だった。ところが、どういうわけか券がとりにくいらしく、なかなか順番がまわってこない。自分でも、抽選券をとろうとすると何枚も手についてくるので、なかなか引けなかった。とはいえ、これは大した問題ではない。 抽選時間に並んだ人数は31人、18番目ぐらいにいた私がひいた番号は10番。「ちょっとした経緯」があってクロ・サン・ドニが欲しかった私は、前から全員1本ずつ買ってもギリギリ残っている順番なので、「まあ、こんなもんか」という印象だった。ところが、実際にはこれが結構良い番号だったことがあとで判明する。 抽選券を引き終えて、店員の指示に従い、客が番号順に再度整列した。ところがいったん並び終わった後、客どうしの並び替えが始まった。1番だった女性は5番あたりに下がり、1番には列の後ろにいた男性が入る。そのほかにも入れ替わる動きがあったが、しっかり見ていなかったので、これ以上は説明できない。 で、開店時間にあわせて客が店に入るが、当然ながら1番前には、1番の抽選券を引いていない男性が入った。男性店員は怪訝な顔こそしていたが、特に何も話す様子はなかった。この点についても、私はどうこういうつもりはない。この店では、これまでにもこういうことがよくあったからである。 一番高額なロマネ・サンヴィヴァンは入荷本数が少なく、間もなく売り切れとなった。サンヴィヴァンかシャンベルタンは、今後入手が難しそうなのでどちらか買えるものなら買っておきたいと思っていたが、売りきれるのは仕方のないことだ。この時点では「4本入荷のボンヌ・マールも買えるといいが、無理っぽいな」と考えていた。 異変がおきるのはその後で、最初に1番の券を引いた後、5番目に並んでいた女性客は「私はいいです、買えましたから」といって、店の中に入ろうとしなかった。結局、店員に促されて中には入ったのだが。 さらに、私の前の9番氏はいったいどこへいったのか、不在となった。「9番の方いらっしゃいませんかー」と、店員さんが複数人で探しまわる。私は2-3分足止めをくらったものの、何が起きたかよくわかっていたので、悪い気はしなかった。 つまり、こういうことだ。ある金持ちが代理のアルバイト要員を並ばせ、よい番号を確実に得ようとした。ところが抽選では予想以上にいい番号が集まりすぎてしまい、1人につき各ワイン1本を買っても、所望するワインを欲しい本数だけ買うことができることが分かった。そこで、9番のアルバイト氏に「もう並ばなくていいよ、ご苦労さん」と伝え、9番氏は姿を消した、というわけだ。店員さんは9番があとから戻ってきて文句をいわれるかもしれないという不安を感じながら、私を招き入れた。 こうした経緯があり、私は抽選券を配る前に20分程度並んだだけで、クロ・サン・ドニのみならず、レアなシャンベルタンもボンヌ・マールも購入できるというハッピーな結果となったのである。 「最後まであきらめてはいけない」とは、サッカー日本代表チームの元監督ジーコがよく口にしていた言葉である。10番目でも希望をもってい並んでいたおかげで、望外にも良いワインを買うことができ、また予算を大幅に上回る出費をしてしまったわけである(またまた衝動買い増し。こんなんばっかで情けない)。 ただねー。 金の力でアルバイトをたくさん連れ出して、欲しいワインを手に入れたお金持ちのおっさん。年齢の割にシャレた格好してたけど、他のお客に配慮するという大人の常識が欠けていて、見ているこっちが恥ずかしかったぞ。 1人1本限定のワインばかりじゃないのだから、アルバイトには券を持って店内にそのまま入ればいいとか、立ち去るなら抽選券を店員に返却しろ、ぐらい言えよ。どうせ自分さえ良ければいいと思っているのだろうが、後ろに並んでる20人あまりに迷惑かけているのが分からんのか。恥を知れ。 販売する側の東急も、ノウハウがなかったとはいえ、抽選制により発生する事態として予見できた事態だったのに、対応が遅かったのは如何なものか。自分勝手なマニアばかり相手にして苦労が絶えないだろうが、今回の経験を来週以降に生かしてもらいたいと心から願ってますよ。ヴォギュエは、毎年徹夜組が出てたこともあるし。 かつて1年以上前、同じ東急本店で2005年のドーヴィサが売り出された時は、1人1本の制限がなかったとはいえ、1番目に並んでレ・クロを全部買い占めたおっさんがいて、「このおやじ!