マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.03.23
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カテゴリ: 俳句
<自学自習>



 3月の俳句教室も自信作を3本揃えて、手ぐすねひいて待っていた。そして来年度の俳句教室への受講申し込みも済ませた。自分では万全の準備をした。Kさんには、「これから毎月トリを取ると宣言し、それなりの自信もあった。講師の説く俳句の神髄が、何となく理解出来ていた。季語や切れ字の重要性、韻文、古語、「一句仕立て」でなく、「取り合わせ」、文学性などなどについての認識が深まった。



 だが、好事魔多しとはこのことか。3月に入ったある日、俳句教室の会場である老人センターから電話が来た、何と例のコロナウイルス感染症騒動で3月の俳句教室は休止し、4月の開催も市当局からの通知次第で、開催開始日が決定するまでは不明とのこと。ガ~ンだ。





               山鳩の番の聲や春障子   *つがい *こえ

 障子は冬の季語だが、「春」を付ければ春に変わる。わが家の庭には良く山鳩が遊びに来る。それも夫婦の番2羽の姿をガラス窓越しに確認していた。だが障子越しでも、鳴き声でやって来たのが分かる。彼らは庭や畑で食べ物を探すために来る。障子越しに山鳩の気配を感じられるとは、何と贅沢な環境だろう。そして張り替えた障子のなんと清々しいことか。


 だが憎たらしい野鳥がヒヨドリ。鳥へんに卑しいと書くヒヨドリは何でも食べる。特に冬の食べ物が乏しい期間は、畑のブロッコリーなどの葉っぱなどは彼らに食いちぎられて無残な姿になる。先日、花壇のチューリップの葉が変な形だと良く見たら、食われた痕が。やはりヒヨドリの仕業。コンチクショーと叫びたくなるほど悔しい。号泣





 3月の兼題は「初桜」(はつざくら)だった。その年に咲く最初の桜と言う意味で、春に先駆けて咲く桜。暖冬だった今年はかなり早めで、季語としても実感としても違和感はなかった。それをどう「取り合わせ」るかが問題と私は考え、次の一句を得た。

      妻に似し老女をりけり初桜

 認知症になった前妻が、あっちへフラフラ、こっちへフラフラして花見をするイメージだった。



 二句目は   独り身の夜の長さや猫の恋

 季語は猫の恋で「春」。独り者の男がなかなか寝付かれないでいるのに、今が恋の季節真っ最中のネコだけが夜もすがら一晩中、ニャーゴニャーゴとかまびすしいと言った滑稽な状況を詠んだ。

  ほかに

   声ばかりにて夜は更けぬ猫の恋

   精も根も尽きたる頃や弥生尽(やよいじん) 年度末で草臥れ果てた男の姿が浮かび上がる。

  筑波山

     遠白き筑波嶺(つくばね)何処(いず)や春霞

 遠白き(とおじろき)は遥かに雄大であると言う意味の古語で、上皇后さまが好んで和歌に用いる言葉と聞いたため、これを用いて句を詠んだ次第。

 なお筑波嶺を詠んだ万葉の歌に次のものがある。 

 つくばねの嶺より落つる男女の川(みなのかわ)恋ぞ積りて淵となりぬる

  筑波山は古来より年に一度だけ自由恋愛が許される日があったことで有名。上記の和歌は、その様を詠ったもの。男女の川は、江戸時代の有名な力士のしこ名にもなった。



 俳句はそれなりに詠め、数もまあまあ作れて楽しい。だが清書してノートに書き写す暇がない。断捨離のためでも、ブログのせいでもある。何かを取れば何かが落ちこぼれ、すべてが上手く行くとは限らない。私の自由になる時間にも限度がある。(完)

 明日からいよいよ「大連紀行」が始まる。準備は十分ではないが、既に何回分を予約した。満足出来る紀行文を書きたいのだが、構想を練る暇がない。だが、何でもありのスタイルも良いかもと思い直した。あまり構えず、その時の「ひらめき」に任せよう。とも角システムがスイスイ「動く」うちに、1枚でも多く写真を載せるのを優先させたい。





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Last updated  2020.03.23 08:44:07
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■コメント

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Re:わたしと俳句(2)(03/23)  
夢穂  さん
おはようございます。俳句をされて
いるのですね。大連旅行記、今から
楽しみです。編集、ご苦労様です
春に誘われて自粛がゆるんで、日本
各地に人だらけ、ライブも、K1開催
お花見、大行列はよくない兆候です
来週は感染が広がりそう・・・ (2020.03.23 08:16:52)

Re[1]:わたしと俳句(2)(03/23)  
マックス爺  さん
夢穂さんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

俳句は習い始めてまだ丸2年の駆け出しです。
でも何とか俳句の世界に少しでも近づいたくて、
講師の話、TVの「プレバト」俳句の部、句友の
話などを参考にしながら、感性を磨いています。

詩も短歌も俳句もそしてブログも、全ては
言葉で成り立つ世界。言葉を疎かにしていたら、
どれ一つ満足出来る作品にはならないでしょうね。(;^_^A

コロナ旋風今や大変な脅威になりました。油断は
禁物です。「ちょっとくらいは良いか」。
その油断が命取り。今はオリンピックなどよりも
国民、各国の選手の命をどう守るかですね。

明日から新シリーズ開始ですが、先ずはあんまり
気負わずに、ボチボチ行こうかと。(^_-)-☆

よろしく、ごひいきに。
あんじょうお頼申します🌸😊


(2020.03.23 08:59:49)

