晴&直 楽しいね♪ part2

晴&直 楽しいね♪ part2

2009.7.31PECS研究会



はじめに、
私は***養護学校に通う小学部4年生**晴樹と直樹の保護者です。
今日は担任の先生も一緒なので、心強く感じていますが、とにかくこうゆう場が苦手で緊張するタイプですので、上手く伝えられるか心配もしています。
どうぞ、宜しくお願い致します。

今回も直樹を中心に紹介させて頂きます。
まずは、直樹がどうゆう子なのかを、担任の**先生から紹介をして頂きます。

これらの話を事前に聞かせてもらい、学校生活も家の中と同じように過ごしているんだなぁ~と思ったのと、
先生と私の視点というのか思い方というのか感覚が同じだったので、とても安心をしました。

これから先は直樹の家庭での様子を、紹介させて頂きます。
前回はPECSをはじめて一年が経った頃でした。
欲しい物の要求時「**をください。」と伝えることができるようになり笑顔が増え表情がやわらかくなってきたところでした。
その時から二年が経ちました。
当時練習していた「大小の属性語」「手伝って」「待って」「トイレに行きたい」などを習得して、直樹がどのように家庭で過ごしているのか、PECSがあることでどのように過ごせるようになったのか、日頃の様子を直樹の表情なども合わせて見て頂きたいと思います。

まずは今取り組んでいる、数の属性語の様子からです。
<数の属性語>
直樹はお菓子の要求など「**下さい」と言葉で伝えられるようになってきました。
それに加えて何個欲しいのかを伝えられるように数の属性語の練習を始めました。
私がコミュニケーションブックの横で、てのひらに直樹の好きなお菓子を3個のせて「欲しい?」と聞いたときには「3・**・ください」とカードで伝えることができます。
数の属性語の練習を始めるまでは一個ずつ渡していたことが多くそれが習慣になってしまったのか、一個でも次にまた要求すればもらえることを知ってるので一度にたくさんもらう必要がないからなのか、一個がこだわりにとまではなっていないのですが、なかなか自分から「*個・**・ください」と要求することができません。
ビデオは4年生になる前の春休みに撮ったものです。
この時は好きなグリーン豆のカードが見当たらず文字カードで伝えています。
私に「何個?何個?」としつこく聞かれ迷惑そうな顔をしています。
後の方は台所で調理中のふきがつまみたくて指差して「ください」と伝えていたので「ふ・き」だよ、と知らない物の名前をかな文字カードを使って教えているところです。
→数・属性語のビデオ

これから先は6月11日に担任の**先生が家に来て下さり撮影してくれたものです。下校した時から順番にビデオで見て頂きます。
<トイレに行きたい>
トイレには一人で入って用を済ませて出てくることができるようになったのですが、中で遊んだり大便の時にはおしりの仕上げ拭きが必要なので、鍵を掛けています。
この日は帰って来てスグトイレに行きたくなり、カメラマンの先生にトイレのカードを手渡し伝えていました。
その場面のビデオです。
→トイレに行きたいのビデオ

<ゆでたまご・一日3個OK!>
下校時の後片づけを済ませると、今一番の流行りゆでたまごを要求してきました。
日によっては何個も何個も要求してくるので一日3個までいいよ、という約束にしています。
3枚のゆでたまごカードがなくなっても、言葉で「たまごください」と伝えてくる時もあります。カードが貼ってある場所を指差しながら「もうないねぇ」と伝えると「そうだった」という顔をしてあきらめています。
そのゆでたまごを要求しているところのビデオです。
→ゆでたまご・一日3個OK!のビデオ

<欲しい物の名前が?>
お菓子は子供達の手には届かない所、冷蔵庫の上や食器棚の上に置いています。
コミュニケーションブックは用途に分けて、冷蔵庫・リビング・パソコンなどその場で必要になそうなものを置いています。
丸にナナメ線の禁止マークのページは要求しても「今はない物」です。
子供達にわかりやすいよう分けるようにしています。

次にお菓子の要求をしてきたのですが、欲しい物の名前がわからず、「手伝って」も使えず、なかなか伝えることができません。
とりあえず、好きなお菓子でいいやと食べて、また要求してきます。
欲しかったものが手に入り、「あめ」だとわかると、言葉で伝えることができました。
その場面のビデオです。
→欲しい物の名前が?のビデオ

<ビー玉の要求>
お菓子の要求と合わせておもちゃの要求もしてきます。
この日はいつもと違うビデオ撮影があったからか、珍しくビー玉を要求してきました。
「何個欲しい?」と聞くと、手当たり次第という感じですが「2個」と答えてくれています。
そのビデオです。
→ビー玉のビデオ

<大小チェーンと積み木の要求>
おもちゃの要求時には、使っていたものを片づけてから、という約束をしています。
以前は大きいチェーンと小さいチェーンを分けていて要求時も別々だったのですが、大きいチェーンと小さいチェーンを下さい、と一度に要求できるようになりいつの間にか混ぜるようになりました。
私も分けるのが面倒になので混ざったままにしています。
最近は大小のチェーンとひらがな積み木も一緒に欲しいようです。
少し前は大小のチェーンとひらがなパズルだったので、色々な組み合わせを楽しんでいるようです。
大小のチェーンで遊んでいてひらがな積み木を要求してきたので「チェーンを片づけて」と言うと拒否してきました。
そうゆう時の要求の仕方を教えているところのビデオです。
→大小チェーンと積み木の要求のビデオ

<そとにいきたい>
台所の勝手口から本当に狭い場所なのですが外に出ることができます。
この場所は晴樹も直樹もとても好きです。
始めはクレーンで要求していましたが、カードを用意するとカードや言葉で伝えてくれるようになりました。
先程の「欲しい物の名前がわからない」のビデオの中で映っていたのですが、「そとにいきたい」と言葉で伝えてくる時、要求時にはいつも「**ください」だったこともあるのか、こうゆう時にも「ください」を付けて、「そとにいきたい・ください」と伝えています。
→そとにいきたいのビデオ

<おわりに>
今では家庭の中で子供達と同じようにPECSも自然に過ごしています。
PECSがあれば伝えやすく伝えられることも多くなり、子供達には本当に便利なもので助けられています。
PECSがあるおかげで充実した毎日を送ることができています。

最後になりましたが、今回のことでもお世話になりました、学校の先生方や周りの支援者の方々には本当に感謝をしています。
ありがとうございます。

今日見て頂いた中で、もっと工夫すべき点やもっと便利になるやりかたなど、たくさんあるのではないかと思います。
これからも子供達の笑顔が増えるよう、また安全で安心して過ごすことができるよう、今できる支援をしていきたいと思っていますので、ご意見ご指導をよろしくお願いします。

今日はこのような機会を与えて頂きありがとうございました。



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