いい死に方しないぞ」と激高したものだが、あれと同じくらい頭にきた一日だった。 蛇足ながら、並んだ人が全員入り終わった時点で、クロ・サン・ドニは6本も売れ残ってた。相対的に高いからだろうけど、人気ないなと思った。それと、シャンベルタン高すぎるね。デュガ・ピやドニ・モルテよりは安いとはいえ…。むむむ。勢いで買うのは恐ろしい。 楽天だとクロ・ド・ラ・ロシュがあります。■ドメーヌ・デュジャック クロ・ド・ラ・ロッシュ[2006] ■デュジャック クロ・ド・ラ・ロシュ[2006]
2008.12.06
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平野弥さんが在庫処分セールをしているから、いつかは出てくると思っていたが、ついに値下げしてもらったようなので、速攻で買った。以前もドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ2004を安く売っていただいて、感謝。ここと原酒店さんは、ワインの状態について定評があるので(勝手に)安心している。それにしても、最近ワインを買いすぎだなぁ。 よく考えたらそんなに買ってないか。ヴォギュエも諦めているし。■ブルゴーニュ・アリゴテ [2004] 生産者: ドーヴネ750ml 白 辛口
2008.11.30
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「出張先でたまたま訪れたワインショップ。店先にDRCのバックヴィンテージがあった。どれも発売当時の価格で、リシュブールは5万円台だ。保管状態もよさそうだし、クレジットカードで買っちゃおう」-。衝動買いの一例だ。私の場合も少なからず経験がある。 最近痛切に感じるのは、これとは似て非なる「衝動買い増し」だ。今、思いついた造語で、こんな言葉は国語辞典には掲載されていない(はず)。 これは何かというと、ワインショップのセールなどで思いがけずも良いワインが残っているため、急に気がかわってしまい、当初考えていたワインより高いものを買ったり、予定以上に購入してしまうことである。 東急百貨店のセールに出向くと、これをよくやってしまう。とても財布によろしくない。 最近だとこんな具合。◇10月某日 作り手Aのセール。前から6番目。すべて1人1本限定販売。予算は概ね2万円。 特級の購入はとても無理そうなので、ACブルゴーニュ(4410円)と1級(1万5540円)の2本を買おうとしていた。すると、一番前からの3人が比較的人気の薄い特級(販売本数3本、2万1000円)を誰も購入しなかったため、私のところで1本残っていた。悩んだ末、3本とも購入した。 →総支払額4万0950円。予算から2万円オーバー。◇11月某日 転売懸念が指摘される至高の作り手Dのセール(バレバレ)。 前から18番目。すべて1人1本限定販売、1人で購入できるのは2銘柄まで。 当初は作り手Dのラインナップでは下から2番目の特級G(7万0350円)を購入予定だった。ところが、下から3番目ながらWA高得点のS(10万5000円)が1本残っていた。Gはこの時点ではあまり売れていない。「せっかくだから」とSに乗り換える。 →予算から3万円余オーバー。◇11月某日 再び作り手Aのセール。今回は別のインポーター。列は前から3番目。すべて1人1本限定販売。予算は概ね3万円。 最も欲しかった特級X(3万0450円)は早々に購入を決めるも、他にもACブルゴーニュ(4410円)と1級(1万5750円)が複数本残ってしまった。さらに、以前衝動的に買い増しした人気薄の特級(販売1本、2万4675円)まで誰も手をつけずに残っている。 悩んだ末、「ここのインポーターは特別だから」と呪文のような言葉を唱えつつ、ACブルゴーニュ、1級を追加購入。 →予算から約2万円オーバー。 こんな自堕落な買い方をしたために、直近で当初予定より8万円も多く使ってしまった。何たること。はっきりいってバカである。 