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4.退院時の関わり 医薬分業の進展に伴い薬局薬剤師は外来の薬物治療、病院の薬剤師は入院患者の薬物治療に当たるという考えが定着しつつある。その中で患者情報の共有化が薬局と病院の間で、 医療の継続性・一貫性を保つための医療体制の構築と共に整備されつつある。その具体的な試みとして「地域連携パス」の活用や「退院時の共同指導」を行い、薬局と病院の間で 診療情報の共有化が進められている。現在、他の職種においても、例えば看護師同士の看護サマリーによるケアの引継ぎや、最近では理学療法士等も情報提供書による引継ぎを行っている。今後、社会の高齢化と医療の進歩によって、薬局と病院との関係をさらに強化した継続性・一貫性のある薬物治療が必要になってきている。1)地域連携パスの活用 ここでの「パス」とは、良質な医療を効率的かつ安全、適正に提供するための手段として開発された診療計画書のことである。また「地域連携パス」とは、切れ目のないサービスを提供するために、様々な医療の専門家が協働し、疾病の回復過程に沿った一連のサー ビスを体系化したパスのことである。現在地域連携パスは、大腿骨頚部骨折、脳卒中及び 各種のガン患者の治療等で用いられている。今後、医療ネットワークの構築と共に薬局・ 病院薬剤師は、診療の内容や治療計画の流れが、患者はもちろん分担の医療者にもわかる形式での情報の共有化が求められることから、一層の連携強化を図る必要がある。(2)退院時共同指導と情報の共有化 退院時の共同指導は、医療安全を目指した薬局・病院薬剤師のシームレスな情報の伝達と共有化を目的として、平成20年度(2008年度)の診療報酬改定で新設された。また、平成20年度(2008年度)に日本薬剤師会が公表した「医療安全のための薬局薬剤師と病院(診療所)薬剤師の連携事業報告書」は、今後の両者の情報の共有化の手段として「お薬手帳」(薬局側)、「退院時服薬指導書」(病院側)、「薬剤適正使用のための施設間情報連絡書」(図 12)の活用を指摘している。また、日本病院薬剤師会では、退院時薬剤管理サマリー(図 13)を作成し、在宅介護者や主治医、保険薬局など在宅サービス提供施設のスタッフと患者の薬物療法や服薬上の注意点、調剤上の工夫などの情報を共有するためのツールとしての活用を促進している。 しかし、この報告書で指摘しているような「お薬手帳」や「指導書」等のやり取りだけでなく、薬局・病院薬剤師間の理解を深めるためには、合同研修会等の開催を通して、お互い顔の見える関係になることが望ましい。 平成22年(2010年)には医療保険に初めて介護保険との連携が導入され「介護支援連携指導料」が創設され、退院時共同指導に加えて入院医療チームと在宅医療・介護チームの Face to Faceの情報共有が可能となった。退院をきっかけに症状の増悪や再入院といった 不測の事態を招くことのないよう、今後さらに一歩進んだ薬薬連携を展開し、地域の情報 共有が加速度的に進むことが期待される。病院薬剤師と薬局薬剤師の連係を「薬薬連携」といいます。病院の薬剤部(薬局)と近くにある調剤薬局が情報を共有し、入院患者さまが退院され、自宅療養へ安心してスムースに進めることが理想で、一部の疾患患者さまでは取り組まれています。介護や介助が必要な方が自宅で過ごすには、医師、看護師の他に介助し、介護士、ケアマネージャー、理学療法士などさまざまな医療関係者と情報連携を行わなければなりません。この地域連携を国は強く推進しています。その中心的役割である「健康づくり支援薬局」として薬局を評価しています。これに応えるためにも薬局薬剤師は地域医療の中心的な役割を医師、看護師、その他医療福祉従事者を引っ張ってほしいです。調剤薬局は小売業ですが、それよりも医療人として目の前の患者さまのために貢献する意識改革と情熱を持ってもらいたいと思います。薬剤師のこれからの役割は調剤室の中にはもう存在しません。薬局の外にこそ、社会から求められる薬剤師の責務があります。これに気づき自己改革をして、医療人として評価される日を実現させましょう。調剤報酬もその方向に向かいます。今こそ、薬剤師の力を最大限に出し切りましょう。
2015年08月03日
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一般用医薬品に関する主な安全対策について1.アンプル入りかぜ薬 ガラス瓶の容器に入った液体のかぜ薬です。 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で、1959年から1965年までの間に計38名の死亡例が発生した。 アンプル剤は他の剤型(錠剤・散剤等)に比べて吸収が速く、血中濃度が急速に高値に達するため通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたため、1965年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。その後、アンプル剤以外の一般用かぜ薬についても、1970年に承認基準が制定され、成分・分量、効能・効果等が見直された。2.小柴胡湯による間質性肺炎 小柴胡湯による間質性肺炎については、1991年4月以降、使用上の注意に記載されていたが、その後、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。 しかし、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。かぜ薬単体でも副作用は起こるし、くすりの併用により起こる副作用もあります。今は研究が進んでくすりの併用に関しては併用注意として詳細な情報が添付文書に記載されています。しかし、くすりの服用の前には、薬剤師・登録販売者に確認されることをお勧めします。
2014年03月17日
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医薬品の副作用等、安全を毀損する事例が認められた場合に、製薬メーカーさんが発出書類を「イエローレター(またはドクターレター)」「ブルーレター」と言います。特に緊急性や重要性が高い者が「イエローレター」で、それよりも緊急性が低いものが「ブルーレター」となります。紙の色が黄色と青色なのでそのように呼ばれています。イエローレターブルーレター今年2月に発出された「ラミクタール錠小児用」のブルーレターですが、約2割の薬局が「知らなかった」そうです。薬剤師は全ての医薬品を知っていて当然です。小児科の処方せんは来ないから知らなくてもよい、というのは許されません。医薬品のプロである以上、医薬品に関する情報は取っていてしかるべきです。ましてや副作用情報です。薬剤師会のみならず、PMDA(独立法人 医薬品医療機器総合機構)の情報は厚生労働省も必ず取っておくようにと、今年の診療報酬改定でも推奨していました。薬剤師の医薬品情報収集能力が低いということが露呈した事例です。医薬品によって尊い子供の命が4つも奪われたニュースです。「知らない」とはいかがなものです。これを機に、薬剤師の医薬品に関する情報収集能力が上がり、常に最新情報を持っている薬局が100%となることを期待します。「経済的自由を得るために 第4回 商品を購入してみた」昨日のセミナーを受け、商品を購入してみました。仲間の方が購入している商品を参考に、自分に必要なものを無理しない範囲で選びました。とは言うものの、あれもこれも欲しくなってしまい、30分以上も悩んだ挙句、必要最低限に抑えました。うー、まだ買いたい。初回特典で、通常よりもお買い得だったので満足しています。高品質な商品を会員でしか購入できない仕組み、これからもっと広がっていくように感じます。コストコが人気なのも、会員制と超ボリュームが要因だと思います。安さを感じるためには、買わなければならない仕組みです。会員費を「取り戻す」ためには買い続けるしかないのです。買い物心理を上手く使った戦略です。高品質な商品の価値がわかる人しか、購入できないという仕組み、コストコの真逆ですが、理屈は同じだと思います。会員になることで商品の価値を認めて、購入する権利を与える。ものにこだわる今の時代に合っているシステムかと思います。いずれにせよ、注文した商品を早く試して体がどう変化するのか、このブログでも報告します。
2016年04月20日
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