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先日ディスクユニオンから来たメルマガ見てたら、バニのB-Sides、2021年のレコードストア・デイにリリースされたものがめっちゃ格安!だったのでつい買ってしまいました。ホワイト・ヴァイナルが素敵です。そして2枚組なのですが、1枚目は1998年ヴァージョンで、2枚目が2021年にバニが改めてヴォーカルを録り直したものなんだそうです。聴き比べが楽しいです。1枚目は声が細めで、青くて若い!2枚目は渋い!個人的には渋くて枯れた声が基本的に好みなので、2枚目の方がより好きかなと思いました。B-Sidesって相当好きじゃないと買わない類のものなんですが、このバーナード・バトラーがどれだけすごいB-Sides作れるかっていうのは、Suede時代を知っていたら当然なわけで。すごすぎて怖いくらいです。そしてソロのB-Sidesの引き出しの多さには、脱帽です。バニお得意のゴージャスなストリングスが炸裂する「Bye Bye」(マラケシュって書いてある方のアレンジが確かにエキゾチックな雰囲気で素敵)や、シンプルであるがゆえにピアノの美しさがたまらない「The Sea」、サイケデリックでファンキーな「Hotel Splendide」、バニのギターとストリングスの相乗効果がたまらん「It’s Alright」、フォーキーな「My Domain」。この曲なんかは、今度出る25年ぶり?の新譜につながる雰囲気じゃないかと。ラストはこれぞ名曲と私は思ってる「More Than I Thought」。この曲、なんだか歌詞もぐっと来るんです。別にSuedeを重ねるべきじゃないと思うんですが、どうしてもそっちを思い浮かべてしまう。若くて青くてヒネてたバニの思いがぎゅっと込められているように思ってしまいました。で、このジャケですよ。若いですね…。可愛いですね…。このころの、おかっぱが伸びたみたいな髪型が好きです。ギター弾きながら前後左右に揺れてると、髪がばさばさ揺れてカッコいいですよ。今はわりと爆発気味(インスタのストーリーとか、寝癖だらけであまりにも自然体すぎて笑えます)。
2024.05.25
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本当に当時の私は阿呆だったと思うのですが、2011年にSuedeの前期5作が一気に再リリース(しかもB-Sidesとかライヴ音源とか未発表曲とかデモ音源とか、その上DVDもついてた)された際に、もちろん買ったんですが、CD棚のいちばん奥深くにそれは大事に大事にしまい込み、存在を忘れていました。最近ヴァイナルの方が欲しくてサイトを放浪してたところ、やたらとデラックス盤の情報を目にし、「何これめっちゃ欲しかった…」と愕然としたわけですが、よくよく考えてみたら、「あれ、なんかそんなの買った…ような…記憶が…」となって、大事に大事にしかも未開封でしまい込まれたこの5枚を探し出したという顛末なのです。私は本当にアホの極みです。で、まずは1st「Suede」から。リマスターされてるので音がいい!のが一番嬉しい。改めて聴いてみて思うのは、「この未完成な獰猛さ、最高!」ということです。ブレットの声には少し粗もあるんですが、それを補って余りある以上の艶やかさに、当時彼らの音を聴いた時の衝撃をまた思い起こさせられました。そうだ、この18禁ばりのエロティックさが、私をぶち抜いたんだと。歌詞も、語弊を恐れずに言えば、おかしいじゃないですか。彼の書く詞の「I」は男でもあり女でもあり、その性愛の対象は、異性でもあり同性でもあり、時に肉親でもある。そして彼が描き出す、不完全で欠点だらけの人々は、ある意味で人間のものすごくピュアな姿。だからこそ、当時、熱狂的に迎えられた部分もあったのかなあと思っています。もちろん、それに引いちゃった人たちもいますけれどね。↑対訳頼りだった当時より、多少歌詞の意味をもっととらえられるようになって、俄然ハマったのがAnimal Nitrate。そしてそれに絡みつくバーニーのギターは、異常です。メロディーラインとは別のところで鳴ってる、何か牙を隠した獰猛な獣の佇まいです。牙を剥く瞬間が、Animal NitrateとかMovingとかDrownersとかMickeyとかなんですが。かと思えばSleeping Pillsのところどころに入ってくるあの繊細な音。その上、この頃の彼らのバラードもまた、美しい。頽廃のヴェールをかぶってはいるけれど、それを脱ぎ捨てた瞬間の輝きは、目がくらむほどです。Sleeping Pillsもそうだけれど、ラストを飾るThe Next Lifeは、心が震えて我を忘れます。あのファルセットは、あの頃のブレットにしか出せない。さて、デラックス盤にはB-Sideも収録。My Insatiable Oneはもちろん、To The BirdsにHe's Dead、Big Timeなどなど、ロックの表現にとどまらない、私としてはジャジーな雰囲気も感じるナンバーが盛りだくさんです。DVDはまさにお宝。LOVE AND POISON見られるし、Brit Awardsで観客が一部引いてる伝説のAnimal Nitrate入ってるし、ブレバニ2ショットインタビューも。お腹いっぱいだけど、何度でも見たくなります。
2024.05.21
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2021年にリリースされていたKings of Convenienceの「Peace of Love」です。ちゃんと発売してすぐに買いました。聴きました。ところが、当時の麻痺した私の心には全然響いてこなかったのです。こういう、見た目も音もお洒落なものを卑屈に拒否していた時分だったので…なので放置。しばらく放置。発見したの昨年。ジャケットがすでに素敵。何この大人な感じ。KOCのアルバムジャケって、総じてスタイリッシュの極みなのですが、今回のはずば抜けてお洒落。二人の関係性を俯瞰で見たらこうなるという感じが、一目でわかります。この二人の、ドライでいるようで密なコンビネーションが、音にしっかり反映されているから、やっぱり好きなんですよねえ…。のっけから二人のハーモニーにじわじわとやられます。KOCの音なのでパンチで勝負ではなくて、それこそまるで遅効性の毒みたいに、ゆっくりと時間をかけて私の心に染み入り、いつしか、そのフレーズしか頭の中で繰り返せなくなる感じ。「Fever」がその極み。歌詞をつらつらと眺めていましたが、何だか私にはとてもビターな印象を受けました。スウィートはほんのちょっとで、ビター比率が高め。人生とか、愛とか、生きていく上で避けて通れないものに対する、ちょっと突き放したような目線を感じました。でも、それがまた心に寄り添ってくれちゃうときもあるんですよね。来日公演、東京大阪と追いかけたころが懐かしいです。
2024.05.19
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これ、4月の半ばくらいに出てオーダーしたのに、届いたのが昨日という。いったいなぜ1ヶ月もかかったのか…おとなしくオフィシャルに頼んでおけばよかった…と思いましたが、まあ、届いたので善しとしましょう。こちらの「Death Songbook」は、健常者と障がい者で組織されたParaorchestraが、Brett Andersonことブレ兄さん(私が勝手にそう呼んでる)とコラボしたものです。全曲で兄さんがヴォーカル取っていますが、Nadine ShahやGwennoという女性アーティストも一緒に歌っています。Nadine Shahの声が素敵です。曲目はカヴァーがメインで、このチョイスが良い。というのもSuede率高めだから。1. The Killing Moon : Echo & The Bunnymen2. Unsung : Brett Anderson3. Holes : Mercury Rev4. Nightporter : Japan5. She Still Leads Me On : Suede6. Wonderful Life : Black7. The Next Life : Suede8. He's Dead : Suede9. Enjoy The Silence : Depeche Mode10. The End Of The World : Skeeter Davis11. My Death : David Bowie12. Brutal Lover : Brett Anderson, Charles Hazelwoodyoutubeで最初に公開されたのは、エコバニの「Killing Moon」のカヴァー。Mercury Revの「HOLES」が次に公開されたんだったかな?この2曲で「もう買う!」となりました。オリジナルと聴き比べてみると、どっちもいいですね。兄さんVerはもちろん好きです。Suedeのカヴァーも、Paraorchestraの演奏になるとまた雰囲気が違って面白いですね。He’s Deadの気だるい感じはParaorchestraのもかなりいい!私は「Wonderful Life」を全然知らなかったんですが、これで聴いてみて、メロディが本当に胸に刺さるなあと思いました。歌詞も切なくて…兄さんが歌うのにぴったりだと。JapanにDepeche Mode、David Bowieと、Brett Andersonが歌うのにふさわしい曲をチョイスしたってことなのでしょうか。どれもがダークでセクシーで、ため息ばかりついてしまいます。兄さんの違った一面が垣間見られて、とても興味深い一枚です。これは、夜にじっくり聴きたい一枚ですね。
2024.05.18
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今回もアップルクランブルさんで買ったShelflifeの7インチ+CDシリーズです。Warm Morningの「Silver Rain」。イタリアの人たちなんだそうですが、音は北欧っぽさ全開です。私はこの声がとても好みなのです。ほわっとソフトな低めの声。しかもハーモニーがたまらん。7インチのタイトル曲「Silver Rain」は、アコギとこのソフトな歌声で持っていかれます。そしてサビで一気に音数が増え、歌声も二人のハーモニーが力強さを増し、ドラマティックな展開に。CDの方のリードトラック「Feather」は、イントロだけで心奪われること必至です。ちょっとジャジーな雰囲気もありつつ、やっぱりこのヴォーカルが雰囲気あって良いですね。CDには5曲入っていますが、私がいちばん気に入っているのは2曲目の「Behind the Curtain」。この曲、ギターの雰囲気がなんともスミスっぽいというか、ほろ苦く哀愁漂う感じがキュンとするのです。3曲目の「White Summer Daydream」、これはタイトルだけで好き確定です。そしてハーモニーの運びがKOCっぽい。で、このWarm Morning、今どうしているのかなと思って調べていたら、Warm Morning Brothersという名前になって活動しているみたいですね。Brothersという名の通り、SimoneとAndreaのModicamore兄弟デュオです。そこのバイオに書いてありましたが、Warm Morningという名前の由来は「lazy warm summer day」をイメージしているみたい。でも日本の夏はすでに嫌になるほど暑いので、あんまりぴんと来ません…Brothersになってからの方がアルバムを何枚か出していて、ちょっとストリーミングで聴いてみたら、これがまた良い!!よりアコースティックなアプローチになっているんですが、この二人のハーモニーは、Warm MorningのときよりもいっそうKings of Convenienceなんですよ。久しぶりに興奮してしまいました。
