乳幼児虐待、いじめ、引きこもり、不登校等は新聞で見ない日はないくらいありふれたことになりました。私たちを取り巻く環境は大変困難な世の中になっています。
このような社会問題が大きくなってくると、多くの心理学者や教育学者が主張しました。人格や人間形成の原点は乳幼児期の母子関係にあると。
このような背景を受けて昔から世界各地で伝統的に行われてきたベビーマッサージやカンガルーケアが脚光を浴びるようになりました。
よくテレビで NICU の赤ちゃんにできるだけ早く面会する様子が動画放映されることがあります。
お母さんが赤ちゃんのお腹に手を当てるだけで ( ホールディングといいます ) 赤ちゃんの体温は高くなります。
私の経験から言うと赤ちゃんによっては胸を触られるのを嫌がる子がいたり、顔を嫌う赤ちゃんもいます。たいてい赤ちゃんは手や足のマッサージは好きなようです。
新生児室でお預かりしている赤ちゃんにマッサージをしてみました。マッサージをしてあげるときっと気持ちが良いのでしょうね、小さな赤ちゃんがふっと力を抜きます。
なんと素晴らしいことかと感激しました。
大人も子供もストレスに満ちた生活をしているためでしょうか、どこか肩に力が入っていて、もっと力を抜いたら楽になるだろうになぁと思う人が大勢います。
赤ちゃんの時からリラックスすることを覚えるなんてなんて素晴らしいことでしょう。
こんな経験をして以来、私はベビーマッサージの信奉者になりました。そこで入院中の患者様には、タッチケア研究会の方法で生まれてまなしの赤ちゃんにするマッサージを指導していました。
この素晴らしいベビマッサージを多くのお母さんに知ってもらいたいと思います。
パンダは舐めて、子を育てる 2022.05.17
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