K子ちゃん



ハワイには、信じられないくらいのお金持ちの日本人が住んでいます。
ひっそり住んでいる人もいれば、派手に住んでいる人も。

その中で、私はある会社の社長令嬢2人の教育係をしたことがあります。
その上のお姉ちゃんのお話しについて書きます。

その女の子をK子ちゃんとします。
K子ちゃんは、有名私立に東京でも通っていた。
こちらには期限付きで生活。家は、あちこちにある。
有名校では、長渕剛の子供と同級生だったらしい。

お父様は、会社の発起人。アメリカで力を出してきた会社である。
よく西友の社長と賭けでゴルフをするらしい。
別荘にはゴルフ場もつくったとのこと。

K子ちゃんは、父譲りでどけちであると自慢していた。
K子ちゃんの家には、家訓があり、絶対赤いペンで字を特に
数字を書いてはいけないらしい。
それは、「赤字」だから縁起が悪いんだそうだ。


K子ちゃんからの質問
「もし1億円あったらどうする?」

私は事業をしたいなと思ったけど、1億円手にしたことも無いくせに
1億ではできないな~。などと頭の中で考えていた。
そして、同じ質問を彼女にしてみた。
すると、間をあけずにペラペラと話し出すではないか。。

「まずは、私の夢は主婦になること。何にもしない主婦になる。それが目標なの。まあ、家のお母さんみたいな、好きなもの買って適当に毎日を過ごす。」

ほほ~。すごいな~。小学生ではっきりとしているな~。(心の中)

「だから、1億で食べていくためには、まず家を購入。そうね、3千万かそこら。4千万しないくらいの家。そして、月々の支払いをきっちり計算して、通帳からおろしながら生活するの。利子がつくように、残りは銀行に預けてね。」

現実的だ~。(心の中)

「お父さんがね、今から心配しているのは、私に近寄ってくる男たちはお金が目当てなんじゃないか。だから、そうでない人を見つけるために色々と工夫する必要がある。お金が目当てだと、紐になられるし、なんといったて愛されない夫婦関係が出来上がってしまう。」

あ~お金持ちにはお金持ちの悩みがあるのね。
私はK子ちゃん好きだったな。一杯心の中に隠している
孤独感。学校での学芸会の役もいい役もらったり、学内で
名前を呼ばれるのは、父親が学校に莫大に寄付しているから
と知っていて、他人とは違うのよ。といいながらも
嬉しそうではない。あちこち旅行も行っているようでいってない。
かごの中の小鳥みたいだった。

クリスチャンのハワイの女性に聞いた話だが、
神は、人を選んでお金持ちにする。お金持ちにするだけの器のある人が
事業で成功してお金持ちになる。そして、社会に寄付をしたりして
貢献する。

もしそうならば、今のところ私の家族は選ばれていない。
普通の家。誰に狙われることも無いのでそれはそれでいいんだけどね。

今どうしているんだろう。きっと元気にしているはず。


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