書評/堀江貴文・茂木健一郎「嫌われ者の流儀」
4点/5点
元ライブドア社長の堀江貴史氏と脳科学者茂木健一郎氏との対談。
日本を大きく変えることになろう3・11直後の対談では2氏の共感と意見の相違が交錯していて面白い。
「嫌われ者」と言う共通項(勿論ポジティブな意味での「嫌われ者」だが)を持った2人でも今後の日本の展望(予測)が一致することがない。
それだけ3・11は日本人にとってインパクトがあったということだろう。
また堀江氏が裁判で争っている時期に対談の大半が行われたこともあり、堀江氏の司法に対する不信感が出ているのも興味深い。
茂木氏が確定申告を怠っていた件に触れ「もしNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出ている茂木さんじゃなかったらもっと悪質な脱税扱いされていた。たとえば出会い系サイトの経営者だったら悪質な脱税事件に仕立て上げられて、茂木さんは逮捕されていたと思う。それぐらい、国って好き勝手できるんです」と喝破しているのは見事。(p44のくだり)
この本のタイトルになっている「嫌われ者」についてははプロローグに書かれている茂木氏の文章を引用するのが分かりやすいと思う。
既得権益者や、既成の秩序の側に立つ者から見れば、嫌われ者の位の方がいい。
いや、嫌われ者でなければ新しいことなどできやしない。
だからこそ、若者は、「嫌われ者の流儀」を学ぶべきだ。
そして、嫌われても、嫌われても、根拠のない自信と、新しい時代への確信と、無限に尽きることのない愛をもって、どんどん頑張ってほしい。
たまたまだけど同時期に読んでいた「秋元康の仕事学」と言う本にも「 根拠のない自信 」という全く同じワードが出てきた。
全く同じ文脈で使っている訳ではないだろうが、全くの偶然でもなかろう。
今後の自分のあり方を考える上で有益なワードになるかもしれない。
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