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わたしの好きな作家さんのひとり“奥田英朗”さんの著書でもある『オリンピックの身代金』ですが、他の作品とちょっと違った雰囲気の作品です。
あまり笑いの要素は少なくて、ちょっとシリアスな作品で、舞台は最初の“東京オリンピック”の頃(昭和39年の夏)の東京です。
東北の貧農の生まれながら、勉強ができた島崎国男が主人公です。
東京大学に籍を置き、学生生活を送っている彼のもとに、同じく東京で暮らす兄の死が伝えられるのですが・・・。
同じ家の兄弟ではあるものの、歳も違い境遇も違い、生活そのものが全く違うのですが、そんな兄の死に対して、国男は何を思うのでしょうか?
そんな、景気の良くなってきてキラキラしている東京と、貧しい田舎から出稼ぎで来ているものとの格差はかなり大きく・・・
そんな格差社会を嘆くもののどうしようもできない出稼ぎの人が、この頃の先進的な建築や交通機関を作って支えているのに、都会に住む人は実はそれを知らなかったり。
他にも、日本以外の国の人達が華々しくはない中でも、逞しく生きている姿を描いていたりします。
普段の奥田英朗さんの書いている小説よりもかなりシリアスな内容ですが、それぞれの登場人物の描き方はやっぱりスゴイです。
どの人物も時代と立場をしっかりと表現していて、映像が目に浮かぶようでした。
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