マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2008.04.08
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 「おや」。男が目を見張った。男の視線の先にあるのは大福。「おかしいなあ。なんか一回り小さくなってるが・・」。つい先ごろまでは同じ値段であんこがたっぷり入った大福が買えた。それが何故考えた末に男が得た結論は小麦粉の値上げ。そう言えば女房が今月からパンの大きさが変わったと大騒ぎをしていたことを男は思い出した。「ガソリンは下がっても、いろいろ値上げしたのがあるんだねえ」。男はふっとため息をついた。「ひょっとして便乗値上げかもなあ

 先進国の中でも日本は35%程度と食料の自給率が最も低い国だとか。かなりの予算を注ぎ込んで田圃を大型に整備する一方で、休耕田や作っていない畑も多いようだ。「農家も後継ぎがいないみたいだが、定年退職した都会の人達が田舎に移住して野菜作りなどしたらどうだろう」。男はつぶやいたが、どうも国にそんな計画はなさそうだ。

 「あらら」。男が腹をさすった。一段と腹囲が増して、どうやらズボンがきつくなったようだ。「それにしてもメタボの基準っておかしくない?」。自分の不摂生を棚に上げて男はつぶやく。そう言えば成人病の基準を検討する委員に選ばれた大学の研究者に対して、製薬会社から多大の研究費が提供されていたとニュースで知った。「それじゃ製薬会社の都合の良いデータしか出ないだろ!」。

 男が病院に通い出して血圧降下剤を飲み始めたのも、確か基準が見直された年だった。「大体、男の腹囲が85cmでメタボなんてどうかしてるよ」。確かに大柄な男性なら、腹囲がそれくらいあってもおかしくはないのだ。それにマスコミで喧伝されている「悪玉コレステロール」の数値だって、低過ぎると却って病気になりやすいと、先日どこかの大学が発表していた。

 「どうもなあ・・」。男が新聞を見ながらつぶやく。社会保険庁の名寄せ不可能なデータが、まだ2500万件もあるんだって?」。年金に関する個人データの取り扱いが随分でたらめだったことは、今や誰でも知ってる事実だ。「それに無駄遣いも多かったしな」。確かにやり方がまずくて何度も通知を出し直ししている。道路を造る財源でマッサージ器やカラオケセットを買った財団法人もあった。「その財団法人が俺は不要だと思うんだけどねえ」。男の嘆きは尽きない。

 「それでも中国よりはましか・・」。チベット自治区などの暴動で亡くなった死者の数が、中国政府と北インドのチベット亡命政府の発表とではかなりの差がある。それに先般発生した「毒ギョウザ事件」の農薬の混入濃度なんて尋常じゃない数値だ。あれは故意による事件としか思えないのだが、未だに進展が見えない。「数値なんて、結局どうにでもなるんじゃないの?」。そう言いつつ、男は大福を飲み込んだ。





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Last updated  2008.04.08 17:57:11
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