マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.04.10
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カテゴリ: 生活雑記
~人生の一齣~

 三つ葉

 タンスにしまい込んだ手袋を引っ張り出した。この冬一度も使わなかったマフラーを首に巻いた。そうして自転車に乗り、区役所へ行った。何だか底冷えがするほど寒い。桜が満開になった後、急速に冷え込んだ仙台。だがこれが仙台の4月初旬の本来の気候なのだ。先ず1階の印鑑証明は代金が300円。次に3階で「老人パス」2千円のチャージ。これが10倍の2万円分になるのだから有り難い話。

    カルガモ  

 先日の夜、東京の次男から電話があった。新年度から正社員になるので、大至急印鑑証明を取り、保証書にサインして送り返して欲しい由。よほど慌てていたのか補足のため再度電話があり、その後も引っ越したため住所が変わったと3度目の電話もあった。あれは10年以上も前、息子に良く似た声で電話がかかって来たことがあった。私は騙されたが、どうやらオレオレ詐欺の前段階だったようだ。

  ツクシ

 少し風邪気味のようだが、今度は紛れもなく次男の声。12月に帰省して以来の彼の声が懐かしい。早めに書類を返送してほしいこと、かかった経費は会社から出ることなども話してくれた。私は「おめでとう」と告げ、経費は不要と伝えた。これまでは契約社員だった息子が、正社員とは嬉しい。給料も少しは上がるようだ。親としての心配が一つ減り、肩の荷が下りた思いがした。

      山鳩  

 自転車で帰宅途中に気になるものを見つけて戻った。その家のピンポンを押すと、老婦人が出て来た。そこで家の前にあった石の彫刻を写真に撮らせて欲しい旨申し出る。彼女は喜んで説明してくれた。それで撮影後、暫く話し込んでいた。ここへ嫁いで50年になる由。その頃、周囲は田圃だったそうだ。夫の気質や結婚後の苦労話、最近の怪我の話など、よくもどこの馬の骨ともわからぬ男に話したものだ。

  タンポポ

 その前に私が独り暮らしをしてることや、自分の病気のことを話したせいもあるだろう。それで信用出来る人間と思ったのかも知れない。美人のお婆さんは私より4歳年下。私の眼がきれいと言うので、緑内障なんですよと笑ったら、彼女は白内障らしい。こんな風に初対面の年寄り2人が立ち話で、30分ほど人生を語り合ったのだった。

     これも山鳩?  

 帰宅後、窓際のパソコンコーナーに座って驚いた。何と足元が暖かいのだ。ビックリして目を凝らすと、電気ストーブが点いた状態。これには慌てた。朝の作業中には点けていたが、そのままの状態で出かけていたのだ。しかもお婆さんと30分も立ち話。家の前でもお向かいさんと立ち話。もしその間に地震があってストーブが倒れていたら、きっと家はまる焼けだったことだろう。

  アジサイの新芽

 歳を取ると注意散漫になるのは意識していたが、自分の身にも最近はこんな出来事が増えた。危ない危ない。もっと注意しないといけないねえ。暫しの間ベランダに干していた布団を取り込んだ。また雲が出だしたようだ。塩を振って一夜干しにしていたヤナギガレイはちょうど良い塩梅に干し上がった。身が薄いので、これくらいの干し加減が美味しいはず。さて次男からの郵便が届くのはいつだろうね。





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Last updated  2018.04.10 06:37:36
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