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2024.04.22
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カテゴリ: 映画
昨日、一昨日とTamas Wellsのライヴを観に東京に滞在していたのですが、昼間の時間を利用して、「異人たち」を観てきました。

ドラマ「シャーロック」シリーズの永遠のヴィラン・モリアーティ役のアンドリュー・スコットが主演だし、「アフターサン」のポール・メスカルが相手役だといったら、観に行かない手はないじゃないですか。
そんな、多少不純な動機+山田太一原作の大ファンの友人の後押しがあって行ったわけですが、想像以上に私は泣きました。鼻を何度もかむくらいには泣きました、本当に。

幼いころに両親を亡くし、孤独だけを道連れに生きてきたゲイの脚本家・アダム(アンドリュー・スコット)。彼の暮らすマンションには、影のある青年・ハリー(ポール・メスカル)が住んでいて、ある日突然声をかけられるのですが…。
また、執筆に行き詰ったアダムは、かつて両親と暮らした家を訪れてみるのですが、なぜかそこには、亡くなった時と同じ姿の両親が暮らしていたのでした。

この時点でふつうの物語でないことは明らかなのですが、アダムの両親は、自分より年上の姿になった息子を喜んで迎え入れます。ただ、幼いころから自分のセクシュアリティを自覚しつつも隠してきたアダムの現在を知り、昔のままの価値観の2人は、時に心無い言葉を投げかけてしまうのです。そんなときのアダムの表情がまた、切なく語るんです。そして、「済まなかった」と語る父とそれに抱き着いて泣くアダム。クリスマスツリーの飾りつけをしながら、Pet Shop Boysの「Always on My Mind」の歌詞を呟く母。この歌詞がそのまんま母から息子への謝罪と愛にあふれていて、私はここで涙で前が見えなくなりました。

両親の家を何度も訪れ、一緒に暮らせなかった時間を埋めていくにつれ、謎に満ちた青年・ハリーともだんだんと心を通わせていくアダム。最初はなんか変な奴が来たとすげなくあしらった彼ですが、ハリーの佇まいに秘められた影と、そのやさしさに触れていくうちに、ついに受け入れる時が来るのです。
なんかね、このラヴシーンが気持ち悪いとか言ってるレビュー見たんですけど。そういうこと書けちゃう人が気持ち悪い。
ちょっとゲスい会話も、愛しさがあふれるタッチも、なんだか微笑ましく見守ってしまいました。
けど、ふつうにドラッグ決めちゃうとこがやはりイギリスなのですかね?でもここでドラッグがガン決まりになっちゃうアダムの表情を目だけで演じるアンドリュー・スコット。すごい。素敵。好き。

けれど、死者であるはずの両親との幸せな時間は、いつまでも続きません。唐突に訪れた別れの日、3人で思い出のショッピングモールへ行き、最後の会話が交わされます。もうここは涙なしには見られません。両親の愛の深さ、子供のように「別れるのは嫌だ」と泣くアダム、もう我慢できずに鼻をすすりまくりました。

そして…自宅に戻ったアダムは、ハリーの部屋を訪れます。しかし、そこにあったのは…。これは言えない!言いたくない!
ラストシーンは本当に印象的です。ベッドに横たわり、背中からハリーを抱きしめるアダム。ハリーが「何かレコードをかけて」というと、流れるのがFrankie Goes To Hollywoodの「The Power of Love」。最初のシーンでもアダムがかけていたのもこれでした。このバンドというと、やはりセクシュアリティではアダムに通じます。アダムはこの曲をよすがに生きているのかななんて最初は思いましたけれど、ハリーが初めてアダムを訪ねたときに「ヴァンパイアがいるんだよ」と言ったんですが、歌詞を読んで、ここでつながるのか!と納得。
「ぼくがきみを守る」とアダムが言って眠りにつくラストは、いろいろ示唆に富んでいて、想像力をかき立てられる終わり方でした。もしかすると、アダムも…。

現実と彼岸と、どちらなのか区別もつかない不思議な世界の行き来で構成されていますが、そこがミソだと思います。解釈は人それぞれ。愛の形も人それぞれに違う。孤独に生きていたって、心のどっかにひとかけらくらいはある。忘れているだけで、もしくは忘れようとしているだけで。

恋人同士としての愛、親子としての愛、いろんな愛を気づかせてくれる一本でした。そして、親を大事にしなきゃなと改めて強く思わされた一本です。今でも、アダムと両親のシーンを思い出すだけで鼻の奥がつーんとします。

それにしても、アンドリュー・スコットがチャーミングすぎる。少年時代に戻って、子供みたいな柄の赤いパジャマを着ているシーンは、唯一、のけぞりそうになりました。





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Last updated  2024.04.22 14:36:44
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