ただ、ちょっとくせものなのが、詞です。 私も全部理解できるわけではありませんが、けっこう残酷なのだったり、ドキっとするような冷たさがあったり、鋭さがあったり。 ラストの「Five Lives」とか、なんか、もう、言葉に詰まるのです…。「All You Can Eat」も、メロディは本当にキャッチーでドラマティックで、誰でもぜったいツボにはまりそうなのですが、内容はシビア。
いちばん強烈な印象が残っているのは、「Between The Lines」です。 恋人の日記をこっそりと読んで、その中に一言たりとも自分の名前が出てこないことに愕然とする。ぼく(わたし)はどこ?ぼく(わたし)はどこ?罫線の間にすら見出せない自分の名前。 それで、メロディはまるで春の光のように優しいのだから、余計に残酷なのです。 これは本当に、聴いているのがキツい一曲です。
「Your Lover From Berlin」や「The Open Relationship」のような、想いが通じない切なさを、ただの切なさだけで表現するのではなくて、前者の場合は冷笑っぽい要素(それは自分自身にも向けられていそうな気がします)があり、後者は"HATE"という単語で相手を罵るというプラスアルファをしていたりするので、いっそう印象深くなるのかもしれません。
「Beauty Lies Not In The Eye」や「Lame」は、女性の視点から書いているのかな、と思わせる詞で、何とも言えず複雑な思いに駆られます。これは、読んでみて欲しいなと思いますね。 私はズキューンとやられました…。