マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.09.12
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カテゴリ: 生活雑記
~最近のニュースなど~



 若大将こと加山雄三さんが誤嚥で苦しんだとのニュースに驚いた。彼はまだ現役の歌手。そして家族もおられる。だから普段から声帯を良く使っていると思う。独り者の私とはまるきり条件が違う。会話をしないと声帯の筋肉が衰え、誤嚥の要因になることは知ってるし、経験もある。彼の場合は急いで水を飲んだのが誤嚥につながったようだ。さらに咽(むせ)て咳をしたことで小脳に出血があった由。

 誤嚥は誤嚥性肺炎につながり、高齢者が亡くなる大きな要因になるという。噺家の歌丸師匠もそうだったと記憶している。若大将加山雄三も83歳。だがステージに立とうとする意欲は失っていないようだ。無理は禁物だが、なお歌おうとする体力と生命力に脱帽だ。



 この人の退陣に関して大学時代の恩師が語った言葉が新聞に載っていた。議会運営が強引過ぎた。野次を飛ばすなど紳士ではなかった。自分に反対意見を唱える議員を冷遇した。三世議員の脆弱さがあった。党の規約を変えてまで、総裁に三選されるべきではなかった。身びいきが目立った。語ったのは成蹊大学法学部政治学科のさる名誉教授。なかなか厳しい指摘だが、幾つか思い当たる。だが内政は不可としても外交に関する評価がないのが、腑に落ちなかった。

 そう言えば与党に対してかなり厳しい意見の教授がいた。それがあの大学の当該学部の伝統なのだろうか、それとも個人的見解か。ただし、「民主的な」憲法学者の意見が必ずしも正しいとは限らない。政治は学問ではなく実践の場。まして国益と国益がもろにぶつかり合う国際政治の場では、為政者が判断を誤れば世界で生き残れない。強い信念のかつ清廉潔白な政治家がわが国に欲しい。

  安田記念講堂

 イギリスの学術機関が「世界の上位大学」の昨年のランキングを発表した。アジアで上位に入ったのは中国の精華大学と北京大学で、両校は昨年よりも順位を上げた。日本で100位内に入ったのが東大と京大。これも昨年同様だ。ランキングの基準は研究者数や学生数、そして世界で引用される学術論文の点数など。

 中国の努力には敬意を表するが、それが国民に良い影響を与えているかは別問題。共産党が全ての上位にある国家に真の自由はないからだ。為政者の不正、富の偏在、都市と農村部の格差、汚染まみれの国土、「一帯一路」など無謀な世界戦略、宇宙開発と軍備力強化を伴う世界制覇への野望。様々な矛盾を抱えつつ雄叫びを上げる中華思想の大国は、今後どこへ向かうのだろう。



 コロナ騒動で番組制作が困難になったTV界。そのせいで再放送をたくさん見たが、良いこともあった。過去の名番組の復活だ。その一つがNHKの「シルクロード」。2つのバージョンがあるが、どちらも懐かしかった。テーマ音楽、ナレーション、そしてシルクロードの遺跡などなど。若き日に読んだスェン・ヘディンの「彷徨える湖」が脳裏に蘇った。

  黒城遺跡

 近代のある時期、魅せられたように中国奥地への探検を目ざしたヨーロッパ列強。イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、そしてスエーデン。そして日本も明治期に大谷探検隊を送って数々の成果を上げた。番組はNHKと中国の共同制作によるもので、国境越え禁止などの制約もある中で、学術性の高い取材が敢行された。シルクロードを旅することは不可能だが、再び名場面を観られただけでも嬉しい。

 敦煌莫高窟壁画  

 各国探検隊が持ち帰った美術品などは、今大英博物館、大英図書館、ギメ美術館(フランス)、エルミタージュ美術館(ロシア)、カロリンスカ(スエーデン)などで大事に保管されている。ベルリン所蔵の大部分は戦火で失われたが、幸い映像が残されている。私は今年の1月に中国の大連と旅順に旅し、旅順博物館で旧満鉄が収集した中国の美術品を数多く観ることが出来た。


       中国国内の「絹の道」

 その中には、大谷探検隊が発掘した人骨も。それを中国の最新技術で、容貌も当時の衣服も完全に復元されていた。その見事さに思わず声を上げたほど。残念ながら撮影禁止のため写真は撮れなかったが、日本は中国大陸で悪さだけしていたのでなく、世界的な遺産を後世に伝える役割を立派に果たしたことを付記したい。「旅順博物館」で撮った美術品は、いずれブログで紹介する予定だ。<続く>





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Last updated  2020.09.12 00:00:13
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