しかし、これら衝動買い増しをする時は「食費などに充てるこづかいを減らそう」とか、「このACブルゴーニュはネット上では8000円出してももう買えない」とか、一見合理的な言い訳をしているものである。 私は過去一度も使ったことがないが、例えばサラ金で融資枠が50万円と設定されると、借り手が「まるで自分の所持金が50万円増えたような気になる」と感じるという話を聞いたことがある。 ちょっとたとえ話が適当ではないかもしれないけれども、東急百貨店で購入の列が進み、いざ自分の番になって「今これだけ枠が残っています。今、ここで決断すれば、このワインもあなたの手に入ります」といわれると、抵抗することがとても難しい。もともと入手を諦めていた銘柄だったりするので。周囲の同好の士の購入姿勢にも影響されたりして「やっぱ買っておこうか」となってしまう。 要注意である。■ジョルジュ・ルーミエブルゴーニュルージュ[2006] 750ml(写真と本文は無関係ですw)
2008.11.08
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これからブルゴーニュ2006年ヴィンテージの有名どころが続々発売されるが、今月はジョルジュ・ルーミエを少し購入し過ぎたかもしれない。我ながら小田急、東急とやり過ぎた。意外と金のかかる村名は避けたのだけど…。ワインをしまうスペースも少ないし、新発ものの購入はしばらく手仕舞いたい。ヴォギュエの上の方は回避。デュジャックは今年もクロ・サン・ドニだけ欲しいが、価格は下がるだろうか。DRCの2005年は、買えるものなら買ってみたいが、ルーミエと同じようにいったら貯金がいくらあっても足りないな~。オチもへったくれもないブログでスミマセン。
2008.10.19
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今回の秋の予約販売は、恒例により電話受け付け。なかなかつながらない自宅の固定回線に見切りをつけ、外出先で電話してみることにした。すると、10時を過ぎてすぐ、コールセンターの女性が出た。「ただいま電話が大変混み合い、掛かりにくく…」というナレーションも、通話中のツーツー音も聞かなかった。こんなこともあるんだな。 自宅の電話番号を伝え、欲しいワインの番号を言い、決済や配送の方法を確認し、念のため購入したワインの名前を読み上げてもらっても、10時5分にはすべての手続きが終わった。 来年以降もこのやり方でうまくいけば、必勝法になるかも。ちなみに、ちゃんと電話機のプッシュボタンを指で押して電話をかけており、チケットゲッターが使うような道具は使っていません。 購入したワインは4種類で各1本。デュガ・ピィのマジ・シャンベルタン2001(2万6775円)だけは売り切れてしまっていて買えなかった。フーリエのクロサンジャック2001(8925円)は残っていたが、見送った。 買えたワインのうち1本はヴォギュエのCM1級2001年。1万2600円だから買い増してみた。 ロマネ師匠のおっしゃる通り、世界的な不況でワインはこれから劇的に安くなるだろう。ヴォギュエのように昔に比べて随分高くなってしまった作り手のワインは、価格が下がるだろうから、しばらく様子見でいいのではないか。村名が8000円ぐらいで飲める日がまた来ると有り難い。■コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエシャンボール・ミュジニー 1er Cru [2001]
2008.10.12
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…というほど買ってはいないけれど、アルマン・ルソーが店に並んでいると、ついつい買ってしまう。陽気も秋らしくなり、そろそろ寺田倉庫や勝沼のセラーに足を運ぶ機会も増えそうなので久しぶりにエクセルのリストを眺めてみて、結構持っていると気づかされた。こんなに買ったかな。 これから発送してもらう予定のワインもあわせて数えてみると、ストックは32本あった。畑とヴィンテージ別に整理すると、以下の様な分布となっていた(間違っても自慢と思われたくないので、保有している一番古いワインの年をXとした)。 