マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.04.14
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カテゴリ: 健康
 第一夜そして手術室へ 

 Sさん(以後「野球マン」と呼ぶことにする)はさらに語る。この病院へ最初に来たのは救急車に乗って。胸が苦しくなって行った塩竃市内の病院から、救急車で搬送されたのだとか。その時は腕から何か挿入されたらしいのだが、彼の説明は要領を得ない。震災時の怪我が元で破傷風に罹ったこと、今回の手術にはとても不安があることを切々と訴える。彼は明日私に続き、2番目に手術を受ける予定。

 私も最初の入院ではとても不安に感じた。この病院では医師がきちんと説明をしてくれないことも、不安が募った原因だ。いや、医師だけでなく中堅の看護師の態度にも腹が立ち、最初に対応したW主任に怒りを露わにした。私はせっせとノートにメモしていた。それはブログの材料だったのだが、彼女は「後でクレームをつけられる」と勘違いしたのかも知れない。

 それが良い方向に向かったのか、今回病院から手渡された書類にはかなり改善された様子が窺えた。師長(かつての婦長)が挨拶に来た。前回より心持ち態度が軟らかくなった感じ。ふ~む、やはりあの後この階(循環器内科及び心臓血管外科の入院病室)で、患者に対する何らかの改善策が検討されたのは確か。最初のレクチャーをW主任でなく、当たりの軟らかいCちゃんに担当させたのも案外その一環だったのかも。

 18時15分。病室で夕食。点滴中の患者へは病室まで暖かい食事を届けてくれる。相変わらずご飯の量が少ない。メニューは鶏のひき肉のハンバーグ、インゲンと人参の煮物、野菜サラダ(レタスとミニトマト)、そしてネギの入った味噌汁。「心臓食」は薄味だが、とても美味しい。ところが野球マンは不満みたい。どうやら野菜が大嫌いなようだ。食後に歯磨き。

 点滴装置を押しながらトイレに向かう途中、看護師のHさんに遭遇。私を見つけ「どうしたの?」と聞く。「また来たんだよ」と言うと、「あらら、気の毒に」と言った表情で去って行った。彼女には前回の手術を終えた深夜に、面倒をかけていた。20時検温。看護師は夕刻からSさんに交代。彼女にも前回お世話になっている。36度2分と少し高め。睡眠薬を飲んだ野球マンは既にいびきをかいて眠った。

 私は読みかけだった蓮池薫著「半島へふたたび」を読み出した。彼はあの拉致被害者。著書は帰国後初めて韓国へ旅した際のレポートだ。24年間も北朝鮮で過ごしただけに彼の感性は鋭く、文章もまるで硬質の陶器を感じさせる。20時50分就寝。野球マンのいびきは気にならないが、向かいの病室で話す女性患者のおしゃべりが煩い。深夜0時Sさんが点滴液の交換に来たのも分かった。

4月10日(火)第2日目>

 5時15分に目覚める。手術の前夜だが、今回は良く眠れた感じ。まだ夢の中の野球マンを残し、点滴装置を押しながらトイレと洗顔に向かう。体重は66.15kg。血圧の第1回目が173/108と異常に高い。脈拍は60。2度目も163/117/57。入院してから血圧降下剤を飲んでないこともあるが、一番の原因は手術を目前にして気持ちが高ぶっているためだろう。

 部屋に戻って読書していると、どこからか「ラッパ」の音。あれは心臓のバイパス手術を受ける人が、「筒」を吹いて肺活量を増やすトレーニング。6時に3度目の血圧測定。153/97/56。少し下がったものの、依然として数値は高い。6時30分。全ての下着を脱ぎ、T字帯を着用。そしてその上に手術着。

 体温35度8分。就寝中は点滴液の量を1時間20ccに減らし、起きたら量を増やすとSさん。なるほど、それで疑問が解けた。7時55分、手術前の最後のトイレ。目の前の廊下を執刀医のOドクターが通り過ぎる。部屋に戻って精神安定剤を2錠服用。前回はこれで熟睡し、手術時の記憶がない。薬が効き出したのかあくびの連発。痛む腰をさすりながらストレッチャーに乗る。いよいよこれから手術に向かう。そして24時間ベッドに寝た切りになるのを、この時はまだ知らない。≪続く≫





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Last updated  2012.04.15 10:37:23
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