マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.11.21
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カテゴリ: 生活雑記
~シャコバサボテン咲く~



 帰宅したら家の中から音が聞こえて来た。「おかしいなあ。ちゃんと鍵をかけていたんだけど」と訝しむ。居間に入ってすぐに原因が分かった。TVが点いていたのだ。リモコンで消したうえに、この日は念入りにメインスイッチを切った。多分その時逆にスイッチを入れてしまったのだろう。最近はそんな不注意が増えた。でもこんな程度なら、誰にも迷惑をかけない範囲だろう。



 出かけていたのはJRの最寄り駅。「大人の休日倶楽部」のパス(東日本4日間乗り放題)にプラスして、愛知県で行われる「筑波悪友会」のチケットを買うためだった。指定席は取らず、全部自由席のままだが無事に購入出来て良かった。最近はこんな簡単なことですら面倒に感じるようになっていた。全ては老化のなせるわざだろう。



 先日買い物に行く途中、庭にたくさんのリンゴが生っているのに気づいた。だがその時はカメラを持っておらず、改めて撮りに出かけた。家人がおられ撮影をお願いすると、庭へ入る許可を得た。赤いリンゴを撮っていると、奥に黄色のリンゴもあると言う。なるほどもう1本にも鈴生りのリンゴ。耳の遠いご主人に尋ねると、いずれも苗木を買ってから4年。2年目に1個生り、3年目からは鈴生りらしい。



 この庭は最初砂利だらけだったため、土を改良した由。丁寧に砂利を取り除き、腐葉土を入れ、枝の剪定に注意し、実が生って以降は枝が折れないよう補強したようだ。お礼を言って退去し、自転車で帰った。坂の途中で自転車を押す老婦人に「ガンバレ!」とエールを送る。家の近所で山茶花を撮っていると、さっきの婦人が礼を言い頭を下げて横を通って行った。



 この日は花に縁があった。町内会の花壇では皇帝ダリアが見事な花を咲かせた。昨年は咲いて直ぐに霜にやられ萎れてしまったこの花が、今年は何と見事な出来栄えだろう。早速お世話人のKさんに伝えると、彼も大いに喜んでいた。実は冬を持ち越すことが出来るよう、保温の工夫をされていたのだ。多分仙台以北での栽培は無理かも知れない。暖かかった今年の秋が幸いしたと思う。



 家ではシャコバサボテンが咲き始めた。先日室内に取り込んで以降、急速に蕾が膨らんでいた。少し白っぽいのと濃いピンクのとの2種類。殺風景な家の中が少しは明るくなった。

 さて、先日の俳句教室で先生が「俳句は詩だ」と一言。そして「風景を詠むのが俳句で、人を詠むのが川柳」とも。1つの俳句を詠む陰に、50もの捨てられた句があるとも。私が提出したのは次の句。

   名将の古城はいづこ破れ芭蕉  

 古城には「ぐすく」とルビを振り、「破れ」は「やれ」と読む秋の季語だ。

  今帰仁城

 これは沖縄本島北部の恩納村(おんなそん)にある山田城の城跡を訪ねた際の印象を詠んだもの。先生は「やけに沖縄に拘ってるね」と言いつつも、スマフォで検索した沖縄の城を皆に見せてくれた。今帰仁村(なきじんそん)の今帰仁城だった。私が詠んだ山田城は石垣すら満足にない廃城なのだが、そんなことは誰も知らない。でも心に刻んだあの思い出は今もなお強烈。満足して家路に就いた私だった。





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Last updated  2018.11.21 00:00:33
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