マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2019.09.24
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カテゴリ: 俳句
~提出までの過程は~




    名月も女気もなき苫屋かな    *とまや=ぼろ家
    女気も名月もなく経る齢     *ふる=年月が経つ *よわい=年齢
    女気の絶へたる家や虫の聲    *こえ

      赤まんまハモニカ半音狂ひけり   *あかまんま=イヌタデの別称
      赤まんま狂ひしままのハーモニカ
      赤まんま母知らぬ児の戦後かな

    秋天や狂ふハモニカわれもまた
    秋天や狂ひしままのハーモニカ
    秋桜や狂ひしままのハーモニカ   *コスモス

      老ひを知ることの増へたり凌霄花   *のうぜんか=ノウゼンカズラ
      浜木綿や歳月人を待たねども     *ハマユウ
     △探査機の使命遥けき無月かな     *むげつ=曇天などで見えない状態の十五夜
         <小惑星リュウグウで活躍中の「はやぶさ2」をテーマに>





           苦瓜を食ひつくしたる欠伸かな   *にがうり=ゴーヤ *あくび
           苦瓜も食ひ尽くしけり大欠伸
           大欠伸苦瓜つひに喰ひ尽くす

        行く雲や秋明菊は揺るるまま   *シュウメイギク
        行く雲や敬老の日の祷かな   *いのり
        揺るるまま秋明菊の孤独かな
        孤独なり揺るる秋明菊もまた





         悔恨はあまたありけり彼岸花
         彼岸花悔恨を捨て風に立つ
         秋遍路地図になき橋渡りけり   *あきへんろ
        〇誰そ彼の野辺の小橋や秋遍路   *たそがれ

     歳時記も読まずに秋の一句かな
     秋の季語記せしままの余白かな
     行く雲や硬さ増しゆく秋茄子    *あきなすび



 珍しく時事俳句△を詠んだが、講師は時事俳句を好まない。結局〇の句を提出した。その講評だが、「誰そ彼」を「黄昏」に置き換えたら100点満点だったとか。来月は「十月や」が兼題(宿題)として出され、1人3句の提出となった。いずれも初めての試み。帰宅後から翌日にかけて、25句ほどを詠む。難しかったが案外面白い。来月の俳句教室が楽しみだ。





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Last updated  2019.09.24 00:00:19
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