マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2014.11.05
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<宴と謎の解明>

    着替えを終えて  マ29着替え後.jpg

 着替えを終えた私はバス停へ向かった。だが空港方面へのバスが出るのは3時間ほど先のようだ。タクシーが何台か待っていたが、私は乗らずにグラウンドへ引き返した。前日の選手受付でもらった「食事券」を使って見ようと思ったのだ。舞台ではレース後のパーティーが開かれている。賑やかな音楽を聞きながら、私は沖縄ソバを食べた。何の具も入ってない麺だけのもの。券は500円分相当で、ソバ1杯分で終わった。


マ、パーテ1.jpg エイサーの演舞

 隣の席のランナーが話しかけて来た。私が仙台から来たことを知ると、色々聞き出そうとする。来年、所属走友会のメンバーで「仙台国際ハーフ」を走りに来るそうだ。彼が試飲用の泡盛を取りに行ってる間に、私は焼き鳥を注文。やがて彼の仲間が次々にやって来て、思わぬ交流が始まった。私も沖縄勤務の経験があるため話が弾む。泡盛を何杯か飲むうち、彼らの仲間がいる場所まで連れて行かれた。


 エイサーと青年達 マ、パーテ2.jpg

 沖縄ではレース後にこうしてグラウンド内で打ち上げパーティーをするのが普通だ。彼らは沖縄本島宜野湾市の走友会所属メンバーで、その中に第1回NAHAマラソンで優勝したA選手も混じっていた。沖縄ではトップクラスの市民ランナーだが、レース当日の朝にアキレス腱を傷め、途中リタイヤした由。親しみ易い人柄で、たちまち打ち解けた。私は彼の職業も知っていたし、彼らの市の駅伝大会にも出たことがあった。


マ、パーテ3.jpg 演技を待つ人達

 久米島出身のUさんも親しみ易い人で、「仙台国際ハーフ」を走ったことがある由。Aさん同様「久米島マラソン」で優勝し、招待選手に選ばれたようだ。話の輪はどんどん広がり、私のかつての職場の若いランナーまで紹介され、地元の人もやって来た。猛烈なスコールも気にならずに楽しい一時を過ごし、タイミング良く帰りのバスに乗ることが出来た。


  スタート前にM黒さんと マ4、2人.jpg

 そのバスにM黒さんがいたのも偶然か。レース中に低体温になった彼だが、無事ゴールしたようで何より。レース中の私を見てどう感じたか尋ねると、「あのペースを守ればゴール出来る」と見ていた由。嘘にしても嬉しい言葉。旅先で会った同郷のランナー。2度目の沖縄移住の彼とは、ホテルの前で別れた。私は入浴後、送迎車に乗って居酒屋へ行き、ソーメンチャンプルーとゴーヤチャンプルーを食べた。


マ、パーテ6.jpg 島の人々

 気になっていた関門のことはその夜に調べた。「大会要項」には見つからなかったが、「プログラム」にはちゃんと載っているのに驚いた。これは選手受付時にもらったため、事前に見なかったのだ。「大会要項」に関門のことを「発見」したのは、帰宅後3日目のこと。ブログを書きながら事実を確かめるために見直した際、記載があるのに気づいたのだ。ただしコース図はとても見難く、関門のことも分かり難い場所に小さく書いてあった。


    女性達の踊り  マ、パーテ4.jpg

 驚いた私は大会事務局宛てに早速手紙を書いた。もちろん迷惑をかけたお詫びだが、合わせて若干の意見も書かせてもらった。資料にはかなりの不備があると感じたためだ。より良い大会にするためには、改善の余地がある。ただし、外部の意見を取り入れるかどうかは彼ら自身の問題。閉鎖的な島では、役場と警察が絶対的な権力を握っている。引退する老ランナーの意見など、彼らにとっては「屁」でもないはず。


久米地図3コース.jpg 大会コース図

 だが手紙は出さなかった。まだ「完走記」を書いてる途中で、「要項」を参考にする必要があったからだ。完走記が終わりに近づいた頃、もっと大きな過ちに気づいた。コース図が、関門の位置も距離もおかしいのだ。このためさらに資料を修正し、「追伸」も書いた。手紙8枚、そして修正した要項とプログラム2枚分が入った封筒を、昨日ようやく郵便局から島へ送った。


自然1火山.jpg

         「第1関門」付近の火山地形

 私が書いた長い手紙を、大会本部の人が果たして読んでくれるかどうか。書き終わり、手紙を出した後で、私は少し虚しい気持ちになった。私が書いたことなど、結局は弱者のたわごとだったのではないか。自分の都合に合わせた意見だったのではないか。そして渋々でも私を最後まで走らせてくれたのは、案外私が住む仙台市との友好関係からだったのかも知れない。人生に誤解はつきもの。そう思えば「幻のゴール」も案外悪くない。<続く>

ウィンク 本日はもう1回分続きます。





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Last updated  2014.11.05 04:22:55
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