マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.05.13
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 厳しい試練 



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 さて、何から書き出そうか。ともかく私は念願の「仙台国際ハーフマラソン」を何とか完走した。これは自分にとって「奇跡」みたいなもの。なぜなら出走前の私は、練習でキロ9分ペースでしか走れなっかったからだ。ところが実際のレースではキロ当たり7分ペースで走らないと4個所の関門をクリヤー出来ない。

 おまけに私は右脚の裏腱を傷めていた。連休の前から取りかかっていた庭仕事で「スクワット運動」のような動作を何千回と繰り返し、痛みが出ていたのだ。それでも練習をしないで本番に臨めば、完走は無理。そこで走っている最中にその痛みがどの程度出るか、選手受付(ゼッケンナンバーや参加賞を受け取るため)の日に、市役所まで走って試すことにした。

 「往きは良い良い」で何とかなったが、帰路早々右脚の裏に痛みが発生。おまけにかばって走ったせいで、両膝の靭帯も痛み出した。これは最大のピンチ。レース当日はがっちりテーピングはするが、それでどこまで持つか。恐らくこの状態での完走は無理。後は1つ1つ関門をクリヤーして、出来るだけゴールに近づくことが今回の使命かもなあ。

 だがレースでさらに脚を傷めたら、その後のランニングに大きな支障が出る。6月の初旬には2年ぶりの100kmレースだし、6月の末には30kmのマラニックもある。それに2年ぶりの「峠越えマラニック」の再開もダメになるかも知れない。不整脈に老化に怪我。もうランニング自体を諦める段階まで来たんだろうか。考えは悪い方へ悪い方へと傾いて行ったのだ。



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 「仙台国際ハーフマラソン」。このレースに対しては、格別な想いがあった。ある走友達の長年の運動が実り、参加条件が緩和されてエリートレースから変身したばかりのこの大会は、私達市民ランナーが仙台の街中を大手を振って走れる唯一の機会なのだ。だから昨年は喜び勇んでエントリーしたのだが、2度の手術で参加が叶わなかった。ようやくランニングを再開したのが昨年の8月。だが、休んだ間に筋力と走力がすっかり衰え、ゆっくりとしか走れない体になっていた。

 「お父さんあまり無理しないで楽しんで来てね。怪我したら沖縄へ行けなくなるよ」妻はそう言ってこの日の朝、送り出してくれた。「旅行なんて怪我をしてでも行けるさ」。そう返事したが、怪我がどれだけその後のランニングに影響するかは、長年の経験で十分知っている。だからレース後の「打ち上げ」で弁解する理由は幾つもあった。きっと今は屈辱に耐える時なのだろう。

 長町駅から電車で仙台を経由し、仙石線の宮城野原駅で降りる。そうすれば私達Eブロックの集合場所は目の前だ。東北楽天の公式試合日ともなれば、この駅は本拠地Kスタへ向かうファンでごった返す。実は駅舎の外装が楽天カラーなのだ。



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                ≪ 楽天カラーの宮城野原駅 ≫


 駅を出てEFブロックの集合場所へ向かう途中、Kさんにバッタリ。彼はつい先日520kmの超長距離レース「川の道」を完走したばかり。その傷む足で、今日またハーフマラソンを走るのだ。何と言う男。これがウルトラランナーの底力か。もう一人参加したOさんも、無事520kmを完走した由。

 実は以前2人が同大会に出た際、目の前でランナーが交通事故に遭い、急遽大会が中止となった。それを彼らは今回、見事にリベンジしたのだ。完走おめでとうKさん、Oさん。宮城UMCの仲間の「川の道」520km完走は彼らで4人目。こんな凄い仲間がいることを心から誇りたい気分だ。<続く>



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               ≪ 右側が「川の道」の完走者Kさん ≫             





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Last updated  2013.05.13 09:05:10
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