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2010年09月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今、やっとフェリーがサントリー二島を出港しようとしている。

予定よりも1時間遅れ。

フェリーに乗る時は、少ない荷物がベターということがわかった。

すべて、自分でフェリーに運び込まなくてはいけない。


私の大きなハードスーツケースは、貨物用の入り口から自分で荷物置き場まで運ぶ。


私は、もうひとつ機内用のスーツケースを持っていたので、傾斜のあるデコボコの橋桁を引っ張って

持って行くには、私の手はいっぱいいっぱいだった。

一人ですったもんだしてたら、船員らしき女性が来て、スーツケースを運ぶのを手伝ってくれた。

このスマートでカッコいい女性に感謝した。


フェリーに、他の日本人は見かけられない。

韓国人は私のすぐ隣にいる。


黒い服装をしたギリシャ人のおばさんたちも乗っている。

みんな上から下まで黒一色。

宗教的なものかな?


島でも、フェリーの中でも、公共の場でタバコを吸う人が多い。

セドナではほとんど吸う人を見かけないので、ここは違うんだなって感じる。


8日、サントリー二島に着いた時、風が気持ちよいと感じた。

懐かしい優しい風。島の空気も違和感がない。

宿のオーナー家族は、以前からの知り会いのようなかんじで、親戚の様な親しみを感じた。




サントリー二島での食事は、一日に一度しっかりとレストランで食べて、それ以外はスナックやバナナ

を食べて過ごした。 移動に忙しくて、食べることを忘れる。


いつもスピリットと一緒に居る気がするから、寂しさを感じない。

でも、レストランにいると3次元的に1人なんだって気がつく。


ウェイターがさも当たり前のように、メニューを二人分用意して来る。

1人なんだって言うと、ビックリされる。


周りを見てもカップルかファミリーばかりだ。

時には、ウェイターから、僕からのサービスですと言って、食後のデザートをいただいたりする。


昼間、1人で過ごしている時は、とーても充実していて、さみしさの微塵も感じない。

なのに、こうしてディナーを食べに来ると、ジワジワと寂しさを感じ始める。


早々に食事を終えて、


「カラスがなくから、か~えろっ!」じゃないけど、

「ハートがなくから、か~えろっ! 」って言いながら、席を立つ。



駐車場までの海岸沿いの道には、お土産物屋さんや、レストランが並ぶ。

家族の笑い声や、若い人達のはしゃぐ声をかきわけながら、

「も~! 寂しい。」

「部屋に戻ったら、いっぱい泣くぞ~!」

と、心でつぶやきながら、駐車場をめがけて急ぎ足で歩く。



ラジオをつけ、窓を全開にして、夜風をいっぱいに受けながら車を走らせる。

ラジオから心地よい曲が流れる。


いつのまにか、


「ひゅ~! 最高!」と、首を振りながら叫んでいる。

「泣く」という予定は、すっかり忘れさられている。


かなりハッピーな私。単純な私。

この性格に感謝する。



地図でみると、クレタ島はサントリー二島のすぐ上にある。

フェリーで1時間くらいかと思ったら、4時間かかった。


どれくらいかかるかも知らないで 乗船していた。

途中、もしかしたらクレタ島行きではないのに乗ってしまったかもと思ったけど、

とにかく流れに乗ってみようと思った。


船を降りて、一番最初に声をかけてくれたタクシーの客引きの車に乗ることにした。流れにまかせて…。

空港のレンタカー屋さんまで10ユーロ。

車の中には、すでにドイツからいらしたご夫婦も乗っていた。


昨日は2時間くらいしか寝ていない。

きっと、このまますぐに車を借りたら、そのまま行動開始となる気がした。

行く先をレンタカー屋さんから、ホテルにしてもらった。


安全で綺麗な安宿とリクエストした。

いくらくらいで?と聞いてくるので、20ユーロくらい…と言ったら、

「良いところがあるよ。」と言われた。


じゃ、そこによろしくと言ったら、笑いながら、

「冗談だよ。その金額だったら、ベランダに宿泊だよ。」と、言われた。

そっか…。もっと高いのか…。

港や空港の側だからよけいに高いのかもしれない。



タクシーの運転手にお任せで、ホテルに案内してもらった。

運転手さんは、「予約してないから、部屋があるかどうかだよね」と言いながら、

カウンターまで一緒にきてくれた。


部屋があった。

45ユーロを40ユーロにするというので、すぐに決めた。


部屋は、四畳半くらいでシングルベッドがほとんどその場を占めている。

スーツケースを広げるスペースを探すのさえ大変なほど。


ベッドとドアの間に、どうにかスーツケースを置いた。

私が歩くスペースがなくなった。

窓を開けるのにも、ベッドの上を渡っていく。


部屋まで行くのにも大変だった。

エレベータに乗ったら、ドアの開け方がわからない。

手動なのだ。


表示は全て△やzみたいな字が並ぶギリシャ語。

絶句…。苦笑…。

スーツケースと私が乗ったら、いっぱいいっぱいになったエレベータの中は、

息苦しいぞ、蒸し暑いぞ。


また、1Fに戻り、ドアをドンドンと叩いた。

「誰かいませんか~? どうやったら開けられますか~?」とさけぶが誰も気がつかない。


まあ、いずれは、他のお客さんがボタンを押せばどうにかなるだろう…。

でも、誰もこないな~。あまり繁盛している感じでもないもんな~。


気を取り直して、ドンドン叩きながら叫んだ。


ようやくフロントの人が気づいてくれた。


ドアは、中から外に向かって強く押すタイプであった。


「押す…。」


引いてもダメなら押してみな…だね。

日本やアメリカには、押すエレベーターのドアーなんてないよ。

頭が固定観念になってるな~と、思い知った。フムフム…。



朝から何も食べていないので、お腹がぺこぺこ。

ホテルの人にお勧めのレストランを聞いてそこに食べに行った。


ホテルから200メートル離れたところに、港をみおろす感じの、のどかな「タベルナ」があった。


エビをグリルしたものと、ラスクにトマトをのせたものをオーダーした。

出てきたものを見てビックリ。 想像以上によかった。


エビはところどころ炭色になる感じに、熱々にグリルしてあって、

レモンを絞って丸ごと食べたらパリパリして香ばしくってすごくおいしい。


ラスクは、高さ5センチ,横10センチくらいのラスクが、美しい黄緑色をしたオリーブオイルの上に置い

てあって、その上に潰したトマト、モッツァレラチーズ、オリーブがのせてある。

これまた、かなりの美味。


エビは手でそのまま…、ラスクはフォークとナイフでいただいた。

おいし~!

最高~~!!


窓ガラスがはめ込まれていない窓から、心地よい風が吹き抜けていく。


風の歓迎だね。

うれしい。


お会計をしようと思ったら、フルーツと手作りケーキとフルーツカクテルを

サービスと言って出してくれた。

女性の一人旅に優しいギリシャの島々である。


食事とソーダーを合わせて値段は、12ユーロ。

1300円くらいかな。

今まで行ったタベルナの中で、一番おいしかった。




さて、明日から、クレタ島の探索が始まる。

ワクワク。


今日も元気で楽しい一日でした。

ありがとうございます。







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Last updated  2010年09月12日 17時07分58秒
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