X X+1 X+2 X+3 X+4 X+5 X+6 計C 3 3 2 1 2 11CDB 1 3 1 1 6CSJ 4 1 2 7RC 0CC 1 1 2MC 1 1CDR 1 1 2 4LSJ 0CAZ 0GC 1 1(表が見にくくてスミマセン) こうしてみると、シャンベルタンのストックが一番多い。1ケース近くある。ちなみに今まで一度も飲んだことがない。ううむ…、我ながらアホだ。 2位以下はクロ・サン・ジャック(飲んだことあり)、クロ・ド・ベーズ(なし)、クロ・ド・ラ・ロシュ(なし)と続く。過去に一番飲んでいるのは村名だが、ストックは1本しかない。また、とても感動した経験のあるリュショット・シャンベルタンの持ちあわせがないとは思わなかった。 振り返ってみると、折に触れて飲んでいた村名ジュブレ・シャンベルタンが美味しかったから、これだけ他のワインを買い込んだのだろう。エントリー銘柄である最も安いワインがACブルゴーニュではなく村名で、ジュブレらしい個性をそこそこ感じることができたこと、結構生産本数があり、ブルゴーニュワインに親しみ始めた頃には5000円ぐらいで入手できたことなどが、この作り手を好きになった理由だろう。 また、行きつけのお店にサントリー(ファインズ)の輸入品が多く、セールのたびにこの村名が売りに出ていたことも影響したかもしれない。出会いのシチュエーションって尾を引くものなのだろう。ワインはまだしばらく飲めないが、いつごろ、何年のシャンベルタンから飲むか、今から考えておくことにしよう。■ジュヴレ・シャンベルタン[2000]アルマン・ルソー(赤ワイン)楽天でルソーを今すぐ買おうとすると、村名でも9000円近くする。高くなったな~(@_@;)■【アルマン ルソー】リュショット シャンベルタンクロ・デ・リュショット モノポール[2001]お金があれば買い増したいのは2001年か2002年あたり。
2008.10.04
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ジュヴレ・シャンベルタン村の作り手デュガ・ピィ。リアルワインガイドで酷評され、取り上げられなくなってから少し人気が薄れたような…。毎年、安い方の銘柄を少しだけ買っているが、高いものはタマ数も少なく、なかなか買えない。ところが先ほど何気なく訪れた都内の某百貨店。2006年のポマールの売価が大1枚で驚いた。ジュブレ・シャンベルタンVVの通常価格より安いので、思わず買っちゃた。まだ結構残ってたが、輸入元がよく許したもんだ。店は、このブログでよく話題にしているところ。欲しい方がどれだけいるか分からないし、「状態に不安が~」という人には勧めません。愛好家なら、店員さんにワインの保管方法を尋ねてみるといいでしょう。私は尋ねました。↓このワイン■[2006] ポマール ラ・ルヴリエール VV ベルナール・デュガ・ピィ
2008.09.27
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9月も中盤。ショップに魅力的なブルゴーニュワインが並ぶようになったので、冷やかし半分で東急百貨店を訪問した。目当てはレシュノーのロシュ2006年×1本だけだったが、開店後に訪れた東横店では、朝から並んだ面々は誰も購入していなかった。確かに、この作り手のトップ・キュヴェとはいえ、ロシュ1本で2万2575円は高い。思い入れがなかったら絶対に買わなかっただろう。 本店ではソムリエの藤巻さんが強くプッシュしていたギスレーン(ジスレイヌ)・バルト2005年の1級を2本購入。ついでに、別の店で保管してもらっていたユドロ・バイエのヴォーヌ・ロマネ2006年も引き取った。たかだが4本だが、これだけワインを購入したのは久し振りだ。 バイエを買った百貨店(あえて名を伏す)のセラー室には驚かされた。もともとセラーの肥やしになっていたメオ・カミュゼやクロード・デュガのほか、最近リリースされたジャイエ・ジル、デュガ・ピィなどの特級がごろごろしてる。デュガ・ピィはシャルム、マゾワイエールなどが並び、超希少銘柄で入荷しなかったと思われるル・シャンベルタン以外なら何でもござれ、という感じだった。 会計間際、店員さんに「結構いいワインが残ってますね。