マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2010.01.19
XML
カテゴリ: 健康
 元プロ野球のピッチャーだった小林繁氏が亡くなった。江川卓の巨人入りにからんで、電撃的に阪神へトレードされた「空白の一日」はあまりにも有名な史実だ。「何も自分が阪神へトレードされる筋合いは無い」。本来ならそう訴えることも出来たろうし、世間の同情を一身に受けた彼だが、あの件について一切愚痴を言わなかったとか。



 さて、今日の本題はそのことではなく、彼の死についてだ。死因は心不全。享年57歳とはあまりにも若過ぎる死だった。その前日、彼は福井の自宅で背中が苦しいと訴え、奥様が背中をマッサージした由。だが翌日彼は帰らぬ人となった。近年は日ハムの2軍ピッチングコーチを務め、今シーズンからは1軍のピッチングコーチに昇格したばかりと言う。頑健な身体を持った彼が、どうして死んでしまったのか。

 話は変わるが、昨年の東京マラソンのレース中に、お笑い芸人の松村邦洋が11km地点付近で倒れた。心肺停止状態だったと言う。だが幸運なことには医師団が近くにいて、直ちにAEDを使用して心肺蘇生を受けると共に救急車で病院に運ばれた。結局はこの素早い処置が良くて、彼は死の入口から舞い戻ることが出来た。彼の場合は肥満が心臓に極度の負担をかけたのが原因のようだ。

 AEDとは「自動体外式除細動器」と訳され、停止した心肺機能を電気ショックで復活させる装置のことで、最近は結構多くの建物に備えられるようになった。もしもの話だが、小林氏が倒れた自宅の近辺にこの装置があり、直ちに起動させられたら助かる可能性があったかも知れない。

 私達は警備員としての半年に1度の研修で、しょっちゅうこの装置の使い方を実習する。先日私達の上司が街中で倒れている人を発見してAEDを操作し、救助したと研修で聞いた。大勢の人が見ている中で正しく装置を操作し、かつ人工呼吸や胸骨圧迫を施すのは大変な勇気が要ると思う。冷静な判断と適切な処置が、1人の人を死から救うことになるのだ。

 そのAEDが私が勤務するビルにも昨日設置された。本当はこの装置が使用されない方が良いのだが、万が一ビルの内外で倒れた人が出た場合は、臆することなく救助に向かいたいと思っている。そのためには装置に習熟することが必要で、今日は早速新しいAEDを開いて説明書を読み、実物を手にとって見た。

 先日の研修では地震対策関係の映像も観た。実はこれは私の要望だった。30数年に1度の周期で繰り返される「宮城県沖地震」の発生が、今後確実視されるからだ。AEDの操作もそうだが、常に災害を意識し、自分がどう行動するかをシュミレーションしておく必要がある。死も災害も、案外私達の身近で待機していることを忘れてはならない。備えあれば憂い無しだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.01.19 17:45:33
コメント(8) | コメントを書く
[健康] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: