mama go!!

mama go!!

March 1, 2004
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カテゴリ: イロイロ
春だし、宿替えの時期だなぁ~といろんな物件を見てきた。

いいなぁ~ココ。

あ~、ココもいいなぁ。


玄関が土間だったり、蛍光灯がやたら古かったり
スイッチなんか卵みたいな形で、緑色の突起を
押すと反対側に突起が…

か、か、かわいい!


裏手がすぐ土手の家を一歩出ると空を人が歩いてると
錯覚するような景色(土手が高いとこにあるの)


段差のある和室も良かったなぁ~

扉を開けようとすると、持ち上がった流し台には驚いたなぁ


数件の物件を案内してもらって、待ち合わせてた友人と
ランチ♪

そのお店の近くにも不動産屋があるから一緒に行こう!
と誘われて、飛び込んだところは脳にデータを詰め込んだおばさん
がこじんまりとやってる所だった。

おばさんと友人のやりとりに笑い転げながら、「超おすすめだから!」
と鍵を渡され、地図を渡され二人で見に行くことになった。

「こんな簡単にうちらに鍵渡して~住み着いたらどうする気やろな?」

悪代官のような笑みを浮かべる友人に恐れながら到着。

「げー!古~~~~~!!!!!」叫ぶ友人Σ( ゜Д゜)

いやいや、こんなんごっつ好きなんやけど~(  ̄Д ̄)ノ

「うわぁ~!この部屋なんかあるで!ひょえ~」Ψ( ̄∀ ̄)Ψ


ずっとこんな調子で、友人がお断りしてしまった。(ー’`ー;)

もう、今度は一人で行こう。
固く誓って、帰る時間になった。

友人と別れて、一人の帰り道なに気に思い出した不動産屋に
入ってみた。

おばあさんが対応してくれた。

創業25年の小さな会社だった。

聞き上手なおばあさんは、私の話をゆっくり聞いてくれて
お勧めのところをいくつか図面のコピーをくれた。

いつの間にか、おばあさんの人生を聞いていて感動した。

37歳の頃、ご主人が突然他界されたそうで幼稚園児の
ご長男を頭に3人の子供を抱え独身寮を営み生計をたてた。

生活は順調だったが、夜遅くにおなかを空かせて帰宅する人
たちの食事を用意しながらハッと思い付いたのが54歳の頃。

ここに来る人たちから、仲介料をもらっていく不動産屋さんになろう!

忙しくて学校に行く間がなく、分厚い六法全書や参考本を読みあさり
独学が始まった。

試験には見事に落ち、翌年のために再び独学。

3年目に不合格になったとき、周りは笑ったり今すぐ無駄な勉強を
やめるようにすすめた。

おばあさんは、勉強の時間がなかなか取れずよる遅く帰る人の食事と
翌朝の用意をすませてわずかな時間、睡魔に負けないようにお仏壇の
前に小さな折り畳み机を置いて勉強した。

4年目、見事に合格し嬉しそうに宅建免許の入った額を見上げた。

「あれね、来月更新で25年目になりますねん」えへっと笑うおばあちゃん


今は後継者として、企業を引退した息子さんが初回で免許を取られた
そうで「若いとね、勉強してもすぐ覚えるからいいわなぁ」だって。

二年前に心臓を患って、7時間の大手術をしたそうだ。

「生き返ったの!ありがたい話やねぇ。体は60代やってお医者さんの
 お墨付きやのよ~」

とても元気そうで、気に入った物件が出てくるまでここにお世話に
なることに決めてきました。





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最終更新日  November 24, 2004 01:38:54 AM


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