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会社でランチタイムに「夏休み、自由研究どうしよう」「1年生だし、標本作りでもしたら~?」云々同僚らと話していたらある同僚Tさんのご主人が高校の生物の先生とわかり、皆でいろいろアドバイスを伺うこと度々。例えば我が家は、「海で捕まえてきたカニやヤドカリ、捕まえてきたばかりのときは、動きも良くて、水槽に入れて、子ども達はずーっと眺めて楽しんでたけどあっけなく二日目には全部死滅しちゃった。」と途方に暮れながらTさんに話すと「海の天然の生き物は、飼育しにくいのよ。私も何度か挑戦したけど」と彼女。彼女は熱帯魚や金魚を飼っていて、水生生物の飼育に詳しい。Tさん夫婦は揃って生物好きなのだ。「じゃああれを標本にしようかな~」と私が言ったらTさんが「うちのダンナが、カニは大学の研究論文で書いたって」と翌日カニ百科という資料を貸してくれました。…それ以外にも、専門書をいくつか。…有難いけど、これで後には引けなくなりました(爆)「カニを標本にするには、ホルマリン漬けがいやならとりあえず陰干しにしておく」という彼女のご主人のアドバイスどおりに、ザルに入れて、屋上の日陰に放置しておいたら、2・3日後に、すんごい臭い匂いがするのでザルの下を見てみると、ゲッ!うじ虫がわいてるじゃあないですか……子どもが見ればきっとショックでカニ標本を触りたくなくなるかもしれないのでうじ君は、子には黙ってティッシュで摘んで捨てました(泣~)翌日会社で、「カニにうじがわいてたっす…」と涙目でTさんに言うと、「うじは死肉を蝕むっていうからねぇ」とTさんは「フッ」と笑いながらご主人と連絡取り合った後(おいおい仕事中だよ)「そうなるだろうとわかった上で陰干しと言ってたようで。うじがキレイに殻の中食べてくれるから、そのあとをさらに陰干しすれば、匂いはしなくなるって。あとはラッカーをスプレーすれば固まるし、バッチリなんじゃ?」と彼女の弁。ええ~そうなのかな~と思いつつ陰干しを続けて3週間ぐらい?たちました。もううじ君の姿は無く(ホッ)匂いは小さい方のカニは殆どしなくなったけどパリパリになっているので触ってぐしゃ!と壊さないように気をつけないと。昆虫の標本も基本は死骸を陰干しなのだそうだ。標本、といえば、注射と思っちゃうけど自然に死んだものを乾燥させて標本にするのが一番良いようで、小5と小2の男子がいる同僚の先輩ママHさんに尋ねると、「陰干しした後は、家にあるものでOKよ!箱に綿を敷き詰めて、陰干しした虫を入れて、家にあるマチ針で止めて、防虫剤ネオパラを綿の下につめて持って行かせたわよ」「ほお~!」と頷きながらメモを取る私。こうなると、子どものじゃなくて、お母さんの手作り作品という感じがしてくる。可愛い布バックとかじゃなくてごめんよ息子(笑)そのお母さん曰く「昆虫もね、乾くまでは臭いんだわ…なんていうか、子どもの靴下の匂いっていうか…」え~そうなのかな、と思って、家に帰って、死んだメスのカブトムシの匂いを嗅いで納得。確かに臭い!!!(爆)靴下の臭いって表現ぴったり!(爆)他のも夏休み中に死んじゃうと思うので、えーい、これも標本にしちゃえ!と目の細かい網に入れて陰干し。足が取れると困るので(笑)数年前の「生き物を大切に」とカブトムシのお墓を作っていた頃からすると思えば遠くへ来たもんだ(笑)そうやって日々標本の匂いと格闘している私をよそに、夫は「なんでお前がそんなに一生懸命やってんだよ」と傍観。一方息子は息子で、今日もカブトムシとクワガタを戦わせて「ブーン、シュワッ」とか言いながら無邪気に遊んでいるのであった…よそのお母さん方もこんな苦労しているのかしら…ちなみに別の同僚Uさんは、Tさんに風力発電の作り方(中学生向け)のアドバイスを受けてた…かくして、会社のランチタイムは、毎日こうして自由研究相談会と化すのであった…。関係ないけど、今夫が後ろでSoft Machineをかけてます。(パソコンがあるのは夫の部屋のみなので~)ジャズっぽくてなかなか渋い~と思ったらプログレ?ぷろぐれじゃず?ボンゾのようなドラムソロだわよ。今日実家に行って「いやあ、買ってたの忘れてた~」と持ってきた一枚でした。
2006/08/14
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