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2005.03.10

渚にて。

(2)

テーマ：今日の出来事(293379)

カテゴリ：カテゴリ未分類

休日。

海へと。

電車でガタゴト揺られて、夕方、海に到着。

暖かくなってきたこの頃。

ボタンの大きな、薄い桜色の春のコートを着ていた私。

でも、夕方の海でもそんなに寒くない。

前に来た時はまだまだ寒かったのに。

春が近いのかな、なんてちょっと嬉しい気持ち。

お花のたくさん付いたついたぺたんこ靴をはいていたので、

砂が入らないように慎重に歩く。

波打ち際にしゃがみ込んで、夕方の海をぼんやり眺める。

いつまでも止まる事の無い波の満ちひき。

波の端っこの細かい白い泡。

ずっと見てると、いろんな所で飛び跳ねる魚たち。

うまく高く跳ねるこ、低くちょっとだけ跳ねるこ、いろんなこがいる。

夕方の海で響く様々な音。

ざぁざぁ・・・

さささ・・・・・

ぴちゃん・・・

さらさら・・・

少し離れたところで集まっている中学生の群れから聞こえる声。

男女まじってたくさん集まってる。

仲いいんだなぁ。

ざぁざぁ・・・

さささ・・・

ぴちゃん・・・

さらさら・・・

人の笑う声や、並んで歩く人のさくさくと軽い足音。

時間はゆっくり流れてく。

砂がつくのも気にしないで、ばたりと寝転んでぼんやり風に吹かれてみた。

流れに身をまかせるのはとても気持ちが良い。

空の色がどんどん変わってく。

雲が橙みたいなピンクに光って、灰色と薄青の中間の空でひときわ可愛く綺麗。

暗いのに明るい。

雲が風に流されていく。

どんどん暮れていって、うっすら月も見える。

体の下の砂も温度を下げていく。

ちょっと寒い。

隣の人と繋がった手は暖かい。

聞こえる波の音。

風の音。

人の声。

砂の音。

足音。

色も、

温度も、

匂いも、

汐っぽさも、

水辺の時間がとても心地よく、愛しいんだ。

五感の全てで、海が好きなんだ。

夕暮れの渚にて、

思ったこと。

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