2024.05.14
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LOOK TO THE EAST, LOOK TO THE WEST [ CAMERA OBSCURA ]日記のタイトル通り、万感の思いを込めて、彼らに「おかえりなさい」と言いたい。Camera Obscuraが2013年以来の待望の新譜「Look to the East, Look to the West」をリリースしました。しかもリリースはMergeから!正直なところ、もうアルバムは出ない(出せない)のかと思っていました。2015年にメンバーのCareyを骨肉腫で亡くしてから、あまり目立った活動もなくなってしまったので(コロナ禍もあったみたいです)…。そんなところで届いた新譜リリースのニュースに、発売を心待ちにしていました。そしていま、私の手元には彼らの素敵なニューアルバムがあります。プロデュースはJari Haapalainen。彼らのアルバムの中でも、私がとりわけ大好きな「Let’s Get out of This Country」や「My Maudlin Career」を手掛けた人ですし、もうこの情報だけで絶対に大好きになれる自信がありました。先行シングルの「Liberty Print」を聴いたときからちょっと驚いていたのですが、今回の彼らの音は、あの幽玄めいたリバーブを脱ぎ捨てています。その上、ド直球なポップネスを、実に素直に、何の衒いもなく奏でているのです。ある意味、彼らは新しく生まれ変わっての再出発として、原点に立ち返ったのかなと思いました。もうね、どれを聴いても涙が出てくるんですよ。本当に帰ってきてくれたんだという感激で、言葉が出なんですよ。そして歌詞を追うとこれまた感慨深い。一筋縄ではいかない感情の機微を描くことにかけて、Tracyanneの右に出る者はいないと思ってます。「Big Love」とか、特に「The Light Nights」とか!「私がお願いしたら、私を愛するのを諦めてくれない?」って…!「We're Going to Make It in a Man's World」は考えさせられます。というのも、Tracyanneが音楽業界のジェンダー問題っぽいことについて書いたらしいんですね。やっぱりまだまだ男性社会なのかと思わされますが、彼女の決意表明みたいな感じで受け取りました。そして、出てくる涙の種類がまったく違うのが、「Sugar Almond」。これを聴いて、涙がこみ上げないファンはいるのでしょうか。歌詞の内容とか、最後に「Won’t you sing, to me, Carey」って言っているところからも、亡くなったCareyに向けて書いた曲かなと思うのですが…。最初のワンフレーズ目から、最後に呟くように「Carey」と言ってぷつっと終わる瞬間まで、彼女への思いが詰め込まれてあふれ出した一曲です。もう、歌詞を読むだけで涙ぐみます。観に行くことができた彼らの初来日ライヴを思い出します。私の日記にはCareyが可愛かったことが書いてありました。そしてTracyanneと話した私の失恋話を思い出し、懐かしくなったのでした。
2024.05.14
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これもアップルクランブルさんで買った、ShelflifeのCD+7インチシリーズの1枚。スウェーデンのKuryakinです。その後たぶんアルバムも買ったはずなんですが…行方不明…エレクトロな音とアコースティックな音が程よく同居した彼らの音楽は、まさにチルアウトにぴったり。ループする音のレイヤリングが、どこか不思議でひんやりとした感触。CDに2曲目でタイトルにもなっている「Still Here」はまさにそれで、清涼感とミステリアスな部分が絶妙に混じった雰囲気がたまりません。ぼーっと何もしたくないときにはまる。邪魔をしてこない音です。なんとも言えず、やさしい手触りなのがいい。ただ、もう少し起伏があるといいのかなとも思いました。気分によっては、ちょっと飽きちゃう。KOCのQuiet is the New Loudを超えるのかっていうと、そこまでじゃないと思う。それはきっと私がエレクトロに寄ると引いちゃうからなのかもしれませんし、KOCの場合はあの二人のハーモニーが最強すぎるので。
2024.05.11
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前回に続き、アップルクランブルさんで買った7インチ+CDシリーズです。スウェーデンの4人組Daysの「Downhill」。これでもShelflifeからのリリースです。スウェーデン、Shelflife。これで音の想像がつかないなんてことはないし、絶対好きになることも明白。そもそもこういった類の音を嫌いと言い切れる人っているの?……いるか、な。前回のChampagne Riotとはやはり少し違う音です。電子音は使われず、可愛らしく爪弾かれるギターに流れるようなベース、要所を彩るトランペットやパーカッション。これぞまさにギターポップのお手本です。個人的に、エレクトリック要素のないギターポップが一番好きです。the OrchidsやGo-Betweens、Field Miceなどが引き合いに出されてたりしますね。7インチのA面「Downhill」がやはり出色の出来です。これだけ歌詞を見つけることができたのですが、歌ってることは、けっこう絶望的で悲観的。タイトルの「下り坂」の通り、「ぼく、気づいちゃったんだよね。下り坂に差し掛かってること。ぼくは天国になんて行けないけど、いったい誰があそこに行けるっていうんだろう?」という始まりです。「人生はぼくらが待ち望んでいるようなおとぎ話じゃない」って言うし、「なんでこんなつまんない世界にぼくは居るんだろう?」ってぼやくし、なんだかモリッシーみたいに悲観してる気がするのです。あの人みたいにひねくれまくった感はないですが。しかしこんな内容を乗せて流れ出す、私たちが憧れる北欧のキラめきと美しさたっぷりのサウンドに、どうやっても魅了されてしまうのです。たぶんそれは、私もずっと下り坂だから。そして時折、なんで生きてるの?って思うこともあるから。そりゃあ確かに、Tamas Wellsのライヴで生き返ったけれど、根底にある消せない本質は、下り坂をひたすら転がり続ける石ころの私です。もちろん、Like a Rolling Stoneも好きですよ。CDの音源も、どれもがこれぞ北欧ギターポップ!というナンバー。でも、どの曲にもそこはかとなく漂うメランコリックな風合いが、たまらなくいいんです。明るいだけじゃ満足できない、そんな人には激推ししたい。とはいっても、もう活動していないみたいなんですけどね…。続報求む。
2024.05.07
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先日レコードプレーヤーを迎えたおかげで、私のミュージックライフは実に彩りあるものになっています。そして、なぜか買ってた7インチが大量発掘されて、聴くのに忙しいほどです。ほんとにね、ブレ兄さんのソロ(しかもサインついてる)とか、Animal Nitrateのシングルとか、なぜか大量のEmbraceとか、BrightsとかDelays(グレッグ…涙)とか。けっこうサイン入ってるものが多い。そんな中、アップルクランブレコードの松本さんの思い出がたっぷり詰まった、あのお店でたくさん買った7インチたち。これ、CD音源も一緒についてるやつをけっこう買っていて、レコードはいつか聴くんだ!と意気込みながらもしまいこんでいたという…。今日はそんな中の一枚です。デンマーク発のChampagne Riotの7インチ+CDの「Paris and I」。リリースはShelflifeからで、2008年の作品です。ちなみに彼らはMatineeからもリリースしています。しかも私、知らなかったんですが、Champagne Riotを結成したCasper Phillip Bockが、Northern PortraitのベースやってるとMatineeのサイトに載ってました。そりゃあ音も共通点ありますよね。向こうの方はスミス風味増し増しですが。というわけでChampagne Riotですが、7インチのA面「Heroes of Our Time」、これぞネオアコ・エレポップと呼びたい。軽やかで、電子音の浮遊感もあり、北欧ポップの幽玄さもあって、麗しいサウンド。明るいのにどこか切ない影をまとった(CDの1曲目「Scandinavian Welfare」が特に)、メロディラインと、やわらかく朴訥なヴォーカル。どこをどうやっても嫌いになるのは不可能。歌詞を漁ってみたけれどどこにも載っていないし、聴き取るには私の能力が足りないしということであまり細かい感想が書けませんが、切なさに打ち震えたい人にはぴったりの音だと思います。ついでに言えば、私は床に突っ伏して打ちひしがれたい気分になります。デンマークといえばGangwayでしょと思って先程なんとなく調べたら、え…2019年に新作出てたの…噓でしょ…!本当に、心から自分の暗黒時代を呪った次第。
2024.05.06
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【中古】 ヘッド・ミュージック/スウェード1日遅れてしまいましたが、Suedeの4th「Head Music」がリリースされて25年経ちました。25年…恐ろしすぎる…プロデューサーをスティーヴ・オズボーンに変え、ダンサブルでエレクトリックな雰囲気を前面に押し出した一枚となりました。なので、賛否あるみたいですよね。私は好き(Suedeならなんでも好きです)。確かに私の好みはエド・ビューラーのプロデュース作品なのですが、これには私のフェイバリット上位3曲のうち、2曲も入っているので(Everything will flowとHe's gone)、けっこう大事な一枚です。ライヴで演奏して盛り上がらないことなんてないCan't Get Enoughも入っているし、ニール作詞作曲の謎曲・Elephant Manも聞けるし。とはいえ、この時期の兄さんは再びドラッグやらアルコールやらに溺れてしまって。The Insatiable OneのDVDで観られますが、兄さん、ちょっと目がいっちゃってます(ニールが体調を崩したのもこの頃で、映像見てても、ちょっとしんどいのかなって思うくらいに動かないです)。Hi-Fiとか、何も知らなくて聴いてもなんだか妖しいしトリップしているなと思ってしまいます。特に、それまでのSuedeっぽくない、ダンサブルなナンバーにそれが顕著。正気と狂気の狭間を行ったり来たりしている感じがガッツリ伝わってきて、時々ツラくなることもありますが、それでもやはり、いい曲が多い。そして、このアルバムが出た後のツアー中にニールは離脱。結局、いったん、バンドを去ることになってしまいました。その後のSuedeの動向は…ご存知の通り、a new morningの商業的失敗の後、活動停止に追い込まれることになるのです。すでに崩壊への道を確実に歩み始めていた彼らの、第二期の黄金時代が斜陽を迎えようとしていたころの一枚。でもね、やっぱり、大好きなんですよ。ちなみに、ジャケットのモデルは当時の兄さんの彼女とニールです。しかも写真だと裸です。兄さん、いくら自分のお気に入りを並べたいとはいっても、さすがにこれは…!
