マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.05.28
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 西表は冒険の島 



船浮湾.jpg


                      ≪ 西表島南西部 ≫



 これは西表島南西部の地図(部分)。この北側にあるホテルからマイクロバスで移動し、途中干立集落、祖納集落を通り、道路の終点である白浜港からグラスボートに乗って船浮湾の南部にある「水落の滝」へ向かう。そこから「黒真珠養殖場」のある船浮集落を見ながら内離島周辺に進む。ここで船底から3か所のサンゴ礁を眺め、再び白浜港へと戻る船の旅である。




滝への入口.jpg


                       ≪ 滝への水路 ≫



 これは船浮湾から「水落の滝」へ向かう水路を逆に見たところ。実際は幅20mほどの小さな川なのだが、潮が満ちれば海となる。両岸にはマングローブが茂っている。マングローブとは塩水に強い樹木の総称で、西表だと「サキシマヒルギ」の樹が主体。この手前の最奥部に滝がある。直接海に落ちる滝は全国で4か所しかないようだが、その最南端がこの「水落の滝」。まさに「秘境」そのものだ。





水落の滝2.jpg




水落の滝1.jpg


                         ≪ 水落の滝 ≫




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                  ≪ 滝を見に来たシーカヤック ≫




 小さいけどなかなかの風情がある滝だった。周囲は鬱蒼とした樹が茂っている。これは滝を見に来たカヌー。と言うより、2人乗りのシーカヤックと呼んだ方が適切か。その向こうに広がるのがマングローブの林で、タコのような「根っこ」が見える。船浮湾は波が立たず穏やかなため、こんな冒険が可能なのだ。この後、船は狭い水路をUターンし、船浮集落沖へと向かう。




ブイと船浮集落.jpg


                      ≪ 最果ての船浮集落 ≫




 前方に見えるのが船浮集落。もう一度上の地図を見てほしい。複雑な形をした船浮湾は高い山に取り囲まれており、白浜港から歩くと船浮集落まで3日間かかる由。当初は、「西表島一周道路」の建設計画があったようだが、100頭しかいないイリオモテヤマネコを保護するため、計画を断念。このためここは船でしか行けない、最果ての集落になった。

 山に囲まれた湾はとても静かで、水深は80m。このためこの湾は、台風時などの「緊急避難港」に指定されている。手前のブイは、その際に船を係留するためのもの。グラスボートは集落の沖を横切り、サンゴ礁が見える海域へと向かった。船底を見ていた乗客が叫ぶ。「大きな亀がいた!!」。「ウミヘビが泳いでいたよ~!!」。だがそれは一瞬で、私はいずれも見逃した。う~む、残念。

 産卵のために、インド洋から東シナ海へと遥々旅をするエラブウミヘビは猛毒だが、口がとても小さいため、人が噛まれることは滅多にない。沖縄では「イラブー」と呼び、滋養強壮剤として料理に使う。また美保関神社など島根県の2つの神社では、黒潮に乗って北上するこのウミヘビを神の使いとして崇め、毎年神前に供える儀式が残っている。




サンゴ2.jpg




西表のサンゴ.jpg


                    ≪ 水中のサンゴ礁 ≫




 上は実際にグラスボートの底から見えたのを撮影したもの。人間の目にはとてもきれいに見えるのだが、何も補正しないとくすんだ色にしか見えない。下はパンフレットからの借用。




内放島.jpg


                     ≪ 船から見た内離島 ≫




 これはグラスボートから見た内離(うちぱなり)島。中国人がこの島を購入しようとしていたことを知っていたため船長に尋ねたら、交渉に失敗したようだ。ざま~見ろ、中国。そんなに簡単に日本の島を手放すか~!!ところがこの島には石炭の鉱脈があり、第2次世界大戦の最中に、朝鮮半島から連れて来た人を強制労働させたこともある。秘境西表島には、そんな苦い歴史もあるのだ。




花の実.jpg




 再びバスで島の東部に向かう。これはその途中の「大見謝ロードパーク」付近で見た花の実。大見謝川では、内地の若者集団が川の探検をしていた。「ハブはいないんですか」と聞いたら、「いるかも知れませんね」とあっさりしたもの。もちろん噛まれても平気なよう、彼らは長靴を履いてはいるのだが。馴れ馴れしいヤギがいるレストランで昼食。その後ビーチへ出てサンゴのかけらを拾った。




西表の昼食.jpg


                       ≪ 西表での昼食 ≫




西表昼食後の自分.jpg


                        ≪ 満腹後の私 ≫




西表島で拾ったサンゴのかけら.jpg


                   ≪ ビーチで拾ったサンゴのかけら ≫



 たくさんの思い出を作った西表島ともこれでお別れ。大原港から船に乗って次の島、竹富島へと向かう。さて竹富島では、どんなものが私達を待っているのだろう?<続く> 





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Last updated  2013.05.28 05:00:07
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