Re:わたしと俳句(2)(03/23)  
こんにちは
俳句の世界は解らないけど、説明と心境のコメントあるとなんとなくわかります
山鳩・・・春障子、好きです
今日もはっきりしない天気の今日です、食料品も無くなった、買い物にいかなければならない。
いい季節になったのに気力が出ませんのよ・・😞 (2020.03.23 09:52:49)

Re:わたしと俳句(2)(03/23)  
夢穂  さん
「プレバト」俳句の部ですか。季語とか
決まりごとがいろいろとありそうですね
梅沢さんとか、結構、センスがあるんですね

ワイドショーでは日本のみならず
大流行をしている国なども、若者が
自分たちは重症化しないから、なめて
かかっているのか、パーティしたいたり
コロナチャレンジといった、あえて
感染しやすいようないたずらをしたり
してるようですよ
(2020.03.23 10:03:36)

Re:わたしと俳句(2)(03/23)  
Kazu さん
Aさん,こんにちは~

薬師の湯は我が家から車で40分ちょっと,特に運転手がいる場合
は風呂に入り,ゆっくり飲めるので極楽この上もありません。

私も最近プレバトを見ています。きっかけはAさんのこのブログ,
特に俳句が面白いです。なっちゃん先生と梅沢さんの掛け合いが絶
妙,先生のちょっとした手直しで,駄作が別物に。興味がわいてき
ました。

明日からいよいよ「大連紀行」ですか。今から楽しみです。私も肩
に力を入れず拝読したいと思います。 (2020.03.23 11:03:44)

Re[1]:わたしと俳句(2)(03/23)  
マックス爺  さん
田舎のシルビアさんへ

今日は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

ハハハ。どうもありがとう。やはり普通の人に
とって俳句は馴染みがありませんからね。
それで私は作句の舞台裏を書くようにしています。
すると句に親しみが湧いたり、作者がどんな
ところで苦労してるかが分かるでしょ。(^_-)-☆

そうして馴染んでもらい、親近感を持って
もらえたら嬉しいな。💛😊

春なのに元気が出ないのね。今頃はちょうど
冬の疲れが出て来る頃なのよ。それに気圧の変化
やホルモンのバランスが変わりやすい季節。

出来るだけゆったりとした気分でね!!
私は風が吹く中を半袖で走って来ましたよ。(^^)v
(2020.03.23 11:54:27)

Re[1]:わたしと俳句(2)(03/23)  
マックス爺  さん
夢穂さんへ

今日は~!!2度目のコメントありがとうございます。

プレバト俳句の部。あの厳しい夏井先生の
評がまた素晴らしいですね、離婚後、教師を
続けながら俳句に精進した苦労人です。

国語の先生なので、文法にも古文にも明るいし、
かつとても柔軟な考え方の持ち主で、あれだけ
「素人」の指導の適任者はいませんね。

梅沢氏も理論的にはグーの音も出ないはず。
俳句は芸能人も一般市民も関係なし。
言葉に対する追求心とセンスの問題ですね。

コロナの話はいよいよ「危険水域」に差し掛かりましたね。
成田からトンずらした沖縄の高校生のように、
自分だけ良ければと言うような風潮が出て来ると
やばいですね。イタリアの医療崩壊は医療への
予算減額がそもそもの原因みたいだし、中国は
一党独裁の情報統制の怖さがあって信用出来ませんね。

安倍総理がようやく東京五輪延期論を言い出した
ようですが、これは日本だけ考えちゃダメですね。

世界全体、地球全体の危機ですから、今はねえ。
(2020.03.23 12:05:12)

Re[1]:わたしと俳句(2)(03/23)  
マックス爺  さん
Kazuさんへ

今日は~!!
いつもコメントをありがとうございます。
嬉しく拝見しています。(^^)v

俳句も簡単そうですが、なかなか奥が深いですねえ。
言葉に対する厳しい追求心が求められる文学。
語数、文字数が極端に少ないだけに、厳しい
制約がある分、面白いとも言えます。

なっちゃん先生、大した人物です。
俳句の裏も表も知り尽くした先生なので、
梅沢氏が知ったかぶりしても通じる相手
ではありませんね。

東国原氏も良く勉強していますね。
若い芸能人の感性にも驚くべきものがあり、
毎回面白く観ています。🌸😊
(2020.03.23 12:16:33)

Re:わたしと俳句(2)(03/23)  
こんばんは!
俳句の深い意味は分からないけど
読んでるうちに意味が分かる気がします
季語もあり俳句の世界も深いですね
(2020.03.23 22:26:12)

Re[1]:わたしと俳句(2)(03/23)  
マックス爺  さん
すずめのじゅんじゅんさんへ

今晩は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

俳句の世界も良い物ですよ。
何せ世界で一番短い詩なので、
その分色んな制約はありますが、それだけに
面白いとも言えるのですよ。🌸(^^)v
(2020.03.23 23:39:24)

Re:わたしと俳句(2)(03/23)  
あみ3008  さん
大連旅行記、楽しみにしていますよ。 (2020.03.23 23:45:41)

Re[1]:わたしと俳句(2)(03/23)  
マックス爺  さん
あみ3008さんへ

今晩は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

少々準備不足でのスタートになりましたが、
まあ大仰に構えるよりサラっとスタートする
のも良いかと。

気負わずに書きますので、どうぞ気楽に読んで
くださいませ。(^_-)-☆
(2020.03.23 23:50:51)

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