2024.05.04
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輸入盤 RICHARD ASHCROFT / ALONE WITH EVERYBODY [2LP]つい先日Suedeの「AUTOFICTION: LIVE」のためにレコードプレーヤーを購入した私ですが、実は、アナログレコードを少々持っていました。ていうか買ったの忘れてた…。Tearsのアナログ持ってて驚いた。自分で買ったのに。そんな中に混じってたのが、Richard Ashcroftの1st「Alone with Everybody」です。たぶん、ジャケットがカッコいいからアナログも買ったんだと思う。それくらい、私はこのアルバムのジャケットが好きなのです。だってリチャードのカッコよさ全開ですから。Verveもサイケデリックでロックで好きなのですが、このリチャードソロが私は大好きなのです。今回いろいろ調べていて驚いたのですが、冒頭を飾る「Alone with Everybody」について賛否両論があるようで。え、最高じゃないですか…!?個人的に大仰なストリングスは大好物なので、それがリチャードのあの歌声と絡むと、もう至高の音楽でしかありません、私には。なので、リチャード・アシュクロフトは私にとって人じゃなくて神です。いる場所が違う。だから、サマソニで見たときは神を見た気分だったのですね。(ちなみにブレ兄さんは好きの極みではあるのですが、ちょっと違う。特別ではあるのですが、神というのとは違う。難しいですね。)全体を通してミディアム~スローな曲が多いですが、それがストリングスの美しさや、時にジャジーであったり、サイケデリックであったりもする(ヴァーヴ風味)ギターサウンドにぴったりだと思っています。そして何より、スタイリッシュ。ちょこちょこ入ってくるトランペットが遠くで鳴っているところとか、もう、倒れそうなほどにクール。どうやったらこんなにオシャレにダークにやれるんですか。神よ。私のこのアルバムのイメージは、漆黒の夜。夜に聴きたい。しかもじっくりと噛み締めながら。最近はリチャード(神)の動向をまったく追えていませんでしたが、また追いかけたいと思います。
2024.05.03
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先月、レコード・ストア・デイがありましたが。SuedeがAutofictionのライヴ盤を出すことは知っていたのです。しかし、これはおそらくヨーロッパ限定というようで(ファンコミュニティで聞いた)、日本には入ってこないとのことTamas Wellsのライヴのついでに、一応ディスクユニオンやタワレコ、HMVを回ってみましたが、やはり見当たらない。ヨーロッパの方々がフェイスブックに「買ったよ!」的な画像をたくさん投稿しているのを見て、ただただ羨ましく思っていたのですが。神はいました。ファンコミュニティの方が、「このショップならまだ在庫ありそう」というリンクを教えてくれたんです。そしたら……残りわずかだけど、まだ売ってた!!!はい、送料込みでけっこうなお値段でした。昨日ついに我が家に届いた一枚、勢いでレコードプレーヤーもゲットしておいたので、ずっと聞いています。こないだAutofictionのEXPANDED盤(これはCD)で同じライヴ盤買ったはずなんですが、なんか音がいいような…気が…する…!兄さんの「シンギン!」の煽りに合わせて、「フィフティ~ン!アゲイン~!」と合唱しております。内袋にずらりと兄さんがプリントされてちょっと笑えます。他のメンバーもちゃんと判別できる程度には写ってますよ。みんな横顔が超カッコいい。王子のシャツのお胸が開きすぎててドキドキします。レコードなんて何十年ぶりのことでしょう。私のレコードデビューは、幼稚園でした。園から帰ってくるとまっすぐレコードの前に直行して、自分でチェッカーズかけて聴いていたんですよね。いま思えば、マセたガキでした。さて、手を出すまいと思っていたレコード界隈についに頭を突っ込んでしまいました。まずは……Suede全部…それから…たくさん…
2024.05.01
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これもまた私の暗黒時代に公開・リリースされていた、Suedeのドキュメンタリー「The Insatiable Ones」を今頃ようやく買って観ることができました。とはいえ、全編英語しかないので、意味がわかるとこだけ把握って感じではありますが。Suedeを結成する直前のブレ兄さんやマットの出会い(これとても面白かった)、Suedeの結成とブレイク、バーニーとの関係悪化から脱退、リチャードとニールの加入と再ブレイク、兄さんのドラッグ癖の悪化に伴うバンド状況の悪化、そして活動停止と生々しく記録されています。バーニー脱退のあたりは正直見てて辛い。でも、その後のリチャ&ニールのあたりはにやけるほど二人が可愛い。随所に関係者インタビューも入ってきて、ジャスティーンやちょっとだけドラムスやってたSmithsのマイク・ジョイス、もちろんバーニー、Suedeのジャケットを多く手掛けたピーター・サヴィル、Nudeの社長・サウルなどなど…すごく興味深いインタビューが盛りだくさんでした。盟友エド・ビューラーがリチャとニールを当初「New Boy」って呼んでたのに悶えました。個人的に全然知らなくてびっくりしたのは、リッキー・ジャーヴェイスが初期のマネージャーしてたってこと!私、リッキーは「The Office」のブレント役の印象が強くてファンなので、すごく驚いたと同時にめっちゃ嬉しかった…!もちろん、メンバー個人個人の話も入って来るので、知らなかったこととかも多くて本当に新鮮でした。でも、Head Musicのあたりの兄さんはホントにお薬とアルコールで目がいっちゃってて、怖かった…。Head Musicは好きなアルバムだけれど、その頃はすでに「Self-Destruction」だったんですね。ニールが病気になって、スタジオにも満足に来られなくて電話でやり取りしてたっていうのを見て、胸が痛くなりましたよ。けれど、その後の再結成もちゃんと出てくるし、Suedeがよみがえるさまも観ることができるので、そこはじーんとします。そして、Blue Hourのころに撮ったのかな?メンバー全員で輪になって話し合うシーンとかも、なんだか感動…。兄さんが「ぼくのせいです」って感じで過去のドラッグのこととか反省してる感じなのも。ボーナスDVDは、兄さんとマットが里帰りというやつ。二人の若いころの話とかしてくれます。そして二人の佇まいがカッコ良すぎ。年取った分カッコいいって奇跡。続いては、リチャと王子が2人でインタビューに答えてる映像。これがもう微笑ましい。仲いいんだね、ホントに…。その後、兄さんとピーター・サヴィルの長い会話も入ってます。どうやってあのジャケット群が出来上がったのか、そのプロセスが詳しく語られてて面白いです。もう一枚のボーナスDVDは、Suedeの映像記録担当・サイモンの本領が遺憾なく発揮されています。笑サイモン、どこでもカメラ回してるのね…。いきなり日本の映像が出てきて嬉しかったです。そして、貴重なオフショットも多数。ふだんのクールなメンバーしか知らないので、はしゃいだりしてる様子が珍しい。トータル4時間くらいあるDVDなので、見ごたえたっぷりです。そして何度でも見たくなります。改めて、私、本当にSuedeが好きなんだと感じました。そして、そう思わせてくれてありがとう。
2024.04.29
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Libertines ザリバティーンズ / All Quiet On The Eastern Esplanade: 東部遊歩道異常なし 【CD】祝・全英チャート1位!まさかまさか、彼らが帰ってきてくれるとは。Suedeが帰ってきたときに次ぐ喜びです。「up the bracket」が2002年の話ですか…そうですよね、私も、彼らも、年を取りました。ピートとカールが揃ってたLibertinesのライヴを観たことがあるというのは、ちょっとした自慢です。2nd、3rdと痛々しいサウンドを鳴らし続けていた彼らが、ついにホンモノのロックバンドになりましたよ。今回リリースされた4th「All Quiet on the Eastern Esplanade」は、完成度としては最高の出来だと私は思います。1stほどの破壊力はありませんが、すべての楽曲が満遍なく素晴らしく、何よりもバランスがいい。安定感も抜群。ピートのヨレったヴォーカルは危うさを秘めつつも詩情たっぷりになり、カールのニヒルな声は渋さを増しました。「Run Run Run」や「Night of the Hunter」、「Shiver」のPVで、彼らはきっとやってくれるとすでに確信めいた予感は抱いていましたが、まさかこんなに素晴らしい一枚が出来上がるとは。冒頭の「Run Run Run」は、新しい彼らのアンセム。「You’d better run, run, run boy, Faster than the past...」という歌詞で胸が熱くなります。過去よりも速く…って。彼らのこんがらかった歴史を思い返せば、なんだか感情移入してしまいますよ。「Mustangs」や「Oh Shit」はカールのVoを存分に堪能できるナンバーで、大好きです。特に「Oh Shit」は往年のLibertines節。そして、この声がセクシーすぎてたまらない。ピートとカール、ふたりの声が存分に絡み合うこれぞLibertines的な「I Have a Friend」も、嬉しくて涙ぐんでしまう。ピートがホントに生き生きと歌っているのも嬉しいポイントです。「Night of the Hunter」はスローなナンバーですが、少し不穏で、哀愁のにじんだメロディを歌い上げる、ちょっとヨレった彼の声がぴったり。本編ラストの「Song They Never Play on the Radio」は、この素晴らしいアルバムのクロージングに、この曲以外考えられない、美しく、優しく、あたたかい一曲。ピートとカールのヴォーカルも、競い合うのではなく、寄り添う雰囲気なのがたまらなくハートウォーミングです。本当に、彼らが戻ってきてくれてよかった。いろんなメディアに露出していますが、4人みんなすごく楽しそうなのが、見ているこっちも嬉しく楽しくなるほどです。ピートはだいぶ太りましたが、カールとの掛け合いはいつ見ても微笑ましい。長く続けていってほしいと思います。そして、願わくば、日本に来て…!!
