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JR武蔵野線直通の京葉線に乗った時にその男は現れた。
超満員の車内。
俺は、電車の扉付近に立っていました。
その男は、俺よりも先に電車に乗っていた。
多分、電車中程位に居たのでしょう。
180cmはあろう大男です。
新浦安に着いた時に、中程から扉付近まで移動してきました。
そして、おもむろに俺の目の前でしゃがみ込んだのです。
「具合でも悪いのか?」
最初はそう思いましたが、その直後に彼は静かに語りだしたのです。
「昭和59年7月6日、我が妹をこの手にかけた・・・」
「!!??」
俺の前でしゃがみ込んだ男はそう語りだしたのです。
「あ~、この感じ、久々だな・・・」
そう、俺はひさしぶりにアナザーワールドに誘われてしまいました。
最近は変な奴にも会わず平和に過ごせていたのに・・・
その男はずっと小さい声でつぶやき続けています。
「俺は異常なのだろうか。俺は正しい。チャッピーチャッピー。異常な~し。」
もう、そばに立っていたおっさん達は笑いをこらえるのに必死です。
もちろん俺だって必死ですよ。
しかし、ブログの恰好のネタになると思い必死に聞き耳を立てましたよ。
その時!!
その男は急にこちらにチラッっと視線を送ってきました。
いきなりの事に、若干ビビってしまった俺。
視線をそらしてしまったのです。
不覚・・・
すぐに視線をそらされ、また小さい声でつぶやいていました。
結局、その男は西船橋で降りていき、人ゴミの中に姿を消していきました。
この世の中はまだまだ俺を退屈させませんよ。
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