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「所さんの発想って、やっぱりいいなぁ‥」
「新設!所JAPAN」で、所さんが自分の企画を持ち込んできた。
発端は、自分の事務所に居る男性が休みを欲しいと言った事からだった。
所さんがスタッフと旅行に行った時、
その男性がそこでオオクワガタを買ったのだが、
そこから彼はオオクワガタの虜になっていったのである。
オオクワガタを面倒みているうちに、
オオクワガタの達人を見つけた彼は、会いに行きたくなったのである。
それが九州なので、休みをとって会いに行くというのである。
「行ってきていいですか?」という言葉にボスの所さんは、「いいよ」と言って送り出したのだが、ここで所さんが思う。
もしかしたらオオクワガタから何かが見えてくるのではないか?こういう発想が所さんの面白いところである。
そして「知られざる日本を見つけてくる」とテーマを掲げ、新説!所JAPANのスタッフに、投げかけたのである。
すると、ココリコの田中さんがロケに行くことになった。
田中さんは生き物大好き人間で、その知識も半端なく持っている。
そして所さんのこの番組にも、よく出演している人である。
彼はこのロケに興味津々だった。
それは真冬のオオクワガタのロケだったからである。
オオクワガタって夏じゃぁないの?ということから、興味津々なのだ。
九州にいるオオクワガタの達人は、田中さんをある場所に案内した。そこは「台場クヌギ」が有る場所である。
台場クヌギって??クヌギの木は真っ直ぐに生える木なわけだが、台場って何?
田中さんは見て驚いた、クヌギの木が不恰好で低い木になっていたからだ。これはどうやら人工的に低くしているらしいのだ。
オオクワガタの達人は、これを何十本も植えて、30年かけて見たが目の悪くて低いクヌギの木を、育てていたのである。
何の為?‥どうやらこの不恰好なクヌギの木を、オオクワガタは住居にするらしいのである。
食べる、寝る、産卵すると、全てを一ヶ所でできる台場クヌギの木は、オオクワガタにとって、優良物件の住居のようだ。
じゃぁ、台場って何?というと、
ある一定の場所から上に伸びた枝を切って、
幹だけ太くしたクヌギの木になる。
枝を切るとそこが雨水で腐食していく。
それが年月を経て、良い感じにオオクワガタの巣穴になるのである。
「えっ?もしかしてオオクワガタを取るためにやっているの?」
九州の人は当然、オオクワガタのためにやっているのだが、
この人工で作った台場クヌギは、
元々その為に始めたものではなかった。
クヌギは生命力が強く、枝を切ってもすぐに若い芽が出る木である。
その為化学肥料が無かった昔、この若い芽を切って、
田んぼの肥料にしたというのだ。
クヌギの若い葉は柔らかいので、泥の中で溶けて、稲が育つ栄養素になったというのである。
昔の人の知恵は凄いなぁ‥。
稲の栄養素になるって、どうして分かったんだろう?
しかしそのクヌギの木の跡地が、オオクワガタの優良物件になった。
そして化学肥料が有る今では、もう台場クヌギの木を育てる必要がなくなってしまった。
その為オオクワガタの住居も無くなり、オオクワガタが絶滅危惧種になっていったのである。
オオクワガタが少なくなった背景には、こんな物語が有った。所さんが言う「知られざる日本」である。
オオクワガタから昔の米農家に行きつく‥。面白い話しだと思った。
★心が落ち着いたら‥ 2024年11月22日 コメント(3)
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