2024.04.27
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楽天ではジャケット入りの商品がないのでPV貼りました。先日ちょっと触れたとおり、友人が送ってくれたInterpolの来日公演動画のおかげで、すっかり祭り状態となっている私です。なんだかんだと彼らのアルバムはちょこちょこ買っており、El Pintorまでは持っていました。そのあたりから私の暗黒時代が始まったので、そこからの音源をチェックすることはなかったわけです。それで今回一気に買い求めたのが、「Marauder」と「The Other Side of Make Believe」、「A Fine Mess」です。私はそんなにコアなファンではないので、やっぱりInterpolは「Antics」が好きで、「Evil」が流れるとドキドキしてしまう程度なのですが、今回全部の音源を聴き直してみて、当時の感じ方とは少し異なった感覚をおぼえました。単純なもので、私はわかりやすくキャッチーなメロが大好物ではあるのですが、彼らに関しては、トータルでのカッコよさにしびれるのです。タイトで正確なリズムを刻むドラムス、スタイリッシュをきわめたギター、ダークかつゴスっぽい雰囲気をまといながら、淡々と歌い上げるようで内に熱を秘めたヴォーカル。光と闇と官能(これ重要)を兼ね備え、これで完結できるパーフェクトな世界が、本当に素敵。そして今回は「Marauder」。アルバム全体を通してライヴ感がありますが、彼らのパーフェクトな世界観と確かな演奏力で、私はもうこのアルバムが完璧にしか聞こえません。一曲目の「If You Really Love Nothing」はPVも素敵ですが、とにかくギターリフがとんでもなくスタイリッシュでカッコ良くて、どうやったらこうなるんですかと問い詰めたくなるほど。また、youtubeのリンクを張りましたが、「The Rover」のイントロでギターが高く鳴り響く時点で、興奮が静かに湧き上がってきます。「Come and see me maybe you’ll die」なんて歌詞、Interpolにしか似合いません。「Number 10」のライヴっぽさは、艶やかさとクールさの同居が完璧です。なんでも、このアルバムの歌詞に登場する「Marauder」はポールのペルソナでもあるそうで、時にものすごく暴力的で、時にスウィートで、時にあまりにもゲスく、でもやっぱりクールだったりと、アルバムを束ねるイメ-ジみたいな感じで、それが彼らのサウンドにハマっていると思いました。ボートラの「Number 11」が実はかなり好き。インストですが、その分ギターの魅力ががっつりと伝わってきます。
2024.04.24
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EBM [ エディターズ ]先日のTamas Wellsのライヴのおかげで完全に生き返ったと思しき私ですが、音楽を聴くことがこんなに楽しくてワクワクするものだったのかと改めて感じています。とにかく時間が足りないのです。失われた10年の間に聴かなかったもの全部聴きたい。さすがにそれは無理なのですが、ちょこちょこと旧譜を見つけては聴いています。それに今はyoutubeとかspotifyとか便利なものができましたからね。昔では考えられなかった方法で音源をチェックできるので、これはこれで便利。それでも、ショップに行って試聴する興奮には勝てませんが。先日Interpolが来日していて(行けなかった…)、友人が大阪公演に行っており、短いながらも動画を何本か送ってくれました。それでInterpol祭りになったのですが、そのつながりでyoutubeにピコっと出てきたのがEditorsの「KISS」のPVでした。これが本当に衝撃的で。PVは男性のダンサーが2人、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。絡みにドキッとしますが、この振付は本当に見て欲しい。黒い布を使う部分は圧巻です。7分と長尺ですが、それを感じさせないドラマ性と彼らの音に引き込まれてしまいました。歌詞も素敵だと思うんです。「One kiss pulls me to the light, one kiss steals me from my life」とか、「I wish you knew the way I feel because the way I feel is holding me back inside」のあたりとか。PVにすごく合っている。というわけで彼らの2022年リリース「EBM」をようやく手に入れました。私、Editorsは「BACK ROOM」しか知らなかったです。すみません。なんだかその時と雰囲気が違うなと思ったら、メンバーにBlanck MassのBenjamin John Powerを迎えたとのこと。すごくエレクトロニックでインダストリアルのゴリゴリな雰囲気があるんですが、それがEditorsのクールでダーク、時にゴスと呼ばれる彼らに合ってるんじゃないかと私は感じました。ずっとファンの方だと何か思うところなどあるのかもしれませんが、私はこのアルバム、めちゃくちゃ気に入りました。「EBM」とはEditors+Blanck Massなのだそうで。序盤の4曲「HEART ATTACK」~「PICTURESQUE」~「KARMA CLIMB」~「KISS」の流れが圧巻です。メロウな「SILENCE」を挟み、インダストリアル感強めでカッコいい「STRAWBERRY LEMONADE」、ダンサブルな「VIBE」、イントロのドラムスだけでおかわり何杯もできそうな「EDUCATE」、ラストの「STRANGE INTIMACY」がやたらセクシーでダンサブルで破壊的。対訳がないのでしっかりと意味まで把握しきれない部分が多々ありますが、「きみとぼく」的ではなく「俺とお前」的な感じと私は勝手に思っています。冷たいのに奥底で熱く、暗いのに一瞬の閃光に貫かれて放つ輝き…歌詞も音もそんなイメージです。
2024.04.23
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輸入盤 VACCINES / PICK-UP FULL OF PINK CARNATIONS [CD]今年の1月にリリースされたThe Vaccinesの6thアルバム「Pick-Up Full of Pink Carnations」。Vaccinesといえば、たしか私は1stを買ったはずです。けっこう気に入ったはずなのですが…行方不明。そして、何となく音楽から遠ざかっている間に、すっかり彼らのことを記憶の彼方に追いやっていました。が。先日、Drownersの音楽に行き当たった際、VoのMatthew Hittが今なにしてるのかなと思ってググってみたら、彼がVaccinesのサポートをしているという事実を知ったわけですね。そこで、じゃあいまVaccniesはどんな音を鳴らしているのかなと聞いてみたら、ナニコレめっちゃいいじゃないですか。そして久々に手にした彼らのアルバムが、この一枚なのです。1stの感想に「ぼわっとしたとこがいい」とかなんとか書いていたようなのですが、その印象は変わらず。なんというか、浮遊感と高揚感と多幸感が混じり合った、不思議なサウンドに聞こえるのです。メロは強烈にキャッチーでポップ。だけど、VoのJustin Youngの声が、絶妙な低さとハスキーさとセクシーさで、サウンドを見事にロックに塗り変えている。そんな印象を持ちました。本当に、この1枚はどの曲もキャッチーで耳に残るんです。1曲目の「Sometimes, I Swear」なんて一発でサビを覚えるくらいのインパクト。核となるのは「Heartbreak Kid」なのかな。明るい曲調なのに詞はなんとも含蓄がある(ように思える)。タイトルだけ見たらまんま「失恋したの?」とか思いますが、読んでみるとそれだけじゃない。と思ったら、アルバムの曲ほとんど全部が、言葉の裏を推測したくなる、実に意味深な歌詞なんじゃないかと思ったりもしました。まだまだ勉強が必要です、私。「Discount De Kooning (Last One Standing)」や「Sunkissed」も頭の中でずっとぐるぐると回り続けるくらいにキラー・チューンです。Sunkissedの歌詞がなんだかもう好き。甘くて。今回初めて彼らの歌詞を活字で目にすることができて、バンド全体への見方はかなり変わりました。彼らの音は、キラキラとした光の粒子に包まれながらも、それが消え去る瞬間の影もまとっている、カッコいいロックチューン。何といっていいかわからないけれど、すごく楽しい時間とそれが終わる瞬間を同時に感じさせれくれる、そんな感じ。それを支えるのが、時にほろ苦く、くらくらするほど甘く、かと思えば突き刺さるような言葉たち。たまりません。これは困った、過去のアルバムも全部チェックしないといかん。
2024.04.10
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ブロークバック・マウンテン【Blu-ray】 [ ヒース・レジャー ]友人に会ったときに、映画の話題からブロークバック・マウンテンの話になったので、まだ見たことがないという友人に激推ししました。そしてアマプラでまた見返しました。この映画、2005年の作品だったのですね。ずいぶん前だったんだと今さら思いましたが、当時、映画館で観ました。そして泣きました。オスカーにもノミネートされましたが、ほとんど受賞せず、やはり作るのが早すぎたのかなと今になっては思います。でも、これはゲイうんぬんを考えなくても、本当に切なくて純粋で辛いラブストーリーなんです。で、私はこのサントラももれなく買っていたのですが、友人との話で思い出し、ようやく自宅で発見しました。そして聴いてみて、もれなく泣いているわけです。当時よりはもうちょっと英語の理解がマシになった自分のせいか、歌詞が刺さりまくる。全部がイニスとジャックのために作られたような歌。よくこんなに見つけてきたなと思いますよ。Willie Nelsonが歌う「He was a friend of mine」、これはBob Dylanの歌ですが、Willieの渋く深みのある声がたまらない。Emmylou Harrisの「a love that will never grow old」は、声が美しすぎてたまらない。マブダチのTeddy Thompson&Rufus Wainwrightが歌う「king of the road」の切なさにも身もだえしますよ。何より、十数年ぶりに聴いたはずなのに、歌が流れ出した瞬間に涙ぐんでしまったのが、Teddy Thompsonが歌う「I don't want to say goodbye」ですよ。イニスとジャックの物語がもう頭の中にあるせいで、突き刺さるんです。しかもTeddyの透明感があって優しい声がハマる。たぶんこれで彼のことを知ったんですよね。大御所Linda Ronstadtの「it's so easy」でホントにたやすく恋に落ちたいと思ってしまったり、ラストを飾るルー様の「the maker makes」でしんみりと映画全体を思い返し、まだ涙ぐんだのでした。途中途中で挿入される、映画のために作られたインストナンバーも素敵です。ブロークバック・マウンテンの美しく雄大な自然が、脳裏によみがえるようです。本当に素晴らしいサウンドトラック。しばらく私の中でリヴァイヴァルです。
2024.04.07
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【中古】輸入洋楽CD suede / a new morning[輸入盤]suedeが好きと言っておきながら、たぶん、活動休止前の5作をちゃんとブログに書いたことはなかったかもしれません。最近、部屋の片隅から瀕死のi-Pod mini(超懐かしい)を見つけ出し、その中を漁ってみたら、懐かしい音楽ばかりが出てくるので、今回はsuedeの5th「a new morning」を。従来の彼らの音とは真逆の、晴れやかで清々しくポジティヴなエネルギーに満ちたこの1枚は、ファンにも批評家にも、総じて酷評をもって迎えられたようです。まあ、このせいで活動停止しましたからね…。とはいえ、私はこのアルバムがけっこう好きなのです。そりゃあ、suedeの毒っ気もグラマラスな妖艶さもエロも退廃も背徳もないんですが、なんだか、ぐっとくるところがあるんですよね。特に兄さんが「このアルバムは失敗だった」と至るところで口にしていますが、そんなことを言われるとちょっと悲しい。ある意味、当時のひねくれてこじらせた私には、すごく救いのある一枚だっただけに。そんな人もいると思うんですけれどね。昨年のライヴで隣になった方も、このアルバム好きですよって言っていました。このアルバムの中では、「lonely girl」が一番好きな曲です。ちょっとねじくれて病んだ、淋しい女子たちに向けられる優しい眼差しが感じられて、弱ってるときには涙ぐむくらい好きです。兄さんがこんなに優しく歌うのがたまりません。それと、「in this miracle of clay」っていうフレーズが私の心には突き刺さりました。なんかもう、ブレット・アンダーソンの言い回しって感じがするんです。しかも、この曲はニールの置き土産なので、私には特別すぎます。他にもブレット節だなと思うのは「untitled」の「crushed like a butterfly, dead-eyed at the drive-by in the car」という詞。なんだかやっぱり胸にくるのはなぜなのか。crushedの歌い方が優しすぎてきゅんとします。「one hit to the body」~「when the rain falls」の流れも私的には秀逸です。「one hit to the soul」という歌詞が今になって切なくも感じるのは、ブレット(とバンド)が生まれ変わるのに必要な、痛みを伴うプロセスを経験してきたことを理解できたからなのかもしれません。ボートラの「simon」も大好きです。これもニールが作ってるので余計に好きです。どこまでも切なく悲しく、美しいメロディに胸が痛くなります。ホントに、兄さんと王子のコンビで作る曲は、繊細で美しい。いいんですよ、suedeのアルバムの中で異端で異色で失敗作でも。私の中ではけっこう、輝いています。
