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2009.06.09
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テーマ: 心の病(7262)
カテゴリ: Novels
※この話はフィクションです。

じと~っとした暑さ。
雲の陰から太陽が覗き、暑さを感じる。
汗をよくかく私にとっては、これからの季節は、苦手だ。
12時ごろ、会社からの呼び出しで外へ出た。
バス代を浮かすためにも、最寄り駅のC駅へは、徒歩で向かった。
最寄駅へ向かう道には、おしゃれなカフェやアイスクリーム屋さんが立ち並ぶ。
オープンテラスに座るマダム達は、おしゃべりに興じている。
笑顔で話すその顔は、私の心とは正反対。
それもそのはず。
私はこれから、身重な話をしに会社へ向かうのだから。

「すみません。」
「はい」
「こちらは月曜日は営業しておりますでしょうか。」
「申し訳ございません。月曜日は定休日とさせて頂いております。」
「そうですか。わかりました。」

店を通り過ぎようとしたが、引き返し、店員に尋ねた。
次の月曜日は、友人と地元で過ごす予定があり、目的地となるカフェを探していたのだ。
しかし、どこのカフェも、アイスクリーム屋さんも、月曜日は定休日ときている。
そして、ここもまた然り。

しばらくは、次の月曜日の予定で、頭は支配されていたが、
この件が終わると、また私の頭はこれから行く目的のことでいっぱいになっていた。

バックの中には、たくさんの荷物に埋もれて一通の封筒が、入っていた。
埋もれているが、存在感は強く、私の意識もそこに集中されていた。

『診断書在中』

A4くらいの用紙が4つ折りにされ、封筒の正面には縦書きでそう書かれていた。
それ自体は、私に悪影響を与えるものではない。
むしろ、今の私にとっては必要なものである。
これを会社に持っていき、休養をもらう。
会社には、その目的で行くこととなる。
何が身重な話だって?
医者からの正等な理由でこれから休むことになるわけだから、むしろ、軽くなる方ではないか。
これで治療に専念すればいい。
私が正社員であればね。
今月末で契約が切れる私にとっては、先行き不安である。
傷病手当の申請をしたとしても、持って今月いっぱい。
その後のことはどうする?
社会保険労務士は言う。

「契約が切れたとしても、次は、雇用保険の方で、補えます。」
「はぁ。」

その後も、延々と話をされたが、如何せん、考えるのが少々困難な頭であるから、なかなかうまく飲み込めないところが多かった。
とりあえず、今日は診断書を渡してくればいい、としか言われなかったため、そうしたが・・・
マニュアルどおりに事が運ぶなんて、なかなか無いんだよ。

私の不安をよそに、いつの間にか会社に到着していた。
警備員の人に、出入証を見せ、いつも通りに会社に入った。
そこから上司との面談が始まり、傷病手当の書類についての説明がなされた。
被保険者記入欄、医師の記入欄、の入った申請書と、記入説明書をセットで渡された。
渡された後、診断書を上司に渡し・・・
ここまでは、マニュアル通りに事が運んだ。
そして、上司から・・・

「6月については契約満了までは休職となります。
 そして、7月以降の話については、以前話をしていた通り、契約は無しになります。」

そう、7月以降の契約については、5月6月で回復をしなかった場合、契約をしないことになっていた。

「よろしいですか。」

ここで、よろしくないです、なんて言える人はいるんだろうか。
診断書では、『2ヶ月ないし、それ以上の加療、外来通院及び、自宅療養を要する』とされているにも関わらず、仕事を続ける気もないのに、続けさせてください、といったようなことを言うなんて、私にはできなかった。
もともと現在の仕事は辞めようと前から思っていた。
しかし、この不況の中で新しい職場はなかなか見つからず・・・
父が言うには、そんな状態で面接を受けるなんて逆に失礼だとぬかす。
そんな状態って、どんな状態?
というより、私は本当に病気なのか?

私の心情としては、むしろ、今までより良い方だと思っていた。
その状態を悪いと否定されては、やはりムカつくだろう。

しかし。診断書が出てしまっては・・・というより、診断書を出させたのは、社会保険労務士であるが・・・
自分が病気であると認めざるを得ないだろう。
そのために、傷病手当なんかも出してもらっているわけなんだから。
本末転倒なことを言った。

しかし、こうして、以前より鬱の度合いも低く、生活をできている実態としては、自分の病状を疑いたくもなるわけだ。


契約更新の話はないと、承諾をした後、会社を去った。
先の見えない不安から、消えてしまいたいとも思った。

「ああ、なんて煩わしいんだ。消えてしまえたなら、どんなに楽か。」

何度もそう思っては、頭の中で自分を殺す。
殺しては元に戻り、殺しては元に戻り、繰り返しているうちに、自宅へ戻った。
帰りの記憶は、行きと同じように、暑かったことと、周りの景色はあまり目に入らなかった。

オープンテラスの人の顔なんて見てる余裕すらなかったということか。

私、これからどうなるんだろう。
行き場のない思いが心を巡る。





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Last updated  2009.06.09 17:05:17
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