マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.01.09
XML
カテゴリ: 東日本大震災
昨年は「東日本大震災」という未曽有の出来ごとがあった。幸いにして我が家ではさしたる被害も無かったが、未だに震災の影響に苦しんでいる人が多い。一方私は不整脈に襲われ、陰鬱な一年だった。その中で長年の夢だった「沖縄本島単独一周走破」を達成することが出来た。今年の年賀状には、震災の影響や健康を気遣う暖かいメッセージがとても多かった。

徳島勤務時代の上司Mさんは80歳近いはず。定年後もユネスコ関係の仕事に携わった方で、彼からはご丁寧に2度年賀状をもらった。きっと私が4年がかりで沖縄本島を走破したことを知り、もう一度賀状をくれたのだろう。3年前の東海岸縦断の際は、彼の故郷である北部の宜野座村も通った。沖縄出身の彼だからこそ、あの島を単独で一周する大変さが分かるのだと思う。

沖縄勤務時代のボスSさんも80歳になる。絵は東京芸大の大学院を修了した奥様に手ほどきしたほどの腕前だが、現職時代その地位を偉ぶるそぶりが全くなかった紳士。地震の影響と私の健康を気遣う言葉が優しい。几帳面な字で「貴兄のマラソンには驚いております」とある。どうも沖縄赴任当時から私が走っていることを知らなかったようだ。

筑波時代の先輩だったSさんも今年80歳。数年前から認知症を患っておられるようだが、たどたどしい字ながら私の健康を気遣ってくれ、最後は「いつもあちこちで頑張っておられる様子ですが、どうぞ良い旅が出来ますよう」と文章を結んでいる。字が震え、所々に脱字があるが、彼の気持ちが十分に伝わる有難いものだ。

山形勤務時代の部下だったHさんからは、「震災は大丈夫でしたか? 私は白髪が増え、少しスリムになりました」とある。パソコンに明るく退職後は大学院に入り直した彼女だが、数年前に大病を患っている。少しスリムになったくらいでちょうど良い。もしかして本名も「ヒラガ」から「シラガ」に変わったのかも。

徳島勤務時代の仲間だったSさんからは、「人間ドックに引っ掛かり健康の大切さを再認識した」とある。今は毎日1時間歩いているとのこと。同じくHさんからは「大変な1年だったと思います。年齢に合わせて走って下さい」と。2人とも創設期の忙しい時に一緒に酒を飲み、麻雀をした仲間。そのうち昔の勤務地を訪れたいものだ。

徳島勤務時代の部下だったMさんからは、「無事でなによりです。不自由なことがありましたら何でもお知らせください」とある。出来れば徳島の地図の最新版が欲しいね。あの懐かしい海辺や吉野川の上流へ向かって、いつか再び走る日のために。

大学時代の後輩であるSさんからは、自宅が震災で半壊したとの書き込み。同じ仙台市内でも津波の被害を受けた海岸部や、地震で土砂崩れが発生した団地など様々。彼女の住所からみて土砂崩れを心配していたのだが、やはり現実に被害を受けたようだ。

高校時代の同級生Sからは年賀状も来ない。山手にある自宅は大丈夫だったようだが、海岸にあった彼の会社は津波で流されたとも聞いた。彼らにとってこの一年が、少しでも心休まる年になることを願うばかりだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.01.09 17:08:15
コメント(4) | コメントを書く
[東日本大震災] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: