道聞かれ顔

道聞かれ顔

May 31, 2006
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昨日、電車を降りようとしたら、隣で絵本を読んでいた幼稚園の男の子が言った。

"死んだら、どんな気持ちなんだろう。"


読んでいた絵本の中で、何かが死んでしまったらしい。


息子の小さい頃のコトを思い出した。
3匹の子豚の絵本を読んでいたら、泣いて泣いて止まらなくなってしまったのだ。

3匹の子豚がお母さんと離れて暮らすというところで、悲しくなってしまったのだ。


"ママは行かないで。ずっとボクと一緒にいて。”

息子は、小さな肩を震わせて泣いた。

昨日の男の子も、"死"ということを考えたら、いろんなことがめぐってきて、
小さい頭の中が一杯になってしまったに違いない。


そんな風に、私と一心同体だった息子も、今では立派な反抗期にいる。


この間は一人前に、私に、暴言を浴びせた。
私は悲しくて、悲しくて、涙が止まらなかった。


こんなにいとおしんで、大切に育ててきた者から、そんな言葉を吐かれる日が来るとは、
夢にも思っていなかったからだ。


翌日になっても、涙が止まらなかった。
泣いている私に気づいた夫が、びっくりして、跳ね起きた。


”そんな年頃なんだよ。”

同じように親に暴言を吐いた経験のある夫は言う。


"今までとは違ったの。"

私はしゃくりあげながら言った。

"今までは、どんな乱暴な事言っても、どこかで、言ってるだけだって思えたの。
 でも、昨日は違った。
 本当に、あの子と私の間には大きな大きな溝があったよ。”

"言ってるだけだよ。今だけだよ。
 でもね、こういう考え方もあるよ。
 子どもにそういう気持ちがないと、男として、社会に出て行けないんだ。
 親との決別、自分でいきていこうという決断。
 いつまでも、親の懐では暮らせないんだよ。
 それがあるから、あいつは大丈夫だ。
 ちゃんと、自立して、生きていくよ。”


そうなんだ。
男はいつか、ひとり立ちして生きていかなきゃならない。


私は、どうしても嫌だった、マザコンの同級生たちを思い出した。
絶対、息子とそんな関係になりたくないと、心に誓った日を思い出した。


3匹の子豚はいろんなことを教えてくれる。


親から離れる時の寂しさも。

子が離れていく時の寂しさも。





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Last updated  June 1, 2006 10:36:33 AM
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お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/avv5-p5/ ちょ…
もじゃもじゃ君@ 短小ち○こに興奮しすぎ(ワラ 優子ちゃんたら急に人気無い所で車を停め…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…
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