マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2016.10.03
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カテゴリ: 芸術論


 畑の白菜と大根の葉が酷いことになっている。青虫に食われてボロボロなのだ。先日までは大丈夫だった。それが何日か目を離した隙に、あっという間に穴だらけ。後にはたくさんの糞が落ちている。蝶々が卵を産み付けたのだ。おまけにスイッチョンまで葉を齧って穴を開けている。それからは注意して、青虫を探すことにした。出来るだけ農薬を使わないでいると、こんなことも起きるのだ。




 NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』が先週で終わった。戦後の日本の暮らしに一条の光を差し込んだ雑誌『暮しの手帖』。それを創刊した編集者の花森安治と女性経営者大橋鎭子の話だった。ドラマで雑誌は『あなたの暮し』に変わり、花森は花山伊佐治に、大橋は小橋常子となっていた。戦後の日本に希望をもたらし、合理的な暮らしの在り方を追求した稀有な雑誌とその経営者たち。苦しみながら理想を追求した人々の、ちょっと素敵な話だった。ウィンク





  先日久しぶりに『世界の果てまで行ってQ』を観た。今回の挑戦の対象となるのはヨーロッパアルプスのアイガー。標高は3970mしかないが頂上に至るルートはまるで剃刀の刃のような細い尾根だ。外側は1600mほどの、そして内側は800mほどの絶壁が続く痩せ尾根。落ちたら死ぬのは目に見えている。




 これに挑戦したのが女芸人のイモトアヤコ。これまでも世界の果ての色んな難問に挑戦して来たイモトだが、今回の対象は彼女にとって恐怖以外の何物でもなかった。足がすくむ絶壁。強固なサポート隊はいるものの、実際に登るのは彼女自身。寒さで鼻水を垂らし、死の恐怖を目前にして涙が流れ、絶望的な彼女の声が凍り付く。だがさすがは芸人魂の持ち主。彼女は恐怖心に打ち克って頂上に立つのだ。周囲にはアルプスの絶景が広がっていた。




 町内会の集会所で『おろしあ国酔夢譚』を観た。今年の敬老の日の行事はお金がかからないビデオ鑑賞だった。これは井上靖原作の同名の小説を映画化したもので、主役は緒方拳。私は内容を知っていた。知っていたと言うよりは詳しかった。なぜなら吉村昭原作の小説『大黒屋光太夫』を読んでいたからだ。そう、どちらも幕末期にあった大黒屋光太夫の漂流記の話なのだ。

 白子(現在の三重県白子市)の船頭大黒屋光太夫が乗り込んだ船が嵐で難破し、ロシア帝国最東端のアリューシャンに漂着する。光太夫らは日本へ帰国するため、命がけの戦いをする。何せ当時の都ぺテルスブルクまで6000km以上もの道を往復するのだ。その間に命を落として行く仲間たち。雪深いシベリアの大地をソリで走り抜け、都についた光太夫はエカテリーナ女帝に帰国を嘆願する。幕末にあった実話だ。




 今話題の映画、『ハドソン川の奇跡』を先日観て来た。監督はイーストウッドで主演男優はトム・ハンクス。それだけでも作品の質が窺い知れるようだが、洋画に疎い私には何の影響も与えない。時は2005年の1月15日。ニューヨーク発シアトル行きの飛行機が、離陸直後バードストライクによるエンジントラブルを起こす。エンジンの中に大量の鳥が吸い込まれ2基のエンジンが動かなくなったのだ。

 付近の飛行場に降りる暇はないと判断した冷静な機長が選んだのは、眼下に広がるハドソン川。あの川の中に不時着する以外助かる道はない。結果は見事成功し、たった1人の犠牲者も出さなかった。まさに奇跡的な神業なのだが、機長と副操縦士を待っていたのは厳しい査問だった。飛行場に降りなかった2人のパイロットは、大勢の乗客を危険な目に遭遇させたと言う疑いだ。そこで機長が取った行動とは。




 私は事の顛末を知っていた。そして映画を観ながらデジャブー(既視感)に襲われていた。「あれっ、この映画は前にどこかで観たことがあるぞ」と。でも映画化されたのはこの作品が最初のようだ。すると・・・。私が観たのはきっとシアターで観た予告編だったのだろう。歳を取ると、時々そんな錯覚に陥るものだ。さ~て、今日から始まる朝ドラのタイトルは何だったかな。ぽっ





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Last updated  2016.10.03 13:57:20
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