2024.03.31
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【輸入盤】 Suede スウェード / Beautiful Ones: The Best Of Suede 1992 - 2018 (2CD) 【CD】兄さんの後ろ姿だけなのに、どんな顔をして笑っているのか容易に想像できる。こんなに、ファンへの愛にあふれたジャケットでいいんでしょうか。本当に当時の自分を罵りたい思いですが、私、これが出たことをまったく知りませんでした。けっこう最近まで。ファン大失格です。リリースが2020年。そうです、音楽を聴くことがほぼゼロになっていた、音楽における私の暗黒時代です。聴いたって良かったのにそうしなかった。ものすごく重い足枷に囚われ、小さな世界に閉じ込められ(閉じこもり)、失ったって大したことないものを失うことに恐怖していたあの時期です。昨年末ごろになってようやくその暗黒時代とその余韻から脱出し、自分の好きなことを好きなときにやれる環境に戻ることができて、SuedeとManicsのライヴにも行けて…とそんなところでやっと知ったこのベスト盤。前2枚のベスト盤ももちろん持っていますが、今度のものは再結成後に出たアルバム三部作からもチョイスされているのが、新しい。当然ですが。あとは定番曲とメンバーのお気に入りとか入れたのだそうなんですが、唐突にIndian Stringsとか入ってるのでびっくりしました。My Dark StarとかTo The Birdsとか入ってるのが嬉しいですね。最近の三部作からはやはりLife Is Goldenが際立ってます。この曲はSuedeの短くない歴史の中でも屈指の名曲。休止期間があるとはいえ、30年の紆余曲折を知っていると、こんな曲を書くようになったんだなあと胸に来るものがあります。そして私の人生も黄金期です。気持ちだけ。It Starts And Ends With Youも思い入れが深いですね。あのPVを見たときの感動、Suedeが本当に戻って来るんだという興奮と歓喜が今でも胸によみがえります。……というわけで、結局、彼らの音楽がいちばん。
2024.03.27
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CD / LUNA SEA / EDEN (CD+DVD) / UPCH-20057私が彼らのアルバムの中でいちばん好きな一枚です。当時、LUNA SEAの音源は、友達のお兄さんを通じてちょっと借りたことがあり、IMAGEとかLUNA SEAとかはすでに聴いたことがありました。ただ、自分で買ったアルバムなら、この「EDEN」が初めてです。BELIEVEとかIN MY DREAMのシングルはもちろん持ってましたけれど(死ぬほど聴いた)。乱暴に簡単に言ってしまうなら「耽美」の一言に尽きるのでしょう。そして、こういう世界観はたいてい思春期に刺さるのです。言うなれば「ぶっ刺さる」。愛を歌っていても肉の匂いがしない。エロティックなのにエロではない。そこが、妙に潔癖なところもある思春期にははまるのでしょう。そんな思春期の私にぶっ刺さったこのアルバムは、もうウン十年経った今でも、私が一字一句歌詞をいまだに覚えているという稀有な一枚でもあります。子供の記憶力ってすごい。それに、私はこのころのRYUの歌い方がいちばん好きなのです。粗さが目立つところが、そこがまたいい。耽美と激情を行ったり来たりするところが、いいなあと昔からずーっと思っています。もちろんそれ以降は一皮以上むけて、上手になったなとは思いますが、やはり私はこのころがいちばん好き。BELIEVE(PVのRYUの動きがめっちゃ好き)やIN MY DREAMはどうあがいても大好きですし、ライヴの定番Providenceなんて、あの時にあれだけの世界観をSUGIZOのヴァイオリンにのせてぶち込むという驚愕の離れ業。いま考えてみても、彼らの才能はすさまじかったんだなと実感します。アルバムの中で一番好きなのはJESUS。真矢のドラムスが響いた瞬間に鳥肌が立ち、あの不穏きわまりないギターが入って、Jのベースが唸りだして、RYUのシャウトでバーストですよ。たぶんLUNA SEAの曲の中でもトップ5で大好きです。歌詞含めてたまらないのはANUBIS。死とか(アヌビス含め)永遠とか愛とか貴方とか、やはり中二くらいには刺さるんですよ。しかも私、バリバリの腐女子でもありましたので、キャーキャー言いながら聴いてた当時を思い出し、ちょっと懐かしくもなると同時に、薄まっているとはいえいまだに自分に流れる腐女子の血を再確認したのであります。LAMENTABLEのイントロはアルバム中最強。Jのベースのカッコよさが最大限に発揮されてて、ずっとベースラインだけ追っていられます。さて、次はセルフ再録のLUNA SEAかな…
2024.03.26
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Suede熱に浮かされて、それこそ毎日のように関連サイトなどを漁りまくっていました。離れていた時間が長いので、掘れば掘るほどいろいろ出てくるものですね。そんな中で、どこかからふと出てきたのがDrownersというバンドでした。もうひとつのDrownersは知ってるんですよ。北欧のバンドで、Muted To a Whisper?でしたっけ?とかリリースしている方。割と好きなサウンドだったんですが、最近の音源は少し好みではない。そして、今回のDrownersはアメリカ発。とはいっても、中心人物Matthew Hittはウェールズ出身で、NYに渡ってモデルとバンド活動を平行して始めたのだそうです。ちなみにこの人すごくカッコいいです。私は最初に音源ありきだったもので、PV初めて見たときびっくりしました。モデルなんだからカッコいいのは当たり前なんですが。アルバムは2枚リリースされていますが、1枚目の方は、ガレージサウンド感が強く、テンポはいいけれどそこまで私に刺さるものではありませんでした。しかし、私が偶然出会った1曲は、2枚目のアルバム「On Desire」のリード・トラック「Cruel Ways」。これが、とにかく素晴らしい。この曲だけでこのアルバムを買う価値があったと言ってもいいくらいだと私は思っています。ギターの音が一発鳴っただけで、「あ、この人たち変わったぞ」と思わせるほどの激変ぶり。メロディの質がガレージっぽい粗さからかけ離れ、暗さと切なさをダダ洩れさせています。この音を鳴らしてくれるなら、Drownersというバンド名にぴったりと全面的に賛成です。何度PVを見たかわからないくらい見ましたし、音源も数えきれないくらい聴いてしまいました。そしてやっぱりCDを買い求めました。他の曲たちは、1stの流れを汲んだ軽快かつ疾走感のあるロックナンバーが多め。なのですが、アルバム全般を通して、Cruel Waysに見られるような、どこか陰鬱さと苦さを秘めた感じがするのです。ソリッドなギターサウンドが、ニューヨークらしいなとも思ったりしました。残念ながら、いまは活動していないようですね。けれど、Matthew Hittは現在The Vaccinesのサポートギタリストとして活動しています。VaccinesのSNSとかしょっちゅう登場しているので、元気にやってくれているのが嬉しい限りです。
2024.03.19
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STYLE (CD+スマプラ) [ LUNA SEA ]「MOTHER」の再録と一緒に到着した「STYLE」。初めて聞いたのは、たしか高校生くらいだったでしょうか。「MOTHER」の曲がほぼキャッチーなもので固められていた印象なので、「STYLE」を初めて聞いたときは、「ん?」と思ったような記憶があります。しかしながら、今回再録版を聞いてみると、個人的には「STYLE」の方が断然好みでした。そりゃあ何十年も経っているのですから、音の好みも変わりますよね…。とにかく「G.」がカッコ良すぎるのです。新しいPVも、何度見ても飽きないのでほぼ毎日見てます。イントロから飛ばすギターとうねるベース。私はもともとSUGIZOファンで来たはずなんですが、もう最近はJ一筋です。笑「G.」に対してここまでロックな印象がなかったので(当時はそこまで好きじゃなかったからかも)、本当に驚いて、ここでまた改めてLUNA SEAが好きになってしまいました。この一枚を聞くと、私はあらためてロックナンバーが好きなんだと実感します。「HURT」の重厚な音、「1999」のヒリヒリするギターサウンド、「END OF SORROW」から「DESIRE」になだれこむ高揚感。それを呼び覚ましてくれたスティーヴ・リリーホワイトのミキシングに大感謝です。ひとつだけ言うなら、もう少し楽曲が短いと聞きやすい。個人的な好みですが。で、調子に乗って「EDEN」のリマスター盤も買ったのですが…それはまた後程。
2024.03.17
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MOTHER (CD+スマプラ) [ LUNA SEA ]今でこそ私は洋楽ずっぽりの人間ですが、思春期はいわゆる中二病的なものをかなり内に秘めていました。その最たるものが、ヴィジュアル系への傾倒。本当に、笑っちゃうんですが、でもあのころは真剣だったんですよね。SHOXXとか死ぬほど買いました。そんな中、もちろんLUNA SEAは避けて通るはずもなく。というか自分でぶつかっていくくらい大好きでした。いや、今も好きです、というか、あらためて好きを思い出しました。彼らがインディーズから破竹の快進撃でメジャーデビューし、絶頂をきわめ、活動停止したあたりまでは本当によく聴きました。その後再結成したことは嬉しかったのですが、今さら追うこともないかと、さして音源を積極的に聞くこともなかったんです。ところが、それを覆したのが、「MOTHER」と「STYLE」の再録リリース。全然知らなくて、友人に教えてもらって初めて知りました。しかもミックスを手掛けたのはスティーヴ・リリーホワイト。え、Morrisseyの人じゃんと私は思いました。U2とかPeter Gabrielとか錚々たる方々をプロデュースしてる人ですね。なんでそんな人がLUNA SEAを!?というところですが。さて、MOTHERですが。一発目から音が違います。メロディは同じだけれど、オリジナルとはまったく別のアルバムと思って聞いてもいいかもしれません。音の粒が際立ち、ドライな感じがするなと私は思いました。すごく軽快なのにとてもロックを感じる不思議さ。RYUICHIの声もずいぶん違います。伸びやかさならオリジナルですが、再録の音にはやはり今の声が合うのかな。LOVELESSの新しいPVも本当にカッコいいです。年を取っているはずなのに、今の彼らのほうが断然カッコよく見えるのはなぜなのか。やはり、年季ってすごい。ROSIERやTRUE BLUEはいわずもがななのですが。私が好きなCIVILIZEの変わりようには、驚くと同時に、リリーホワイト凄い!と嬉しくなります。ギターの歪みにベースの不穏なうねりが全然違う。ドライなドラムスが重すぎなくて聞きやすいのに、なぜだろう、ロックです。それに対して、IN FUTUREの重さと疾走感は、LUNA SEAの尖ってたころをそのまま突っ込んできた感じがします。後ろでがなるギターににやつきます。好きです。しかし、このアルバムを20代の半ばくらいで作っているんですよね、彼らは。こんなに作り込んだ世界観を生み出せることの凄さを、当時の中二病の私は「ふーん、すごい」くらいにしか思っていませんでしたが、この年になると、やっぱり彼ら只者じゃなかったんだと感動しています。
2024.03.16
