ラブコメディアン・モーリーのブログ

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2024.01.23
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©yuin,mini/Surgeon Elise Project
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。

『第1話 償い』&『第2話 賭け』感想


前提として 完全初見の感想

女性を主人公にした異世界転生モノではあるが、
一風変わった設定のストーリー。

主人公の エリーゼ・ド・クロレンス は悪行により、
火あぶりの刑に処されてしまう。

そして現代の日本に転生。
2度目の人生では前世の行ないを悔いていたことから、
人の役に立てる人間になろうと決意。

天才外科医の 高本 葵(たかもと あおい) として、
多くの人間を救う日々を送っていた。

ある日、彼女は腕を見込まれて外国へと呼ばれることになるが、
飛行機事故に巻き込まれてしまい命を落としてしまう。
ところが次に目が覚めた時は、幼い頃のエリーゼに戻っていたのだった。

つまり、本作の主人公は以下のような
人生を送っていたことになる。

1度目の人生  エリーゼ ← 火あぶりに処され死亡
2度目の人生  高本 葵 ← 飛行機事故に巻き込まれ死亡
3度目の人生  エリーゼ ←  イマココ

というわけで本作を一言で言えば、
​「現代日本をワンクッション挟んだ異世界転生モノ」。​

転生がなぜ発生したのか、そのメカニズムやルールは不明だが、
彼女が 過去すべての人生の記憶を持っている のはハッキリしている。

1度目の人生で自分の愚かな行ないにより、
家族を巻き込んでしまったことを悔いており、
今度は家族を幸せを願うようになる。

そして2度目の人生を経験したことで、
医者が自分の天職であると確信。
エリーゼとして生まれた今回も婚約を破棄してまで、
医者を目指すという展開になるのだった。

現代日本にくらべると異世界の文明は遅れているようなので、
現代の医療知識を駆使して無双するという流れになりそう。

ただ、主人公の苦労や反省がしっかり描かれていたせいか、
割と好感の持てるキャラクターになっていたと思う。

高本 葵の頃に孤児であるにもかかわらず、
努力を重ねて医者になったという経緯があるし、
医者になってからも1度目の人生の罪滅ぼしをするように
人々を救う様子が描かれていた。

ちなみに1度目の人生では、
今回婚約を破棄したリンデン皇太子とそのまま結婚していたが、
エリーゼが国に混乱を巻き起こしたので、
リンデン自らが手を下し彼女を処刑したという過去がある。
彼の真意や今後の関係の変化も気になるところ。

興味深い設定なので視聴を続けてみるつもりだが、
引っ掛かったところもかなりある。

まず、高本 葵として生きていた世界がどうなったのかは、
個人的に最も気になった部分。

元々、高本 葵は唯一の希望のような形でドイツに招集されていたハズ。
到着する寸前に事故に巻き込まれてしまったので、
彼女を頼りにしていた患者がどうなったのかは気になってしまった。

その飛行機事故のシーンにもツッコミたい。
葵は不時着後に怪我人を片っ端から応急処置していく。
それ自体は医者として立派だと思うが、
実は彼女自身も腹部にかなりの損傷を負っていたというオチ。

私は外科手術をしたこともなく、飛行機事故に遭ったこともないので、
おそらくとしか言えないが、自分自身が手術の必要があるような状態で、
医療行為は行なえるものなのだろうか? さすがに疑問だった。

2度目の人生は高本 葵として善行を重ねたので、
彼女自身が悔いを残していたエリーゼとして、
神様がご褒美的な意味で転生させてあげた とか、
そういうことなのだろうか?

あと、1度目の人生でエリーゼがどれほど愚かであったか、
という描写が少し足りないと思う。

周囲のリアクションを見る限り、
彼女が転生前後で別人のように変わったのは間違いないだろう。
しかし、元々家族には愛されていたようだし、
今のところ火あぶりにされるほど罪深い人物には見えない。

これから描かれるのかもしれないが、
主人公自身が悔いているわりに、
その悪さが伝わり切っていない気がする、
というのが個人的な印象である。






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Last updated  2024.01.23 01:00:06
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