静かな時が流れる｢風の庭」

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2024.04.28

モッコウバラとシラー。大阪へ親友のお見舞いに。

(8)

テーマ：花のある暮らし、宿根草(3442)

カテゴリ：庭の花

留守の間に、白いモッコウバラが満開でした。

お見事です。小径に影を作っています。

いいねー。

足もとにはシラーが咲き乱れています。

ピンク色もありますが、こちらは増えません。なぜかな。

大阪へ出かけた一番の目的は、親友Mさんに会うこと。
自宅でご主人と食事中に、脳梗塞で倒れ、
半身の自由を失って以来、施設暮らしです。
その間、娘さんと孫娘二人が付き添い、群馬くんだりまで、
新幹線や在来線を乗り継ぎ、車椅子の旅をしてくれました。
どんなに会いたがってくれたことか、
今、思い出しても、感動して嬉しく思います。

コロナでまったく施設は、面会謝絶というのもあり、
電話や、ごくまれに絵手紙出したり。
その度に、会いたいなー、と、言ってくれていました。
Mさんとは、高校生からの半世紀以上のお付き合い。
もう一人の親友ふうちゃんとも、コロナ以前は、
毎年、金沢や長野へ旅行していた、同じく同級生。
もう人生の最終章、カゴの鳥のMさんに、会いに行くのは、
こちらから行くのが当たり前です。
滋賀県在住のふうちゃんと一緒に施設訪問が決まりました。

三人ともが、当然同い年の高齢者なので、会えるのは、
これが最後とは思っていました。
喜ばせておいて、やっぱり行けなくなった、は、
絶対避けたいので、出発まで、病気や、怪我しないよう、
と注意していました。
じつは、ブログには書きませんでしたが、娘さんから、
Mさんが再び倒れ集中治療室で、意識無し、の一報があり、
それを知った上での大阪行きでした。
会う日を設定したのは、娘さんだったので、
「私が、自分の都合で日を決め、もう少し早ければ」と、
謝ってくれましたが、それは誰の責任でもありません。
そういう何か意地悪みたいなことってあるんですよね。

関空エアポートワシントンホテル15階からの眺め。
Mさんの運び込まれた救急病院の前にあり、
私たちの移動の負担が少ないように、
施設近くのホテルから、こちらへ変更してくれていました。
本当に、良くできた娘さんです。

面会。
一般病棟に戻れていて、静かなイビキをかきながら、
横向きに寝ていて、まるで普通に眠っているようでした。
むくんで赤くなった掌を撫でたり、おでこを撫でたり、
耳もとで、会いに来たよ、起きて、と囁いたり。
耳は聞こえている、とのことでしたが。
悲しい。
私の声で、パッと目を開く奇跡を想像していましたが。

ビジネスホテルなので、夜は、ホテル内のコンビニで、
弁当やビールやおつまみを買い、部屋でおしゃべり三昧。
ふうちゃんとは、電話やラインはしょっちゅうなので、
会うのは４年振りですが、そんな気はしません。
ここにMさんがいれば、どんなにか喜ぶのに、と、
二人で何回も思いました。

朝は、バイキング。美味しかった。

ロボットが床を掃除。心地よいホテルです。
二日目の今日は、Mさんは救急病院から普通の病院へ転院、
その前に、もう一度面会出来ます。
道路の反対側なので、すぐに行けて、ここで良かった。

二回目の面会でも、耳もとでおしゃべりしてきました。
変な言い方ですが、しっかりお別れ出来て良かった。
お礼も言えた。聞こえていると信じたい。
駅へ歩道橋を渡って見送りに来てくれた娘のえっちゃんが、
お別れの時、急に泣き出しました。
泣き止まず、嗚咽に近く、私たちも黙って立っていました。
しっかりした人なので、意外でもあり、愛しくもあり。
Mさん、体は不自由になり大変だけど、
良い娘さんがいて、友達がいて、幸せね、と思いました。

長い文でごめんなさい。もう一つ、書いておきたい。
昨日、えっちゃんが娘たちに、　
これからチマミさんに会って来るよ、と言ったら、
群馬に来てくれた時は、小学生と中一だった2人が、
煮卵とローストポークのおばちゃんね、と言ったって。
精いっぱいご馳走作ってもてなしたけれど、
それが、美味しいものとして記憶に残っているなんて、
何て嬉しいことでしょうね。

大阪梅田周辺でお昼にお寿司を食べました。
カウンターの小さな店で10貫セット、美味しかった！
ふうちゃんは滋賀県へ、私は大阪の妹宅へ、お別れです。
妹の家がある宝塚線まで案内してもらい、バイバイ。
ふうちゃんとは、またきっと会えるよね。元気でね。

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