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このアルバムが出てもう10年は経過してしまっているのですが、今さらながら、Roddy Hart & Lonesome Fireのセルフタイトルアルバムです。なぜ今ごろこのアルバムなのかと言うと、ひじょうに遅ればせながら、最近の私はyoutubeを見るのにハマっているからなのですね。最初はSuedeばっかり見ていたのですが、だんだんといろんなアーティストを検索するようになり、たしかBiffy Clyroのあたりで候補にRoddy Hartが出てきたように思います。なんでビッフィとロディ?と思ったら、彼らはCeltic Connectionsというイベント?なんでしょうか、それで共演している動画が出てきて、うわ懐かしい、とテンションが上がってしまい…そのRoddyがいたくイイ感じに年を重ねてたのを見て、Roddy Hart & Lonesome Fireのアルバムを引っ張り出すに至ったのです。さて、このアルバムですが、Roddyのソロ「Bookmarks」とかとは全然毛色が違います。ロックです。カッコいいです。そしてLonesome Fireのメンツがクールすぎる。イケメン揃いです。アルバムジャケットを開くと、ダークスーツでビシッと決めたRoddy以下、Lonesome Fireの面々がずらりと並んだ写真が!ちょっとね、これはクラクラするくらいカッコいいです。PVも素敵な「BRIGHT LIGHT FEVER」がリード・トラックなのでしょうか。疾走感あるロック・チューンで、ドライブ中だとスピードが出てしまうので少し危険。それに続く「HIGH HOPES」は、しっとりとしたバラード。Roddyの芳醇な声が存分に発揮され、次の「QUEENSTOWN」はピアノが美しく、どこか冷たく鋭い雰囲気もあるナンバー。私はこの曲がかなり好きです。ピアノがGeoff Martynだから、ひいき目に見ても好きです。全体を通して聴くことで、味の出てくる、大人のミディアム・ロック・アルバム。もう一枚アルバムが出ているので(買い忘れてた)、近いうちにゲットしようと思っています。
2024.03.12
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いったいいつの話だよ、というところですが、約19年前のお話です。なので、楽天のアフィリエイトにも取り扱いがありません。Suedeの活動停止宣言で抜け殻のようになっていた私をよみがえらせてくれた、ブレとバニのリユニオン。そうです、商業的に大失敗と言われたThe Tearsです。彼らが2005年にリリースした唯一のアルバム作品「Here Come The Tears」を、昨年からのSuede熱リヴァイヴァルに伴い、また聴いています。このアルバム、売れませんでしたけれど。でも、私はけっこう当時から好きでした。Suedeの毒っ気もエログロも背徳感もありませんでしたが(それが売れなかった理由でしょうね…)、ポップに振れたブレバニのコンビが、個人的にははまったのです。先行シングルRefugeesの、これぞブレット節の歌いまわし。Loversの歪んだギターは、バーニーの真骨頂。それを彩る、時に装飾過多ぎみなストリングス。AutographにImperfectionの余りあるキャッチーさ、かつてのSuedeの不穏さを少しにじませるBrave New Centturyのイントロ。Beautiful Painのワウワウいうギター。それらのどれもが、私の心を惹きつけるには十分すぎました。とりわけ、バーニーのギターが唸っているところがたまりませんでした。収録されている曲たちは、表面だけなぞれば、僕ときみのラヴソング。だけれど、Co-Starでは「一緒なら世界が微笑んでくれる、一緒ならしっくりくるんだ」とつづられ、Ghost of Youでは、別れた存在を自分の中から消し去ろうとしても、ふと現われる痕跡に苦悩するさまが描かれています。ある意味、ブレとバニの関係性に似ているような気がしました。つまりは、2人の盛大なる仲直り劇がてんこ盛りの一作なのかなと。リユニオンを決めた直後の、テンションMAXの状態で突っ走ってできた一枚だと思いました。私はそれでもこのアルバムが好きですよ。サマソニで見た彼らを忘れることができません。当時は、まさかこの2人がまた一緒に音楽をやるとは…と、驚きばかりでした。結果として成功しませんでしたが、このバンドのおかげで2人の関係は劇的に改善し、Suede旧作の解説を2人でやってたり、バニがリマスターに全面参加したりと、昔だったら信じられないことがふつうに起きています。Youtubeで見まくりましたよ、2人のインタビュー。このバンドがあってこその、今のSuedeの快進撃があるのだと思います。
2024.02.18
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Fairground Attractionが来ると浮かれていたら、なんと衝撃的なアナウンスが!Tamas Wells Japan Tour 2024ですって!!!!10年ぶりの来日ということです。そっか、もう10年も経っているのか…としみじみ。これを逃すといつまた会えるかわからないので、2daysチケット取ってしまいました。私はあのころの私よりもずいぶん感性も鈍り、たいして面白くない人間になっていると思います。でも、もう少しマシになりたいので、彼の歌を聞きに行こうと思います。
2024.01.25
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【輸入盤CD】Suede / Autofiction (Deluxe Edition) (Expanded Version)【K2023/12/15発売】(スエード)Suedeの最新アルバム「Autofiction」のデラックス・エディションが、昨年末に発売されました。ここ十数年の私ならば手に入れることもないのですが、なんせ11月の最高なライヴを見せられた直後ですから、ここは買わねばなるまい!というところです。それに、デラックス・エディションにはB-sidesの曲たちも収録されているし、アルバム全曲のライヴ盤もついているという豪華さ。たまりません。やっとこれが到着したのが先日。わくわくしながらB-sidesを聞いています。買って良かった!SuedeのB-sidesは名曲が多いんですよね。sci-fi lullabiesでそれを実感してますから!どの曲もアルバムに入れても遜色ない、珠玉のメロディです。「The Sadness In You, The Sadness In Me」がカッコ良すぎる…!アートワークも素敵です。ライヴ写真がモノクロで全面プリントされていて、兄さんの素敵なお顔もドアップです。ヘンな動きもライヴのように伝わってくる(笑)。1stでシーンを席巻し、3rdで華麗な復活を遂げ、そしてこの9thでまたしても黄金期に入った(と私は思っていますが)Suede。まさにLife is Goldenな日々でしょうね。来日公演の後、車ではSuedeとManicsしか聞いていません。熱唱しながら帰宅するのが習慣化して慣化してしまいました…
2024.01.15
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Jimmy Eat World ジミーイートワールド / Surviving 【CD】彼らの音楽を好きになってから、どれくらいの時間が経つのかもちょっとおぼつかないところではありますが、Jimmy Eat Worldが私にくれる力というものは、ぶっちゃけたところSuedeよりも大きなものがあったりもするのです。それはひとえに、彼らの音楽と共に流れてくるリリックのせいでもあると思います。時に厳しくもあり、けれど圧倒的にあたたかく、力強く、優しいのです。2019年に発売された、彼らの10枚目のアルバム「Surviving」。買ったはいいがちょっと聴いて放置していました。あの頃の私には、音楽を楽しむ余裕もなかったのでしょう。いま、あらためて聴き直してみたところ、やはり彼らの音は私の心に突き刺さります。彼らは本当に素敵に年を重ねていっているなあと感じました。冒頭の「SURVIVING」の、大人ならではの現実的な厳しい視線と同時に、包容力に満ちたあたたかい言葉も紡がれているところなんて、とりわけ。続くロック・チューンの「CRIMINAL ENERGY」の力強さもたまりません。青さと勢い全開だったBleed Americanのころももちろん大好きなのですが、ここ何枚かの彼らのアルバムには歌詞に大人のほろ苦さが入ってきた印象があり、同じように年を重ねてきた自分とオーヴァーラップして、とてもぴったりくるんですね。それを強く感じられるのが、「ALL THE WAY (STAY)」。…当然ながら彼らも大人ではあるのですが、大人っぽい恋愛をにおわせるところが、くう~っときます。ラストに入るサックスのパートも華を添えていますね。「DIAMOND」なんて、胸にぐっときて思わず目頭を熱くしてしまいます。「ダイヤモンドは時間をかけて大きくなる、手っ取り早いやり方を売りつけてくる奴なんて信じるな」なんて優しく力強いメッセージなんでしょう。私なんてもうダイヤモンドにもなれないけれど、これを聞いて心に去来したのは、ちょっとの希望でした。頑張ろう。
2023.12.24
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Tamas Wells/To Drink up the Sea 【CD】6年ぶりの再会となる天使の歌声です。Tamas Wellsの7thアルバム「To Drink Up The Sea」がリリースされました。つい数ヶ月の私だったら、リリースのニュースすら見逃していたことでしょう。SuedeとManicsのライヴのおかげで、少しずつ音楽を聴く生活に戻ってきたところでたまたま目にした、彼の新譜リリースのニュース。知ったのは11月下旬のことでした。流れ出すやわらかであたたかなサウンドは、懐かしさすら覚えます。そして何より、変わらない彼の美しい歌声がすっと耳に入ってきます。彼の声が何重にも録音されているせいか、ふわふわとした白昼夢のような雰囲気が漂っているように感じました。これは現実なのかそうでないのか…とぼんやり考えたところで、「It’s Not the Same」のイントロのピアノで現実に引き戻されます。亡くなったTamasのお父様のことを思って書かれた曲なのだそうで、現実にはもういない人のことを「毎日恋しい」とシンプルに歌う彼の声が、たまらない切なさを帯びて響くのです。私が好きなのはその1曲前の「Every Other Day」なのですが、これがまたネオアコっぽさ全開の、私にとってはドンピシャのサウンドです。ネオアコブームの時代に放り込んでも、きっと誰もが「あの曲好き」と言ってくれそうな。今回のタイトルはニーチェの著作の一節から採られているそうですね。恥ずかしながら、私は文学部出身のくせに哲学が本当に苦手なので、有名な哲学者の著作を最後まで読み通したことはないのですが…そうした哲学的思索の背景に出来上がったこの一作、本来ならば苦手であるはずなのに、私にそう思わせないのは、やはり彼の歌声の持つ力に他ならないのでしょう。いつかまた、彼の歌声を日本で聴きたいものです。
2023.12.14
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Queens Of The Stone Age クイーンズオブザストーンエイジ / In Times New Roman... (CD+Tシャツ L)<高音質UHQCD仕様> 【Hi Quality CD】前作「VILLAINS」の「The Way You Used To Do」のPVで、Josh Hommeの炸裂するセクシーさにやられてしまった私です。あのおかげで来日公演にも行きました。もちろん名盤「Songs for The Deaf」の曲たちも好きなのですが、重厚さのなかにヒリヒリとしたものを秘めた彼らのサウンドが、時を経るにつれてだんだんと進化している気がするのです。私のQOTSAへのイメージがずいぶんと変わった一枚でした。そんなわけで次回作にもすごく期待しており、「In Times New Roman...」も予約して買いました。ジャケットと同じ柄のTシャツ付バージョンです。はい。この夏ずいぶん着用いたしました。相変わらずの重厚なサウンドはQOTSAっぽいですが、この、クラクラするほど不穏で、でも吸い寄せられてしまいそうなギターは何なんでしょう。Joshのセクシーな声が私をノックアウトするのは既定路線なのだけれど、このギターですよ。前面に出てきてガンガン主張するのではなく、JoshのVoを支えつつ、絡み合うように流れていくリフがたまりません。どの曲もそうなので、どれがいちばんと言えません。けど、アルバムカットのシングル「Emotion Sickness」は、このアルバムのテーマを表現した一曲だと思います。切り込んでくるギターのカッコよさに痺れます。最近の写真を見ると、みなさんセクシーダンディーでさらにイケオジ化しているので、PVにも出てきてほしいですね。
2023.12.12