デュガ・ピィとか」と話しかけたら、「去年までは店にしばらく並んでいても売れたんです。もうそういう時代じゃないんですね」と話していた。 そういえば、東急本店にはデュガのグリオット・シャンベルタンが、セラー外の棚にフツーに立てて置かれていた。まったく縁のなかった銘柄だが、発売日からしばらくしても陳列されているのを見たのは初めてかもしれない。 本日、リーマン・ブラザーズが破産法を申請した。 堤未果氏はベストセラー「ルポ貧困大国アメリカ」で、サブプライムローン問題を「貧困ビジネス」と喝破した。クレジットカードさえ持てない低所得者層の住居にスーツ姿のビジネスマンがあらわれ、「あなたでも家が持てます」「確実に値上がりする」とささやく。収入に見合わない住宅を購入させ、後は野となれ山となれ。リーマンの破たんは、そんなサブプライムローンビジネスのなれの果てだ。 日本国内のワインビジネスには、米国の住宅ローン問題に共通する危うさを感じている。景気低迷の足音が近づく中で、ワイン1本に4万も5万も費やすことを強いるいびつなバブルが破たんし、著名だが資本力のないワインショップがどんどん閉店する時代がすぐそこまで来ているかもしれない。景気に左右されない強い顧客基盤がなければ、生き残れない時代が来るかもしれない。杞憂に終わればいいが。□「ルポ貧困大国アメリカ」堤未果著□ギスレーン(ジスレイヌ)・バルト 購入した2005年のフュエ、藤巻さんイチ押しのボードは楽天にはないようです。以下のような銘柄ならありますが。■シャンボル・ミュジニィ[2005] オー・ボー・ブラン ■[2005]ブルゴーニュ・ルージュ/ジスレイヌ・バルト【赤・中重口】
2008.09.15
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昨日は宅配便に泣かされた。 まず自宅に午前中に届いたペリカン便。クール指定のはずなのに普通便で届いた。 天王洲の寺田倉庫に早くワインを持ち込みたかった私は、その日の朝に発送元の小田急百貨店に電話し、「26日午前中で到着指定した自分の荷物を早く届けて欲しい」と依頼した。 間もなく(10分から15分ぐらい後)、お兄さんが段ボール箱を持ってきた。が、クール便ではない。 このお兄さんいわく、「配送所まではちゃんとクール便で届いていたし、保管もしていた。お客さんから早く持ってきてほしいといわれたので、配送所からここまで急いで普通便で持ってきた」だと。 開封したところ、アルマン・ルソーのシャンベルタン2005年(泣)ほか数本は幸いまだ冷えていた。そこで保冷剤がたくさん入るバックに入れ直し、そのまま寺田倉庫に持って行った。 それにしても、こういうやり方はどうかと思ったので、夕方に小田急にクレームした。「ペリカン便はゆうパックと統合するせいか、従業員にやる気がない。早く別の宅配業者に切り替えて欲しい」といってやった。 「中に入っているのがルソーのシャンベルタンで、ウン万円するという意識がないね」と話すと、店員さんが電話の向こうで絶句していた。わははは(泣)。 では、絶大なる信頼を得ているクロネコヤマトなら良いかというと、こちらでもトラブルに会った。 ワイン店winenaviに発送してもらったパケの2005年を配送センターに引き取りに行ったところ、店員さんいわく「すみません、冷蔵じゃなくて冷凍の方に入れてました」。 開封すると、中から歌謡ステージのような白い煙が立ちあがり(笑)、申し訳ないけど返品処理にしてもらった。こういう場合、クロネコが責任をもって代替品を調達するので、本日我が家に無事、パケの2005が到着した。 長年ワインをネットで買っていると、ヤマトでもこういうトラブルは少なくはないと感じる。夏場は宅配便でワインを運ぶのはリスクが多いということだ。 昨日午後は、都内の別の百貨店2店を訪問。最初の店ではソムリエ氏が「今日はお客さんが少なくて」とぼやく。入荷したばかりというユドロ・バイエの下の方のクラスが潤沢にあったので、CMVVを1本購入。保冷剤を入れてもらい、無事帰宅した。
2008.07.27
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