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Suede スウェード / The Blue Hour 【CD】ようやく遅ればせながらの感想が一息つけそうなところまできました。Suede8枚目のアルバム「The Blue Hour」。Blue Hourとは、日の出前や日の入り後に空が濃い青に染まる時間帯のことを指すのだそうです。美しく神秘的な現象と言われていますが…果たして、Suedeのつくり出したBlue Hourとはいったいどんなものなのでしょうか。Suedeのサウンドなのですから、美しいのはもちろんですが、それだけで済まないのはわかり切ったことです。このアルバムを聞いてみて、全体的に漂う暗鬱な響きに、特に「死」のイメージが絡みついているような印象を受けました。重たいながらも荘厳で流麗なストリングスに乗せて流れ出すブレットの声は、いつもよりも深みを増したように感じられます。「mistress」は、父の愛人に向けて語られる息子からの言葉。こんなテーマであるだけで衝撃的ではありますが、これが美しいギターのアルペジオと実にSuedeらしい哀愁を漂わせたナンバーなのですから、さすが兄さんと感心しきりです。「cold hands」はこのアルバムの中で私がいちばん好きな一曲。エレキがうなり、ブレットの力の入った叫びがたまりません。しかもこれ、ニールが作ってます。サビからしてすごくキャッチーなので、てっきりリチャが作ったのかと思っていました。続いて「life is golden」。これは先日の来日公演でも演奏されました。ちょっと待って、Suedeがこんなにポジティヴでいいんですか!?という歌詞。「きみの人生はまさに黄金期さ」と語りかけ、「きみはひとりじゃない」と…!まさか兄さんにこんなこと言われるとは。けれど、ただポジなだけではなくて、どこか影を持った人物が主人公であるという点がやはりSuedeの楽曲だなと。歌詞の書かれたブックレットは、まるで物語のようなレイアウト(なので聴きながら歌詞を追うのがちょっと難しいときもある…)。前作「Night Thoughts」も典雅な詩編のようでしたが、今回のアルバムも、古典文学の物語のような薫りをまとっていると思いました。なんだ、意外と自分、こういう雰囲気のアルバムでもちゃんと聴けるじゃないか。それもひとえに、Suedeがライヴで私の情熱を呼び覚ましてくれたからにほかなりません。
2023.12.09
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Suede スウェード / Night Thoughts: 夜の瞑想 【CD】今から遡ること約7年(もうすぐ8年)前にリリースされた、Suedeの7枚目のアルバム「Night Thoughts(邦題:夜の瞑想)」。ちなみに私は瞑想の仕方がよくわからないのでできません。前作「Bloodsports」が相当にツボだった私にとっては、いまいち入り込めず、何度か聴いた後に棚にしまいこんだままでいました。実はその次の作品「Blue Hour」もそうなのですが…今回、Suedeが久々の来日公演を行うということで、今さら本腰を据えて聴いてみた次第です。すると、当初の印象とはだいぶ異なる感じを受けました。このアルバム、コンセプチュアルなものが強すぎると最初は思っていたのですが。今回、かなり時間に余裕ができたため、アルバムについてきたフィーチャー・ムービーなるものを見ながら通して聴くと、とても儚く、それでいて非常に鋭い暴力性もあり、同時に美しさと悲哀を秘めた不思議な一枚だと感じました。重厚なストリングスで幕を開け、キャッチーさではどのシングルにもひけを取らない「Outsiders」で心をつかまれると、いつの間にかこのアルバムの世界に引き込まれていきます。「What I’m Trying To Tell You」の、ダークなAメロからポップなサビへと上り詰めるこの高揚感は、まぎれもなくSuedeのメロディ。「Like Kids」の艶めかしいリフと、炸裂するポップネスは、これぞSuedeといったところでしょうか。私が好きな「Tightrope」は、繊細さの極みのような美しいナンバー。これ、ニールが作ってるんですね。彼の作る曲は妙に私のツボにはまるようで。解散前のSuede時代よりもはるかにニールがソングライティングに加わることが多くなっているみたいで、嬉しい限りです。なぜこれが当時の自分にはまらなかったのか、いろいろもったいつけた理由がないか考えてはいるのですが、当時は単に思考することが面倒だったのかもしれない…と思っています。考えること、感動することをやめてしまうと、人間は途端に人としての幅が狭まるなと感じました。そんなわけで、人としてイマイチになった私が、もう少しマシになるべく考えを改めさせられるきっかけとなった一枚でもあるのです。
2023.12.06
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THE ULTRA VIVID LAMENT 【輸入盤】▼/MANIC STREET PREACHERS[CD]【返品種別A】このジャケットだけ見たら、北欧の心地よいギターポップが流れてくるんだろうと本気で思ってしまいますが…これはManic Street Preachersの14枚目のアルバム「THE ULTRA VIVID LAMENT」です。しかし、ライナーを拝見したところ、私の印象もあながち的外れでもなかったのかなと思います。というのも、今回はピアノをゲットしたJamesが、ピアノメインで作曲し、ABBAの影響を大いに受けたそうで。全体を通して、ピアノが美しい調べを奏で、そこにABBAっぽいリズムをたたえたポップなメロディーが躍っています。「Orwellian」は特にそれが感じられるかもしれません。Manicsらしい流麗さと北欧ポップが見事に調和したナンバーです。ピアノが随所に使われていることで、メロウさが際立つところではありますが、それがお涙頂戴のメロだけにならないのがManicsらしさ。根底にある力強さ、鋭い視点、時に絶望し、それでも這い上がる。それがアルバムを通して私には感じられたような気がします。私がManicsのアルバムでいつも気になっていて、たいていお気に入りになるのが、外部の女性Voを迎えた一曲。今回は「The Secret He Had Missed」で、Sunflower Beanで活動するJulia Cummingがゲストヴォーカルとして花を添えています。その一方で、Screeming TreesのMark Laneganが低く渋い歌声を聞かせてくれた「Blank Diary Entry」も味のある一曲です。私はQOTSAのイメージがありますが、昨年亡くなられましたね。個人的に嬉しいのは、やはり「Still Snowing in Sapporo」。日本のことを歌ってくれると、なんだか親近感が増しちゃいます。ライヴでも披露してくれました。耳に残るナンバーは「Don’t Let the Night Divide Us」。Manicsらしい「怒り」と「警告」が、力強くもキャッチーなメロディに乗せられて流れ出すと、何とも言えず拳を握りしめたくなるのです。
2023.12.04
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Suede スウェード / Autofiction 【CD】Suede9枚目のアルバム「Autofiction」は、前作・前々作に感動できなかった私を、再び彼らのファンへと引き戻してくれた傑作です。全英初登場2位も獲得し、coming upのころの輝かしさを取り戻したと言えるでしょう。先日のライヴもバイタリティに満ち溢れ、まさに第二の全盛期を楽しんでいるSuede。この作品は、彼らが持つポップネス、その光と影をすべての曲で体現していると私は感じました。冒頭の「She Still Leads Me On」は、Brettの亡き母に捧げられた一曲。少し屈折した思いをのぞかせながらも、「空を見上げると、母が導いてくれる」と高らかに歌う彼の声が、今までのSuedeとは少し違うポジティヴさを感じさせてくれます。「Personality Disorder」は、Brettのやや投げやり加減の呟きが新鮮。それと対照的に、ライヴでとても映えるサビが中毒性たっぷりです。私はここで「Will!You!Be!My!」とコーラスするNeilが好きでどうしようもないです。ドラマティックかつ秘められた毒がたまらない「That Boy On The Stage」や、どことなく退廃的ながらも絶妙に繊細で美しい「Drive Myself Home」と、往年のSuedeらしさが詰め込まれたナンバーの連打に、もうお腹いっぱい…となったところでの強力な追撃が「Shadow Self」。疾走感あるロックナンバーは、彼らがすでに30年のキャリアを持つバンドとはにわかに思えないほどのフレッシュな雰囲気をまとっています。本編ラストを飾る「Turn Off Your Brain And Yell」は、イントロのベースラインが何とも言えずカッコいい。Matがいい仕事してます。彼はライヴ中、ブレ兄さんより腰を振ってることが多いです。クロージングに向かうナンバーなのに「脳ミソ停止して叫べ」とは、実にロックしているではありませんか。国内盤ボートラ「You Don’t Know Me」が、実はイイ感じのロックナンバーで気に入っています。華やかさとグラマラスさがたっぷりの、Suedeらしい一曲ですよ。先日のライヴのおかげで、Suede関連の動画ばかり見ています。彼らへの情熱が消えかけていたこの数年間を取り戻すかのようです。そして、彼らを大好きだったころの自分を思い出し、ちょっと懐かしいような、ほろ苦いような、不思議な感覚にとらわれています。これがいったいどんな感情というのか、これからじっくりと考えていきたいと思っています。
2023.12.03
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Hives - The Death Of Randy Fitzsimmons CD アルバム 【輸入盤】The Hives is BACK!!!!ペレがそんなふうにMCしそうな、Hives11年ぶりの新譜です。もう新譜出ないのかな、やっぱり解散かな…と思っていたところでのこの報せでした。ヨーロッパとかでは?夏頃出てたみたいなんですが、なんせ流通が悪くて、注文したもののいっこうに届かず。いったんキャンセルして、最近になってもう一度オーダーをかけてようやく手に入れたというわけです。少し前にPVなど見ていたのですが、当然ながらみんな年取ってます(笑)。ペレがすっかりゲルマン魂っぽい中年の面影に…。いや、それは仕方のないことなのですよ。さて、今回のアルバムは「The Death Of Randy Fitzsimmons」。ランディ・フィッツシモンズとは、Hives結成のきっかけとなり、彼らのサウンドをつくり出してきた人物(ニコラス兄のことだろとは言わないでください)。そんな彼が、バンドと音信不通になり…そしてある日、バンドメンバーは彼の訃報を目にするのでした。さあ、Hivesはどうなるのか!?………まあ、杞憂ですよね。ランディ・フィッツシモンズの不在(いちおう)により、彼らの音はちょっとオトナになった気がします。もちろん、今までのガレージ一直線で息もつかせぬハイテンションなサウンドも素晴らしいですが、今回は、少しテンポを落とした(とはいってもあくまでHives比です)曲調の中に、彼ららしい辛辣でクールなリリックがてんこ盛りです。個人的には前作やその前があまり気に入っていなかったのですが、今回は「よっしゃ!」とガッツポーズを決めたいくらいには大好きです。https://youtu.be/kvsfXeIZMtA?si=xrolFSIrq0ac5phvCountdown to Shutdown来日しないかなあ。体力に不安がありまくりですが、ぜひとも再び彼らを見たい。
2023.11.26
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Fountains Of Wayne ファウンテンズオブウェイン / Utopia Parkway 輸入盤 【CD】4月1日、fountains of wayneのソングライター・Adam Schlesingerが新型コロナウイルスの合併症により、52歳の若さで亡くなりました。一報に接した時は、「ウソでしょ…」としか言えませんでした。志村けんさんが亡くなった時も衝撃を受けましたが、まさかAdamが命を落とすとは…。最近はめっきり洋楽から遠ざかりましたが、FOWは何度もライヴに行ったお気に入りのバンドでした。楽しかったなあと懐かしく感じます。Utopia ParkwayとWelcom Interstate Managersはいちばん聴いたアルバム。Adamの訃報に接し、再び聴いてみましたが、何も色あせていませんでした。ときめきしかないパワーポップ。ちょっと涙ぐんでしまいました。母にもよく車で聴かせていたので、伝えたらがっくりしていました。夫も、私がしばらく喋らなくなったので心配していたようです。まだ私の周辺にはコロナ禍は及んでいませんが、いつどうなるかわかりません。できるかぎり気を付けていきたいと改めて思いました。Adamのご冥福をお祈りします。どうか、安らかに。【輸入盤CD】【ネコポス送料無料】Fountains Of Wayne / Welcome Interstate Managers (ファウンテンズ・オブ・ウェイン)
2020.04.10
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【送料無料】 星野 源 / POP VIRUS 【通常盤】 【CD】SAKEROCKの人だなという認識しかなく、LIFEでオモえもんやってるなあという印象だった星野源。例に漏れず、逃げ恥で「あ、かわいいかも」と思い、ようやく音楽を聞き始めるようになった次第です。いろいろな出来事があり、「恋」という曲を素直に楽しめずに1年以上の月日が流れ、ようやく届いた新譜リリースの報せに、もう一度聞いてみようかという気持ちになりました。ダンスなんて絶対に無理なので踊ることは不可能ですが、「胸の中にあるもの…」とサビが始まると、なぜか胸を締め付けられるような気持ちになりながらも、少し晴れやかな気持ちにもなります。逃げ恥ダンスでノリノリだった人たちの狂騒を思い起こしながら、ひとりしんみりとするこの頃です。それにしても、星野源は本当に最近どこでも耳にしますね。収録曲もタイアップがついているものが多く、すっと耳に入って来ます。そこがまさにポップのウイルスなのかもしれません。そして、初めて歌詞をきちんと目にする機会を得たわけですが、不思議な感覚の詞だなと感じました。単語と単語が、つながっているようでつながっていないようで、意味があるようでないようで、しかし変な感じはしないという。そこもまた彼の魅力なのかなと思いました。
2019.01.15
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気づけば10か月も放置。先日、タンスの裏側に落ちてた懐かしのi-Pod miniを発見し、そればっかり聞いてます。再発見があってなかなか楽しいものです。Arctic MonkeysとかMuseとか、随分遠ざかりました。突然Hivesがかかるとびっくりします(笑)。Dylan Mondegreenの5枚目のアルバム「A Place In The Sun」に収録されている「Golden Days」。これがまさに、今回i-Pod miniを発見して聞き始めた私の心情にぴったりです。古いカセットテープを見つけて、当時夢中になって聞いていた頃に戻る…そんな歌詞と自分が重なり、なんとも懐かしい気持ちになりました。あの頃こそ、まさに私のGolden Daysだったんだな。1stの頃はキラキラ感が強めだった彼の音楽ですが、今回の5thは、とても落ち着いた爽やかな1枚になっていると感じました。さすが北欧。この透明感は、いったいどこからやってくるのかなといつも不思議に思います。アメリカとかだとここまで出てこないような気がするんですよね。最近はFacebookなども再開し、そこでこの新譜が出ることを知りました。いつも国内盤をリリースしてくださるFastcutさんに問い合わせたら、レコードしか出さないとのこと。なので、オフィシャルからCDを購入した次第です。ライヴとかないのかな。来てくれたらいいのにな。yasさんに指摘されて気づきましたが、2ndがオフィシャルから消えています。理由は不明です。とりあえず4枚目(?)は以下。Dylan Mondegreen / Every Little Step 【CD】
2018.10.26
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先日、スッキリに出ていた大橋トリオさん。けっこう最近まで、トリオ=3人だと思っていたので、1人だと知ったときは本当に驚きました。新譜「STEREO」収録の「she」を歌っていたんですが、これがグッときた!すぐにSpotifyで検索して、仕事中は大橋トリオまみれで聴いています。最近あまり音楽に詳しくなくなっているので、こんな出会い方ばかり。でも、それでもいいかなと思っている自分…いいのかな。うーん、こうして保守的になっていくのか、人は。アルバム欲しいな。買おうかな。
2018.02.12
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今年は久しぶりにずっと紅白を見ています。お目当ては、エレカシ、X JAPAN、星野源。それにしても、Xの面々はみな丸くなったもので…。ちゃんとオープニングで手拍子してたし…!で、初紅白のエレカシ。「今宵の月のように」、とても感動しました。泣きそうになりました。いろんなことが頭をよぎっていきました。でも、私がいちばん好きなのは「悲しみの果て」。この歌以上に、私の心に沿ってくれる歌は、今はないかもしれません。何度聞いても涙があふれます。もう、どうしようもないんです。
2017.12.31
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Jens Lekman / Life Will See You Now 【CD】なんだかんだとJens Lekmanのアルバムは全部(たぶん)持っているんですが、今回の「Life Will See You Now」、個人的には最高です。やっぱり、アルバムにせよシングルにせよ、つかみが私的には重要事項。それが完璧なのが、このアルバムの冒頭を飾る「TO KNOW YOUR MISSION」。あまりにも自然に、優雅に流れ出す彼の歌声に、久しぶりに音楽を聴いて胸がざわつくのを感じましたよ。自分の使命はわかっているんだ、と歌うこの一曲は、今の私にも痛いほど響きます。私も、自分の使命を知るべき。というか、わかっているけど怖くて口に出せなかったそれを、彼のように口ずさむように、それでもはっきりと言うべきなんだろうな。南国と北欧を同時に感じさせてくれる彼の音楽は、とても魅力的です。「WEDDING IN FINISTERE」の、幸せとその先の不安を歌う言葉や、「HOW CAN I TELL HIM」のあまりに切ない恋心…時間を忘れて、聞き入ってしまう曲ばかりでした。それにしても、この方は今、どこ在住なんでしょうか。オーストラリア移住とかいう話を何年も前に聞いたけど、このアルバムのレコーディングはベルリンでしてますね。
2017.12.10
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Queens Of The Stone Age クイーンズオブザストーンエイジ / Villains 輸入盤 【CD】もう2か月近く前になるけれど、これ買ったやつ。QOTSAの音、好きなような苦手なような、不思議な感覚だったんですが、これを聴く限り、好きです。というかマーク・ロンソンのプロデュースだからなのか?ブルーノ・マーズも彼プロデュースの曲だけ妙に好きだし…。でも、ジョシュ・オムの声は何とも言えずセクシーで、何ともそそるんですな。今回のアルバム、昔みたいなヘヴィでバキバキの音じゃないんですが、それがまたよろしい。同時にRoyal Bloodも買ったんだけど、QOTSAの方が聴く頻度が高いかも。タイトル通り、悪役っぽいところが好きなんだなあ。
2017.12.03
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先日、NHK地上波で放送された「SONGS」、見ました?井上陽水と安全地帯の競演ですよ。しかも、「夏の終わりのハーモニー」をハモった!私がまだ小学生の頃の曲だったので、彼らが一緒に歌うところなんて想像もつかなかったけれど、いやホント、素晴らしいですね。陽水も玉置さんも(なぜか玉置さんだけさん付け)歌うために生まれてきた人ですね。「悲しみにさよなら」も良かったです。安全地帯の曲の中では、いちばん好きかも。でもね、涙ボロボロであんまりよく聞いてなかったです…録画したからもう一度見よう。「しあわせのランプ」が胸に響きすぎたあまりヒビが入って壊れそうになるくらいで。1時間番組が終わるころには、頭は痛いし目は腫れてるし鼻水は止まらないしでさんざんでした。でも、やっぱり、夏の終わりのハーモニーを聴けたことがいちばんの収穫。ほんとうに素晴らしかった!
2017.11.11
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All Time Best Album THE FIGHTING MAN [ エレファントカシマシ ]これ、今年の3月に出たものなんですが、ホントに出るの待ちに待ってて。というのも、ユーミンの「翳りゆく部屋」カヴァーがちゃんと入ってるから。もう、のっけから拳握りしめて、涙か何かわからないものをこらえるのが大変。昔、兄に「いいぞ~」と言われたときは「ふーん」くらいにしか思っていなかったけれど、宮本さんの詞は、年を取ってみて初めてしみるなと思ったわけです。何度聴いても目の奥が熱くなるんです。いつぞやのWeezerみたいに、聴けないアルバムになっていました。今も聴くとホントに何とも言えない思いに駆られるんですが、荒療治で毎日一回かけてます。たまに、無理やりかさぶたはがされてる気分になりますが、いつか大丈夫になるのかな。いろんな思い出がよみがえります。これで動揺しなくなったときこそ、次の私になれるのかなと思ってます。
2017.11.02
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いろいろと200枚くらいはCD売り払ったので、棚もだいぶスペースができました。思い切って手放したのに、あれ、ないなとか探しちゃったりしますが、それもまたよし。いま、ようやく見つけ出したDavid Meadの「Dudes」を聞いてます。2011年発売、この年の私のベストアルバムの1枚でした。やっぱり、いいと思ったものはいつ聴いてもいいですね。でもこの人、2012年くらいから音沙汰ないんですが、何してるんだろう。1年くらい前から、この時間帯にCDを聴いたりすることはほとんどなくなっていました。今、その時間がたっぷりできました。さびしいような、嬉しいような、何とも説明のしがたい気持ちです。でも、今は私にとってはいいことなのかなと思うようにしたいですね。
2017.10.27
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《送料無料》原田知世/音楽と私(通常盤/SHM-CD)(CD)今までの私ならぜったい聴くこともなかったはずの類。原田知世さんですよ。こんな風に、透明感ある女性になりたいな。そしてこんな風にきれいに年を取りたいものです。「音楽と私」は、全曲ニューアレンジでセルフリメイクしたもの。正直、知世さんの声にここまで引き込まれるとは思っていませんでした。すごく上手というわけではないのに、なんでだろう。やさしくて、繊細で、いとおしいとすら感じます。「時をかける少女」もいいし、「ロマンス」はイントロで心を持ってかれるし、きわめつけにはユーミンの「ダンデライオン」。泣けます。最近の曲もいいんですね。「うたかたの恋」とか、ほろっとします。このままだと、CD買っていないせいもありますが、私の年間ベストになっちゃいます。コンサート行きたかったなあ。チケット完売でした。
2017.10.17
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久しぶりにタワレコに行き、久しぶりにCDを買いました。へえこんなの出てるんだ、と思ったCDが1年前のリリースだったりとショックもありましたが、私はこれが好きだったんだなと再確認。Royal Blood / How Did We Get So Dark?Queens of the Stone Age / VillainsKommode / Analog Dance MusicThe Wellingtons / End of the Summerやっとわかったんですが、私はどうもマーク・ロンソンがプロデュースした音が好きらしく。QOTSAは最高にセクシーで男前でもうジョシュ・オムが大好きです。勢い余ってウェリントンズのチケットも取ってしまいました。泣いてばかりいないで、外に出よう。
2017.10.08
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すっかり音楽に疎くなった今日この頃。現在、部屋では多少CS放送が見られるんですが、音だけ聞いてたら「おっ?」と思うのが聞こえてきました。DYGL。日本人か!若者か!びっくりしたー。ぜんぜんディスコグラフィとか知りませんが、ストロークスリヴァイヴァル?って、アルバムのプロデュースがアルバート?ってそれはストロークスですよ!そうか、ストロークスすらリヴァイヴァルになるほど時間が経ったのか…。愕然。
2017.04.29
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久々です。Stones Rosesのライヴが中止になり凹みましたが(そしてDamien Riceはソールドアウトだった)、新曲出たのですね。歌が…うまいような気がする…イアン、音程とれるようになったんだ…サマソニにSuedeが来ますが、他に見たいのがMayer Hawthorneしかいないので微妙です。もういい加減年なので、立ちっ放して暑くて遠いところは厳しいのです。Richard AshcroftとかTravisとか新譜出てたの知らなかったなあ。つか、California Snow Storyがちゃんと国内盤出たのも驚きでした。最近はこちらにも書いています。歴人マガジン文末に名前が入っているので、気になったらシェアしていただけると嬉しいです。おかげさまですっかり歴女です。そういう風にはならないと思ってたんですが…
2016.06.11
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